ドライバーがどんなに飛んでも、負けてしまう。それがゴルフ。極論アイアンがダメなら高スコアってなかなか望めるものではないですよね。ゴルフの一番の醍醐味はドライバーの飛距離ではなく、アイアンショットの精度だと考えているそこのあなた。狙ったところにイメージ通りの弾道で打ててピンそばについた時の快感は何事にも代えがたいものです。
ゴルフはレベルが上がれば上がるほどウェッジを含めたアイアンの精度でスコアが大きく左右されます。アイアンのキレによってゴルフの楽しさも全然変わってくるのです。しかしメンタル面でも技術面でも一番難しいのがアイアンでもあります。
アイアンが不調だとなにをやってもスコアがまとまらないと言っても過言ではありません。それほど大切なアイアンショットについてゴルファーレベル別にどういった目標をもって練習をすればいいのか解説します。是非参考にしてください。
1.ゴルフのレベル別アイアン練習方法
では本題のレベル別のアイアン練習法について私の経験も踏まえて解説していきます。平均スコア数でアイアンでのポイントをまとめましたので参考にしてみてください。
- 120以上たたく
- 110~120ぐらい
- 100切り目指す方
- 90切りしたい方
- 80切りの上級者になるために
120以上たたく方はミート率に集中
ここでも120以上たたく方とは、次項の様なことがある方を指しています。
- まともにボールに当たらない
- スライスやフックの出る原因もわからない
- 右にばかりボールが行く
- ダフリ、トップばかり
まずはボールを当てる確率を上げることに専念していきましょう。そしてこのレベルの人のアイアン練習法は次項をおすすめします。
- 9番アイアンか8番アイアンどちらか1本のみ練習する
- フルスイングしない
- 腰から腰までのスイングの練習だけする(素振りでも可)
- とにかく素振りをする
まだまだアイアンセット全クラブを練習する必要はありません。この練習によってボールを当てる確率を上げることに専念します。
110~120ぐらい
110〜120ぐらいの方は、次項の様なことがある方を指しています。
- ある程度当たるようになてきた
- ダフリ、トップはなくならない
- 右にも左も行って方向、距離がまったく定まらない
- グリーン周りで行ったり来たり
といった感じでしょうか。スコアは120以内だけれどまだまだ経験が必要です。次項のポイントを意識してアイアンに挑戦してみてください。
- フルスイングはあまりしなくていい
- 得意なアイアンを作って特化して練習する(何番でもいいですがたぶん8番とか7番とかになると想像します)
- 腰から腰、肩から肩などハーフショット、スリークオーターショットを重点に練習する
ミスの多いレベルですがよりアイアンの確率を少しでも上げられるようにしたいです。このレベルでもミドルアイアンの練習はあまり必要ありません。
100切り目指す方
100切りがいよいよ見えてきた!というこのあたりが一般アマのボリュームゾーンと思います。
- ショットやアプローチの引き出しが少ない
- ある程度打てるがいい悪いがはっきりしている
- まだまだ番手毎の距離の打ち分けができない
- どこかで大けがをして8や10など大たたきをしてしまう
- グリーン周りもまだまだ
という感じかと思います。このレベルになるとムラはあるにせよある程度ショットは打てていますので次項のポイントでアイアンの練習に挑んでみてください。
- ミドルアイアンも練習に加える
- フルショットの練習で自分の番手毎の飛距離を把握する(キャリーでの距離)
- アプローチやウエッジの練習を増やす
- バンカーの練習を増やす(練習場にない場合はコースで機会を見つけてやる)
このレベルになると、練習ドリルだけでなくコースメネジメントも考える必要も出てきます。いろんなコースに行って、様々なシチュエーションでのショットを覚えることも同時に大切な時期と考えます。
90切りしたい方
90切りを目指すレベルまで来ると、アイアンの精度もかなり上がってきていてパーオン率も最低2割ぐらいはあると思います。またショートゲームも上達していて大きなミスも減っているでしょう。この辺りになるとアイアンプレーがよりスコアを左右してくると思います。
- 同じ番手で距離を打ち分ける練習(グリップを短く持つとかフェースの開き具合で調整するなど)
- ショートアイアンの精度をさらに上げる(100Y以内は確実に乗せたい)
- ラフからの打ち方をマスターする
- ライン出しショットをマスターしたい
- アプローチの引き出しを増やす(上げたり、転がしたり)
- バンカーの精度を上げたい
- 様々なライによる打ち方をマスターしたい(つま先上がりや左足下がりなど)
- インテンショナルショット(スタイミーになったときのため意識的に曲げる練習も積極的にやる
今の実力をさらに精度を上げる、ショットのアレンジをできるような練習をしたいです。さらにスコアメイクを優先した確実なコースマネジメントも求められます。
このレベルではかなりゴルフに嵌っている段階なので、意図的に難しいコースを選んでラウンドする、ということもレベルアップに繋がると思います。
80切りの上級者になるために
80切りとここまでくれば一般アマチュア界隈では一目置かれる存在になっているでしょう。現状でも相当素晴らしいプレーヤーですがさらにレベルアップするために次項のアイアン練習を取り入れてみれください。
- 距離をしっかり打ち分ける(縦距離の安定を図る)
- ライン出しショットの精度をさらに上げる(クロスハンドやスプリットハンドなどの練習も取り入れるなど)
- アプローチの精度をさらに上げる(1ピン以内に必ず寄せる、ウエッジでの距離の打ち分け)
- バンカーショットの精度をさらに上げる
このレベルになると1ホールでの失敗、1打のミスが命取りになります。メンタル面でのプレッシャーも強くなるのでいかに練習で精度を上げておくことが大事です。
今回の記事とは関係ありませんが、このレベルまで来るとアイアンだけでなくパターの確実性(特にショートパット)も同時に必要となってきます。
2.アイアンの重要性
アイアンが上手な人はゴルフが上手な人です。
例えばドライバーかっ飛ばしてフェアウエイをキープして、残りグリーンまで120Y。バーディーチャンスにつけたい場面です。こんなとき、アイアンが曲がったり、ダフッたり、トップ、はたまたシャンクしているようではせっかくのドライバーが台無しでスコアメイクなんて無理な話ですね。
セカンドショット、サードショットで使うアイアンでできればパーオン、最悪でもボギーオンできないとスコアアップは見込めません。特に100を切ってさらにレベルアップするためには、スコアが上がれば上がるほど、アイアンの精度が重要になってくるのです。さらに本コースではアイアンを打つ場所はほとんど平らなところはありません。いつも同じ打ち方ではだめなのです。だからこそそれぞれのライや状況に対応できないといけないのでアイアンのレベルアップがとても重要なのです。
まとめ
冒頭にも言ったようにアイアンの精度アップがスコアアップの決め手です。しかし私の経験から言うとアイアンはなぜか年間を通して好不調の波が大きく、ある程度のレベルまで来ても、ときどき変な球が出たり、ダフリ、トップ、シャンクも止まらなかったりで年がら年中、アイアンの悩みは尽きません。
一朝一夕にはいきませんので、地道にアイアンの練習を繰り返してスコアアップを目指してください。
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