ロブショットの打ち方完全ガイド|バンカー越えも怖くない実践テクニック

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レッスン/スイング

ロブショットとは?高く上げてピタリと止める魔法のショットです。

ロブショットはフェースを大きく開いて高い球を打ち、グリーン上でボールをすぐ止めるアプローチショットです。

僕が初めてロブショットに挑戦したのは、接待ゴルフで取引先の部長と回っていた時でした。グリーン手前の深いバンカー越えで、ピンまで10ヤード。普通に打てばグリーンオーバー確実な状況で、先輩が「ここはロブだな」と軽々とふわっと上げてピンそば1メートルに寄せたんです。その光景を見て「これができなきゃ上級者にはなれない」と痛感しました。

ロブショットは英語で「lob shot」、直訳すると「ふわっと投げ上げるショット」という意味。通常のアプローチより高い弾道でボールを打ち上げ、着地後のランを最小限に抑えるテクニックです。

1.ロブショットが必要な3つの場面

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実際のラウンドでロブショットが威力を発揮するのは、こんな状況です。

バンカー越えのアプローチ

バンカー声のアプローチが最も典型的なシーン。グリーンエッジとピンの距離が短く、転がすスペースがない時に必須です。僕の地元でよく行く「千葉夷隅ゴルフクラブ」(https://www.psgchiba.co.jp/)の12番ホールなんかは、グリーン手前に深いバンカーがあって、ピン位置によってはロブショット一択になります。

下り傾斜のグリーン

下り傾斜のグリーンも要注意。通常のアプローチだとボールが止まらずグリーンオーバーしてしまうので、高く上げて真上から落とすイメージが重要になります。

木の下から脱出

木下からの脱出する時も、低い球だと枝に当たってしまうケースでロブショットが活躍。ただしこれは上級テクニックなので、無理せず横に出す判断も大切です。

2.ロブショットの基本的な打ち方|構え方からフィニッシュまで

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ロブショットの打ち方には、通常のアプローチとは明確に異なるポイントがあります。ここを理解していないと、僕みたいに初挑戦でザックリして「もう二度とやらない…」と心が折れます(実話)。

クラブ選択:サンドウェッジか60度ウェッジ

ロブショットで使うクラブは、サンドウェッジ(56度前後)または60度のロブウェッジが基本です。

僕が使っているのはクリーブランドの「RTX ZipCore ウェッジ 60度」(https://www.clevelandgolf.com/ja-jp/clubs/wedges/rtx-zipcore.html)。バンス角が10度あるので、多少ダフってもソールが滑ってくれて失敗しにくいんです。初心者の方にもおすすめ。

初めてロブショットに挑戦するなら、まずは手持ちのサンドウェッジで十分。わざわざ60度を買う必要はありません。フェースの開き方次第で、56度でも十分な高さが出せます。

アドレス(構え方)の4つのポイント

1. フェースを大胆に開く これが最重要。時計の針で言うと、目標方向が12時だとしたら、フェース面を1時から2時方向に向けるくらい開きます。「こんなに開いて大丈夫?」と不安になるくらいがちょうどいい。

2. グリップは先に握ってから開く ここ、めちゃくちゃ大事です。フェースを開いてからグリップすると、インパクトでフェースが戻ってしまいます。正しい手順は「普通にグリップ→そのままクラブヘッドだけ開く」。これで開いたフェース角度がキープできます。

3. オープンスタンスで構える 足のラインは目標の左(右打ちの場合)を向けます。僕は目標より30度くらい左を向く感覚。フェースは開いているけど、体は左向き。この「体とフェースの向きのズレ」がロブショットの肝です。

4. ボール位置は左足かかと延長線上 スタンス幅は肩幅より少し狭めで、ボールは左足寄り。体重配分は左足6:右足4くらいが僕の感覚値です。

スイングの軌道とリズム

構えができたら、あとはスイングです。ロブショットのスイングには独特のコツがあります。

アウトサイドイン軌道で振る オープンスタンスに構えた体のラインに沿って、アウトサイドインに振り抜きます。「カット打ち」と呼ばれる軌道ですね。これによってバックスピンがかかり、高い球になります。

加速しながら振り抜く 初心者が失敗するのは、インパクトで減速してしまうパターン。僕も最初は「当てにいく」意識が強すぎて、チョロばかりでした。大事なのは小さめのバックスイングから、しっかり加速してフィニッシュまで振り切ること。

距離感は「振り幅」ではなく「スピード」で調整します。10ヤードでも20ヤードでも、フィニッシュまで振り抜く意識は同じ。スイングスピードだけで距離をコントロールするイメージです。

フェース面を空に向けたフィニッシュ フィニッシュでフェース面が空を向いていれば成功。手首を返してしまうと、せっかく開いたフェースが閉じて低い球になってしまいます。

3.ロブショットの練習方法|段階的に身につける3ステップ

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いきなり本番で使うのは危険です。僕は練習なしで接待ゴルフで挑戦して、グリーン手前でザックリ→もう一度トライしてトップ→結局トリプルボギーという悲劇を経験しました。

ステップ1:練習場でのフェース開き練習

まずは練習場のマットの上で、フェースを開いて構える感覚を身につけます。

最初はハーフスイングで5ヤードを打つ練習から。フェースを開いて、オープンスタンスに構え、ゆっくりしたスイングでボールを高く上げる。この時、ボールの高さだけに集中してください。距離は気にしない。

慣れてきたら徐々に距離を伸ばして、10ヤード、15ヤード、20ヤードと段階的に。僕の感覚では、20ヤードのロブショットが安定して打てるようになれば、コースでも十分使えます。

ステップ2:アプローチ練習場での実践

練習場で感覚をつかんだら、次はアプローチ練習場。「PGM石岡ゴルフクラブ」(https://reserve.accordiagolf.com/golfLinkCourseDetail/?gid=071)なんかは充実したアプローチ練習場があって、バンカー越えの練習もできます。

ここでは実際のグリーンの速さとボールの転がりを体感できるのが大きい。練習場のマットと天然芝では、打感も跳ね方も全然違います。

「バンカー越えで5ヤード先のピンを狙う」という具体的なシチュエーションを想定して練習するのがコツ。漠然と打つより、明確な目標があった方が上達が早いです。

ステップ3:ラウンド中の安全な場面で試す

最後は実戦。ただし、いきなり重要な場面で使うのは禁物。

僕がおすすめするのは「仲間とのプライベートラウンドで、スコアがどうでもいいホール」での挑戦。例えば、すでにダボ確定で次のティーショットが待っている状況とか。こういう「失敗してもいい場面」で経験を積むと、プレッシャーなく技術が身につきます。

夫婦でのんびりラウンドする時なんかは、練習のチャンス。「今日はロブショット3回使ってみる」みたいな目標を立てて臨むと、スコアより技術習得が優先されて気楽です。

4.ロブショットでよくある失敗と対策

理論は分かっても、実際に打つと失敗するのがロブショット。僕が経験した痛い失敗例と、その対策をシェアします。

ザックリ(ダフリ)で全然飛ばない

原因:ボールの手前を叩きすぎている

ロブショットは「ボールの下をくぐらせる」イメージが強すぎて、手前から入りがち。僕も初期は「ボールを上げなきゃ」と意識しすぎて、毎回手前10センチをザックリ掘ってました。

対策:ボールを上げるのはフェース角度の仕事 自分で上げようとしなくていい。フェースが開いているので、普通に当たれば勝手に高く上がります。意識するのは「ボールの赤道を横から払うように当てる」こと。ダウンブローより、レベルブローに近いイメージです。

トップして低い球になる

原因:インパクトで体が起き上がっている

「上げよう」という意識が逆効果になるパターン。体が起き上がると、クラブのソールがボールの中央や上部に当たってトップします。

対策:前傾姿勢をキープしたまま打つ アドレス時の前傾角度を、フォロースルーまで維持。これができれば、トップはほぼ防げます。練習では「頭の位置を動かさない」を意識するといいですよ。僕は壁に頭をつけてスイング練習をしたら、かなり改善されました。

距離感が全く合わない

原因:スイングスピードが安定していない

ロブショットは距離感が難しい。特に初心者は「当てにいく」せいで、インパクトで急減速してショート。逆に「飛ばそう」と力むとオーバー。

対策:同じリズムで打つ練習を繰り返す メトロノームアプリを使って、一定のリズムでスイングする練習が効果的。僕はテンポ60(1分間に60拍)くらいのゆったりしたリズムで、「イーチ、ニー、サン」と数えながら打つ練習をしました。

あとは**「このスイングスピードで何ヤード飛ぶか」のデータを自分で蓄積**するしかない。練習場で50球くらい打てば、だいたいの感覚が掴めます。

5.プロのロブショット技術を盗む|参考にすべき選手

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ロブショットの名手といえば、フィル・ミケルソンが有名です。YouTubeで「Phil Mickelson flop shot」と検索すると、信じられないような場面からのロブショットが見られます(https://www.youtube.com/)。

彼のロブショットの特徴は異常なまでのフェースの開き大胆なスイングスピード。普通の人なら「そんなに開いて当たるの?」と思うくらいフェースを開いて、フルスイング並みのスピードで振り抜きます。

日本人選手なら、松山英樹選手のアプローチ技術も参考になります。彼のロブショットは、ミケルソンほど派手ではないものの、状況判断が的確で「このシーンでロブを選ぶのか」という勉強になります。

PGAツアーの中継を見る時は、ぜひアプローチショットに注目してみてください。トッププロがどういう状況でロブショットを選択し、どんな構えで打っているかを観察するだけで、上達のヒントが得られます。

6.ロブショット習得で広がるゴルフの世界

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ロブショットが打てるようになると、ゴルフの楽しさが一段階上がります。

僕の場合、接待ゴルフで「おっ、いいショットですね」と言われる回数が確実に増えました。特に、難しい場面でロブショットをピンそばに寄せた時の、同伴者の反応。あの「やるな」という表情が、何とも言えず嬉しい。

家族旅行でリゾートゴルフを楽しむ時も、ロブショットができると妻から「かっこいい」と言ってもらえます(笑)。ゴルフって結局、同伴者とのコミュニケーションツールでもあるので、こういう「魅せるショット」を持っておくと、ラウンドがより楽しくなるんです。

仲間とのラウンドでは、お互いに「今のロブ良かったね」「俺も次トライしてみる」みたいな会話が生まれて、技術の共有ができる。上達への近道は、仲間と一緒に挑戦することかもしれません。

ただし注意点も。ロブショットは諸刃の剣です。成功すればカッコいいけど、失敗すると大叩きのリスクがある。だから、状況判断が何より大切。「ここはロブじゃなくて、普通に転がした方が安全だな」という判断ができるのも、上級者の証です。

まずは練習場で基本を固めて、アプローチ練習場で実践感覚を養い、ラウンドで少しずつ経験を積む。この3ステップを踏めば、誰でもロブショットは習得できます。

次のラウンドで、ぜひ一度挑戦してみてください。最初は失敗するかもしれないけど、成功した時の爽快感は格別ですよ。

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