ラウンドでほかのプレーヤーのボールを自分のものと思い込んで間違って打ってしまった。ゴルフあるあるです。ただこれは初心者に限った話ではありません。ついこの間も私の友人(ゴルフ歴30年シングルハンデ)が誤球して2打罰を受ける「事件」がありました。
悔やんでも悔やみきれない「誤球」したときの処置、ルールについて解説します。
目次
1.誤球とは
「誤球」とは自分のボールではないボールを間違って打ってしまうことです。また同伴者のボールだけでなく、コース内に残っていたロストボール(他の組の人のボール)を打ってしまっても同様に「誤球」となりペナルティーです。
「誤球」の原因はほぼ100%思い込みと不注意から起こるミスで、本人にすればなんとも情けない、後悔しまくりのミスなのです。
2.誤球した場合のルール
後悔先に立たず、の不注意行為、「誤球」をした場合はどんな処置が求められるのか解説します。
「誤球」にはかなり厳しいペナルティーが科されます。
2-1.誤球したプレーヤー
「誤球」をしてしまった張本人のプレーヤーは2打罰で再び本来の自分のボールを打ち直さなければなりません。またマッチプレーの場合はそのホール、負けとなります。
要するにストロークプレーでは、OBを打ってしまったのと同じことでかなりの痛手となります。
しかも、「誤球」したにも関わらずスコア修正せず(もちろん打ち直しもせず)次のホールでティーショットをしてしまうとその時点で競技失格となってしまいます。
2-2.誤球されたプレーヤー
「誤球」されたプレーヤーは当然、ノーペナルティーでボールのあった位置にプレースしてプレー再開すればOKです。
2-3.二人とも「誤球」してしまった場合
滅多にあることではありませんが、同伴者同士で「誤球」してしまうことがあります。
同伴者が先に打った(これが「誤球」)のでその近くにあるボールを自分のボールと思い込み、打ってしまった。
この場合は、先に誤球しようが後で誤球しようが関係なく、二人とも「誤球」となり、お互い2打罰となり、元の位置から打ち直してプレーしなければいけません。
状況にもよりますが、先に「誤球」をしてしまったほうはなんともせつない、穴があったら入りたい心境になるでしょうし、その後のラウンドはかなりギスギスした雰囲気の悪いものになるでしょうね。
3.「誤球」の例外
2008年のルール改正までは、「誤球」に関しては、ウオーターハザード内およびバンカー内での「誤球」はペナルティーが科されていませんでした。しかし現在は同様にペナルティーが科されます。ただしそのかわりに、ハザード内では拾い上げて自分のボールかどうか確認できるようになりました。
(元あったライの状況を再現してリプレースすることを条件に)
4.誤球を防ぐための方策
では最後に誤球を防ぐための方策、アイデアを私なりにまとめました。
①自分のボールかどうかを毎度認識する
当たり前のことですが、必ず自分のボールであるかどうかを毎ストロークごとに意識して確認することです。
同伴者のボールをいつも注意してみることも当然です。特にラフに入ったときや、同伴者と似た方向、同じぐらいの位置に飛んだときはより慎重に確認しましょう。
②ゴルフボールを他人とかぶらない物にする
人があまり使っていないブランド、メーカーのボールを使う人と重ならないボールを使うことも一つのアイデアです。
③ボールに目印をつける
ボールに線を引いたり、目印をつければ間違いありません。
自分の名前やイニシャルを書いたり、マークをつける、線を引く、ということも誤球防止に繋がります。時々ショップでオウンネームのキャンペーンをやっていたりするのでそれを利用するのもいいですが、わざわざそんなことしなくても自分でマーカーで書けばいいのです。
OBをよく打つ人などイニシャルや名前を書くのは恥ずかしい、という人は好きなマークや線を引くことをおすすめします。
まとめ
あまりプライベートや仲間内のゴルフではやっていませんが、プロはもちろんアマチュアの競技ゴルフでは必ずスタート前に同伴者とボールの確認をして、例えば同銘柄のボールだったらナンバーを変えるとか、印をつけるとか、自分のボールであることがわかるようにしています。
誤球というのはプレーヤーの単なる不注意からくるものなので自分がしっかり気を付けていれば避けられるミスです。不注意で2打罰、最悪競技失格なんてことになったら夜も寝れないほど後悔します。
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