LIVゴルフは「3日間・54ホール・予選カットなし」の革新的ルールとは。
LIVゴルフは従来のゴルフツアーの常識を覆す新しいルールを採用しています。最大の特徴は3日間54ホール制とショットガンスタート、そして予選カットがない点です。さらに、従来のアテスト(スコアカードへのサイン確認)も簡略化され、スコアラーとの確認のみで完結するという画期的なシステムを導入しています。
プレー時間は1日約5時間と短く、選手のプライベート時間も確保できる設計。僕も初めてLIVゴルフの仕組みを知ったとき、「これなら仕事と両立しやすいな」と感じました。週末ゴルファーの視点でも、このコンパクトな形式は非常に魅力的です。
1.LIVゴルフの基本ルール

LIVゴルフとは何か
LIVゴルフは2021年にサウジアラビアの政府系ファンドPIF(パブリック・インベストメント・ファンド)により設立された男子プロゴルフツアーです。「LIV」はローマ数字で「54」を意味し、大会が54ホール(3ラウンド)で構成されることに由来しています。
2022年6月から本格的にツアーが開幕し、グレッグ・ノーマンがCEOに就任(現在はスコット・オニールがCEOを務めています)。従来のPGAツアーとは一線を画す革新的な運営スタイルで注目を集めています。
公式サイト:https://www.livgolf.com/
54ホール制の意味
PGAツアーが4日間72ホールで行われるのに対し、LIVゴルフは3日間54ホールで完結します。これにより:
- 大会期間が短縮され、選手の負担が軽減
- 観戦者も3日間で決着を見届けられる
- プライベート時間の確保が可能
ちなみに、接待ゴルフで取引先の方から「LIVゴルフって何が違うの?」と聞かれたとき、この54ホール制の説明が一番分かりやすく、会話も盛り上がりました。
2.ショットガンスタートの革新性

ショットガンスタートとは
LIVゴルフの最大の特徴の一つがショットガンスタート方式です。通常のゴルフ大会では1番ホールと10番ホールから順番にスタートしますが、LIVゴルフでは16ホール全てから3人1組が同時にスタートします。
具体的には:
- 全48選手が16の異なるホールから一斉スタート
- 午後13時15分頃にスタートし、約5時間で全員が終了
- 最終日の上位3選手のみ10分遅れでスタート
ショットガンスタートのメリット
この方式により、従来の「午前と午後でコンディションが変わる」という不公平が解消されました。全選手が同じ天候条件でプレーできるため、より公平な競技が実現しています。
実際、週末の仲間とのラウンドでショットガン方式のコンペに参加したことがありますが、全員が同時にスタートして同時にゴールするのは一体感があって楽しかったです。LIVゴルフはこの一体感をプロレベルで実現しているわけですね。
3.予選カットなしの衝撃

全員が3日間プレー可能
PGAツアーでは通常、2日目終了時点で成績下位の選手がカットされますが、LIVゴルフには予選カットがありません。つまり、
- 出場48選手全員が3日間プレー
- 最下位でも賞金が保証される(約1,600万円)
- ファンは推し選手を最後まで応援できる
賞金システムの革新
LIVゴルフの賞金体系は破格です:
個人戦
- 1大会の賞金総額:2,000万ドル(約27億円)
- 優勝賞金:400万ドル(約5.5億円)
- 最下位でも約1,600万円
チーム戦
- 賞金総額:500万ドル(約6.8億円)
- 優勝チーム:300万ドル(1人あたり約1億円)
PGAツアーの1大会平均賞金が約800万ドルであることを考えると、LIVゴルフの2,500万ドル(個人戦+チーム戦)は驚異的な金額です。
4.アテスト不要の新システム

従来のアテストとは
通常のゴルフ競技では、ラウンド終了後に「アテスト」という手続きが必要です。これは、
- マーカー(同伴競技者)がスコアを記録
- マーカーがアテスト欄にサイン
- プレーヤー本人が内容を確認してサイン
- 競技委員会に提出
この手続きを怠ると、署名漏れや過少申告で競技失格になる厳格なルールです。
LIVゴルフのスコア管理
LIVゴルフでは従来のアテストシステムが簡略化されています。
- ホールアウト後、スコアラーと直接スコアを確認
- スコアラーにスコアカードを渡すだけで完了
- サインミスや記入ミスでの失格リスクが大幅減
香妻陣一朗選手もSNSで「LIVにアテストは無い。記入ミスの失格なんて必要ないだろう」とコメントしています。これは選手にとって大きな負担軽減です。
実際、アマチュア競技でスコアカードの記入ミスで失格になった知人がいました。上がった直後の疲労と高揚感で、OUTとINを逆に書いてしまったそうです。LIVゴルフのシステムなら、こういった悲劇は起きません。
5.チーム戦という新たな魅力

12チームの構成
LIVゴルフは個人戦だけでなく、チーム戦も同時開催されるのが大きな特徴です:
- 全48選手が12チーム(1チーム4人)に分かれる
- 各チームにはキャプテンがいる
- チーム名も個性的(4Aces GC、Iron Heads GCなど)
主なチームと日本人選手
Iron Heads GC(アイアンヘッズ)
- 香妻陣一朗(日本人唯一のLIVゴルフ選手)
4Aces GC(フォーエイシズ)
- ダスティン・ジョンソン(キャプテン)
- パトリック・リード
- テイラー・グーチ
- パット・ペレス
Ripper GC(リッパー)
- キャメロン・スミス(キャプテン)
- マーク・リーシュマン
- ルーカス・ハーバート
- マット・ジョーンズ
香妻選手の活躍は日本のゴルフファンにとって大きな励みです。家族でゴルフ旅行に行った際、娘から「アイアンヘッズって強いの?」と聞かれたのは嬉しい驚きでした。
6.エンターテインメント性の追求

「ゴルフだけど、もっと騒がしく」がコンセプト
LIVゴルフのコンセプトは「GOLF, BUT LOUDER(ゴルフだけど、もっと騒がしく)」です。従来のゴルフの「静寂の中でプレー」という常識を覆し:
- 音楽の生演奏
- 飲食エリアの充実
- 観客の歓声や応援が奨励される
観戦しやすい工夫
- YouTube公式チャンネルで無料ライブ配信
- FOXスポーツとの提携(アメリカ)
- ハイライト動画も充実
仲間とのラウンド後、クラブハウスでLIVゴルフの配信を観ながらビールを飲むのが最近の楽しみです。エンタメ要素が強いので、ゴルフに詳しくない妻も一緒に楽しめるのが良いですね。
7.PGAツアーとの違い一覧表
ルール・形式の比較
| 項目 | LIVゴルフ | PGAツアー |
|---|---|---|
| ラウンド数 | 3日間・54ホール | 4日間・72ホール |
| スタート方式 | ショットガンスタート | 順次スタート |
| 予選カット | なし | あり(通常2日目終了後) |
| 出場人数 | 48人固定 | 大会により異なる(120~156人程度) |
| チーム戦 | あり | なし |
| アテスト | 簡略化 | 従来方式 |
| 賞金総額(1大会) | 2,500万ドル | 800~1,500万ドル |
対立から統合へ
当初、PGAツアーはLIVゴルフ参戦選手を出場停止処分にするなど、激しく対立していました。しかし2023年6月、PGAツアー、DPワールドツアー(欧州ツアー)、LIVゴルフを支援するサウジアラビアのPIFが統合に向けた枠組み合意を発表。
ゴルフ界は今、大きな転換期を迎えています。接待ゴルフで取引先の社長と話したとき、「昔はタイガー・ウッズ一強の時代だったけど、今は群雄割拠で面白い」と仰っていたのが印象的でした。
8.2025年の最新動向
日本初開催決定
2025年5月8日~11日、千葉県のカレドニアン・ゴルフクラブでLIVゴルフ支援のインターナショナルシリーズ・ジャパンが開催予定です。
- 賞金総額:200万ドル
- アジアンツアーの一環
- 4Aces GCのハロルド・バーナーIII選手などが参加表明
視聴方法
無料視聴
- YouTube公式チャンネルでライブ配信
- ハイライト動画も視聴可能
有料配信
- FOXスポーツ(アメリカ)
- 日本での配信は今後拡充予定
家族旅行を兼ねて千葉でのLIVゴルフ観戦を計画中です。温泉も楽しめるコースらしいので、妻も楽しみにしています。
9.よくある質問
Q: LIVゴルフの世界ランキングポイントは? A: 現在、LIVゴルフは世界ランキング(OWGR)のポイント対象外です。2024年にCEOのグレッグ・ノーマンが申請を取り下げたため、選手は他のツアーやメジャー大会で世界ランクを維持する必要があります。
Q: 日本人選手は参加していますか? A: 現在、Iron Heads GCに所属する香妻陣一朗選手が唯一の日本人LIVゴルフ選手です。松山英樹選手には招待がありましたが、現時点では参加していません。
Q: なぜサウジアラビアが資金提供を? A: サウジアラビアの国家戦略「ビジョン2030」の一環で、石油依存からの脱却と新産業育成を目指しています。ただし「スポーツウォッシング」(人権問題から目を逸らさせる)との批判もあります。
Q: 接待ゴルフで話題にしても大丈夫? A: もちろんです!LIVゴルフの革新的なルールや高額賞金は絶好の話題です。ただし、政治的・倫理的な議論には踏み込まず、純粋にスポーツの側面で楽しむのがおすすめです。
まとめ:LIVゴルフは観る者も楽しめる新時代のゴルフ
LIVゴルフのルールは、従来のゴルフの常識を覆す革新的なものばかりです:
- 54ホール・3日間でコンパクトに完結
- ショットガンスタートで公平性を実現
- 予選カットなしで全選手が最後まで戦える
- アテスト簡略化で選手の負担を軽減
- チーム戦で新たな楽しみ方を提供
- エンタメ要素で観戦しやすい環境
賛否両論はありますが、LIVゴルフがゴルフ界に新しい風を吹き込んでいるのは間違いありません。週末ゴルファーとしても、このスピード感とエンターテインメント性は非常に魅力的です。
接待ゴルフでも、仲間とのラウンドでも、家族旅行でも、LIVゴルフは新しい話題と楽しみ方を提供してくれます。2025年の日本開催を機に、ぜひLIVゴルフの世界に触れてみてはいかがでしょうか。





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