ドライバーヘッド体積は大きければ飛ぶのか?その理由と自分にあった体積の選び方

Golf head volume

ゴルフクラブ

ドライバーを新調したいときヘッド体積の種類はどう選ぶかあなたは決めていますか? 

ドライバーヘッドの体積は460cc〜420cc(誤差)の複数種類が準備されていて、同じ型番(シリーズ)を試打で比べてみると打感や飛距離の違いが分かり易いのですが、メーカー違いや型番違いになるとイマイチきめられなかったりしますよね。

そこで今回は地味な内容かもしれませんがドライバーヘッドの体積の特徴について解説します。真剣にドライバーを選びたい人ほど体積については悩むのかなと感じます。是非ドライバー選びに役立ててください!

1.ドライバーヘッドの体積とは

ドライバーヘッドの体積とは、ヘッド単体の縦・横・高さの方向の空間領域の大きさの程度を表す量です。

 Driver head volume

ドライバーヘッドの種類は大型/小型がある

ドライバーヘッドには大型(460cc前後)と小型(420cc前後)の種類ありそれぞれに長所、短所があるため選択を間違えると性能を生かしきれず非常に扱いづらいクラブになってしまいます。

規制ギリギリの大きさは460cc

大型に分類される体積が460ccは、規制ギリギリにサイズから現在の主流となっているサイズです。現状では多くの選手が大型を選んでいますがスイングのクセや技量によっては小型の方が向いている人もいます。

大型・小型それぞれの特徴を知ることで自分の弱点の改善やスコアの向上が期待できるので次項で解説をしていきます。

2.軽くておおきい460cc!現代の主流になった理由

なぜ460ccが現代の主流になっているかというと、そのサイズが規制ギリギリの大きさだからです。ヘッド体積の変化を歴史をさかのぼってみていきましょう。

ヘッド体積の変化

1880年時のパーシモンヘッドの体積は190~230㏄/重量330~350gでした。それが時を経て、2021年チタンドライバーヘッド体積460㏄/重量200gが現在の規制となっています。ドライバーヘッドの体積は大きくなっていますが重量は減っていますね。体積以外のドライバーに関する規制は次項の4つあります。

ドライバーの性能が上がりすぎて規制ができた

ドライバーの規制(2021年)
①反発係数は0.830以内
②ヘッド体積は460㏄以内
③ヘッド内部に反発を高める構造を有していない
④クラブの長さは48インチ以下(パターは除く)

規制の内容を見ても飛距離に影響するものばかりです。つまり、コースの距離に対して飛びすぎちゃってゲームにならないということで2008年からドライバー規制が設けられたのです。

似たような理由だとゴルフ以外にF1(フォーミラーワン)の世界にもあります。F1ではお金をかければかけるほど高性能のマシンができてしまいます。いわば投資金額の競争のようなことになってしまうため財務規制ができました。

体積と重量の関係性

ドライバーの体積をみていくと、およそ20年で重量はそのままで体積は倍以上になりました。

1880年時のパーシモンヘッドの体積は190~230㏄/重量330~350g

2021年チタンドライバーヘッド体積460㏄/重量200g

新たな製法や素材の開発といった企業努力に他なりません。

体積がどんどん大きくなっている理由

なぜ体積は大きくなり続けているのか?「大型ヘッドの方が扱いが簡単だから」というほかありません。

  • 操作性の良さ
  • 慣性モーメントの増加によるヘッドの安定性
  • ミスに強い
  • 直進性の安定

非公認のものであれば480ccのヘッドなんかも流通はしていますね。やはりヘッド体積が大きく重量がそのままであれば飛ぶことには間違いありません。

ヘッド重量が軽くなっている理由

重量は30年前から変わらず190g~200g程です。これ以上に軽くしないのには3つの根拠があります。

ヘッド重量が200g前後である3つの根拠
1.ヘッドスピードを一定とした場合にヘッド重量を増していくと200g前後を境に反発係数の数値は鈍化する。
2.ヘッド重量を増していくと慣性モーメンントは増すがそれと比例してヘッドスピードが下がっていくのが計算により分かっている。
3.1と2を加味してヘッド重量に対しての反発係数を計算すると200g前後をピークに横這いになります。

重量が軽すぎても重すぎてもヘッドスピードに悪い影響を与えてしまうんですね。大型ヘッドと小型ヘッドそれぞれにあるメリットとデメリットを次項でまとめました。

3.ドライバーヘッド体積別のメリットデメリット

460ccのヘッド体積と420ccのヘッド体積それぞれのメリットデメリットを理解することで自分が求めているスイングスタイルに近づくことができます。

ドライバーヘッド大型のメリット(460cc前後)

  • 慣性モーメンントが大きくなりヘッドのブレが少なくなる
  • よけいなサイドスピンが掛かりにくくなるので直進性が高い
  • 芯が広くなるのでミスに対して強い

ドライバーヘッド大型のデメリット(460cc前後)

  • 重心距離が長いのでヘッドターンがさせにくい
  • ヘッドの返りにくさからスライス傾向になりやすい
  • 操作性に欠ける

ドライバーヘッド小型のメリット(420cc前後)

  • 操作性が高い
  • 空気抵抗が少なく振りぬきやすい
  • 芯へのミート率が高くなる
  • ピンポイントでのコントロールができる

ドライバーヘッド小型のデメリット(420cc前後)

  • 安定感に欠ける
  • 芯が小さくなるのでミスに弱い
  • 直進性能が低い

参考になるかどうか分かりませんが石川遼選手は2020年時440ccの小ぶりのドライバーを使用していました。実際におすすめのドライバーを紹介したいと思います。

3.大型ドライバーヘッドおすすめ3選

おすすめのドライバーを紹介したいと思います。大型ヘッドなので操作性が良く初心者さんも扱うことができます。

PING G425 MAX

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ピン社の創業当時からのポリシーである「ミスヒットをカバーする」を受け継ぎ開発された最新ドライバー。ピン史上最大の慣性モーメンントに加え、弾道調整機能など多くの機能を搭載。

飛距離と方向性を兼ね備え、打感が良くしっかりつかまってくれるため初心者から上級者まで扱いやすいモデルです。デザインも黒を基調としていて武骨でかっこよく仕上がっています。

BRIDGESTONE GOLF B2

BRIDGESTONE GOLF B2

ブリヂストンゴルフ(BRIDGESTONE GOLF) B2 ドライバー(ロフト10.5度) VENTUS BL 5 2021年 (S/Men’s)
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TOUR BシリーズとJGRシリーズが統合されて、新たなBシリーズになっての第一弾。しっかりつかまえて高弾道が特徴のモデルでほどよくスピンも効いてくれるのでどちらかというと初心者向けのクラブになります。他にもドローボールヒッターで高弾道を狙いたい人はピッタリのクラブです。

Callaway GOLF/EPIC MAX FAST

Callaway GOLF:EPIC MAX FAST

キャロウェイ(Callaway) フェアウェイウッド EPIC MAX FAST メンズ 右利き用 2021年モデル
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最大の特徴はヘッド重量185gの軽さです。「軽い=速く振れる=飛ばせる」を実現しておりパワー不足で悩むゴルファーは試す価値ありです。注意点はスイングスピードの速い方だと軽いがゆえに吹け上がってしまうことがあります。そのためこのドライバーに向いているのはレディースやヘッドスピードが遅めの方になります。

5.小型ドライバーヘッドおすすめ3選

次項は小型ドライバーの中でも特に信用できるものをまとめてみました。

Titleist TSi4 (430㏄)

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上級者向けのクラブです。低スピンで飛ばしていきたいハードヒッターにはおススメです。ピンポイントで狙っていける操作性が魅力。ただスイングスピードがある程度ないとかなり扱いに困るのでそこを目安にしてみるのもいいかもしれません。さらに上を目指したい方にはぜひ。

ヨネックス(435㏄)EZONE GT435

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ディープフェイスでヘッド後方が持ち上がっているため重心が低すぎず深すぎないため低スピンで打ち出し高さを抑えられます。さらにフェース面は縦研磨が施されているため横スピンが生じにくく左右のブレを軽減してくれます。操作性も非常によくつかまり過ぎることもないため、思い切り打っていきたいハードヒッター向けです。

PING G425 LST (445㏄)

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小ぶりながら慣性モーメンントアップが図られているので低スピンを実現しつつ、ミスに対する許容も高まっています。ある程度弾道の高さも出てくれるので小型は難しいとから諦めていた方にはぜひ試してみてほしいクラブになります。

操作性が良いがその分ヘッドの返りがいいのである程度慣れるのに練習は必要だが、ロフトやシャフトを変更することで調整できます。

6.初心者ゴルファーは大型ヘッドがおすすめ

初心者の場合はまずは簡単な大型ヘッドドライバーから練習して基礎を身につけてから改めて自分がどのようにプレーしていきたいかを照らし合わせて考えてみることをおすすめします。

自分の技術の向上と共に道具の特徴をよく理解できた時、理想的なヘッド体積・シャフトが明確にわかるようになります。

ドライバーヘッドの大型ばかりを紹介してきましたが、小型も発売されていますのでメリットはもちろんあります。

7.打球コントロールが上手い人は小型ヘッドがおすすめ

自分で打球をコントロールできる人には操作性の良い小型のドライバーの方が向いているかもしれません。スイング中のズレを調整しやすいので芯に当たる確率が増し、その分飛距離も伸び狙ったところにコントロールしやすいです。

まとめ

ゴルフにおけるドライバーは距離を稼ぐ役割以上にメンタルに影響を与え、その後のプレーやスコアに大きく関わってくることがよくあります。そのため、どのドライバーを選ぶかというのは非常に重要な選択です。

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