飛ばし屋としても有名で30歳の若さですでにメジャー4勝、日本ツアーも勝っているブルックス・ケプカ選手を紹介します。
目次
1.ブルックス・ケプカ選手のプロフィール
ブルックス・ケプカ選手は、フロリダ州立大学を経て2012年にプロ転向。当初はヨーロピアンツアーを転戦し、2015年にアメリカPGAツアー初優勝した、いわば逆輸入なプロゴルファーです。
生年月日:1990年5月3日30歳
出身地:フロリダ州ウエストパームビーチ
身長:182cm
体重:84kg
世界ランキング:第7位(2020年8月10日現在)
父親が叔父の経営するゴルフ場で働き始めたのがきっかけでゴルフを独学ではじめスクラッチプレーヤーになります。その父にケプカはゴルフを教わりました。
全米プロ・全米オープンのメジャー、そして日本のダンロップフェニックスも二連覇した「連覇のケプカ」の異名をとるトッププロゴルファーでもあります。
先日行われた全米プロゴルフ選手権では最終日に「74」をたたき、29位でフィニッシュ。残念な結果となり三連覇を逃してしまいました。
2.難儀な性格?だがそれがいい
プレー以外にケプカの性格についてはたびたび注目されています。彼は、小さい頃から負けず嫌いで短気な性格でしたが、父からの『自分の感情を相手に悟られるな』という教えを受け冷静に振る舞うことに努めているようです。
さらに彼の性格の一面がわかる過去のインタビューをみていきましょう。
- 『試合のモチベーションには不満や怒りを頭の中に作り出して臨んでいる』
- 『私はプレー中、無表情を心がけている。実際に落ち着いているというだけでなく、ほかの選手に“自分が有利だ"と思わせないため』
一体何があったの?とちょっと心配になりますが、こんな彼だからメディアではしばしばアンチヒーローやヒーラー、未来からゴルフ競技を破壊するためにやってきたターミーネーターなんて表現されてます。
そんな彼ですが、『スイングがかっこいい!真似したい!』とプレーで魅了されているファンが多いのも事実です。
3.悪役?でもかっこいいスイング
トッププロには珍しくクラブ契約をしていないケプカ。クラブに対するこだわりも強く、いいものをしっかり選んでプレーする、ということなのかもしれませんが、(飛距離や技術は雲泥の差がありますが)クラブセッティングは私たちアマチュアにも参考になるものがあります。
強烈なタメが特徴
300ヤードを軽く帰るドライバーショット。強烈なタメがあるからこそ圧巻んな飛距離を生み出しています。
Brooks Koepka: 30 shot trails動画
4.戦歴
アマチュア時代
フロリダ州立大学に入る前のジュニア時代には目立った成績はないようですが、大学時代3度のオールアメリカンに選出されています。2012年の全米オープンに出場していますが、予選落ちの成績が残っています。
プロ入り後
大学卒業後プロ入りを果たし、チャレンジツアーの「チャレンジ・デ・カタルーニャ」でプロ初優勝。その後ヨーロピアンツアーを転戦し、2014年「ターキッシュエアラインズ(トルコ航空)オープン」で優勝。シーズン最優秀新人に選ばれました。
2015年の「ウエイスト・メネジメント・フェニックスオープン」でアメリカPGA初優勝を飾り、2016年には初来日し、宮崎で開催の「ダンロップフェニックスオープン」で池田勇太とのデッドヒートを制し日本ツアー初優勝。
2017年「全米オープン」でメジャー初優勝。同年、「ダンロップフェニックス」も連覇達成。
2018年「全米オープン」を連覇すると、その年の「全米プロゴルフ選手権」も制覇し、メジャー3勝目を飾るとともに、2冠を達成しました。
2019年の「全米プロ」も連覇し、先日開催(20年8月6日から9日)の「全米プロ」3連覇がかかっていましたが最終日に崩れ、29位に終わりました。
また、2016年、17年には「ライダーカップ」のアメリカ代表、17年の「プレジデンツカップ」でも代表に選ばれました。
4.2020年ケプカ選手のクラブセッティング
最後にケプカのクラブセッティングについてご紹介します。
ケプカ選手はトッププロには珍しくクラブのメーカー契約をしていません。もともと契約をしていたナイキが2016年にギア部門から撤退したのが大きな理由ですが、その結果、メーカーも多岐にわたったセッテイングになっていて、ちなみにアイアンは日本のミズノを使用しています。
※2020年ジェネシス招待時、プロのセッテイングはコースや試合によって頻繁に変わります。
ドライバー | キャロウェイ マーベリックサブゼロドライバー(10.5度) |
ドライバーシャフト | 三菱ケミカル テンセイAVホワイト75 |
フェアウエイウッド | テーラーメイド M2ツアー(16.5度) |
アイアン | テーラーメイド P790アイアン(3番) ミズノ JPX919ツアーアイアン(4番~PW) |
ウエッジ | タイトリスト ボーケイSM8ウェッジ(52度、56度) タイトリスト ボーケイデザインSM4ウエッジ(60度) |
パター | タイトリスト スコッティキャメロン テリリウムTニューポートツアー |
ボール | タイトリスト プロV1X |
まとめ
以前デンジャボー選手を特集したときにスロープレーだと紹介しました。ケプカはその逆でかなりの早打ちスタイル。なので二人が同じグリーンに立っているのを観るとハラハラします。
秋の開催予定のマスターズはじめメジャートーナメントでの活躍も待ち遠しいいですし、また来年の東京オリンピックでも身近に見られる日が来ることを期待したいものです。
コメント