ゴルフにはミスショットによっては罰打(ペナルティ)が課せられ、スコアに反映させなければなりません。
スコアの書き方を覚えていないと誤記してしまうかもしれませんよね。ゴルフにおいてスコアの誤記は失格扱いです。
なぜならゴルフはスコアを競うスポーツなので誤記は見過ごされません。
ゴルフを始めたばかりの方は、自分のスコアがどのくらいなのか、またどのくらいのスコアが普通なのか分からないことが多いですよね。そこで、今回はゴルフスコアの基本的な見方や、スコアに関する罰打のルール、スコアの目安についてまとめました。
スコアの罰打を理解できることで、ミスショットを最小限に抑えられ、スコアが安定し、自己ベストを更新するチャンスが増えますよ。あなたのゴルフがより充実し、楽しいものになることを心から願っています!参考になれば嬉しいです。
目次
1.ゴルフのスコアの基本
ゴルフスコアとは、ボールを打とうとしてクラブを振った回数、つまり打数のことです。空振りでも1打として数えます。ゴルフは1ラウンド18ホールを回り、合計スコア(打数)が少ない人が勝者となるスポーツです。この章ではスコアの基本から理解していきましょう。
ゴルフスコアの数え方
ゴルフスコアとは、ボールを打とうとしてクラブを振った回数。打数です。空振りでも1打と数えます。1ラウンド18ホールを周り、合計スコアが少ない人を競うのがゴルフです。
ただし、スコアの数を示すときは規定打数(パー)を基準としてゴルフ仲間とコミニュケーションを取ります。
パー(par/規定打数)
パー(規定打数)とは、各ホールの距離標識によく書かれています。
そのホールを平均的なゴルファーがプレーするストローク数の目安です。例えば、ボールが「パー4」なら、平均的なゴルファーはそのホールを4打数でプレーすることが目標となります。
パーはあくまで目標目安的なもので、パーより少ない打数であれば、平均より優秀。パーより多い打数であれば平均より未熟。といった認識でコースを楽しむ事が出来ます。
規定打数+1以上-1以降の呼び方
パー6のコースで、7打や8打で打ち、+1、+2になってしまうことがありますし、パー6で5打や4打になることがありますが、その場合での呼び方があります。黄色のライン辺りは、大会の中継や普通の会話でも出てくるので覚えておきましょう。
-4コンドル ( ダブルアルバトロス・トリプルイーグル)
-3アルバトロス (ダブルイーグル)
-2 イーグル
-1バーディー
0 par パー
+1ボギー
+2ダブルボギー
+3トリプルボギー
+4クアドループルボギー
+5クインテュープルボギー
トリプルボギー以降は数字で言うことがほとんどですが、こういう表示があるんだぐらいで覚えておくと古参プレーヤーとの会話がスムーズです。
バーディ・ボギー・ダブルボギー
ストローク数がパーよりも少ない場合、それをバーディと呼びます。逆にストローク数がパーよりも多い場合はボギーと呼ばれます。2つ以上多い場合はダブルボギーと言います。これも結構使われます。
ちなみに、ボギーの由来はスコットランドの幽霊(ボギーマン)の名前でパーを基盤と見立てて『見えない敵』の意味でボギーマンと呼ばれていたことからきたと言われています。
ゴルフスコアの基本的な考え方・数え方・呼び方を解説してきました。思ったより簡単だと思います。
2.ゴルフスコアの罰打(ペナルティ)
ゴルフスコアの基本を理解したところで、次に罰打について深掘りしていきましょう。
ゴルフのミスショットによって罰打(ペナルティ)が課せられます。初心者の方は、罰打でスコアを間違いやすいので注意するようにしましょう。
「打罰」or「罰打」正しいのはどっち?
ゴルフスコアで、打罰(だばつ)もしくは罰打(ばつだ)とも書かれていることがあります。
結論を先に言うと正解は、「罰打」という表現が正しいです。「打罰」という言葉は、「1打の罰」を省略して「打罰」と表している人もいると思います。極論、意味が伝わればいいっちゃいいと思うんですが、言葉としては「1罰打」「1ペナ」と表した方が正しいと覚えておきましょう。
罰打なし
- 空振り(罰打なし)
空振りには、罰打はありませんが、1打としてスコアに反映してください。絶対にバレるので隠蔽しないようにしましょう。
罰打+1の場合
ミスショットによって罰打は変わります。初心者が間違いやすいのでカンペとしてお使いください。
- ティーショットでOBした(+1罰打)
- 連続でOBした(+1罰打)
- フェアウェイからOBした(+1罰打)
- アプローチやパットでOBした(+1罰打)
- ボールを無くした(+1罰打)
- 池ぽちゃして池から打てない(+1罰打)
- グリーン上でマーカーを置かずにボールを拾ってしまった(+1罰打)
初心者さんが間違いやすいのがOBの罰打の数え方です。
- 例
2打目がOBなら次は5打目として打ちます。
3打目がOBなら次は6打目として打ちます。
この例を覚えておけば、勘違いを防げますのでぜひ覚えておきましょう。
罰打+2の場合
- バンカー内に砂をクラブが触れる(+2罰打)
- 他人のボールを誤って打ってしまう(+2罰打)
自分のボールではなく誤って他のプレーヤーのボールを打ってしまった
失格
- スコアの誤記
- スコアの隠蔽・不正
- 同伴競技者からサインをもらっていない場合
スコアカードに不正があったり誤記が判明すると失格となります。
これは、プロにも起こりうることで、過去にも2018年サントリーレディスの第3ラウンド終了後上田桃子選手がスコア誤記により失格になっています。これはニュースでも取り上げられました。深掘りすると、上田選手が自分で気づき自ら申告をしたと言う経緯があります。
「一打ぐらい」と思ってしまうかもしれませんが、ゴルフスポーツはそのたった1打を競い合うスポーツなので、しっかりスコアを管理できるようになりましょう!
3.スコアを間違えずにカウントする方法(手書き派)
スコアの誤記は、失格!と知ってしまうと、変なプレッシャーがかかって間違ってしまうかもしれないですよね。そこでスコアを間違えずにカウントする方法を解説していきます。誤記は手書き派の方によく発生するので、手書きの場合のコツを教えます。
スコアを手書きしている人に限っては、1ホールでOBを何度もしているとスコアをカウントする時にわからなくなってしまうのが誤記してしまう落とし穴です。
そこでスコアを間違わないコツは、自分が打った数の合計をまず出して、その後に罰打(ペナルティ)分を加えていくと、スコアを間違えにくいですよ。
- 手書き派スコアを間違えないコツ
①自分が売った数の合計を出す
②罰打分をプラス
①②の順番でスコア管理をすると間違えません!
ぜひ!活用してください!
4.スコア管理方法|アプリ・手書きそれぞれのメリットデメリット
ゴルフスコアは、昔は手書きしかありませんでしたが、現在はスマホアプリが誕生していますね。どちらの方法でスコアを取るかは自由です。どちらにもメリットもデメリットもあるので、自分に合ったやり方でスコアとつけていきましょう。
スコアアプリ派、スコア手書き派のそれぞれの良い点、悪い点をまとめました。
スコアアプリのメリットデメリット
スコアをアプリを愛用している方は、手書きでしことがない!と言う方も中にはいますよね。どっちでもいいけど、周りがアプリだからと特にこだわりがない方もいると思います。メリットデメリットを知って自分のゴルフプレーに少しでもメリットがあると感じた方でぜひ選んでくださいね。
メリット
- スコアを手軽に記録でき、誤記のリスクが減る
- 自分のプレイの傾向やパフォーマンスを分析できる
- 友達とスコアを簡単に共有できる
- コースの詳細情報や距離がわかり戦略を練りやすい
- スコアの集計やパー・ボギーなどの計算を自動で行ってくれるので、手間が省ける
デメリット
- スマートフォンを使用するのでバッテリーを消耗するリスクがある
- アプリによっては機能が多すぎて使いこなせない
- 一部の機能がオンラインでしか使えないので接続できないと利用困難になる
- 一部のアプリは有料機能があり、長期的な利用でコストがかかる
- プレイヤーのデータが収集される可能性がりプライバシーの懸念がある
- アプリを使用することでスロープレーにならないように注意が必要
ゴルフコースでのプレーは長時間にはなるので、人によっては、充電が途中で切れてしまう。もしくはプレー終了後スマホの充電が切れて使えない、というのがかなり難点です。ラウンド中スマホを取り出しながらスコアをつけると割と面倒なので、スロープレーにつながらないように注意がかなり必要です。
スコア手書きのメリットデメリット
アプリスコアも使ったことはあるけど、手書きがいい!と言う方も多いです。その理由はメリット・デメリットを理解すればわかります。
メリット
- ペンと紙さえあれば管理できるシンプルさ
- スマートフォンやデバイスに気を取られずプレイに集中できる
- 手書きのスコアカードは後から見返すことができる
- アナログな記録が思い出になる
- 自分好みのフォーマットや記録方法を自由に選べる
- 電池切れや機器のトラブルを心配する必要がない
- ゴルフ場によってはスコアカードを無料で提供していてちょっと嬉しい
デメリット
- スコアの集計や計算を手動で行う必要があり、間違えることもある
- 複数のラウンドや統計を整理するのが難しくなりやすい
- スコアカードを忘れたり、濡れたりするリスクがある
- 雨や風、光の加減によって記入しづらい
- スコアカードが汚れたり破れたりして記録が見えなくなる
ゴルフスコアは単純にスコアを記す以外の情報もわかるようにしておくのがおすすめです。1ラウンド18ホールで自分のプレーをどう分析しておくかで上達するかしないかが別れると思います。
5.スコア管理がもたらす成長と成功の秘訣
ゴルフスコアは、単にスコアを記録するだけでなく、他の重要な情報も記載しておくことをおすすめします。1ラウンド18ホールの間に、自分のプレーをどのように分析するかが、上達するかどうかの大きなポイントになります。自分のスコアをしっかり分析できるようにデータを取っておくと、1ラウンドあたりのコストパフォーマンスを良くすることになります。
成長のコツ①パット数を把握する
自分のパット数を把握し、上達を意識することでスコアが良くなる理由は、パッと数は全体スコアの4割を占める重要なファクターだからです。
パット数とは、グリーン上でボールを入れるためのプレーの回数です。
例えば、プレーヤーが1番ホールでディーショット、セカンドショット、最後にグリーン上でボールを入れるためにパットを行った場合そのホールのパット数は1となりますし、グリーンエッジなどからパターを使った数もパット数として計算してください。
パット数を把握し続けることはスコアアップに欠かせません。
成長のコツ②ショットに使ったクラブも記録しておく
プレーに余裕がないと結構難しいのですが、できるだけショットに使ったクラブがなんだったか記録してください。
クラブセッティングの参考になる貴重なデータになるからです。時間があまりにもない場合は。ティーショットに使ったクラブだけでも記録しておくとかなり役立ちます。
成長のコツ③ティーショットの方向と結果も記録しておく
ティーショットの方向と結果どうだったのかを記録しておきましょう。
ティーショットは各ホールのスタート地点で行う最初のショットです。このショットが成功すると、その後のプレーが楽になります。
例えば、左右に外した・ショートホールではワンオンした・ショートした・オーバーしたなどを記録しておきましょう。
ティーショットによって、次のショットの距離や角度が変わります。どこに打つかを考えることで、コース全体の戦略が決まりるので、同じコースを攻略する際のかなり考慮する価値のあるショットになります。
成功のコツ④自分の目標のパーを決めて書いておく
各ホールのパー(平均スコア)より2打多いスコアをダボと言います。
特に100切りが目標の方におすすめなんですが、18ホール全てがダボだとスコアは108です。
各ホールの自分の目標パーを決めてからゲームを進めると良い結果につながりやすいです。
18ホールのうちボギー(+1)が9ホール取れれば、あとは全てダボでも100は切れる計算です。最初からボギーでいい、それ以上ってもいいという安心感を持つことで予習のあるプレーをすることができて、結果スコアアップにつながればいいですよね。
6.ゴルフの平均スコアの目安
初めてのスコアを出すと「このスコアって本当のところ良いの?悪いの?」と気になりますよね。100切りがある種の目安になっていますが、それ以外はの目標スコアは一体どうすれば良いのか?
ゴルフ歴30年の経験からこれぐらいだと良いのではないか?というスコアの目安を作ってみました。あくまでも目安なのであたたかい目で見ていただければと思います。
初心者〜1年未満|平均スコア130台
ゴルフ歴が1年にも満たない方の平均スコアの目安は130台です。ゴルフ歴が 1年満たないあなたのスコアが130台であればOKです。120台であれば良い成績だと思います。
基本的なゴルフのルールやスイングの基礎やクラブの使い方になれるなどスコアよりも大切なことが多いです。
ゴルフ歴1年以上3年|平均スコア110〜120台
ゴルフ歴1年以上の方は平均110〜120台が目安です。100を切れていたら大変素晴らしいプレーヤーです。ここから何円たってもスコアが変わる方とそうでない方との分かれ道です。
ゴルフ中級者|平均100台
ゴルフスコア平均100台が出せるようになってきたあなたはゴルフ中級者です。理想的なスイングが安定して打てるようになり、基本的なショットコントロールができるようになってきています。
ゴルフ上級者|平均90台
ゴルフ110台以上の人は全体のプレーヤーの中でも少数派になります。ゴルフスコア90台〜80台のあなたのゴルフはとても順調に上達しています。
ゴルフ超上級者|平均80台
ゴルフ80台が平均して出せるようになってくるとスコアのことはほとんど気にしてないと思います。優れたゴルフセンスの持っているプレーヤーです。
平均スコア階層別ゴルフ歴構成
ゴルフ歴 | 70台 | 80台 | 90台 | 100台 | 110台 | 120台 | 130以上 | 総計 |
1年未満 | 0.6% | 0.1% | 0.2% | 1.2% | 4.0% | 10.8% | 20.0% | 3.5% |
3年以内 | 2.4% | 1.1% | 2.4% | 5.4% | 15.0% | 30.7% | 36.7% | 6.9% |
5年以内 | 6.1% | 2.8% | 4.6% | 9.6% | 16.4% | 17.6% | 16.7% | 7.9% |
10年以内 | 8.5% | 6.4% | 10.2% | 15.1% | 18.5% | 13.3% | 16.7% | 11.6% |
15年以上 | 7.9% | 10.9% | 11.3% | 13.9% | 11.3% | 8.8% | 3.3% | 11.4% |
20年以内 | 12.8% | 14.9% | 15.4% | 16.0% | 12.0% | 8.4% | 6.7% | 14.1% |
21年以上 | 61.0% | 63.7% | 55.7% | 38.2% | 22.4% | 10.2% | 0.0% | 44.2% |
総計 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
参照:平成24年度公益社団法人日本パブリックゴルフ協会
年数を重ねてもスコアが上がってこない人も実際はたくさんいますので、自分のスコアと見比べてあくまでも参考としてください。
7.コンペでは同チームのスコアをつけることもある
ゴルフは一見個人プレーではありますが、コンペなどではチーム戦になったりします。各チームのスコアを組み合わせてチームとして総合スコアを競ったりします。その場合は他のメンバーのスコアを記録したりもしますのでスコアの付け方はしっかり覚える必要性をより感じますね。
コンペでは、通常3人または4人のチームが編成されます。参加者は友人や同僚とチームを組むことが多いですが、主催者が無作為にチームを決めることもあります。
プレイヤー同士のコミュニケーションが重要です。お互いのプレースタイルや強みを理解し、どのようにプレーするか戦略を立てることが大切で、仲間との絆を深める良い機会です。勝敗にこだわらず、楽しい時間を共有することが目的でもあります。
8.プロ達のスコア分析方法
ゴルフのプロたちは、自分のスコア分析を非常に詳細に行っています。具体的にどの部分を分析しているのか次項を参考にしてください。
ホールごとのパフォーマンス分析
各ホールごとに自分のパフォーマンスを再度見直します。得意なプレー、不得意なプレーがわかります。
- 各ホールのスコアを確認し、どのホールで特に良い結果を出せたか、または悪かったかを分析します。
- 特に苦手なホールがあれば、その原因を探り、戦略を見直します。
ショットをタイプ別に分析
- ティーショット、アプローチショット、パットなど、ショットの種類ごとに成功率を評価します。
- 例えば、ティーショットでフェアウェイに残せなかった回数が多い場合、スイングやクラブ選択を見直します。
統計データを出す
- フェアウェイキープ率やグリーンオン率などのデータを用いて、プレイの傾向を把握します。
- パットの平均数やパット成功率を分析し、ショートゲームの改善点を見つけます。
メンタル面の評価まで、分析に組み込む方も少なくありません。さすがメンタルスポーツと言われるゴルフですね。プレイ中の自分の気持ちや集中力も書き留めておくとスコアの良し悪しに関係性があるかないかがわかり、メンタルを強化する必要があるかどうかが明確になると思います。
まとめ
ゴルフラウンドが終わった後に、自分のスコアをどれだけ分析する時間を取るかで上達するスピードが変わります。逆に、自分の印象的にはプレーが凄く上手くいったような気になっていたのに、スコアを見るとそれほど良くない結果だったりと言うことにも気づかせてくれます。
プロ達は確実にスコア管理・データ分析を必ずしていますので上達の鍵を握っていることは間違いありません。ぜひ参考にしてください。
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