スイングスピードは「脱力」と「体幹」で劇的に変わる!
ゴルフスイングスピードを上げたいなら、まず知っておくべき真実があります。それは力任せに振り回しても絶対にスピードは上がらないということ。
僕が30代でゴルフを本格的に始めた頃、接待ゴルフで取引先の部長に「飛距離出ないね」と言われたのが悔しくて、ひたすら力んで振っていました。結果?ヘッドスピードは38m/sから1ミリも上がらず、むしろスライスが悪化する始末。
でも、正しい方法で練習とトレーニングを3ヶ月続けたら、ヘッドスピードが48m/sまで跳ね上がったんです。飛距離も200ヤードから240ヤードへ。この記事では、その全過程を包み隠さず公開します。
この記事で分かること:
- 一般男性の平均ヘッドスピードと自分の立ち位置
- スイングスピードを確実に上げる5つの練習法
- 自宅でできる体幹トレーニング4選
- コスパ最強の測定器3選(実機レビュー付き)
- 接待ゴルフで差をつける実践テクニック
1.そもそもゴルフスイングスピードって何?ヘッドスピードとの違い

まず基礎知識から整理しましょう。よく混同されるんですが、「スイングスピード」と「ヘッドスピード」は厳密には同じものです。
ヘッドスピード(スイングスピード)とは: インパクトの瞬間にクラブヘッドがボールに当たる速度のこと。単位はm/s(メートル毎秒)で表示されます。
一般ゴルファーの平均値を知ろう
自分が今どのレベルにいるのか、まずは現状把握が大切です。
| カテゴリー | 平均ヘッドスピード | 平均飛距離 |
|---|---|---|
| 一般男性アマチュア | 38〜43m/s | 200〜230ヤード |
| 一般女性アマチュア | 33〜35m/s | 150〜170ヤード |
| 男子プロゴルファー | 48〜52m/s | 250〜300ヤード |
| 女子プロゴルファー | 40〜42m/s | 230〜260ヤード |
飛距離の簡単計算式: ヘッドスピード × 5 = おおよその飛距離(ヤード)
例:ヘッドスピード42m/s × 5 = 210ヤード
この計算で出た数値より実際の飛距離が短い場合、スイングに問題があるか、クラブが合っていない可能性大です。
なぜスイングスピードが重要なのか
週末ゴルファーの僕たちにとって、スイングスピードが速いことには3つの明確なメリットがあります。
- 飛距離が伸びる:2打目のアプローチが断然楽になる
- スコアが安定する:余裕を持ってクラブ選択できる
- ゴルフが楽しくなる:接待や仲間内で一目置かれる
正直、接待ゴルフで取引先より飛ばせると、その後の商談がスムーズに進むんですよね。これ、本当の話です。
2.ゴルフスイングスピードを測定する3つの方法

スピードアップを目指すなら、まず現状を数値で把握することが絶対条件。「なんとなく速くなった気がする」では意味がありません。
1. 練習場の計測器を活用する
最近の打ちっぱなし練習場には、トップトレーサーやREC CHECK GOLFといった計測システムが導入されている施設が増えています。
メリット:
- ボールを実際に打って計測できる
- ヘッドスピード以外のデータ(ミート率、弾道など)も確認可能
- スイング動画も記録できる
デメリット:
- 利用料が別途かかる場合がある(500〜1,000円程度)
- 混雑時は使えないことも
僕がよく使う世田谷の練習場では、30分500円でトップトレーサーが使えます。月2回通って自分の進捗をチェックしています。
2. ゴルフショップのフィッティングサービス
大型ゴルフショップなら、無料でヘッドスピードを測定してくれます。
注意点: ゴルフショップの測定器は、実際より5〜10%速く表示される傾向があります。これは「気分良くクラブを買ってもらう」ための販売戦略なので、あくまで参考値として考えましょう。
実際、僕もゴルフ5で測ったら48m/sと出たのに、練習場では42m/sだったことがあります。落胆しましたが、現実を知ることが大切です。
3. 個人用測定器を購入する(おすすめ)
本気でスピードアップを目指すなら、自分専用の測定器を持つのが最強です。
おすすめ測定器TOP3
① ユピテル GST-5 GL(参考価格:9,800円)
- ヘッドスピード、ボールスピード、推定飛距離、ミート率を測定
- アプローチ練習にも対応
- 初心者でも扱いやすいシンプル設計
Amazonで体験する
実際に使ってみた感想:設置が超簡単で、ボタン一つで計測開始。液晶も見やすく、自宅の庭でも使えます。バッテリー持ちも良好。
② PRGR RED EYES POCKET HS-130 BLE(参考価格:15,000円)
- スマホ連携でデータ管理が楽
- 履歴機能で成長が可視化できる
- ゴルフ以外のスポーツ(野球など)にも使える
実際に使ってみた感想:Bluetoothでスマホと連携すると、過去のデータと比較できるのが便利。グラフで上達が見えるとモチベーション上がります。
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③ ガーミン アプローチ G80(参考価格:59,800円)
- GPS機能付きでラウンド中も使える
- 弾道解析まで可能な本格派
- 4インチタッチディスプレイで見やすい
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予算に余裕があるなら、これ一台で練習もラウンドも完結します。僕は奮発して購入し、今では手放せません。
3.ゴルフスイングスピードを確実に上げる5つの練習法

ここからが本番。実際に僕のヘッドスピードを10m/s上げた具体的な練習法を紹介します。
練習法1:脱力素振りでヘッドを走らせる感覚を掴む
力んだスイングは確実にスピードを落とします。これ、本当に盲点なんです。
やり方:
- クラブを通常より軽く握る(小鳥を持つイメージ)
- 目を閉じて、ゆっくりとした素振りを10回
- クラブの重みを感じながら、ヘッドが一番速くなるポイントを探す
- 「ビュン!」という音が出る場所を意識する
ポイント: インパクト後に最高速度が出るのが理想。アドレスで力が入っていると、トップで既にパワーを使い切ってしまいます。
僕の失敗談:最初は「軽く握る」が怖くて、結局ガチガチに握ってました。でも、実際にクラブが飛んでいくことはないので、思い切って脱力してみてください。劇的に変わります。
練習法2:連続素振りでスピード感を体に叩き込む
筋肉にスピード感を記憶させるドリルです。
やり方:
- ドライバーのヘッドを外し、シャフトだけにする(できれば)
- できるだけ速く、連続で10回素振り
- 30秒休憩して、また10回
- これを3セット繰り返す
効果: 軽いものを全力で振ることで、神経系が「この速さで振れる」と学習します。その感覚を通常のクラブで再現すると、自然とスピードアップ。
練習場でこれをやっていたら、隣の人に「何してるんですか?」と聞かれました(笑)。でも2週間続けたら、明らかに振りが速くなったのを実感しました。
練習法3:トップで一時停止→爆速ダウンスイング
これは女子プロの金澤志奈選手も実践している方法です。
やり方:
- 普通にバックスイング
- トップで3秒間静止
- そこから一気に最高速度でダウンスイング
- フィニッシュまで振り切る
注意点: トップで止めた後、焦って「打ちにいく」のはNG。あくまでスムーズに、でも爆速で振り抜くイメージです。
この練習、最初は体がバランス崩しまくりでした。でも、これこそが体幹の弱さを教えてくれるサインだったんです。
練習法4:左スイング(逆スイング)で可動域を広げる
目からウロコだった練習法がこれ。
やり方:
- 通常と逆、つまり左打席のようにクラブを持つ
- ゆっくりとフルスイング
- フィニッシュの形をしっかり作る
- その形を右打席のトップに応用する
効果: 普段使わない筋肉が動き、体の柔軟性がアップ。結果、トップが深くなり、スイングアークが大きくなってヘッドスピードが上がります。
妻に「何やってるの?」と笑われましたが、1ヶ月後にはトップの位置が明らかに変わりました。
練習法5:小指を外すグリップでヘッドを走らせる
ドラコン選手も使う裏技です。
やり方:
- 右手と左手の小指をグリップから外す
- その状態で素振り10回
- 通常のグリップに戻してスイング
効果: 小指を外すと、ギュッと握る力が物理的に弱くなります。すると、自動的にヘッドが走る感覚が掴めます。
ラウンド中に力みを感じたら、この方法で1スイングするだけで調子が戻ることが多いです。
4.自宅でできる!スイングスピードを上げる体幹トレーニング4選

練習場に行けない日は、自宅でのトレーニングが効果絶大。僕は朝の10分でこれをやっています。
トレーニング1:プランク(体幹の安定性UP)
効果: スイング軸がブレなくなり、上半身を高速回転させても姿勢が崩れない
やり方:
- うつ伏せになり、肘を肩の真下につく
- つま先を立てて、体を一直線に保つ
- 30秒キープ × 3セット
ポイント: お尻が上がったり、腰が落ちたりしないよう、鏡でチェック。腹筋にグッと力を入れる感覚を覚えましょう。
僕の場合、最初は15秒でプルプルしてましたが、今では1分キープできるように。これだけでもスイング中のブレが激減しました。
トレーニング2:ロシアンツイスト(回転力強化)
効果: 体幹の回転速度が上がり、ダウンスイングのスピードが向上
やり方:
- 体育座りから上体を45度後ろに倒す
- 両足を少し浮かせる
- 両手を組み、左右に上体をツイスト
- 左右各15回 × 3セット
レベルアップ: ペットボトルに水を入れて持つと負荷アップ
これ、見た目以上にキツイです。でも、腹斜筋(体の横の筋肉)が鍛えられると、スイングの「切り返し」が鋭くなります。
トレーニング3:スクワット(下半身の安定感)
効果: 激しい上半身の動きに耐えられる強靭な下半身を作る
やり方:
- 足を肩幅に開く
- お尻を突き出すように腰を下ろす
- 太ももが床と平行になったら戻る
- 15回 × 3セット
絶対守るべきポイント:
- 膝がつま先より前に出ない
- 背中を丸めない
下半身が弱いと、スイング中に体重移動できず、手打ちになります。女子プロの佐久間朱莉選手は40kgのバーベルを担いでスクワットしているそうです。
僕は自重で十分効果がありました。週3回やると、2ヶ月で明らかに下半身が安定します。
トレーニング4:バード&ドッグ(バランス強化)
効果: スイング中の軸を安定させ、フィニッシュまでバランスを保てる
やり方:
- 四つん這いになる
- 右手と左足を同時に伸ばし、5秒キープ
- 反対側も同様に
- 左右各10回 × 3セット
意識すること: 伸ばした手と足が一直線になるように。体が回転しないよう、腹筋に力を入れて体幹で支える。
地味なトレーニングですが、これでバランス感覚が劇的に向上。フィニッシュでよろける癖が完全に消えました。
5.スイングスピードと筋トレの関係性

「筋肉ムキムキになるとスイングに悪影響では?」と思う人も多いですが、正しい部位を適度に鍛えれば問題ありません。
鍛えるべき筋肉TOP3
1. 体幹(腹筋・背筋)
- 役割:スイング軸を安定させる
- 効果:回転速度アップ、ミート率向上
2. 下半身(大臀筋・大腿四頭筋)
- 役割:上半身の激しい動きを支える土台
- 効果:体重移動がスムーズに、飛距離アップ
3. 背筋(広背筋)
- 役割:前傾姿勢の維持、腕の引き込み
- 効果:軸の起き上がりを防ぐ、インパクトが強くなる
鍛えすぎNGの筋肉
胸筋と上腕筋は要注意:
- 胸の筋肉が大きすぎると、腕の可動域が制限される
- 腕の筋肉に頼ると「手打ち」になり、スピードダウン
ボディビルダー体型を目指す必要はゼロ。あくまで「ゴルフのための機能的な筋肉」を意識しましょう。
筋トレの頻度と休息
週2〜3回がベスト: 同じ部位を毎日鍛えるのはNG。筋繊維が回復する48〜72時間の休息が必要です。
僕のルーティン:
- 月曜日:体幹 + 下半身
- 水曜日:休息
- 金曜日:背筋 + 体幹
- 週末:ゴルフ練習またはラウンド
このサイクルで3ヶ月続けたら、体が明らかに変わりました。
6.測定器で成長を可視化する重要性

数値で見ると、モチベーションが全然違います。僕はスマホに測定データを記録して、グラフ化しています。
記録すべき3つのデータ
- ヘッドスピード(m/s)
- ミート率(理想は1.40以上)
- 推定飛距離(ヤード)
測定頻度: 週1回、同じ条件で計測するのがおすすめ。日によって体調やコンディションが違うので、月単位での平均値を見ると良いです。
僕の3ヶ月の成長記録
| 月 | 平均ヘッドスピード | ミート率 | 飛距離 |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月目 | 38m/s | 1.32 | 190ヤード |
| 2ヶ月目 | 42m/s | 1.38 | 210ヤード |
| 3ヶ月目 | 48m/s | 1.42 | 240ヤード |
この数字を見返すと、「ちゃんと成長してる」という実感が湧いて、練習が楽しくなります。
7.接待ゴルフで差をつける実践テクニック

ここからは、僕が実際のラウンドで意識していることをシェアします。
ラウンド前の準備運動3ステップ
1. 肩甲骨ストレッチ(5分) 両手を組んで上に伸ばし、左右に倒す。肩甲骨周りを十分にほぐす。
2. 股関節回し(3分) 片足ずつ、大きく円を描くように回す。可動域を広げる。
3. ゆっくり素振り(10回) 力を入れず、スムーズな動きを確認。
これをやるだけで、初めの数ホールで体が温まっていない状態を回避できます。
ティーショットで意識すること
力まない、急がない、欲張らない: 接待ゴルフでかっこつけて飛ばそうとして、OBを連発した経験ありませんか?(僕はあります)
むしろ、7〜8割の力でスムーズに振る方が結果的に飛びます。そして何より、フェアウェイキープ率が上がる。
取引先からの印象も◎: 「飛距離は出るけどOB連発」より「安定して210ヤード」の方が、ビジネス的にも信頼されます。
8.よくある失敗パターンと解決策

失敗1:力んでスピードが落ちる
原因: 「飛ばしたい」という気持ちが強すぎて、グリップに力が入る
解決策: グリップを小鳥を持つように軽く握る。素振りで「ビュン」という音がインパクト後に聞こえるか確認。
失敗2:上半身だけでスイングしている
原因: 下半身が使えていない、手打ちになっている
解決策: スクワットで下半身強化。スイング時は「地面を蹴る」意識を持つ。
失敗3:軸がブレて当たらない
原因: 体幹が弱い、スイング中に頭が動く
解決策: プランクで体幹強化。壁を背にして素振りし、頭が壁から離れないか確認。
まとめ:3ヶ月でヘッドスピード10m/sアップは可能
ゴルフスイングスピードを上げるのは、決して難しくありません。正しい方法で練習し、体幹を鍛え、数値で成長を確認する。このシンプルなサイクルを3ヶ月続ければ、誰でも結果は出ます。
今日から始められるアクションプラン:
Week 1-2:現状把握
- 測定器を購入(または練習場で計測)
- 自分の今のヘッドスピードを記録
Week 3-4:基礎固め
- 脱力素振りを毎日10回
- プランクとスクワットを週3回
Week 5-8:実践強化
- 練習場で連続素振りドリル
- ロシアンツイストを追加
Week 9-12:完成期
- 全ての練習法とトレーニングを組み合わせ
- 週1回の計測で進捗確認
接待ゴルフで取引先を驚かせる飛距離、仲間内のラウンドで一目置かれるドライバーショット、家族との旅行ゴルフで見せる会心の一打。
すべては、今日からの練習次第です。さあ、一緒にヘッドスピードを上げていきましょう!





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