ドローボールってそんなに難しいですか?はい。難しいです。無理です。
そのぐらいアマチュアには難易度が高いのがドローボールです。特に球がつかまりにくい人には難しいかもしれません。
「ドロー」とは、ボールが右から左に曲がるショットのことで、ドローボールと言います。右利きのゴルファーが打つと、初めは右に曲がりその後左に曲がるボールコントロールされたテクニカルなショットです。
ドローボールはツアープロ達はばんばん打ちますが、アマチュアゴルファーにとっては練習なしでは無理な難易度が高いショットです。途中で諦めてしまう方も少なくありません。ドローボールを試行錯誤しているけれどなかなか習得できない、ドローボールがなぜこんなにも難しいのか。筆者も過去同じ悩みを持っていました。今回は、ドローボールがだんだん打てるようになった練習方法を実践を踏まえてまとめました。
打てないのは来た道、打てるのはこれから行く道です!この記事を読んで、ドローボールでスライスで右OB連続からもう解放されてください。
目次
1.ドローボールとは
ドローボールとは、右利きの場合、落ち際に右から左に曲がるボールのことを言います。
ドローボールは、実戦でどのように使われるかというと、ドライバーショットでフェアウェイを広げる時に使われることが多いです。
リッキーファン、そして、ドローボールを打ちたいあなたは必見❗️👀
🏌️♂️@RickieFowler pic.twitter.com/Nxab0T1oqs
— PGA TOUR Japan (@PGATOUR_Japan) October 19, 2023
プレーヤーに「どんなボールを打ちたい?」と質問すると「ドローボールが打ちたい」と答える人も多いと言われています。頭ではわかっているけど打てないのがドローボール。まずは何がどうやって打てるのか次項で解説していきます。
2.ドローボールのスイング軌道とフェース面を具体的に解説
ドローボールを打つ為のポイントは2つです。ドローボールの正しいスイング軌道とフェース面を知っておきましょう。初心者の方には「なんのこっちゃ?」なのですが、とにかくこういう関係を理解することがドローボールを打てる人と打てない人の違いだったりします。
ドローボールに必要なボールコントロールはボヤっとしているうちは絶対に打てません。もやもやを明確により具体的に頭でイメージできるようにすることから始めましょう。
- 目標に対してスイング軌道がインサイドインであること
- フェースの向きが軌道に対してややクローズ(閉じる方向)であること
これはどちらか片方だけでは、ドローボールにはなりませんので、2つのポイントどちらもおさえなければなりません。
①目標に対してスイング軌道がインサイドインであること
インパクトにかけて目標方向の右に打ち出すでしっかりフォローは左に振りぬくイメージしてください。全然違います。
②フェースの向きが軌道に対してややクローズ(閉じる方向)であること
フェースの向きが軌道に対してややクローズであることでドローボールが打てます。
反時計回りの回転を加える。イメージです。
この2つがドローボールを打てるメカニズムの肝なのですが、理論が分かっても体がその通り動かないのがゴルフの難しさ。
わかっちゃいるけどできない!という方へ、よくしがちな失敗事例を次項で上げておくので、自分がそうなっていないかの見本にしてください。
3.ドローボールの失敗から見る成功の秘訣
ドローボールを練習していてこんな失敗ボール出ませんか?その失敗を理解すればドローボールはもうすぐ打てるようになるでしょう。
インサイドアウト軌道に振ればドローが打てると思っている人はとても多いです。かくいう筆者自身も、長いゴルフ経験の中でそう信じ込んでいました。
しかし、インサイドアウト軌道だけでは安定したドローボールを打つことは難しいのです。
なぜなら、確かにインサイドアウトに振ればドローボールは打てるのですが、フックに近い回転になるので、一つ間違うとドロー以上に左に曲がる、いわばひっかけ、最悪チーピンになる危険があるからです。
ドローボール失敗1|フックボール
フェースがクローズであってもスイング軌道がスクエアではフックボールになってしまう。
ドローボール失敗2|プッシュアウト
インサイドアウト軌道でも、フェースがオープン(軌道と同じ向き)ならプッシュアウトになっている。
ドローボール失敗3|ひっかけ
インサイドアウト軌道でも、フック回転が強すぎて、ひっかけorチーピンの危険性も。
当然、100を切れないゴルファーに多いアウトサイドイン軌道では全くドローボールは打てないし、スイング軌道とフェースの向きがこれ以外の組み合わせの場合、チーピンからプッシュスライスまで右から左へいろいろな弾道が出ますが、ドローにはなりません。
失敗を理解できたならば、ドローボールまでもう少し!
4.ドローボールを打つための4つのポイント
これまでのドローボールの失敗経験を生かして、2つのメカニズムをしっかり理解したうえで、どうしたらドローボールが打てるようになるのか重要なポイントを3つにまとめました。
① スタンスはややクローズにすること
インサイドからのスイング軌道を意識しやすいように、スタンスをほんの少しだけクローズにしてやや右向きに構えます。
ほんの少しだけ、のイメージなのはクローズを強くしてしまうと、インサイドアウトが大きくなり、フックやチーピンの危険が増えるからです。そして、ボールの位置は通常より1個分ほど右側に置きます。
この時の注意点は、スタンスはクローズにしても、体全体は右を向かないようにすることです。
② インサイドイン軌道でスイングすること
トップからインパクトにかけてグリップをできるだけ体に近いところを通す意識でスイングします。
ダウンスイングのはじまりはドライバーのフェースを開いて振り下ろすイメージでスイングします。こうすることで、右わきが締まり、インサイドからクラブが下りてきます。
自分から球を捉まえようとし過ぎて急激にフェースを閉じないようにしてください。フェースを閉じようと意識しすぎるとアウトサイドから下りてきて逆にスライスしますので気を付けてください。
インサイドから振り下ろすが苦手な場合は、そもそもインサイドから振り下ろすのが無理。という人は、思い切って大きくアウトサイドにテイクバックしてみてくだい。そこから体の近くを通すイメージで大きくループしながら振り下ろすことでインサイドから振る感覚を覚えられます。
③ フェースローテーションをすること(フェースの向きを少しクローズに)
先ほどインサイドからフェースを開いて振り下ろすイメージで、と言いました。でもそのままインパクトを迎えると右にプッシュアウトしてしまいますので、適度にフェースローテーションが必要です。
手首を徐々に捻るようにしてフェースを閉じていきます。フェースを閉じる動きの中で腕で閉じようとしてはいけません。注意点2と同じようにスライス、または大きくフックする危険があるので注意してください。
④ クラブヘッドが手を追い越すようにスイングすること
手元が体の正面から外れないように気を付けながら、インパクトからフォローにかけてクラブヘッドが手を追い越していくようなイメージでスイングします。このようにすることによってしっかりと球を捉まえる動きが身につきます。
5.ドローボールとフェードボールの違い
フェードボールとは、左から右へ曲がるショットで、ドローボールと曲がる向きが逆のショットです。ドローボールの方が飛距離が伸びる傾向にあります。
6.ドローボールが打てるメリット
ここまでドローボールについて理解が深まるとドローボールが打てる気がしてきますよね。最後にドローボールを習得できれば得られる最大のメリットを具体的に解説していきます。
フェアウェイの広がり
ドッグレッグ↑
ドローボールは、右から左に曲がるのが特徴で、フェアウェイが右側に狭くなっている場合や、コースの構造がドッグレッグの場合、ドローボールを打つことでフェアウェイに残せる可能性がかなり高まります。
障害物の回避率が上がる
ドローボールは右から左に曲がるので、右側に障害物や危険がある時に避けることができます。木が立っていたり、バンカーがー右にある場合意図的に避ける戦略をとることができます。
風の影響を利用する
コースで左から右に風が吹いている場合、右から左に曲がるドローボールを打つことで、風の影響を利用してボールを安定させ、風の影響を最小限に抑えることができます。
スライス防止
ドローボールは左に曲がる動きをするので右利きのゴルファーにとっては、右から左へ曲がるスライスを防ぐのに役立ちます。
飛距離が伸びる
ドローボールはフェードボールよりも飛距離が出る傾向があります。
ドローボールが打てれば、飛距離が伸びるのはもちろん、風にもあまり影響されない、強くて重い球が打てるようになります。安定して打てればOBは激減し?100切りはもちろん、スコアアップも間違いなしです。
まとめ
失敗談を糧にしてなるべく誰でも打てるようにドローボールの打ち方について解説してきました。コンペで朝のドライバーティショットからきれいなドローボールが打てればかっこいいです。
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