アプローチショットをどううまく打つかでスコアは大きく影響されるのは言うまでもありません。
言葉にすると非常に簡単に思えてしまうのですが、完璧なアプローチショットをゴルフ人生の中で何回打てるのか。それが問題です。
目次
1.アプローチショットとは
ゴルフのアプローチショットとは、グリーンに対して、比較的短い距離から行うショットのことです。一般的にフェアウェイやそれ以外の場所からグリーンに近い位置にボールがあり、ピン(旗)に向かって直接のパットが難しい状況で、ボールをできるだけピンに近づけて、かつグリーンに乗せることが目的のショットを言います。
例えば下の図を参考に見ていきましょう。
一番難しいアプローチショットは何番でしょう?一番簡単なアプローチショットは何番でしょう?
グリーンへ乗せてピンまで多く打つとスコアが下がります。ショートサイドを減らすとスコアが下がります。
※ショートサイドとは、グリーン上に置いてピンが置かれた位置に対してボールが近い側を指します。つまり、ピン位置がグリーンの奥にある場合、ショートサイドは奥になります。グリーンを越えなければならないため難易度が高く、ショットの制御がかなり求められます。
答えは、
- ①からのアプローチショットが最も難い
- ⑧が最も簡単なアプローチショット
①の場所からのアプローチが最も難易度が高いです。その理由は、、③より4ヤード近いわりにラフでショートサイドになることが難易度を上げています。
さらにショートサイドがバンカーに隣接している場合は、バンカーの影響も考慮しなければならず、バンカーの縁(リップ)が高い場合は、ボールをピンに寄せることがより一層難しくなります。
それぞれの場所からの飛距離と状況をまとめました。これがその場にいたときに自分自身が理解できるかどうかの参考に使ってください。
- スポット①|20ヤード・ショートサイド・ラフ・2.88 ショット
- スポット②|15ヤード・バンカー・ 2.87ショット
- スポット③|24ヤード・ラフ・2.76 ショット
- スポット④|22ヤード・フェアウェイ・2.65ショット
- スポット⑤|9ヤード・ラフ・ 2.46
- スポット⑥|70フィート・グリーン・2.44
- スポット⑦|40フィート・グリーン・2.22
- スポット⑧|10フィート・グリーン・1.81
おおよそですが、グリーンまで50ヤード以内のショットはアプローチショットと認識して大丈夫です。
2.アプローチショットの種類
アプローチには基本的な打ち方があります。
アプローチの基本の打ち方2つです。ピッチショットとピッチエンドランという打ち方です。
ピッチショットは、ボールを上げて転がすショットで、これにランが加わるのがピッチエンドランという打ち方です。
ピッチショット
ピッチショットは、比較的短い距離からグリーンに対して行うショットです。高い軌道でボールを飛ばし、着地後に少しのランで早めにボールにスピンをかけて止まります。
一般的にサンドウェッジやウェッジを使います。スタンス幅は狭く、スタンス向きはスクウェアかオープンで構えます。
アドレス時の体重配分は両足均等にすることでスイング軌道を安定させます。フェース向きはスクウェアかオープンでボールの位置はスタンスの真ん中からやや左足寄りにしましょう。
ピッチエンドラン
ピッチショットにランが加えられたのがピッチエンドランで打ち方はほぼ同じです。
ピッチエンドランは、サンドウェッジやショートアイアンを使います。スタンスはスクウェアが基本で、アドレス時の体重配分は左足に多めにかけてください、ボールの位置はスタンスの真ん中が好ましいです。
ランニングアプローチ
ランニングアプローチは、ボールを転がして寄せるアプローチショットです。一般的にはサンドウェッジやミドルアイアンを使います。ボールの位置は右足寄りで、アドレス時の体重配分は左足多めにしましょう。
ロブショット
ロブショットは、高い軌道でボールを飛ばし短いランで止めるアプローチショットです。特に障害物がある時に選択しますが、プロでもあまり使わないショットで1ラウンドで1回打つか打たないかぐらいです。とはいえ、練習はしておきましょう。
ロブショットはサンドウェッジやウェッジを使い、スタンス幅は広めにしスタンスの向きはオープンです。アドレス時の体重配分は両足均等でフェース面はオープン。ボールの位置はスタンスの真ん中の左寄りです。
スイングは大きく振りかぶり、クラブを十分にバックスイングさせます。ボールの下部に当てることでスピンをかけ短いランで止めていきます。
番手ごとのキャリーとランの目安は上部の表を参考にしてください。
3.アプローチ応用編
基本のアプローチを理解できたら応用編です。さまざまな環境に対応しなければなりませんが、その中でも比較的に遭遇する確率の高いのが、バンカーと深いラフ(芝)、グリーン周りの傾斜からのアプローチショットではないでしょうか。
基本のアプローチショットに少し自信がついたら応用編も想定して練習をしていきましょう。
バンカーショット
バンカーショットは基本的にアプローチショットを打つのとほぼ変える必要はありません。その方がスイングが狂わず成功率を保つことができるからです。おすすめのクラブはサンドウェッジです。
バンカーショットでは脚を左に開くことでクラブが砂に引っかからず、スイングしやすくすなります。オープンフェース(クラブフェースを開く)にすることで砂に対しても垂直に当たるよりもわずかに斜めに当たり、砂を抜けやすくなります。リラックススタスイングを心がけましょう。
深いラフ
深いラフからのアプローチショットは、通常のフェアウェイからのショットよりも難易度が上がります。
まずはラフの深さを確認します。
ラフからのアプローチショットは、短めのアイアン(8番や9番)やウェッジで打つのがおすすめです。クラブがボールに対して垂直に当たることで深いラフからボールを浮かせやすいです。ポイントは、なるべくクラブのフェースの中央部分でボールを打つようしてください、コントロールがとても良くなりますよ。
ラフからのアプローチショットのが難しいのは飛距離が出にくい点です。それを見越してスイングの力加減を調節しましょう。
深いラフからボールを浮かせてグリーンに乗せることが先決です。狙うは、できるだけ平らなグリーンでなるべく近いグリーンの上です。
グリーンに乗せるためにフワッとボールを上げたいのでゆっくりと大きめにスイングをしてみてください。このときクラブの入射角度を鋭角にしてダウンブローで打つとフワッとボールが上がりやすいですよ。
グリーン周りの傾斜
グリーン周りの傾斜からアプローチショットを打つことは結構あります。右利きの方の場合、左上がりの傾斜からのアプローチショットが多いです。
グリーン周りの傾斜からのアプローチショットで左上がり、右上がりであっても共通して気をつけたいことは、傾斜に逆らうように体重をかけすぎるとクラブがボールや地面に対して急な角度で振り下ろされていくのでダフってしまいます。
傾斜に対して体が垂直になるように構え、ヘッドをボールや地面に対して緩やかな角度で入れていくイメージで振り抜きましょう。
傾斜からのアプローチショットでは、どのぐらいの飛距離を打ちたいかとボールの転がりも考慮してクラブを選びましょう。上り坂では少し強めに、下り坂では柔らかめに打つのがおすすめです。
4.100ヤード未満・50ヤードぐらいのアプローチショットを打つ方法
アプローチショットはピンまでの距離が長いほど難易度が高くなります。
50ヤード程度のアプローチショットを打ちたい時は、56度や58度のウェッジ(9番アイアン・ピッチングウェッジ・アプローチウェッジ)を状況に応じて選んでください。スイングの振り幅を9時から3時をイメージして打ちましょう。この時ランのことは考えなくていいです。
スタンスは狭めでボールポジションはスタンスの真ん中にすることで、クラブは中心よりも少し右側になります。
まとめ
グリーン周りのスキルはゴルフプレーヤーにとって財産になりますし、自信にもつながります。アプローチショットが難しいと感じている感性はとても素晴らしく正しいので練習を積み重ね、経験値を重ねることで大きな財産となって自分に返ってくるので一番投資しがいがあるショットではないでしょうか。
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