ゴルフで飛距離の感覚が狂うフライヤーが起きる原因とおすすめの対策方法

Golf flyer

ミスショット対策

ゴルフをしているとゴルフボールが思いがけない飛びをしてくることはないですか?自分の上達不足と思ってしまいますが、なかには原因を知っていれば防げることもあります。フライヤーもその一つです。

ゴルフをしていればフライヤーを体験する人は多くいるでしょう。スコアダウンにつながるフライヤーのことを知って入れば、対策もできるし、あるいは味方につけることもできるかもしれません。

1.ゴルフのフライヤーとは

ゴルフのフライヤーとは、ゴルフボールが狙った場所以上に飛んでしまうことです。このためにバンカーにつかまったり、OBになったりして、大きくスコアが崩れてしまいます。

Golf flyer

いつものように7番アイアンで、140ヤードの距離を狙ったのに160ヤードも飛んでしまった。これをフライヤーと言います。

2.フライヤーしやすい注意すべき時

フライヤーになってしまう時は主に3つあり、フェース面とボールの間に何かが邪魔をすることが原因です。

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ラフから打つ時

フライヤーになってしまいがちなのは、ラフから打った時が多いです。ゴルフボールとフェースの間に芝草が挟まってしまうことで、フライヤーになってしまいます。ゴルフボールがラフに半分くらい沈んでいる時は、注意してください。

雨のプレー中

雨が降った時にも、フェースの溝に水が入り、フライヤーが起こってしまいます。

ヘッドスピードが42m/s以上の人

ヘッドスピードが42m/s以上の速い人も、フライヤーが起こりやすいです。なぜなら前方へのパワーが強いことがデメリットに働いてしまうのです。反対にヘッドスピードが42m/s以下の人は、元々の力がないためフライヤーが起こりにくいです。

ちなみにヘッドスピードの目安は次項の表にまとめてみました。スピードが42m/s以上の方は女子ツアープロ並というわけです。確かにプロの大会を観戦しているとフライヤーになってまっているのをみます。

男子ツアープロ 47m/s以上
女子ツアープロ 40m/s44m/s
一般男子ハードヒッター 45m/s50m/s
一般男子 40m/s45m/s
一般男子シニア 37m/s42m/s
一般女子 30m/s37m/s
ジュニア 30m/s50m/s

3.フライヤーが起きる原因はスピンの減少

フライヤーが起きる原因は、ゴルフボールとフェースの間に芝が挟まり、摩擦が起きないため、ゴルフボールのスピンする量が減ってしまうのが主な原因です。

ゴルフボールはフェースにある数本の溝があることにより、フェースと接触する面が増えて摩擦が起きやすくなります。摩擦が起きると、ゴルフボールがあがろうとする力が生まれ、前に行こうとする力とぶつかり、バックスピンがかかるようになります。摩擦が少ないと、あがろうとする力が弱く、スピンの量が減り飛び過ぎてしまいます。

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ヘッドスピードが速い人が起こりやすいのは、前に行こうとする力が元々強いので、フライヤーの影響を受けやすいです。反対にヘッドスピードが遅い人は、元々の力がないためフライヤーを起こすことはあまりないですが、逆に芝の抵抗によりヘッドスピードが更に遅くなり、飛距離が減ってしまう場合もあります。

4.フライヤーにならない為に事前にできる2つの対処法

フライヤーを防ぐ方法は、伸びる飛距離を想定してクラブを選択する方法と、フライヤーにならない打ち方をする方法と2つあります。

①伸びる飛距離を想定してクラブを選択する方法

フライヤーが起きた時の伸びる飛距離を想定して対策をします。フライヤーが起きてしまうと、飛距離は1020ヤード伸び、ランの量も増えます。この距離が延びることを想定して、番手を上げたクラブを選択します。

例えば、目標まで140ヤードで、いつものなら7番アイアンで打つところを、8番アイアンに変えて打ちます。そうすることにより、飛距離を抑えられ、フライヤーを防ぐことができます。

②フライヤーになりにくいスピンをかける

フライヤーにならないように、スピンをかけて打ちます。アドレスではゴルフボールを左寄りに置き、フェースを開いた状態で構えます。フェースの状態をキープし、インパクトの後も切り返すことなく、スイングをします。

フェードを打つ時とおなじような感じで打つとよいでしょう。こうすることにより、スピンの量が増えて、フライヤーになりにくくなります。

5.フライヤーが出てしまった時プロがしているリカバリーする方法(上級編)

フライヤーは悪いことばかりではありません。プロは意図的にフライヤーを打つことがあります。

フライヤーになった時は、想像を超えたて飛距離が伸びまっすぐに飛びます。これを活用する男子プロプレイヤーもいます。パー5のセカンドショットやサードショットで、少しでも距離を伸ばしたい時には、わざとフライヤーを起こすのです。

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まず、ラフの状態を確かめます。芝の目が巡目で、ゴルフボールが半分くらい沈み、芝が多く挟まりそうなフライヤーになりそうな状態であることを確かめます。

アドレスでは、ゴルフボールを右寄りに置き、フェースを被せてハンドファースト気味の構えにします。この構えで打つとゴルフボールは、フェースの上側に当たりスピンがかかりにくく、芝も挟んでフライヤーが起こりやすくなります。

この方法は、ラフの見極めやフライヤーになった時の距離が期待通りに出るか憶測することも難しいです。経験と技術が必要となってきます。

6.ラフからフライヤーしたくない時のおすすめの打ち方

ラフからショットでフライヤーは起こりやすいですが、他にも深いラフから出せないなどトラブルが多いです。トラブルが起きやすいラフからの打ち方を知っておけば、ラフを怖がらずプレーができます。

ラフの状態をしっかり見極める

ラフに入ってしまったら、まずラフの状態を確かめましょう。芝の向きが、打つ方向へ向かっていれば巡目です。逆になっていれば逆目となり、抵抗感が巡目よりも増します。

ゴルフ場によって変わりますが、夏の芝は草丈も高く、水分も含んで、ヘッドに絡まりやすいです。冬の芝は短く乾燥しているので、夏よりは芝の影響は受けにくくなります。

次にゴルフボールの状態を確かめます。深く埋まっているほど、芝の抵抗感が増し難しくなります。

ゴルフボールが芝の上に載っている状態の時

ゴルフボールが浮いているように芝の上にある状態であれば、普段通り打つことができます。

ひとつ注意をするのは、ティショットを打つ時と同じように、ゴルフボールと同じ高さで打つようにします。こうすることにより、草を挟むこともないです。

ゴルフボールがやや沈んでいる状態から半分沈んでいる状態の時

この状態の時には、ヘッドスピードが速い人はフライヤーになりやすいので、番手を上げて注意して打ちます。

ヘッドスピードが遅い人は、グリップを強めに握ってダウンブローで打つようにします。ボールはやや左寄りに置き、ハンドファースト気味に構えて、フェースは立てるようにして打ちます。この時すくい上げにならないように気をつけます。

最下点の手前でゴルフボールを打つことで、バックスピンがかかり、弾道は高く飛距離も伸びます。

ゴルフボールが沈み込んでいる、または深いラフに入ってしまった時

この場合は、とりあえずラフからゴルフボールを出します。

やはりダウンブローで打ちますが、芝がクラブに絡みつくなどして、より抵抗感が増すので、しっかりグリップを握ります。

クラブは8番や9番またはピッチングウエッジを使用します。

フェースは開いて構え、その状態をキープしたまま、左足に体重を預けて、ゴルフボールが芯に当たるようにしっかりと打ちます。トーナメント中継で、プロがラフからゴルフボールを打つプレーを見ることがあります。それを参考にするのもいいでしょう。

まとめ

プロゴルフのトーナメントでは、深いラフに入れてピンチかと思われても、見事にリカバリーして、スコアを落とすことのない場面を見ることがあります。トッププロのリカバリー力には感嘆します。

ラフに入ってしまうとピンチと思ってしまいますが、これをどのようにして打ったらいいのかと試行錯誤するのもゴルフの楽しみの一つのような気がします。フライヤーを出してしまうリスクを減らす方法を知っていれば、ラフに入っても落ち着いてプレーができそうですね。

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