ゴルフのフック恐怖から解放!フックの4パターンを理解してゴルフを180度変える方法

ゴルフ フックとは

ミスショット対策

ゴルフを始めたころはスライスばかり、右のOBばかり打っていたのに、そこそこ上達してボールを捉まえられるようになってくると今度は左にフックやひっかけボールが出て、左OBが増えてくる。これぞアマチュアゴルファーあるある。

フックやひっかけはスライスより強いボールが出るので、より大けがになるケースが多く、せっかくゴルフが楽しくなってきたゴルファーを悩ませます。

フックの要因についてもいろいろあって自分のフックの原因がわからず、実際どうすれば直るのか分からずじまいでゴルフが嫌いになってしまうケースもあったりします。それは大変もったいない話なのでそうならないよう今回は、この悩ましいフックの原因と対処法について解説していきます。

1.ゴルフのフックとは

フックボールの特長としては、スライスよりも低く出る傾向があり、強くて、距離も出るボールになります。そしてランも多めに出ます。ただ、フックと言っても一つではないのです。

2.ゴルフプレーでのフック4パターンの特徴

ゴルフを始めたころは振り遅れや体の開きが原因でボールが掴まらず、スライスばかり出てしまいがちですが、練習を続けていくと今度は逆にフックが出るようになる人がほとんどです。

①右に出て左に曲がっていくフック

打ち出しは右に出て左に曲がっていくフック。

目標方向で留まればドローボールということになりますが、それ以上に曲がってしまうボールはフックと呼ぶのが正しいでしょう。

②プッシュフック

まっすぐ出てそのまま左に曲がっていくフックです。右利きのゴルファーの場合、プッシュ気味(右前方)に飛び出して左に曲がっていく球筋です。

③ストレートフック(ひっかけ)

最初から左に出て、さらに左にフック回転してしまうボールです。ひっかけと呼ぶほうがいいかもしれません。ストレートフックという場合もあります。真っすぐ弾が飛び出して左へ曲がってしまう球筋です。

④ダックフック

ダックフックとは、直訳すると「アヒルの足」という意味です。アヒルを見たとき、足の上の部分が毛に隠れて見えにくいですが、足が見えているあたりから90度くらい曲がっています。アヒルの足のように急激に曲がっていく球筋をダックフックといいます。球筋はストレートに出るのですが、普通のフックよりも曲がり方が急な球筋のことを言います。

どフックはなかなか治りませんし、その日はゴルフになりません。恐怖の球となります。

2.フックの原因

フックボールが出てしまう原因はシンプルにはフェースが左に向いているからです。このフェースが左を向いてしまう原因をさらに深掘りしていきましょう。

クラブフェースの向き

クラブフェースですが、構えたときにクラブフェースが左側を向いてしまっている場合です。

スイングは基本的に構えたポジションに戻ってきます。球とクラブフェースは垂直に当たっているのに、構えたときにクラブフェースが左を向いていると、球に当たってからクラブフェースがかぶってしまうので、球に左回転をかけながらフォロースルーに入ります。結果フックボールになってしまいます。

グリップ

左手がかぶりすぎていませんか?上からグリップを見たとき、左手の指の付け根の関節(ポコっと出る部分)がいくつ見えていますか。薬指や小指の関節が見えているのはフックグリップ(ストロンググリップ)になっています。この握り方をすると手首が返りやすくなるので、フックボールになりやすくなります。

極端なリストターン

飛ばそうとか、左に振りぬこうと意識しすぎて、極端にリストターンをしてしまうと、ボールにフック回転がかかってしまいます。

スイング軌道

スイング軌道が悪くインパクト付近でフェースが閉じていることが一因です。

なぜなら、フェースが閉じるというのはフェースが左を向くということです。もともとフェースが閉じた形でインパクトを迎えたり、フェースローテーションが早すぎるか、大きすぎることがフックの原因です。

身体の動きがバラバラ

下半身と上半身の同調がなく、手打ちの状態でインパクトを迎えていることがフックの一番の原因なのです。

両ひじを絞りすぎている

アドレスで両ひじを絞るような構えは体の回転を制限するので手打ちになる可能性が高くなります。

対策方法
両ひじを少し曲げてゆとりを持たせるように構えると上半身の力みが取れ、ヘッドの動きがスムーズになりフック防止につながります。

フック(ストロング)グリップの度合いが強すぎる

フック(ストロング)グリップはボールを捉まえるため、飛距離を伸ばすため有効なグリップと言われていますが、これが強すぎるとフェースの返りが早くフックが出やすくなります。

対策方法
左のナックルが2つぐらい見える程度か場合によっては少しウイーク気味に変えることも検討してみましょう。

クラブを短く持ちすぎ

ミート率を上げるためにクラブを短く持つことはいいのですがこれがフックの原因になることもあります。

手先で操作できるので余計な腕の動きが入ってしまうからです。スイングリズムが速くなり、スイング自体も小さくなってしまいます。

対策方法
グリップを緩く、長めに持ってヘッドの重さを感じながらゆったりフルスイングすることでフック防止につながります。

スタンスがクローズすぎる

アドレス時のスタンスの向きが右を向きすぎている、クローズ度合いが強すぎることもフックの原因となります。インサイド軌道が強すぎ、フェースが早く返ることでフックになります。

対策方法
普段の練習から、アドレス時は常に後方から目標を決め、スパットに対してまっすぐ平行に立てるようにしましょう。

ヘッドを意識しすぎている

ヘッドをボールに当てることを意識しすぎてませんか?ゴルフのフックを防ぐことで大切なことは、インパクトを通過点として考えることです。

対策方法
ボールが目の前にあるとなかなか難しいことですが素振りのようにフィニッシュまで振り切ることだけ意識することがフックの防止になります。

手首を返しすぎる

ボールを捉まえよう、飛ばそうとして自ら積極的にアームローテーションをするのもフックを助長します。

対策方法
特に大型ヘッドのドライバーはフェースが戻りきらないので自分から捉まえに行く人もいますが、ヘッドは勝手に返るものと信じて、グリップを緩く握って、ヘッドをより走らせることを意識してスイングしたほうがいい結果につながります

右手を使いすぎる

右手を使いすぎるのもフックの原因です。

対策方法
右手の角度をアドレス時と変わらないように意識して、左手、左腕主導で振ることがフック予防になります。飛距離は多少落ちますが、OBばかりでゴルフが楽しくなくなるよりはいいでしょう。

体の回転が止まっている

スイング中、体の回転が止まらなければフェース面の急激なターンは避けられるのでフックは出にくくなります。

今まで述べた原因もそれぞれ関連しているのですが、ボールを狙った場所に、確実に、しっかり打つことを意識しすぎるあまり、体の動きが止まり、まさに手打ちの状態となってしまうことがフックの原因です。

対策方法
ヘッドだけが動いて左を向いてしまい大きくフックするボールが出ます。ゆったり、大きく最後まで振り切ること、左腰をしっかり回すことを意識して振りましょう。

クラブ自体に原因がある

フックが出る理由のひとつに、プレーヤーが悪いのではなくてクラブが原因の場合もあります。掴まりをよくするために、もともとフェースが左を向いているドライバーもあるからです。

対策方法
ドライバーのスペックをよく見て買い替えを検討してください。ドライバーは調整機能があるクラブが多いですから、試しにカチャカチャやってみるのもいいかもしれません。

3.フック連発のラウンドでできること

フック連発してしまうラウンドの日は頭を切り替えていくのがおすすめ。

  • ドライバーや苦手なクラブをその日は使わない
  • フルショットを極力しない
  • 寄せやパターに集中する

どうにかスコアメイクを最優先にラウンドすることをおすすめします。その悔しさをバネにまた練習に通うことでより上達します。

4.フックボールの解消法

フック地獄から抜け出すための応急的な解消方法として解説していきます。

ゆっくりクラブを振って見る

ゆっくりクラブを振ってみることです。ゆっくりというのは力を抜いてということではなく、ドライバーであれば、いつもの飛距離の半分くらいの距離を飛ばす感じでミートします。

すると前述のクラブフェース、グリップ、リストターンのどれがおかしいのかが体感できます。インパクトのときにスイングを止めてみるのも良いです。飛距離ではなくミートだけを重視してスイングしてみてください。

フックは必ず治るボール

フックボールは必ず治ります。何度も言いますが、ボールが飛ぶ方向には理由があります。フックやスライスだけでなく、トップもザックリも、そうなってしまう理由が必ずあります。そして、その間違ったスイングは、グリップとスタンスからフォロースルーまでの間に必ずありますから、その治すべき部分を見つけて矯正していきましょう。

自分のスイングって人に言われてみないと腑に落ちないところがあるので、自分の体格と同じような上手い人アドバイスをもらうのもおすすめです。

まとめ

楽しみにしていたラウンド中、突然フックが出て止まらなくなると憂鬱な一日になってしまいますが、いろいろ考えてその場で直そうとすると、スイングもバラバラになり余計おかしくなる危険性があります。

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