初心者には扱いにくいロングアイアンですが、最近ではバッグに入れている人を見かけなくなりました。
アイアンセットは5番から販売されているため、5番アイアンをロングアイアンと呼ぶこともありますが、一般的には4番アイアン以下のクラブを指します。
ロングアイアンをコースで使うかどうかは別として、練習場でしっかり打てるようになれば、アイアンやドライバー、他のウッド系クラブも安定して打てるようになります。
今回は、ロングアイアンの特徴について解説します。ロングアイアンを練習することで、あなたのゴルフスキルが一段階アップすること間違いなしです。ぜひ、スキル向上に役立ててください。
目次
1.ロングアイアンの特徴
ロングアイアンとは、一般的に4番アイアン以下、つまりロフト角25度以下のクラブを指します。
近頃はストロングロフトの飛び系アイアンが増え、5番アイアンのロフト角も25度以下のものが増えています。そのため、5番アイアンまでをロングアイアンと呼ぶこともあります。
2.ロングアイアンが難しいと言われる理由
アベレージゴルファーにとってロングアイアンは難しいと感じられる理由はいくつかあります。
- シャフトが長く、コントロールしにくい
- ロフトが立っているため、ヘッドスピードがないと球が上がらず、掴まりにくい
- 重心位置が高めで、安定感が欠ける
- 一般的にソール幅が狭く、ウッド系のように滑らせて打つことができない
- ヘッドが小さく、スイートスポットが狭い
そのため、アマチュアゴルファーには同じロフト角のユーティリティやショートウッドの方が明らかに扱いやすいと言えるでしょう。
3.ロングアイアンの使用における主な障壁
ロングアイアンには以下の4つのデメリットがあります。
- 打ちこなすには一定のヘッドスピードが必要
- しっかりインパクトできるためのスキルと経験が求められる
- 月イチゴルファーには、ユーティリティやショートウッドの方がずっと簡単で、使う理由が薄い
- アイアンセットに含まれていないことが多く、種類が少ないため、単品で揃えると価格が高くなる
これらの難易度の高さが、ロングアイアン離れの理由と言えるでしょう。それでは、次にロングアイアンのメリットをまとめてみましょう。
4.ロングアイアンがもたらす6つの恩恵
アベレージゴルファーにとって難しいロングアイアンですが、打てるようになると次のような6つのメリットがあります。
- 球が吹き上がらず、風の影響を受けにくい
- 狭いホールでのティーショットに最適
- ウッド系よりボールコントロールがしやすく、曲がる球(フックやスライス、フェードなど)を打ちやすい
- 低い弾道で攻められる
- 林の中から打つ際、木の枝の高さを気にせず転がして出せる
- ランニングアプローチにも適している
現在はあまり使っている人が少ないため、レア度を感じることもできます。普通のアイアンでは物足りないと感じる方は、ぜひ挑戦してみるのも良いかもしれません。
5.ロングアイアンをうまく打つためのコツ
難しいイメージのあるロングアイアンですが、しっかり打ちこなせれば周りから一目置かれること間違いなしです。
では、どうすればロングアイアンをうまく打てるようになるのか、具体的な打ち方を紹介します。
Step①グリップを短く持つ
ミート率を上げるために、いつもより短めにグリップを握りましょう。
Step②7番アイアンのつもりで打つ
多くのゴルファーは7番アイアンを高確率で打てるはずです。ロングアイアンも苦手意識を捨てて、7番アイアンを振る感覚で取り組みましょう。
Step③ボールの位置は左にする
ロングアイアンでは、7番や8番アイアンよりもボールを左側に置くイメージで、フェアウェイウッドを打つ位置と同じくらいに設定します。
Step④ボールを上げにいかない
ロングアイアンはロフト角が立っているため、すくい打ちになりがちです。ヘッドを落とし、フェアウェイウッドのように横から払い打つイメージで振りましょう。
Step⑤身体を回して打つ
トップで一呼吸おくことを意識し、しっかり身体を回して打つのがポイントです。ロングアイアンではヘッドが遅れるため、右に飛び出すことが多いですが、しっかり身体を使うことで安定したスイングが実現できます。
うまく打つコツは、他のアイアンと変わらないということです。ロングアイアンだからといってリキんだり速く振ろうとせず、リラックスして振ることが重要です。
6.戦略的プレーを支えるロングアイアンが活躍するコース
ロングアイアンが得意とするコースには以下の特徴があります。
-
風の強いコース
ロングアイアンは吹き上がらないため、風に強いショットが可能です。 -
狭いホール
正確なコントロールが求められる狭いホールでは、ロングアイアンの精度が活きます。 -
ランが求められるコース
林の中や起伏のある地形では、低い弾道で転がすショットが有効です。 -
長いパー4やパー5
距離があるホールでは、ティーショットやセカンドショットでのロングアイアンが頼りになります。
これらのコースでは、ロングアイアンの特性を活かすことで、より戦略的なプレーが可能になります。
まとめ
確かに、ロングアイアンをマスターするにはかなりの練習とそれなりのヘッドスピードが必要ですが、意外と「ロングアイアンがしっくりくる!」という方も少なくありません。上手に打てると、その感覚は非常に気持ちよく、ゴルフの楽しさを一段と引き立ててくれます。
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