5番アイアン vs 5番ユーティリティ|飛距離比較でわかる本当の違い

Utility golf

ゴルフクラブ, 飛距離アップ

ゴルフをプレーしていると、「5番アイアン」と「5番ユーティリティ」の飛距離に違いがあることに気づくかもしれません。では、どちらが飛ぶのか、そしてどちらを選ぶべきかはプレースタイルによって変わります。今回は、その違いと、飛距離の目安について詳しく解説します。

1.5番アイアンと5番ユーティリティの基本的な違い

5番アイアン

プレー時の注意点

アイアンはクラブの長さが短く、ロフト角が立っているため、通常はボールを低く、強い弾道で飛ばします。技術的に難易度が高く、打ち方に工夫が必要ですが、正確性を重視するクラブです。

5番ユーティリティ

utility

ユーティリティはアイアンよりもクラブヘッドが大きく、ソールの形状が広めで、低重心設計が特徴です。これにより、ミスヒットが少なく、より高くボールを上げやすくなります。

元々アマチュアが打ちこなせない3番や4番アイアンの代わりとしてボールが上がりやすく、やさしいクラブとして誕生しましたが今では多くのトッププロも使うクラブです。

このクラブの出現によって今ではアンアンセットは5番から(ストロングロフトアイアンでは6番から、というものも)が普通になっています。ユーティリティ「役に立つ、万能、実用性がある」という意味で名づけられました。

この2つのクラブ、果たしてどちらが飛ぶのでしょうか?

2. 飛距離の目安:5番アイアン vs 5番ユーティリティ

飛ばしたいゴルフ

5番アイアンの飛距離

5番アイアンはロフト角が20度前後で、平均的な飛距離は150~180ヤード程度です(もちろん、ゴルファーのスイングスピードや技術により変動します)。アイアンは打ち手にとって少し難易度が高いクラブでもありますが、正確に打つことができれば、飛距離をコントロールしやすいです。

5番ユーティリティの飛距離

一方で、5番ユーティリティはロフト角が21度前後で、アイアンより少し大きなヘッドを持ちます。そのため、160~190ヤード程度の飛距離が目安となります。ユーティリティの特長としては、アイアンに比べて、少し高めの弾道で飛ばしやすく、ミスショットにも強いという点が挙げられます。

一般的に、ユーティリティの番手表示はだいたい「U3」「U5」「UT6」などとなっていますが、メーカーによってバラバラです。

ですからロフト角が基準となります。17度~30度ぐらいまでと幅広く、飛距離の目安としては下記を参考にしてください。

※ドライバーHS40m/s想定

ロフト角 クラブ 飛距離の目安
17度~19度 5W相当 190Y~200Y
22度~25度 3I~4I、7W相当 170Y~185Y
26度~30度 5I、9W相当 155Y~170Y

アイアンに比べてはるかに打ちやすく、ミスも減るので、マネジメント的にも有利で確実に飛距離を稼げます。

長めのPAR3や距離のあるPAR4やPAR5のセカンド、サードショットに重宝します。

飛距離の差はどれくらい?

アイアンの方が正確性やコントロールを重視するクラブであるため、理論的には同じロフト角でも飛距離が少し劣る場合があります。ただし、熟練したゴルファーであれば、アイアンでもユーティリティと同じくらいの飛距離を出すことも可能です。

ユーティリティは、特にスイングのミスが多い初心者や中級者にとって、ミスを減らしやすく、高弾道で飛ばしやすいクラブです。そのため、ユーティリティの方が飛距離が出やすく、ボールが上がりやすいという利点があります。

一般的に、5番アイアンと5番ユーティリティの飛距離は、5~10ヤードの差が出ることが多いです。ユーティリティの方がやや飛距離が伸びやすく、特に飛距離を稼ぎたい場面や、長い距離を打つ必要があるときに有利になります。

※ドライバーHS38〜42m/sを想定

クラブ アマチュア男性
5番ユーティリティ(24度前後) 160ヤード−180ヤード
5番アイアン(24度前後) 160ヤードー180ヤード

5番ユーティリティと5番アイアンの目安となる飛距離は大体同じぐらいだとされていますが、5番ユーティリティの方が飛距離が長いことがあります。

3. ユーティリティが飛ぶ理由

アンダースイング

なぜユーティリティはアイアンよりも飛距離が出やすいのでしょうか?その理由は、以下のような点にあります。

理由①ヘッドの大きさと低重心設計

ユーティリティのヘッドはアイアンに比べて大きく、重心が低く設計されています。これにより、インパクト時にボールを上げやすくなり、強いスピンがかかりにくくなるため、飛距離が出やすいのです。

理由②より高い打ち出し角度

ユーティリティは、アイアンに比べてロフト角が少し立っているため、打ち出し角度が高くなります。これにより、ボールが高く上がりやすく、風にも強くなります。

理由③ミスヒットに強い

アイアンよりもソールが広く、ややバックフェースが膨らんでいるため、ミスヒットにも強いクラブです。アイアンではボールをしっかりと捉えなければ飛距離が出ませんが、ユーティリティはミスショットでも比較的安定した飛距離を確保できます。

4. どちらを選ぶべきか?

ユーティリティvsアイアン

それでは、5番アイアンと5番ユーティリティ、どちらを選ぶべきなのでしょうか?

5番アイアンを選ぶべき理由

精度重視!アイアンは、コントロール性能が高く、ピンを狙うための精度を重視したいプレイヤーに向いています。風が強い日や、正確なショットが求められる場面ではアイアンの方が有利です。

打感が好き!アイアンの打感が好きな人や、ミスショットを減らして正確性を高めたいプレイヤーにはアイアンが向いています。

5番ユーティリティを選ぶべき理由

飛距離重視!飛距離を伸ばしたい場合や、コースの長いホールでの使用が多い場合は、ユーティリティが適しています。

ミスヒットが多い!アイアンでミスが多いと感じるゴルファーや、スイングに自信がない場合は、ユーティリティの方が安定した結果を出しやすいでしょう。

まとめ

5番アイアンと5番ユーティリティの飛距離は、概ねユーティリティの方が5~10ヤード程度長いですが、どちらを選ぶべきかはプレイヤーのプレースタイルやコース状況によります。アイアンは精度重視のプレイヤーに、ユーティリティは飛距離と安定性を重視するプレイヤーに適しています。自分のスイングやゴルフスタイルに合わせて、使い分けることで、スコアアップにも繋がります。

100度バナー
お得なセット

コメント