ゴルフ初心者が最短でスコアアップする練習法をまとめました。
ゴルフを始めたばかりの方に伝えたい結論は、「7番アイアンとパターに8割の練習時間を使う」ことです。
僕も30代で本格的にゴルフを始めた時、ドライバーばかり練習していました。飛距離に憧れて、打ちっぱなしで200球中150球がドライバー。結果、初ラウンドのスコアは132。接待ゴルフで上司に「ドライバーは良いのにね」と苦笑いされた苦い思い出があります。
実は、ゴルフのスコアの約40%はグリーン周り100ヤード以内のショットとパターで決まります。ドライバーを完璧にしても、アプローチとパターが下手なら100は切れません。
この記事では、打ちっぱなし・練習場・自宅でできる効果的な練習法を、具体的なステップで解説していきます。
1.ゴルフ初心者がまず揃えるべき練習用具

練習を始める前に、適切な道具を揃えることが上達の近道です。ここでは初期投資を抑えつつ、効率的に上達できる用具選びのポイントをご紹介します。
初心者向けクラブセットの選び方
最初から高級クラブを買う必要はありません。初心者には「やさしいクラブ」が最適です。おすすめの初心者向けセットは次項です。
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キャロウェイ WARBIRD パッケージセット
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価格: 約8万円〜 特徴: 初心者でも球が上がりやすく、ミスに強い設計 -
テーラーメイド RBZ スピードライト
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価格: 約7万円〜 特徴: 軽量で振りやすく、飛距離も出やすい
僕が最初に買ったのは中古の10年前のクラブセット(3万円)でした。正直、半年後には物足りなくなって買い替える羽目に。結局、最初からある程度の品質のクラブを買った方がコスパが良かったと後悔しています。
練習場で必要な小物アイテム
クラブ以外にも、練習効率を上げるアイテムがあります。
- ゴルフグローブ: タイトリスト プロフェッショナルグローブAmazonで見る– 約2,000円
- 練習用ティー: ライト マグネットティー Amazonで見る– 約500円
- ショットマーカー: タバタ ショットマーカー Amazonで見る– 約1,000円(弾道が見えるスプレー)
- スイング練習器具: うねり棒スイング練習器具 公式サイトは見る– 約16,000円 室内で素振り練習できる短尺練習器具
地味ですが、グローブは練習の質を左右します。素手だと手が痛くなって練習量が減るんです。僕は初心者の頃、グローブをケチって素手で練習し、マメができて1週間練習できなくなりました。
自宅練習に役立つ練習マット
自宅でも練習できる環境を作ると、上達スピードが加速することを助けてくれます。
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ダイヤゴルフ ダイヤリアルターフ Amazondで見る 価格: 約8,000円 特徴: 実際の芝に近い打感で、アプローチ練習に最適
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タバタ 藤田マットU-2.3 Amazonで見る 価格: 約5,000円 特徴: パター練習とショート練習の両方ができる
僕のマンションはリビングが6畳しかないのですが、折りたたみ式の練習マットを買ってから毎日10分のアプローチ練習ができるようになりました。この習慣だけで、3ヶ月でアプローチのミスが半分に減りましたね。
2.打ちっぱなしでの効果的な練習メニュー

打ちっぱなし練習場は初心者の主戦場です。でも、闇雲に打つだけでは上達しません。ここでは、1回2時間の練習で最大効果を出すメニューを紹介します。
初回練習で意識すべき3つの基本
初めて打ちっぱなしに行く時、何から始めればいいか迷いますよね。
最初の3回で習得すべきことをまとめました。
- グリップの握り方: オーバーラッピンググリップを習得
- 左手は指の付け根で握る
- 右手の小指を左手の人差し指にかける
- アドレス(構え方): 肩幅スタンス、軽く膝を曲げる
- ボールは体の中央
- 背筋を伸ばして前傾姿勢
- ハーフスイング: フルスイングの前に小さなスイングを習得
- 時計の9時から3時の振り幅
- 体重移動を意識
僕の失敗談ですが、最初の1ヶ月はグリップを完全に間違えてました。野球の握り方で握っていたんです。YouTubeで「なんか違うな」と気づいて修正しましたが、変な癖がついて直すのに2ヶ月かかりました。最初が肝心です。
1回2時間の理想的な練習配分
限られた時間で効率よく練習するための時間配分をご紹介します。
200球を使った練習メニューを仮に立ててみました。
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ウォーミングアップ(10分・20球)
- ウェッジで軽く体をほぐす
- 力まず、リズムを整える
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7番アイアン集中練習(40分・80球)
- 同じ目標に向かって打つ
- 5球ごとにスイングチェック
- 方向性と飛距離の安定を意識
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ショートゲーム練習(30分・60球)
- ピッチングウェッジ: 30球
- サンドウェッジ: 30球
- 50ヤード以内の距離感を養う
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ドライバー練習(20分・20球)
- ティーショットのイメージトレーニング
- 方向性重視(飛距離は二の次)
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実践シミュレーション(20分・20球)
- ラウンドをイメージして異なるクラブで打つ
- 「1番ホール、ティーショット」など実況しながら
この配分にしてから、僕のスコアは3ヶ月で115→98に改善しました。ポイントは「7番アイアンに時間をかける」こと。7番が安定すると、他のクラブも自然に打てるようになります。
練習場選びのポイント
練習場によって設備や料金が大きく異なります。
チェックすべき項目は次項です。
- 1階打席があるか(弾道が見やすい)
- 距離表示が正確か(看板やネットで確認)
- 料金体系(打ち放題 vs 球数制)
- 営業時間(仕事帰りに寄れるか)
都内だと神宮ゴルフ練習場(https://www.meijisports.co.jp/)は初心者にやさしい環境です。1階打席があり、150ヤード先まで見えるので弾道確認が簡単。平日なら90分2,000円程度で練習できます。
郊外なら千葉の鎌ケ谷カントリークラブ練習場(https://www.kamagaya-cc.jp/)がおすすめ。300ヤード以上の広大な練習場で、実際のコースに近い環境で練習できます。
3.スイングの基本と修正方法

スイングの基本を理解していないと、何球打っても上達しません。ここでは初心者が陥りがちなミスとその修正法を解説します。
正しいスイングプレーンの作り方
スイングプレーンとは、クラブが通る軌道のことです。理想的なスイングプレーンをシンプルにまとめました。
- バックスイング: クラブヘッドが体の右側を通る
- ダウンスイング: 同じ軌道を逆に通る
- フォロースルー: クラブが左肩の上に収まる
よくある間違い: 僕は最初、バックスイングで腕だけを上げていました。「手打ち」という状態です。これだと飛距離も出ないし、方向性も安定しません。
修正方法
- 左肩が顎の下に入るまで回転
- 腕と体が一体になって動く
- 鏡の前で練習するとフォームが確認しやすい
練習場で隣の打席の上手い人のスイングを観察するのも勉強になります。恥ずかしがらずに「ちょっと見せてもらっていいですか?」と声をかけると、ゴルファーは親切な人が多いので大抵教えてくれますよ。
初心者が直すべき3大悪癖
ほとんどの初心者が通る「あるある」の悪癖です。
1. ルックアップ(早く顔を上げる)
- 症状: ボールを打つ前に顔が目標方向を向く
- 結果: トップやダフリの原因に
- 修正: インパクト後まで目線をボールがあった位置に残す
2. スウェイ(体が左右に流れる)
- 症状: バックスイングで体が右に流れる
- 結果: 体重移動がうまくいかず飛距離が出ない
- 修正: 右膝の位置を固定して練習
3. オーバースイング(振りすぎ)
- 症状: トップで左肘が曲がる、シャフトが垂れる
- 結果: スイング軌道が不安定に
- 修正: 肩が90度回転したらトップ完成と意識
僕はスウェイに3ヶ月悩まされました。練習場のレッスンプロに「右膝を動かさないで」と言われても、自分では動いてる感覚がなかったんです。スマホで動画撮影したら一発で分かりました。今はスマホの自撮りで毎回チェックしています。
飛距離より方向性を重視すべき理由
初心者は飛距離に憧れますが、ゴルフは「方向性のスポーツ」です。
データで見る重要性
- 200ヤード真っ直ぐ飛ぶショット > 250ヤード曲がるショット
- フェアウェイキープ率が10%上がると、スコアは平均5打改善
- プロでもフェアウェイキープ率は60%程度
方向性を高める練習
- 目標を明確に決める(○○ヤード看板の左端、など)
- 10球中7球が目標方向に飛べば合格
- 飛距離は気にせず、リズムとテンポを重視
接待ゴルフで僕が一番恥ずかしかったのは、飛距離を出そうとして林に打ち込み、探すのに10分かかったことです。それ以来、「確実に前に飛ばす」を最優先にしています。取引先の部長からも「安定感があるね」と評価されて、結果的にそれで良かったと思っています。
4.ショートゲーム(100ヤード以内)の練習法

スコアの半分はショートゲームで決まります。ここを制する者がゴルフを制すると言っても過言ではありません。
アプローチショットの基本
アプローチは「小さなスイング」が基本です。
3つの基本アプローチ:
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ピッチショット(30-80ヤード)
- ピッチングウェッジ使用
- 時計の9時-3時のスイング
- ボールは上がって止まる
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チップショット(10-30ヤード)
- サンドウェッジまたは9番アイアン
- 時計の8時-4時の小さなスイング
- ランを多めに使う
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ランニングアプローチ(グリーンエッジから)
- 7-9番アイアン
- パターのようなストローク
- 転がしてカップに寄せる
距離感の作り方: 僕は「時計の針」で覚えました。バックスイングを時計に例えて、
- 8時-4時: 20ヤード
- 9時-3時: 40ヤード
- 10時-2時: 60ヤード
この感覚を体に染み込ませるまで、自宅の練習マットで毎日50球打ちました。おかげで今では距離感のミスがほとんどなくなりましたね。
バンカーショットの練習
バンカーは初心者の鬼門ですが、コツさえつかめば簡単です。
バンカーショットの基本:
- スタンスを広めにして、足を砂に埋める
- ボールの5cm手前の砂を打つイメージ
- フェースを開いて構える
- フィニッシュまで振り切る
練習方法: 練習場にバンカーがある場合は積極的に練習しましょう。
- 昭和の森ゴルフ練習場(千葉県千葉市)(https://www.showanomori-golf.jp/)
- 東京ゴルフパーク(東京都練馬区) などはバンカー練習場が併設されています。
僕は初ラウンドでバンカーに3回入って、全て4打以上かかりました。その後、バンカー練習を週1で続けたら、今では1-2打で出せるようになりました。「砂を爆発させる」感覚を掴むと楽しくなりますよ。
スコアメイクの鍵は“ハンドファーストインパクト”です。
アプローチでのダフリやトップ、距離感のズレ…
そんな悩みを根本から解決するトレーニングクラブが
【ハンドファーストマスター(100度ウェッジ)】です。
三觜喜一プロが完全監修し、
“正しいハンドファーストの形”を自然に身につけられるよう設計されています。
ずはアプローチやピッチショットからスタート。
手首や体の使い方、ハンドファーストの角度を正しく覚えることで、
芯に当たる感覚が身につきます。
練習を重ねるうちに、
本番でも安定して距離感・スピン量をコントロールできるようになります。
ショートゲームを上達させたいなら、
正しいハンドファーストインパクトを体で覚えることが最短ルート公式サイトで見る
パッティングの距離感を養う練習
パットはスコアの約40%を占める重要な技術です。
効果的なパター練習:
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距離感ドリル(自宅でも可能)
- 1m、2m、3mと距離を変えて10球ずつ
- カップに入れるのではなく、カップから30cm以内に止める
- オーバーよりショートの方が次が難しい
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方向性ドリル
- 1mのストレートラインを20球連続で入れる
- 真っ直ぐ打つ感覚を養う
- 定規やガイドラインを使ってもOK
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傾斜の読み方
- グリーンをボールの後ろから眺める
- カップまでの中間地点を見つける
- 「曲がり幅」をイメージして打つ
おすすめパターマット:
- ダイヤゴルフ パターマット TR-478 Amazonで見る – 約4,000円 3mの長さで傾斜もついていて実践的
僕は毎朝コーヒーを飲みながら、リビングで10分パター練習をしています。この習慣を始めて3パットが激減しました。パターは自宅で練習できる数少ない技術なので、やらない手はないですよ。
5.ラウンド前に仕上げるべき練習項目

いよいよコースデビューが近づいたら、実践的な練習に移行しましょう。
コースデビュー1週間前の準備
ラウンドの1週間前からは「シミュレーション練習」に切り替えます。
ラウンド直前の練習メニュー:
月曜日・火曜日: ショートゲーム集中
- アプローチ100球
- パター50球
- バンカー練習(できれば)
水曜日・木曜日: フルスイング練習
- 各クラブ10球ずつ
- ティーショットのイメージトレーニング
- トラブルショットの練習(林からの脱出など)
金曜日: 軽めの調整
- 7番アイアン50球
- パター30分
- 疲労を残さない程度に
土曜日: ラウンド前日は休養
- クラブの準備・メンテナンス
- ゴルフ場のコースレイアウト確認
- 早めの就寝
僕は初ラウンドの前日に「完璧にしたい」と思って200球も打ち込んでしまい、当日筋肉痛でボロボロでした。前日は休養が正解です。
ラウンド当日の朝練習の注意点
朝の練習場(アプローチ&パター)の使い方で、スコアが5打変わります。
効果的な朝練習(30分):
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ストレッチ(5分)
- 肩甲骨を動かす
- 股関節を柔らかくする
- 軽いランニング
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アプローチ練習(10分)
- 20-50ヤードを中心に
- その日の調子を確認
- 力まず、リズム重視
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パター練習(10分)
- グリーンのスピード確認
- 傾斜の感覚を掴む
- ロングパットの距離感を調整
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ティーショット練習(5分)
- ドライバー3球程度
- 感覚確認のみ(飛ばそうとしない)
朝練習で一番やってはいけないのが「調子が悪いから直そう」とスイング改造を始めること。僕は一度これをやって、1番ホールのティーショットでシャンクを連発しました。朝は確認のみ、修正は次回の練習でやりましょう。
初ラウンドで心がけるべきマナー
技術以上に大切なのがマナーです。特に接待ゴルフでは「下手でもマナーが良ければOK」です。
最低限のマナー:
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プレーファスト(早いプレー)
- 自分の順番が来たらすぐ打つ
- カートは走らせすぎない
- ボールを探すのは5分まで(見つからなければ暫定球)
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グリーン上のマナー
- 他人のラインを踏まない
- 旗竿(ピン)の扱いを覚える
- カップインしたらすぐにグリーンから出る
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バンカーのならし
- バンカーレーキで足跡と打痕を消す
- 入った場所に近い位置から出入り
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ディボット跡の修復
- 取れた芝(ディボット)は元に戻す
- グリーンのボール跡は直す
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服装規定
- 襟付きシャツ必須
- ジーンズ・サンダルは禁止 -帽子着用推奨
接待ゴルフで僕が一番気をつけているのは「プレーファスト」です。スコアが悪くても、テキパキ動いていれば「気持ちいいプレーだね」と評価されます。逆に、モタモタしていると相手を不快にさせてしまいます。
まとめ:ゴルフは継続が力なり
ゴルフの上達に近道はありません。でも、正しい練習法を継続すれば、確実にスコアは良くなります。
上達のために今日からできること:
- 7番アイアンとパターを中心に練習する
- 週1回以上は練習場に行く習慣をつける
- 自宅で毎日10分のパター練習
- スマホでスイング動画を撮影して自己分析
- ゴルフ仲間を作って一緒にラウンドする
僕がゴルフを始めて1年、スコアは132→92まで改善しました。特別な才能があったわけではありません。ただ、週2回の練習を欠かさず、楽しみながら続けただけです。
接待ゴルフでも自信を持ってプレーできるようになり、取引先との関係も深まりました。家族旅行でもゴルフリゾートを選ぶようになり、妻も「一緒に楽しめるからゴルフ旅行は良いね」と喜んでくれています。
あなたもこの記事の練習法を実践して、最高のゴルフライフを楽しんでください。打ちっぱなしで会いましょう!





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