ゴルフを始めたばかりのころはほとんどの人が球がつかまらずスライスばかりが悩みのタネ、ですがゴルフにある程度慣れてくると今度は「ひっかけ」が悩みに変わる人が多いと思います。
私はゴルフを始めて約30年になりますが今でも「ひっかけ」が怖いです。ドライバーがそこそこまっすぐ飛ぶようになってもアイアンの「ひっかけ」はなぜか止まらないものです。
今回はこの「アイアンのひっかけ」について原因と改善方法についてまとめましたので同じような悩みを持つ人はぜひ参考にしてください。
目次
1.ゴルフのひっかけとは
ボールがまっすぐ左へ飛んでしまうことです。ドライバーでよくあるようなチーピンやフックと同じものと勘違いしている人もいますが、厳密に答えるならば「ひっかけ」は出球から左へほぼまっすぐ飛んでいくもの、「フック」はまっすぐ出て左に曲がって飛んでいくものや右に出て急に左に曲がっていくもの、なので実は違います。
アイアンでは長いクラブのように大きく左に曲がることはあまりありませんが、グリーンを狙ううえでたとえ10Yでも20Yでも左に「ひっかける」ことはスコアメイクに大きく影響してしまいます。
2.ひっかけの原因
引っ掛けの原因はいくつかあります。
特にショートアイアンでは、ロフト角が寝ているので構えた段階から左に向いているから、という原因もよくあるので注意が必要です。
原因①アウトサイドイン軌道
アウトサイドイン、というとスライスの原因と理解しているゴルファーも多いと思いますが、ひっかけもアウトサイドイン軌道が原因となるケースがあります。フェースが外側から降りてきてそのまま閉じて当たるので、ボールは左へそのまま飛びだします。
原因②グリップがストロングすぎる
ストロンググリップ(別名フックグリップ)が大げさすぎるとフェースが閉じて当たって「ひっかけ」の原因となります。
原因③下半身が止まる
下半身が止まってしまい手打ちになるのも「ひっかけ」の大きな原因です。体重移動よりボールを打つことに集中しすぎるあまり手で打ちに行ってしまいひっかけることもよくあります。
原因④フェースローテーションのしすぎ
スライスしたくないから、と手首を返しすぎるのも「ひっかけ」の原因になることがあります。これも手だけで打つことになってしまい球が左に飛びます。
原因⑤ボールの位置が左すぎる
主にショートアイアンでよく起こりますが、ボールを左に置きすぎるため、フェースが返ってからボールを捉えることになり結果「ひっかけ」になります。
3.アイアンを引っ掛けてしまうおすすめの改善方法
それでは引っ掛けを防止するための方法をアドバイスします。ひっかけの原因は一つではなくいくつかが複合的に関わっている可能性もあるので、下記を参考にして試してみてください。
スクエアなアドレス
アドレスが右を向きすぎても、左を向きすぎてもよくありません。しっかり目標に対してスクエアに立てるようにしましょう。
インサイドアウト軌道を意識する
本来ゴルフの正攻法なスイング軌道はインサイドインですが、引っ掛けに悩んでいる人は、インサイドアウトを意識してスイングしてください。自分でフェースを返そうとせず体重移動をしながらインサイドアウトで振ってみましょう。
ウィーク気味のグリップ
ストロングに握りすぎている人は、逆にウイーク気味に握ってみてください。フェースを開き気味に構えることで結果良くなることがあります。
腕と身体を同調させる
おへそを意識して、常にグリップの位置がおへそを指すように意識してスイングします。腕と身体が同調することでフェースの向きがかぶることがなくなりひっかけが治ることがあります。手を必要以上に使わずしっかり身体を回すことを意識します。
フェースを開いて構える
これは私がひっかけが出た時に実際にやっている応急処置ですが、フェースを開いて構えることで球のつかまりを弱め、ひっかけを減らすことができます。開いた分飛距離が落ちますので一番手大き目の番手を持つのが良いでしょう。
ボールの位置をずらす
スイングや構えは悪くないのに「ひっかけ」が出る人は、ボールの位置を変えてみてください。ミドルアイアンからショートアイアン、ウエッジ、とクラブが短くなるにつれて少しづつボールの位置を右側にずらしましょう。
まとめ
ひっかけが出るということは結果的にはボールを捕まえられるようになった、ということでもあり初心者卒業のサインでもあります。喜んでいい現象でもあります。これを乗り越えれば更なる上達への入り口でもありますので、あきらめずに練習してください。
またつかまりのいいグースネックのアイアンを使っている人は、中上級者用のストレートネックのアイアンに買い替えるだけでひっかけが軽減されることもありますので、この機会にギアを見直すこともおすすめします。
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