自分にあったゴルフボールの選び方と重要なポイント

How to choose a golf ball

ギア・ボール

ゴルフは小さいボールをクラブで打って、ホールに入れるまでの打数の少なさで競うスポーツです。それだけにボールにどのように力を伝えるかが重要となり、クラブなどの道具選びも大切です。ゴルフボールもきちんと選びたい道具の一つです。

人間に一人一人個性があるように、ゴルフボールにも個性があります。それが分かれば、自分に合ったゴルフボールが見つかるでしょう。

1.欲しいボールを明確にしよう!

ゴルフボールに何を期待しますか?まずは、これを明確にすると、たくさんあるゴルフボールから目的に合ったものが選びやすくなります。主な目的をピックアップしてみました。

ゴルフボールを遠く飛ばしたい クラブを大きく振って、ゴルフボールが遠くへ飛んでいく爽快感、ゴルフをする人なら何度でも味わいたいことでしょう
ゴルフボールをまっすぐ飛ばしたい ショットしたゴルフボールが曲がってOBになったり、ゴルフボールが無くなったりするのは避けたいです。
ゴルフボールにあまりお金をかけたくない

まだゴルフボールを無くすことが多い初心者は、高価なものより安価なものを求めたいですね。

ゴルフボールを打った時の手応えがいい。 ゴルフボールを打った時の感じ方(打感)は人それぞれ。自分とフィーリングが合うゴルフボールを使用すれば気持ちよくプレーができます。
ゴルフボールを見つけやすい 自分で打ったゴルフボールを追ったり、落ちたところをなるべく早く見つけたりすると、プレーがスムーズに進み、イライラしなくて済みます。

いろいろクリアしたい目的があると思いますが、優先順位をつけてゴルフボールが選ぶと良いでしょう。

2.自分にあったゴルフボールの選び方6つのポイント

ゴルフボールを選ぶ時は商品説明を読みましょう。ゴルフボールの構造、性能それぞれが、自分が求めるゴルフボールを選ぶポイントとなります。

①公認球or非公認球

ゴルフボールには、プロトーナメントやアマチュアの公認競技での使用が義務付けられている公認球があります。私的に楽しむのであれば、非公認球でも構いませんが、コンペなどに参加する場合は、公認球の使用を求められる場合があります。公認球は常時持っていた方が良いでしょう。

②内部構造ピース層を選ぶ

ゴルフボールの内部構造は、2ピース・3ピース・4ピース・5ピースとあります。層が増えるにつれ、性能は良くなりますが、価格は高くなります。2ピースのゴルフボールはロストボールが心配な初心者や、ローコスパで楽しみたいゴルファーには、手頃な価格でよく購入されています。

2層(2ピース)

How to choose a golf ball

3層(3ピース)

How to choose a golf ball

4層(4ピース)

How to choose a golf ball

最近は5層(5ピース)も出てきています。内部構造のコア、カバー、ミッドの材質の組み合わせにより飛距離やスピンなどの性能が違ってきます。

③ゴルフボールのタイプを選ぶ

ゴルフボールのタイプは主に3種類があります。

  1. ディスタンス系
  2. スピン系
  3. ディスタンス+スピン系

ディスタンス系の特徴は飛距離重視

ディスタンスは飛距離重視のゴルフボールです。より遠くへ飛ばすため、コアは柔らかく、カバーは硬い材質を使っています。ゴルフボールの反発力を利用して飛びやすくしています。またスピンがかかりにくいため、まっすぐに飛んでくれます。まずは飛ばしたい初心者には適しています。

スピン系の特徴はコントロール

スピンは、アプローチなどでゴルフボールを止めたいときなどにコントロールできます。

コアは硬く、カバーは柔らかい材質となっているため、スピンはかかりやすいですが、ドライバーショットで大きく曲がってしまうこともあります。ゴルフボールをコントロールするテクニックが必要となり、中級以上のゴルファーでの使用が多いです。

ディスタンス+スピンの特徴はいいとこ取り

ディスタンス+スピンは、両方を取り入れたオールマイティなゴルフボールです。第3のボールとも呼ばれています。コアとカバーに柔らかい材質を使い、飛距離が伸びてスピンもしやすくしています。どちらの機能も兼ね備えた特徴を持っています、価格帯は安いのから高いのまでといろいろあります。

④ゴルフボールの表面の凸凹=ディンプル

ゴルフボールの表面は丸く凸凹がついていますよね?これにもちゃんと意味があるんです。この凸凹はディンプルと言われ、打った後の空気抵抗を軽減する役割があります。

Iron down blow

ディンプルはこの空気抵抗を軽減しくれるだけでなく空中ではバックスピンで回転しているゴルフボールは、上側と下側にそれぞれ空気の流れがあり、この二つの空気の流れの速度差により、揚がっていようとする力(揚力)が働きます。これらの働きにより、ゴルフボールは遠くへ飛ぶことができるのです。

ディンプルの数は一般的には300から400ですが、なかには500を超えるものあります。各メーカーはディンプルの数や形状を工夫して、弾道の高さや直進性などコントロールしたボールを作り出していたりもしますが、ディンプル数までもこだわりがあるとかなりのこだわりがある上級者となります。

⑤ヘッドスピードでゴルフボールの硬さを選ぼう

自分のヘッドスピードを理解しておくとボールを選びやすくなります。大体のゴルフボールは推奨ヘッドスピードが定めています。

ヘッドスピードとは、クラブのヘッドがボールに当たる前の100ミリ間を通過する速度のことを言います。

ヘッドスピードの計算方法

ドライバーの飛距離÷5.5=ヘッドスピード

自分のヘッドスピードが分からない人も、ドライバーの飛距離は目安でもわかっている場合が多いです。ドライバーの飛距離からヘッドスピードを計算することができます。

例.ドライバーの飛距離が220ヤードの場合
220÷5.5=40m/s
いつもドライバーでの飛距離が220ヤードくらいであれば、「220ヤード÷5.5=40 m/s」となります。ヘッドスピードは飛距離に比例します。飛距離がわかればヘッドスピードも分かるわけです。

ヘッドスピードの計測は、レッスン場・ゴルフショップ・市販の測定器で測ることができます。一般の男性ゴルファーのヘッドスピードは40m/sぐらい、女性ゴルファーのヘッドスピードはそれよりも遅くなります。

ご参考ですが下記がだいたい平均値と言われています。

男子ツアープロ 47m/s以上
女子ツアープロ 40m/s44m/s
一般男子ハードヒッター 45m/s50m/s
一般男子 40m/s45m/s
一般男子シニア 37m/s42m/s
一般女子 30m/s37m/s
ジュニア 30m/s50m/s

(注・ジュニアと言っても小学生から高校生までいるので、ヘッドスピード平均値は広くなります)

ディスタンスタイプのゴルフボールは硬いカバーを使用しているため、ヘッドスピードが遅いと、あまり歪まないためゴルフボールにうまく力が伝わらず、かえって飛距離が出ない場合もあります。箱などに書かれているヘッドスピードで確認するようにしましょう。なかには、ヘッドスピードを問わないゴルフボールもあります。速度が遅い女性やシニアのゴルファーの使用にも適しています。

打感(フィーリング)は個人の感じ方によりますが、柔らかいカバーを使用したゴルフボールはソフトな打感となります。その他ミッドで使われる材質などでも変わるので、自分の好みを見つけてみましょう。

⑥芝で見つけやすい色を選ぼう

最近のゴルフ場では、カラーボールを使用するゴルファーも増えてきました。ロストボールを少しでも減らすためになるたけ見つけやすい色を選んでおきましょう。

ピンクや黄色、オレンジなど色鮮やかなボールはプレーを楽しませくれます。ただそれだけではなく、ゴルフボールを見つけやすいというメリットがあります。

ゴルフボールは、時間や季節によって色分けするともっと見つけやすくなりスムーズにプレーをすることができます。

黄色がおすすめ!大きく見えて打ちやすい

ゴルフボールが大きく見えて、しっかりと確認ができて打ちやすいとシニアのゴルファーなど使用する人が多いです。ただ黄色は人気カラーなので人とかぶります。

季節によってラフの色も変わります

冬の枯れ草のあるコースで黄色やオレンジを使うと、かえって見つけにくくなります。緑色の方が目立ちます。季節折々のゴルフ場の景色により、色分けすると良いでしょう。

太陽の位置や天気でもわかりにくい

打ったボールの弾道を追っていると、太陽や天気により見失ったことはありませんか?

カラーボールを使うことで見やすくなります。朝日や夕日の時間帯は赤色以外を使うなど、太陽の位置や天気によって見えやすい色を自分なりに見つけてみましょう。

まず、気になるゴルフボールを3個入りを購入して打ってみましょう。そこで自分に「コントロールできる」「飛ぶ!」などと思ったボールをダース購入するのがおすすめです。

3.プロのボールフィッティング!6つのチェックポイント

まずはボールをフィッティングしていきましょう。

check1|手で触った『感触』をチェック

ゴルフボールは大きくスピン系(コントロール重視)とディスタンス系(飛距離重視)に分けられます。

触った感触はそれぞれ違うので感触をチェックして観てください。続けることで感覚を身に付けることにもつながります。

check2|パットで『転がり』をチェック

数球打って距離が揃うかどうか、ばらつくかをチェック。

check3|パットの『打感』をチェック

打った感触が好みかどうか・打感がいいと距離感も自然と会いやすいので目安にしてみてください。

check4|アプローチでチェック

特異な距離でやるのがベスト。部屋やインドアゴルフで1ヤードから3ヤードのチップショットでも感覚はつかめます。

check5|8番アイアンでチェック

仕様頻度の多い8番アイアンでの打感は好みがかなり分かれます。パットとアプローチの高評価ボールは8番の結果も◎であることが多いです。

check6|ドライバーで最終確認

最終確認はドライバーここでOKな感触であればボールフィッティング手順はOK!

ゴルフボールを清潔に保つ

ゴルフボールは意外に汚れます。樹脂で作られているのでプレイ中の傷は付きやすい、目には見えませんが手からの細菌は複数ついている状態。時間があるときに、100円ショップのクリーナーを駆使して清潔にしておきましょう。

まとめ

高性能のゴルフボールはありますが、自分に合わないとその性能は十分に発揮できません。反対に安価なゴルフボールでも、自分のヘッドスピードなど技量に合うものを選べば、自分が求めるプレーに近づけることができます。自分が選んだゴルフボールは何度も使ううちになじんできます。距離感をつかんでいき、フィーリングもしっくりとしてくるでしょう。それでもどうしてもスコアが伸びない場合はボールを見直してもいいと思います。

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