冬ゴルフの防寒、甘く見てませんか?
結論から言います。防寒対策が甘いと、スコアは確実に10打以上崩れます。
1月某日、大事な接待ゴルフで僕は痛感しました。「これくらいで大丈夫でしょ」と薄手のウインドブレーカー1枚で臨んだ結果、8番ホールあたりから指がかじかんでグリップがまともに握れない。パットは震える手でカップを大オーバー。散々なラウンドでした。
冬ゴルフは準備が9割。寒さ対策さえバッチリなら、プレーフィーも安いし、コースは空いてるし、実はベストシーズンなんです。
この記事では、あの失敗から学んだ防寒の全てをお伝えします。
1.なぜ冬ゴルフは防寒が命なのか

体が冷えるとスイングが崩れるメカニズム
寒さで筋肉が硬直すると、いつものスイングができなくなります。特に肩甲骨周りの柔軟性が失われると、トップでの捻転が浅くなり飛距離ダウン。さらに血管も収縮して筋肉への酸素供給が減り、パフォーマンスが著しく低下します。
実際、気温5℃以下の冬場は、夏に比べて平均15ヤードも飛距離が落ちるというデータもあります。
ゴルフ特有の「待ち時間」が体を冷やす
サッカーやテニスと違って、ゴルフは動いている時間より待っている時間の方が圧倒的に長い。カートでの移動中、同伴者のショット待ち、グリーン上での順番待ち…この間にどんどん体温が奪われていきます。
18ホールを回ると約5時間。その大半が「止まっている時間」なんです。
2.「3つの首」を制する者が冬ゴルフを制す

防寒対策の基本中の基本。それが**「首・手首・足首」の3つの首を温める**こと。
なぜ「首」なのか
これらの部位には太い血管が通っていて、しかも衣類の隙間ができやすい。ここを重点的にガードするだけで、体感温度が5℃以上変わります。
1. 首(ネックウォーマー)
ネックウォーマーは絶対外せません。首元から入る冷気を完全シャットアウトできます。スイング中も邪魔にならず、着けたままプレーできるのがポイント。
おすすめはPUMAの裏起毛ネックウォーマー(Amazonで見る)。表面はシンプルなデザインで、裏地のやさしい肌触りの起毛素材が首元をしっかり防寒してくれます。
2. 手首(ハンドウォーマー・防寒グローブ)
指がかじかむと、グリップ圧が定まらずミスショット連発。これ、マジで地獄です。
ショット以外の時間は両手を温められるミトンタイプのハンドウォーマーが便利。ショット時には防寒グローブに切り替えましょう。
最近は両手用の防寒グローブ(スマホ対応を見る)も充実していて、保温性と操作性を両立したものが増えています。
3. 足首(レッグウォーマー)
「レッグウォーマーって女性用でしょ?」と思ってました。完全に間違いです。
パンツの裾から入る冷気が意外とキツい。レッグウォーマーを装着するだけで下半身の冷えが激減します。座ったときにめくれる裾から忍び込む寒さ、あれが本当にツラいんですよね。
Jack Bunnyの合繊レッグウォーマー(¥7,920)なら、スタイリッシュに防寒できます。
3.冬ゴルフの最強防寒ウェア戦略

重ね着の基本は「レイヤリング」。でも、ただ重ねればいいってもんじゃありません。
気温別・最適コーディネート
10℃前後(初冬・晩冬)
- インナー: 吸湿発熱インナー(ヒートテックなど)
- ミドル: 長袖ポロシャツ + 薄手セーター
- アウター: ウインドブレーカーorダウンベスト
この時期は日中に気温が上がるので、脱ぎ着しやすいベストスタイルがおすすめ。
5℃前後(真冬)
- インナー: 裏起毛ハイネックインナー
- ミドル: 長袖ポロシャツ + 厚手セーター
- アウター: 中綿ダウンジャケット
ここまで寒いと、アウターは着たままプレーすることになります。だからこそ動きやすさが重要。
0℃以下(極寒)
- インナー: 裏起毛ハイネック + 貼るカイロ(腰・背中)
- ミドル: 長袖ポロシャツ + 厚手セーター + 薄手ダウン
- アウター: 高機能ダウンジャケット
この気温だと、もはや気合いの世界。カイロを戦略的に配置することが生命線です。
ダウンジャケット選びの極意
冬ゴルフのアウターといえば、やっぱりダウンジャケット。でも選び方を間違えると、スイングの邪魔になって逆効果。
絶対条件3つ:
- ストレッチ性: ポリウレタン混紡素材で肩周りが動く
- 軽量性: 重いと後半バテる
- フィット感: 大きすぎると裾がグリップに引っかかる
おすすめダウンジャケット
アディダスゴルフ WIND.RDY ダウンジャケット(Amazonで見る) 防風テクノロジー「WIND.RDY」とダウンの組み合わせ。保温性と防風性が抜群で、スイング時のストレスゼロ。価格は約1万6,000円〜。
ニューバランスゴルフ 撥水ダウンジャケット ストレッチ性・撥水性・吸湿発熱性を兼ね備えた高機能モデル。THERMOLITE EcoMade素材で軽量かつ暖かい。
ミズノ モンスター ムーブダウン 日本製で、動きやすさを追求した「動的機能裁断」。ブレスサーモ採用で吸湿発熱効果も。本気の冬ゴルファー向け。
ダウンベストという選択肢
「ジャケットだと暑くなりそう」という方にはダウンベストが最適。
肩周りが完全フリーでスイングしやすく、お腹と背中は暖かい。気温の変化にも対応しやすいので、初心者にもおすすめです。
4.小物で差がつく!プラスαの防寒アイテム

ニット帽・イヤーマフ
頭部は体温の約30%が放出される場所。ここを覆うだけで全身の暖かさが変わります。
真冬は耳まですっぽり覆えるニット帽が必須。耳が霜焼けになると、もうゴルフどころじゃなくなります(経験済み)。
防寒ソックス・ハイソックス
「靴下2枚履き」してる人、多いんじゃないですか? でも正直、レッグウォーマーの防寒力には敵いません。
むしろおすすめは厚手のハイソックス1枚。凍った地面から足元に忍び込む冷気を完全ブロックできます。
使い捨てカイロの最強配置
カイロはゴルフ開始の30分〜1時間前から使い始めること。すぐには温まらないので、早めの準備が肝心。
最強の貼り位置:
- 腰: 体幹を温めて全身ポカポカ
- 背中(肩甲骨の間): 上半身の血流改善
- お腹: 内臓を温めて体温維持
貼らないタイプはポケットに入れて、ショット前に手を温めるのに使います。
5.僕の失敗談から学ぶ「やってはいけない防寒」

失敗①:着込みすぎてダルマ状態
防寒を意識しすぎて、ヒートテック2枚重ね+厚手セーター+ダウンという完全装備で挑んだ2月のラウンド。
結果、肩が回らずトップばかり。しかも途中で汗だく。汗が引いたら逆に体が冷えて最悪でした。
教訓: 保温性の高い薄手インナー+機能性アウターで十分。厚着=防寒ではない。
失敗②:普段着のダウンで失礼千万
ゴルフ場のドレスコードを甘く見てました。クラブハウスに普段着のモコモコダウンで入ろうとして、受付で止められた苦い思い出…
教訓: クラブハウス内ではダウンやジャンパーはNG。コース上ではOKでも、建物内では脱ぐのがマナー。
6.冬ゴルフを快適にする+αテクニック

ウォーミングアップは夏の2倍
冬は筋肉が硬いので、準備運動を入念に。特に肩甲骨、腰、アキレス腱のストレッチは必須。
さらに軽いジョギングやジャンプで体温を上げてから、ウェッジでゆったり素振り。これで朝イチから良いショットが打てます。
ホットドリンクを持参
カートに温かい飲み物を常備しておくと、内側から温まって集中力も維持できます。魔法瓶に熱めのお茶やコーヒーを入れていきましょう。
早朝・夕方のプレーは避ける
可能なら、午前9時〜午後2時くらいのスタートがベスト。日が高い時間帯なら、気温も少し上がって快適です。
7.冬ゴルフの服装マナー

防寒対策も大事ですが、最低限のマナーは守りましょう。
OKな服装
- 襟付きシャツ
- ゴルフ用パンツ
- ゴルフシューズ
- 帽子/サンバイザー
- コース上でのダウン着用
NGな服装
- クラブハウス内でのダウン/ジャンパー着用
- Tシャツ/ジーンズ/ジャージ
- ゴルフシューズ以外の靴
- ブーツ(一部のゴルフ場で禁止)
事前にゴルフ場の公式サイトでドレスコードを確認しておくと安心です。
まとめ:冬ゴルフは防寒で決まる
冬ゴルフを快適に楽しむための防寒対策、いかがでしたか?
重要ポイントをおさらい:
- 「3つの首」(首・手首・足首)を徹底ガード
- ダウンジャケットはストレッチ性・軽量性・フィット感で選ぶ
- カイロは30分前から、戦略的な位置に配置
- レイヤリングは質重視。厚着≠防寒
- ウォーミングアップは夏の2倍入念に
冬はプレーフィーが安く、コースも空いていて、実は狙い目のシーズン。しっかり防寒対策すれば、むしろ夏より快適にラウンドできます。
あの1月の接待ゴルフでの失敗以降、防寒対策を徹底した結果、今では冬ゴルフが一番好きなシーズンになりました。
この記事があなたの冬ラウンドを最高のものにする手助けになれば幸いです。さあ、完璧な防寒装備で、冬のゴルフ場へ繰り出しましょう!





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