飛距離はクラブ、スコアはセッティングで決まると言われます。
飛距離は最新のクラブで自分にあったものを選べばいいが、それだけではスコアは上がりません。最前のスコアを出すにはクラブセッティングにかかっています。今回は、納得いくクラブセッティングの方法を解説します。
クラブセッティングの基本や見直したいという方はぜひ参考にしてみて下さい。
目次
1.クラブセッティングとは
クラブセッティングとは、プレーヤーの特徴・経験・天候・ゲーム環境に合わせてクラブを適正に選ぶことで、スコアアップ、ゴルフの上達に欠かせません。
クラブセッティングを分析する2つのメリットをあげます。
- ミスが減りラウンドがシンプルになることでスコアアップにつながる
- ミスが減り順調に進むことでゲームの理解度プレーの経験値が上がる
少しでも自分のプレーに沿ったクラブでプレーができればマイナスなことはありません。クラブセッティングをまだ考えたことがないという方、自分のプレースタイルと、クラブの本質を早速分析していきましょう。
2.初心者は14本いらない理由
アマチュアが持つ14本の定番クラブといえば、
- ドライバー1本
- フェアウェイウッド2本
- アイアンセットが3番アイアンからサンドウエッジまで10本
- パター1本の14本
とほぼ決まっていました。昔はクラブセッティングなんて言葉もありませんでしたし、ここ20年ぐらいでユーティリティや単品ウェッジなど様々な目的、仕様、形状のクラブが出てきて、さまざまなセッティングができるようになりました。
今ではドライバーとパター以外は、
- その人の好みや調子
- 得意不得意
- プレースタイル
- 季節
- ラウンドするコースの形態など
に合わせて、まるでプロのように臨機応変にクラブセッテイングを変えるアマチュアが当たり前になっているのです。
これからゴルフを始める人、始めたばかりの人はどんなクラブセッティングをすればいいのか?
初心者はルールで決められた上限、14本はいりません。なぜなら、ほぼちゃんと当てられる、飛距離もだいたい計算できるクラブがまだないのと、初心者は3番ウッドをほとんど打てないので不要だからです。
次項で具体的にどうすれば良いかを解説していきます。
3.初心者用のクラブセッティング3ステップ
適正なクラブセッティングをするために3つの準備をしていきましょう。
①3番ウッドはほとんどの初心者は打てないので不要
5番ウッドだけで十分です。
初心者は常識に倣ってドライバーの次に3番ウッドを入れがちですが、実は3番ウッドはアマチュアには一番難しいクラブなのです。なぜかというと地面の上から打つクラブの中で一番シャフトが長いからです。
さらに今の3番ウッドは昔のドライバーの長さのものもあり、とても初心者が打てる代物ではありません。それが初心者は3番ウッドは不要と言い切れる理由です。
②自分の飛距離(キャリー)を知る
セッテイングを考える前に、練習場で各クラブの自分の飛距離を知りましょう。はじめは、当たりや飛距離が安定しないと思いますが、大まかに自分の飛距離を把握することは必要です。
自分のキャリーとは、あくまで平均的にどれぐらい飛ぶかです。よく間違いがちなのが、自分が今日一番ショットした時の飛距離、それもランを含めたヤードの基準だと思っている方もいるので気をつけましょう。
③自信のある得意クラブを見つける
ほぼちゃんと当てられる、飛距離もだいたい計算できる、というクラブを少なくとも1本ないし2本作りましょう。
初心者さんにおすすめしたいのは、8番アイアンとか9番アイアンを徹底して練習して自分の得意クラブにするのがいいですよ。スコアが安定しやすいです。
あとは、ピッチングやアプローチウェッジなどのショートゲームに使うクラブの練習とパター練習もおすすめです。
多くの初級者の人はドライバーばかり練習して、ウェッジやパターの練習量が圧倒的に不足しがちです。遠くへ飛ばすことも大事で楽しいことですが、それだけではスコアアップは望めません。だからこそクラブセッティングが重要なんです。
3つのステップを踏めたらいよいよ具体的にクラブエを選定していきましょう。
3.絶対に入れるべきクラブを紹介
それではクラブセッティングをしていきましょう。初心者でも必ず必要なクラブが3本あります。
ドライバー
ドライバーは一番飛距離を稼げるクラブで、普通のPAR72のコースなら必ず14回は使うクラブだからです。ただどうしてもドライバーが上手く打てない、曲がりが大きくてOBばかり、という場合は5Wで代用します。
パター
グリーン上ではパターしか使えないですし、パターは実は全ストロークの40%を占める一番使用回数の多いクラブだからです。
サンドウェッジ
サンドウェッジはガードバンカーから脱出するのに必ず必要だからです。
この3本は必ず含めていきましょう。
4.苦手なクラブは抜いてOK
ドライバーとパターで全体のほぼ半数のストロークをするとして、残りの半分をどうするのか、というのがこれから考えていくセッティングを解説していきます。
ウッド系がそれなりに打てる人の場合
まず、ウッド系がそれなりに打てる人は、5Wかロフト角20度から25度ぐらいのユーティリティを1本入れましょう。アイアンについては5番6番がそこそこ打てる人は入れてもいいですが、そうでないのなら7番からで十分です。バッグの中にあると使いたくなるので最初からないほうがいいです。
苦手な5番、6番アイアンは思い切って抜きましょう。
ウッド系が苦手な人な場合
逆にウッド系が苦手な人は、ウッド系は全部抜いて、6番アイアンもしくは7番アイアンからでいいでしょう。見た目や見栄を張りたい人もいるかもしれませんが、どうせウッド系クラブをバッグに入れていても使えないのですから、「宝の持ち腐れ」です。
なおウェッジもAWとSWの2本だけでOKですが、本数の減った分をウェッジを増やすという選択もアリです。
アマチュアのスコアアップには100Y以内が非常に重要ですので、ウェッジの本数を増やして中途半端な距離をフルショットで狙うことでスコアアップが期待できます。
(ウェッジ3本セッティング例:48度、52度、56度(60度)など)
5.初心者におすすめのクラブセッティング
上記を踏まえて初心者さんにおすすめのクラブセッティングを紹介させて頂きます。
ウッド系が得意な人
合計9本〜10本
- ドライバー
- 5WもしくはUT1本ないし2本
- アイアン(7番~PW)
- ウェッジ2本(AW・SW)
- パター
ウッド系が苦手な人
合計10本
- ドライバー
- アイアン(6番~PW)
- ウェッジ本(AW、SW、48度などのウエッジ)
- パター
私自身もゴルフを始めたころ経験しましたが、6番アイアンで打っても7番アイアンで打っても距離は変わらない、という人はもっとアイアンの本数を減らしてもいいと思います。
そして、セカンドショットは距離を欲張らず自分の得意なクラブを優先した番手選びをしてください。
ラウンド時は、グリーン周りの転がせる場面ではウェッジでなく積極的にパターを使用することで100切りがさらに近くなりますよ。
ゴルフの楽しみ、喜びは遠くへ豪快に飛ばすことも確かにありますが、長いゴルフ人生、スコアが上がらないとおもしろくないです。まずスコアアップ、100を切ってからがゴルフですので、見栄を張らずこのセッテイングを試してみてください。
まとめ
初心者さんはクラブ14本も必要もありません。今回具体的におすすめの9本か10本を紹介しています。自分の得意なクラブを中心にセッテイングすることでスコアアップできますのでぜひ参考にしてください。
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