ゴルフをしていると、どうしても「ロングアイアンやフェアウェウッドが苦手」という方にお会いします。
それというのも、コースでプレーをしていると、必ずと言っていいほどどちらかを使用しなければならない場所に、ボールが行ってしまいますよね。
そんなときに思うのが、ロングアイアンやフェアウェウッドよりも優しくて簡単に取り扱え飛距離もでるクラブがないものか?と思いませんか?
このような切実な問題を解決してくれるクラブが、ユーティリティークラブになります。
「ユーティリティークラブって何?」という方も多いでしょう。また、使って見たいけど、どのユーティリティークラブを使うと飛距離が出るのだろう?と考えてしまいますよね。
ここでは、ユーティリティークラブの飛距離やクラブの特性などを紹介していきます。
ユーティリティは、ミスしにくいクラブなので、スコアを伸ばすポイントとなります!ぜひ参考にしてください。
目次
1.ユーティリティーとは
ユーティリティーは、フェアウェイウッドとアイアンの中間にあるゴルフクラブになります。
ロングアイアンに代わる新しいタイプのゴルフクラブで、ロングアイアンの距離を優しく打て、プレイヤーにとっては使いやすいクラブといえます。
ユーティリティーには2種類あります。
- アイアンタイプ
- ウッドタイプ
それぞれの特徴を解説します。
アイアンタイプのユーティリティー特徴
アイアンタイプのユーティリティーは、シャフトとヘッドの接続部分のネック形状とボールが当たるところのフェース周りがアイアンに似ています。
ヘッド重心は低めになっており、スピンがきいた強い弾道が打てるのが特徴です。
ロングアイアンと比べると、ボールが上がりやすく、スイートエリア(※)が広いという点が扱いやすいのが特徴的です。
※スイートエリアとは、ゴルフクラブのフェースの中でボールをヒットするのに最も適した部分、つまり「スイートスポット」を指します。
ウッドタイプのユーティリティー特徴
ウッドタイプはヘッドが大きく、フェアウェイウッドよりシャフトが短いので、ミスショットの起きにくいユーティリティーです。
ヘッドに奥行きがあるため、重心が深めの所にあり、ボールを上げやすいのが特徴的です。
地面と接する底部分の「ソール」が広いことにより滑りやすいため、多少手前の地面をたたいても大きなミスにはつながりにくくなります。
ミスショットが出にくいので、初心者の方はウッド型のほうがおすすめです。
2種類のユーティリティのクラブを紹介しました。まずは、自分の苦手なクラブと入れ替えてプレーすることを考えていきましょう。
2.ユーティリティーの飛距離の目安一覧
ゴルフの飛距離は、ロフト角とスイングしたときの速さで、決まります。そこでユーティリティの飛距離の目安を見ていきましょう。
同じロフト角のユーティリティーを打った場合、スイング速度の速い方と、遅い方では飛距離に差が生じることになります。まずは、自分のスイング速度を理解しておく必要があります。
また、ユーティリティーだけでなく、他のクラブメーカーでもロフト角には微妙な差異が生じることを理解しておきましょう。
ここでは、よく使われるユーティリティーの番手と飛距離を紹介します。
ユーティリティーの番手とロフト角と飛距離
次項では、フルスイングした場合の飛距離を示しています。
ユーティリティー番手 |
ロフト角 |
飛距離(ヤード) |
3UT |
17°ー19° |
135ー195 |
4UT |
20°ー22° |
130ー185 |
5UT |
23°ー25° |
120ー175 |
6UT |
26°ー29° |
115ー165 |
この表を見る限りでは、同じ番手のユーティリティーでも50ヤード~60ヤードの差が生じています。この差は、ヘッドスピードの差によるものです。
ロフト角が小さくても、飛距離が出ないと感じる場合には、ヘッドスピードが遅いと理解してください。
アマチュアゴルファーの男女別で目安となる飛距離は次項です。
- 男性アマチュアゴルファーは5UTで170ヤード
- 女性アマチュアゴルファーは5UTで110ヤード
練習場やコースで計測して自分の飛距離とぜひ、比べてみてくださいね。
飛距離はキャリーとランを含んだ距離
ゴルフの飛距離とは、キャリーとランの2つを含めた距離のことです。
キャリーとは
キャリーとは、ボールが打たれてから最初に地面に触れるまでの距離のことです。番手が上がるとキャリーは増えます。
ランとは
ランとは、最初にボールが地面に触れた地点から転がった距離のことです。番手が上がるとランも増えます。
番手ごとの転がる平均ランは次項の表にまとめたので参考にしてください。
ウェッジ | +1ヤード |
ショートアイアン | +5ヤード |
7番アイアン | +10ヤード |
ドライバー | +20ヤード |
このランの距離とキャリーの距離を合わせたものが飛距離です。
ユーティリティーを購入する際は必ず試打をすべし
ユーティリティーを購入する際には、試し打ちを必ず行ってほしいです。
なぜなら、ユーティリティーを購入して、上の表の最大の飛距離が出ると思って購入した際に、「コースで、目安の飛距離がまったくでない!」という事があるからです。このようなことがないように、必ず試し打ちを行って、スイングの速さと飛距離を測定してもらってから、番手をいくつにするのかを決めた方が、自分にとって最も最適なものが選べます。
まずは、自分のスイングとの相性を理解してから、ユーティリティーを購入すると、飛距離を伸ばすことができます。
3.ユーティリティーを使うメリットデメリット
ユーティリティー の飛距離を気にする前にメリットデメリットを知っておくと、理解度が深まり使うことをイメージしやすくなります。
多くのユーティリティーのユーザーは、困ったときにはユーティリティー!と思っていることでしょう。
飛距離が気になり、何でもかんでもユーティリティーを使ってはいないでしょうか?
それは、もしかするとスコアを逆に悪くすることも可能性としてはありますので、ユーティリティーのメリットデメリットを理解すると、使い所を誤りません。
ユーティリティーを使うメリット
- ヘッドが大きく構えやすく安心してスイングできる
- 軽く振ってもミートさえできれば距離をしっかり稼ぐとこができる
- 方向性を出すのが難しくない
- 多少のミスショットでも方向性にあまり狂いが出ない
- 弾道がある程度低い弾道のため風の影響を受けにくい
- ボールの高さを抑えることができミスに強く操作性に優れている
ユーティリティクラブは、軽く振るだけでもしっかり距離を稼げるところが魅力ですね。方向性も出しやすいので、初心者でも安心です。少々のミスショットがあっても、あまり狂わないのも心強いポイントです。
さらに、弾道が低めなので、風の影響をあまり受けずに済むのも嬉しいところです。ボールの高さを抑えつつ、ミスに強くて扱いやすいのが魅力的です。
ユーティリティーを使うデメリット
- ボールが上がりにくいためヘッドスピードの遅い人は使いにくい
- アイアンと比較すると操作性が悪い
ユーティリティクラブは、ヘッドスピードが遅い方にとってはボールが上がりにくく、使いにくいことがあります。アイアンタイプはロングアイアンに比べてミスに強くて打ちやすいですが、ウッドタイプと比べるとウッドの方が扱いやすく感じることが多いので、クラブ選びが難しくなることがあります。
まとめ
ユーティリティーの飛距離の目安やメリット、デメリットについて紹介してきました。
飛距離に関しては、ある程度、自分のスイングの速さを知っておく必要がありますが、ミスが出にくいクラブだけに、スコアアップしたい方には、必須的アイテムになるはずです。
いろいろなメーカーからもさまざまな種類のユーティリティーが販売されていますので、飛距離を中心に考えて購入すると自分のプレーとの相乗効果を感じやすいと思います。
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