ここ数年ゴルフ中継やトーナメントを見に行くとフェードボールで攻めているプロが多いことに気づきます。
昔はドローボールが全盛だったと思いますが、藤田寛之(ふじたひろゆき)プロが勝ちまくっていたころからパワーフェードという言葉が出てきて、ケガの少ないフェードが重宝された気がします。
今回はフェードボールについて初心者の方向けに解説します。スライスボールと混在しがちなフェードボール、しっかりと見極めていきましょう。
目次
1.フェードボールとは
フェードボールとは、簡単にいうと目標に対してほぼ真っすぐかやや左に飛び出し、落ち際にやや右に曲がっていく球です。
フェードボールの中でも、しっかりと掴まって飛ぶボールをパワーフェードと呼ばれ、難易度が高いです。
2.フェードとスライスの違い
同じ右に曲がる球でも全く違うフェードとスライス。どう違うのか解説します。
スライスボールの特徴
- まっすぐ出て右に大きく曲がる
- 左に出て大きく右に曲がる
- 力なく距離が出ない
スライスボールは、アウトサイドイン軌道でインパクトでフェースが開いて当たる球です。
フェードボールの特徴
- 力強く距離の出る右に曲がる
フェードボールは、ややインサイドからクラブが下りてきて、フェースがやや開き気味で当たるが、しっかり球を捉まえられた距離の出る弾道となります。スライスと同じ右に曲がる球でも全然違うのです。
3.フェードボールの2つのメリット
フェードのメリットは次のようなものがあります。
ボールのコントロールが簡単
フェードはランも少なめで球筋をコントロールしやすいのでOBも減り、フェアウェイキープ率が上がるメリットがあります。風の強い日など球筋を低く抑えやすいこともあって重宝します。
以前は、ドローボールはランも多めに出るので距離が稼げることもあり全盛の時代もありましたが、飛ばしに行った際に、大きくフックしたり、ランが出すぎるリスクがあります。
軌道がイメージしやすい
フェードは左側にヘッドを抜いていくので、弾道が見やすく、イメージがしやすいこともメリットです。クラブの進歩もあり飛距離も出ます。
4.フェードボール練習の5つのポイント
パワーフェードの打ち方のポイントについて解説します。
point①アドレス
アドレスはほぼスクエアかややオープンに構えます。
point②狙い場所・向き
落としたいところ(目標)に対し、やや(10ヤード程度)左を向きます。
point③ボールの位置
ボールの位置は通常よりボール半個ぐらい左に寄せるイメージ。
point④フェースの開閉をあまり使わない
フェースの開閉をあまり使わずにややインサイドからヘッドを入れて、しっかりとインに振りぬいていく。手元を体から離さずに体の正面にキープするイメージが重要。
point⑤しっかり左に振り抜く
腰が狙い方向を向くまでヘッドをしっかり左に振りぬく。
どうしても慣れないうちは左にそのまま出そうなイメージが捨てきれず、スタンス方向にまっすぐ向けてヘッドを出してしまいがちですが、怖がらず左にしっかりヘッドを出していき、振りぬくことが大事です。
こうすることでインパクトでフェースが開かず、掴まった強いフェードボールが打てるようになります。
まとめ
今やアマチュア憧れの弾道、パワーフェードをマスターして一気にスコアアップを目指す参考にしてください。
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