スポーツにおいて背が高いことは有利に働きやすい。
バスケットやバレーボールは言うまでもなく、ではゴルフはどうでしょう?
米PGA・JGTOでは高身長な選手ばかりではありません、日本の女子プロでは150センチ台の選手も大勢いますよね。
アマチュアからジュニアをみても高い身長の人が圧倒的に活躍しているということはなく、同じ土俵で勝負できているのを観ると、ゴルフは身長での差というのは関係ない気がします。
気になる点は、身長がバラバラなのに使用するクラブの長さは同じ、という点です。
結論、身長が違っても同じ長さのクラブを使うのは問題ありません。
しかし、ライ角の調節が必須です。
自分の身長とライ角が合っていないことで、球が曲がる・狙って打てない・飛ばせないというミスにつながっている可能性大アリです。
そこで、今回は
- 身長によって変わるライ角について
- 身長に合ったライ角のクラブを手に入れる方法
について解説します。
プロは、必ずライ角を理解し、ゴルフクラブを自分に合うようにチューンナップするのは当たり前のことなのですが、この事実を『知らない』という人がなぜか多い気がしています。
この記事を読めば自身の身長にとって最適なライ角を理解することができます。
目次
1.ライ角とは
まず基本的なライ角のおさらいからはじめましょう。
ライ角とは、簡単にいうとクラブのソールをべったり地面につけた時にできる、シャフトと地面との間にできる角度のことです。
自分のあったライ角のクラブでプレーすることはゴルフの上達に大きな影響を及ぼすのですが、ほとんどの人がそのことを知らない。という場合も多いです。
身長とライ角のズレが招いている、、。ミスショットの原因からその理由を探ってみましょう。
2.こんな悩みはライ角があっていないのが原因
有名メーカー品でも実際に時々あるようですが、なぜかこの番手だけ曲がる、なんて場合は、その番手だけ、ライ角がずれているということもありますから、全クラブを確認することをおすすめします。
- フラット気味|ボールが右によく行くとかスライスのミスが多い
- アップライト気味|左に行きがち、ひっかけミスが多い
- 特定のクラブだけ曲がる|その番手だけ、ライ角がずれている可能性がある
当たり前のように売っているクラブをチェーンナップしよう!とは日本では浸透していません、クラブのたびにライ角調整が必要だなんて誰も教えてくれないのです。
これは日本ゴルフの独特なところですので知らなくてもしょうがありません。
3.身長が違えばライ角が変わるは常識
想像してみれば、身長180センチの人と160センチの人が同じ長さのクラブを使うのでは全くライ角が変わることはわかるでしょう。
もっと言えば、身長だけでなく、スイング軌道やハンドアップ気味に構える人、ハンドダウン気味に構える人、など個々によってライ角は変わります。
それなのに多くのアマチュアは市販されている純正クラブをそのまま使っている人がほとんど。
よって、アイアンがまっすぐ打てない・左に曲がる・右に曲がるなどのミスは、ライ角が合っていないのが原因であるケースも多いのが理解できるかと思います。
4.身長を目安としたライ角一覧
ライ角の重要性が理解してきたところで、自分の身長を目安におすすめのライ角を一覧にしたので参考にしてください。
5番アイアン|クラブ長:5Iで38インチ合わせの場合で考えてみました。
身長と実際使っているクラブのライ角を見比べてみてください。
同じ身長でも人によって腕の長い人、短い人もいますので、あくまでも目安と考えてください。
身長 | ライ角 |
150〜155センチ | 58.0〜58.5度 |
156〜160センチ | 58.5〜59.0度 |
161〜165センチ | 59.0〜59.5度 |
166〜170センチ | 59.5〜60.0度 |
171〜175センチ | 60.0〜60.5度 |
176〜180センチ | 60.5〜61.0度 |
181〜185センチ | 61.0〜61.5度 |
186〜190センチ | 61.5〜62.0度 |
人気メーカーのライ角
参考までになんですが、多くのクラブメーカーは、5番アイアンで60.5度から62度ぐらいの設計になっています。
国内メーカーでも掴まりを重視しているモデルや日本で人気のタイトリストやテーラーメイド等アメリカのメーカーはライ角がアップライト気味になっているクラブが多いようです。
日本人とアメリカ人では平均身長が違うからだと筆者は思っています。
クラブの番手が大きくなるにつれて、シャフトが短くなるのでそれに合わせて0.5度ずつライ角が大きくなるのが普通です。
5.ライ角が合っているかどうか確認する方法|セルフ編
今使っているクラブのライ角が自分に合っているかどうかを確認するのは難しいことではありません。
自分で簡単にできる方法もありますのでご紹介していきます。
①スタンスでチェック
- 平らな場所でクラブをソールさせていつも通りスタンスを取ります。
- クラブヘッドの先端(トゥ)が地面からどれぐらい浮いてるかどうかみてください。
- コインが1枚ないし2枚ぐらい(約3ミリから5ミリ)入る隙間があるのが適正とされています。
②ショットマーカーを使ってチェック
出典:Amazon
ショットマーカーというシールを購入
ドライバー用などのフェースだけに貼るものではなくて、アイアン用のアイアンのフェースとソールの両方に貼れるものにしてください。
通販なら200円〜ゴルフ専門店にも必ずあります。
ショットマーカー を貼って練習場で何球か打つ
摩擦痕がソール全体に満遍なくついていれば→ライ角が合っています。
- 先端(トゥ)側に摩擦痕が偏っている場合は→フラット気味
- 逆に手前(ヒール)側に偏ってる場合は→アップライト気味になっています。
以上がセルフチェックですが、クラブがあればすぐにできるので目安としてみてください。
ゴルフを真剣に取り組んでいる方は専門店でのチェックがより適確なので次項で紹介していきます。
6.適正ライ角度を自動で計算してくれるツール
自分の感覚でライ角調整ができるほど経験がない方に便利な自動計算ツールを紹介します。
これは、クラブのオーダメイドを行なっているゴルフメカニックさんが公開している方サービスです。これがとっても活用できるます!なのに知らない方が多いのです。
ゴルフメカニックさんの公式サイトはこちら
出典:適正クラブ長と適正ライ角度の自動計算ツール
身長or手の高さのcmを入力「計算」ボタンを押せば、適正ライ角度を知ることができるのでぜひ活用してみてください。
7.専門店でのアイアンフィッティングはPINGがおすすめ!
より自分に合ったライ角、クラブを知るためには専門店のアドバイスがおすすめ。
その中でも今回紹介するのはPINGです。
なぜPINGがおすすめなのかというと、いろいろなクラブフィッティングの中でも、特にPINGが行っているフィッティングは、身長や手首から床までの距離、個人別の体のデータから測ってフィッティングを行います。
ここまで個別データを測ってくれるのはPINGぐらいなので、本当に自分に合うクラブが欲しい!という方にぴったりです。
出典:公式サイト
PING フィッティングシステムはこちら
まとめ
身長とライ角との関係について解説してきましたがいかがでしたか?
冒頭にも書きましたように、ゴルフは幅広い身長の人が同じような長さのクラブでラウンドするスポーツです。
スコアアップの為にもぜひ自分に合ったライ角を見つけてください。
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