ゴルフ道具のルールは「14本まで」「公認球」が基本。知らないと失格も。
ゴルフの道具ルールは実はシンプルです。クラブは最大14本まで、ボールは公認球を使用、これが基本の2大ルール。しかし正直に言えば、僕もこのルールで一度痛い目に遭ったことがあります。
なぜゴルフ道具にルールがあるのか?
接待ゴルフで上司と回るとき、「道具のせいでルール違反して失格」なんて最悪ですよね。実は公式競技やコンペなどでは、ルールに適合しない道具を使うことが禁止されています。レジャーとしてのゴルフでも、最低限のルールを守ることが信頼されるゴルファーの条件です。
1.クラブに関する道具ルール

クラブは最大14本まで
これ、意外と知らない人が多いんです。キャディバッグに入れるクラブは最大14本までと決められており、15本以上入れてスタートした時点でペナルティが発生します。
実は僕、練習場で使ってた練習用クラブをバッグに入れたまま月例競技に出てしまったことがあって。スタート前に気づいて冷や汗かきました。練習器具でもクラブヘッドとシャフトから構成されるものは「クラブ」とみなされ、14本制限に含まれます。
ペナルティの重さ
14本を超えるクラブを携帯した場合、2打もしくは4打のペナルティとなります。スコアに直結する重いペナルティなので、スタート前のクラブ本数確認は必須です。
回避策 15本目のクラブがバッグに入っていることに気づいた場合、その器具をクラブとして使用しないことを同伴者に伝える、あるいはバッグに逆さまに入れるなどして使用しない意思を示すことで、ペナルティを免れることができます。
高反発ドライバーは競技NG
「もっと飛ばしたい!」その気持ち、よく分かります。2008年1月1日から、反発係数が0.830を超える高反発クラブは不適合となり、公式競技での使用が禁止されました。
高反発ドライバーは反発係数が0.850〜0.880ほどで、反発係数が0.001上がると1ヤード飛距離が伸びると言われており、0.850なら通常より約20ヤードも飛距離が変わります。
プライベートなら使用OK
公式競技や月例競技では使用できませんが、気の合う仲間たちとのプライベートゴルフでは高反発ドライバーの使用は問題ありません。接待ゴルフでは念のため避けたほうが無難でしょう。
適合クラブの確認方法 心配な方はJGA(日本ゴルフ協会)の公式サイトで「適合ドライバーヘッドリスト」をチェックできます。リストに載っていないクラブは不適合です。
参考:日本ゴルフ協会 公式サイト https://www.jga.or.jp/
グリップの規定もある
グリップに関しても規定があり、変形したグリップは不適合になる可能性があります。古いクラブを使っている方は特に注意が必要です。
2.ボールに関する道具ルール

公認球(適合球)を使おう
ここが意外と盲点。ゴルフボールには公認球と非公認球があり、R&Aが発行している「公認球リスト」に掲載されているボールでなければ、トーナメントや公式競技で使用できません。
公認球の条件
ボールには以下の規格が定められています:
- 重さ:45.93g以下
- 直径:42.67mm以上
- 反発係数:0.800以内
- 初速:76.2m/s+2%以下
大手メーカー(タイトリスト、ブリヂストン、ダンロップなど)のボールは基本的に全て公認球なので、普通に買えば問題ありません。
非公認球の特徴
非公認球は規定の反発係数を超えるボールや、大きさをわずかに小さくしたりして初速アップを狙うボールで、公認球よりも飛距離が出せるのが特徴です。
使用シーン
非公認球は公式競技では使用できませんが、プライベートなゴルフでのみ使用可能なボールです。月例競技や接待ゴルフでは避けましょう。
見分け方 パッケージやタイトルなどのコピーに「非公式」「ルール適用外」「高反発」などと書かれているので、パッケージをしっかりチェックしましょう。
ボールの交換ルール
原則としてホールのプレー中は球を取り替えることができませんが、ホールとホールの間では球を取り替えられます。また、規則に基づいて救済処置を受ける場合は球を取り替えることができます。
カート道からの救済やペナルティエリアからの救済の際は、ボール交換が可能です。
ワンボールルール
ゴルフのプレー中は同じブランドでさらに同じカラーのボールを使わなければなりません。これはワンボールルールと呼ばれるルールで、同じブランドの同じ種類のボールであっても、色も変えてはいけません。
正直、これは知らずにやってしまいがちなミスです。ラウンド中に白から黄色に変えたりするのはNGなんですね。
3.ラウンド中の練習器具

クラブの形をしていない練習器具(アライメント棒やドーナツ型のおもりなど)であれば、ラウンド中に持ち運ぶこと自体は禁止されていません。ただし、そうした器具で練習スウィングを行うと2罰打が科せられます。
スイング矯正用のアライメント棒を持ち歩くのはOKですが、実際に使って素振りするのはアウトです。
4.道具の適合性を確認する方法

適合リストを活用
心配な方は以下の公式リストで確認できます:
日本ゴルフ協会(JGA)
- 適合ドライバーヘッドリスト
- 適合クラブヘッドリスト
- 公認球リスト
これらは定期的に更新されており、JGA公式サイトから誰でも閲覧可能です。
中古クラブ購入時の注意点
見た目からは高反発ドライバーかどうか判断できません。中古クラブを購入する際は、適合リストまたは不適合リストで確認することが重要です。
5.初心者が押さえるべき道具の基本

スタート前チェックリスト
□ クラブは14本以内か
□ 練習器具をバッグから出したか
□ ボールは公認球か
□ ボールの色を統一しているか
□ 高反発ドライバーを入れていないか(競技の場合)
このチェックリストをスマホに保存しておくと便利です。
接待ゴルフでの注意点
上司や取引先とのゴルフでは、「道具のルール違反」は致命的。事前確認を怠らないようにしましょう。特に月例競技に参加する場合は、ルール適合品のみを使用するのが鉄則です。
6.道具ルール違反の実例と対策

僕が経験した失敗談
恥ずかしい話ですが、初めてのコンペで練習用の「バランスボール付きクラブ」をバッグに入れたままスタートしてしまいました。2ホール目で気づいて同伴者に申告。幸いプライベートコンペだったので笑い話で済みましたが、公式競技なら大変なことになっていました。
よくあるミス
- 練習器具の入れっぱなし – スタート前に必ず確認
- ボールの色変更 – ワンボールルールを忘れがち
- 高反発ドライバーをうっかり – 競技では致命的
- 15本目のウェッジ – 本数オーバーは意外と多い
ゴルフルールは定期的に(通常は4年に1回)改訂を行っており、2019年には分かりやすいものにするという理由の下に大幅な改訂がなされました。
道具の性能向上に伴い、ルールも進化しています。最新情報はJGA公式サイトで常にチェックしましょう。
まとめ:道具ルールを守って楽しいゴルフを
ゴルフの道具ルールは複雑に見えて、実は基本さえ押さえれば大丈夫。
絶対に覚えるべき3つのポイント:
- クラブは14本まで
- 公認球を使う(公式競技・月例では必須)
- 高反発クラブは競技NG
プライベートゴルフと公式競技で使える道具が違うことを理解し、TPOに応じて使い分けることが大切です。
道具のルールを守ることは、ゴルフというスポーツへの敬意でもあります。ルールを理解して、自信を持ってコースに出ましょう。次のラウンドでは、この記事のチェックリストを活用してくださいね。





コメント