ゴルフを始めたばかりの初心者は、アプローチの練習がゴルフスキルの基本となります。
アプローチはスコア向上に確実に貢献するスキルになりますし、競技ゴルフでも自信につながります。もちろん、すでに何年もゴルフをしている方でもスコアを改善したいと考えているときは、アプローチの上達を狙うのが正解です。
グリーン周りのさまざまなシチュエーションに対応できるようにアプローチでのクラブの選び方から、失敗しがちな場面やその原因、上達するおすすめの練習方法をまとめました。
ぜひ活用していただけたら嬉しいです。
目次
1.ゴルフ初心者さんにおすすめなアプローチの打ち方のコツ
ゴルフ初心者のうちは、基本的なアプローチショットに使うピッチングウェッジやサンドウェッジに慣れていくことが大切です。クラブの特性を理解して状況に応じた適切なクラブを選択できるようになりましょう。
適切なクラブ選択
アプローチに使うクラブを適切に選べるようにクラブの特性を一覧にしました。
まず確認するときは、グリーンまでの距離を確認し、その後ピンまでの距離を確認します。グリーンとの間に障害物やバンカーがどのような位置にあるかもみておきましょう。その状況に適したクラブを選択してください。
ピッチングウェッジ(PW)
グリーンまでの中距離を狙う際に使います。サンドウェッジとロブウェッジの中間の飛距離を打ちたい時に選択します。ピッチングウェッジのロフト角はメーカーにもよりますが、44度から48度。シャフトの長さは36インチぐらいです。
アプローチウェッジ(AW)
アプローチウェッジはロフトが48度〜52度で、PWとSWの間のロフト角を持つクラブです。ピッチングウェッジより短い飛距離を狙うのに適しているクラブですが、PWやSWで代用する方が多く、クラブセッティングから外しているプレーヤーも少なくありません。
ツアープロでアプローチウェッジを使う方は多いものの、アマチュアゴルファーでは少ないのが現状です。
サンドウェッジ(SW)
サンドウェッジはロフト角が54度〜58度で、バンカーショットに使用され高い弾道を出すのが得意なクラブです。
ロブウェッジ(LW)
ロブウェッジは、グリーン周りの障害物を乗り越えたい時やピンが手前にある場合に使うのが適切です。非常に高い弾道で打ち上げ短い飛距離でのショットを打つことができます。
クラブ | ロフト角 | 平均飛距離 |
シャフトの長さ |
最適な場面 |
ピッチングウェッジ | 44度-48度 | 100ー120ヤード |
35.5-36.5インチ |
グリーン周りの中距離 |
アプローチウェッジ | 48度-52度 | 90-110ヤード |
35.5-36.5インチ |
ピッチングウェッジより短い距離 |
サンドウェッジ | 54度-58度 | 80-100ヤード |
35.5-36.5インチ |
バンカーショット |
ロブウェッジ | 58度-64度 | 70-90ヤード |
35.5-36.5インチ |
障害物を避ける高い弾道の短い飛距離 |
パター
グリーン上を転がしの時にパターを使います。アプローチショットの後にピンの近くにボールがある場合のピンを狙う時に使います。
アプローチの正確性をアップするコツ
アプローチに適切なクラブを選ぶことができたら次は、狙ったところにボールが落ちるように正確性のあるアプローチショットを打っていきます。
アプローチの正確性をアップさせるコツは、正確なアプローチラインを選ぶことです。ボールがピンに向かって正確に進むために目標をしっかりと確認し、それに対して地面の傾斜や風の向き、芝の目を考慮してプランを立ててください。
ボールのスピンを制御するコツ
グリーンが硬い時、ボールが転がりやすくスピンがかかりにくい傾向があり、逆に柔らかいグリーンではスピンがかかりやすくなります。
アプローチショットでは、ボールのスピンをも考慮しなければなりません。ボールのスピンを制御することは、精密なショットを打つためにとても大切です。
スピンを活用するためにクラブフェースに土や芝がついていないか確認してください。ボールにバックスピンやサイドスピンがかかりにくくなってしまいます。
さらに、クラブフェースのどの位置でボールをヒットさせるかを狙って打ちます。
一般的には、ピッチングウェッジとサンドウェッジはフェースの中心でボールを打つようにします。ロブウェッジの時は少し前よりにボールを置くことでスピンの制御を促すことができます。
バックスピンをかかりやすくしたいときは、ボールの下側からヒットさせます。手首を使わずに体を使ってクラブを下からボールに向かってスイングをしてください。
グリーンが硬い | スピンがかかりにくい |
グリーンが柔らかい | スピンがかかりやすい |
バンカーショットの失敗
アプローチの応用編としてゴルフ初心者にとって難しいのがバンカーショットです。
ゴルフ初心者がバンカーショットを失敗してしまう共通する動きは、ヘッドを早く持ち上げてしまうことです。砂に囚われて、ショットの最中にクラブヘッドを早く持ち上げてしまい失敗します。クラブをしっかりと砂に入れ続けてスイングを最後まで打ち切りましょう。
どうしても砂を避けようとして急いで打ってしまう気持ちはわかるのですが、多くの初心者がやってしまいます。
クラブフェースを閉じすぎるとバンカーショットは失敗します。クラブフェースが閉じすぎると、ボールが低く飛んでしまうのでバンカーから出せない要因になってしまいます。オープンなスタンスとクラブフェースを保ちながらスイングすることが大切です。
グリーンの傾斜
グリーン周りの傾斜は、アプローチショットを難しくしてきます。ゴルフ初心者が陥りやすい失敗する例としては、傾斜があることでスイングが大きくしすぎてしまうことです。
傾斜があることでスイングを大きくしすぎてしまい、ボールのコントロールができなくなってしまいます。なるべく短いスイングにする方が失敗しにくいです。
グリーン周りの傾斜では重心のバランスを難しく考えてしまいます。重心を傾斜に合わせて正しいスタンスをとることが大切です。
2.おすすめのアプローチ練習方法
ゴルフ初心者におすすめのアプローチ練習を紹介します。
自分の強みや課題を把握する
まずは、自分のアプローチのスキルにとって強みと課題を分析しましょう。自分にとって得意なクラブがあるだとか、どんな状況でどんなミスを連発しているだとか、把握した上で、攻略したいものから練習プロセスを組み立てて計画的にアプローチのスキルを向上させていきましょう。
なぜなら、アプローチの情報は多岐に渡り、目についたものから始めてしまうと、やっているうちに、得意なことばかりを練習した気になってしまい時間だけがすぎてしまうからです。
練習場でのピッチンググリーンで練習する
ゴルフ練習場でピッチンググリーンでアプローチの練習をしてください。短い距離からピンに向かってボールを打って目標に向かってボールを止められるのか、それを何回できるのかを繰り返してください。
バンカーショットの練習
バンカーショットでの失敗は、スコアに大きく響きます。バンカーショットに自信を持てるだけでコースに出ることが怖くなくなったり、アプローチショットのプレッシャーを感じずにすみます。
ショートパットの練習
アプローチでグリーンに近付いた時のショートパットも気が抜けません。ショートパットの精度と高めるために自宅でできる練習機がおすすめです。バンカーやピッチングウェッジの練習は練習場が限られてきますが、練習場へ行かなくともクオリティの高い練習がそれなりにできるのがパット練習だと思います。
3.30ヤード・50ヤード以内のアプローチの打ち方
30ヤード以内のアプローチショットでは、8番アイアン、ピッチングウェッジを使うのがおすすめです。
右腰から左腰(8時4時)までの振り幅でのスイングがおすすめで、この時キャリーとランを考慮して打ちます。8番アイアンは1対4、ピッチングウェッジは1対2が目安です。
50ヤード以内のアプローチショットは、ピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、9番アイアンで打つのがおすすめです。振り幅はハーフショットで、腰から腰までの9時から3時の半円を描くように振ります。
30ヤード以内も50ヤード以内の時も力を抜いてスムーズで一定のリズムのスイングでうち、バックスイングとダウンスイングのリズムを合わせることでボールの飛距離をコントロールしやすくなります。
4.アプローチのプレッシャーを受けたくない時
ゴルフはメンタルスポーツと言われるほど基本の技術と同様に精神面も重視してください。「自分は大丈夫」と思っている方であってもプレッシャーから逃げたくがために「いいやもう」と無駄に不安定なスイングを打ってしまうことは多々あると思います。
こういったゴルフのプレー上のプレッシャーを受ける場面としてアプローチは順位高めではないでしょうか。ツアープロ達は、このプレッシャーを乗り越えるために、リラックスした呼吸法と普段の練習からのルーチンを確立している方がほとんどです。
ルーチンとは、繰り返される一連の行動や手順のことです。
普段の練習からうまくいく独自のルーチンを確立しておくだけで、本番に強くなります。ぜひ試してみてください。
まとめ
ゴルフのアプローチが女歌うするとグリーン周りやフェアウェイからのショットでピンに対して正確にボールを寄せることができるので、スコアが良くなること間違いありません。ゴルフ仲間と差をつけたい時はアプローチの上達に練習時間を投資すればプレー全体が楽しいものになりますよ。
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