『スイング練習器ってなぜ必要なの?』ゴルフ練習器【うねり棒】の製作詳細を公開!

うねりスイング

ゴルフ練習器

画像は、今回うねり棒(ツアープロスインガー)の設計・製作を手がけた、クラブデザイナーである太田嗣人(おおたつぐひと)さん。実際に東京港区でゴルフクラブショップを営んでいます。

今回は、うねり棒を手がけたきっかけと、製作過程についてどんなことがあったのか、取材しました。

    • ゴルフスイング練習器って必要なの?
    • 練習器は気になっているけど、、、、まだ確信がない。
    • うねり棒の効果を知りたい。

    を踏まえた専門的で作り手ならではの内容となっていますので、ゴルフ初級の方からかなーりコアな方におすすめ!スイング速度や起動を計算すると驚くべき法則があった?!

    1.ゴルフスイング練習器が必要な理由

    はじめに、ゴルフスイング練習器がなぜ必要なのかってことですが、理由は再現性を高める為です。これに尽きます。

    ゴルフに限らず、プロのそれとは再現性であることは理解している人も多いはず、何十回、何百回スイングしても、正しい軌道が数cmとも狂わない。プレッシャーがのしかかる極限状態でプレーをしてもわずかな誤差でコントロールができるのがプロのスイングです。

    うねりスイング
    ↑三觜プロはかるーくスイングしても軌道が正しい

    その類まれなプレー技術を一般の人が身に付けるのは難解ですよね。

    正しいスイング動作を繰り返せる練習器で素振りを何回も行うことで、筋肉が記憶。プロスイングの再現性を高める為に使うのがスイング練習器なわけです。

    クラブデザイナー太田さんー『だからこそどんなスイング動作になるのか、練習器は理論的に作らなければならないことははじめから理解をしていました。』

    と、語っています。次項では、これまで本業でクラブを作っていたところからなぜ練習器をつくったのか?そのきっかけを伺ってみました。

    2.スイング練習器をみて『?』とずっと感じていた日々

    これまで本業でクラブのヘッド・シャフト・グリップのデザイン設計を30年してた太田さん。

    ある時、ゴルフスイング練習器というジャンルに目が止まり、『どんなもん何だろうか?』ぐらいの興味本位で実際に買ってみたんです。

    届いた練習器を見て『?』が正直な第一印象。

    うねりスイング

    練習器具の問題点が設計家として瞬時にわかってしまいました。

    これまで、クラブを手がけてきたからこそ一目で練習器の矛盾を察知してしまった。これを期に本気でゴルフ練習器の設計を手掛けることにしたのです。

    3.プロのスイングをリアルに再現する練習器しか作りたくなかった

    三觜プロのスイング動作を練習器をふれば勝手に再現できるうねり棒が完成しました。

    長さ

    長さは、日本家屋の天井高・日本人の平均身長を考慮。室内で練習出来るよう90cmとしました。

    重さ

    重さは、遠心力・重力・反作用加速の試算から、クラブに掛かるエネルギーを計算して重量が決定しました。

    曲がり

    もっとも重要な曲がり角度は長さからすぐに計算できました。が、

    この長さと曲がりを設計できたと同時に、他の練習器をみて感じたモヤっとした不安が確信に変わりました。

    浮上した課題をクリアすることでより再現性重視に!

    この練習器は、長さと角度の構成が異なるとスイングの練習器として役目を果たさなくなってしまう、なんなら、使用するプレーヤー側へ負荷がかかる懸念がありました。

    そこでフィットネスドクターである比佐仁先生に相談を持ちかけ、ゴルフスイングエネルギーと練習器が与える身体への影響と練習器の設計を専門会社に3Dで計算依頼しました。

    CADでエネルギー方向を試作したことで、うねり棒を素振りをすることでプロのスイングに勝手になるよう思索。その上で、曲げる角度・曲げる方法も独自の技術を採用しています。

    4.製作過程で3つの難関点

    うねり棒を完成させる上で難関だった点は3つありました。ほとんどの人は使用していて注目しないと思います。

    1. ステンレス部分の金属配合
    2. スイングエネルギーがもたらす身体への影響
    3. 練習する上でどう筋肉に記憶させるか

    一つ目の難関は金属配合

    うねりスイング

    遠心力のかけ方、重量位置に対するウエートの体積について、重量工場の金属専門家となんども打ち合わせをした金属配合となりなんとかクリアしました。

    二つ目の難関は何千回も使用することを想定した身体への影響

    次に課題になったのは540gの重さで何千回も繰り返し練習することを想定しプレーヤーへの身体の影響です。フィットネスドクターである比佐先生に相談!

    ゴルフ グリップ

    グリップの太さ・グリップの摩擦係数・グリップ硬度遠心力の違いで硬度の変化が必要になり黒のグリップは通常に近い硬度でリアルスイングが出来るようにしました。

    三つ目の難関はスイングエネルギーをどう筋肉に記憶させるか

    スイングをしたときに、大きな力が加わり負担も大きく尚且つリストテンションを下げる事が必要になりました。その為グリップ樹脂の配合を変え硬さの違うグリップを製作することにしました。

    うねり棒
    ↑うねり棒のグリップの厚みが違うのがよくわかる。

    ゴルフ グリップ

    だから、うねり棒の黒グリップと赤グリップは硬度が異なります。なぜなら無意識にスイングしていても筋肉に記憶できるようになっているからです。

    5.三觜プロのスイング動作を徹底的に分析

    練習器を使うことで連動して理論的に理想のスイングを再現できるよう三觜プロのスイングを徹底的に分析。

    うねりスイング

    三觜プロが日頃から言っている、

    『ゴルフでもっとも難しいと言われる、シャフトのしなりを連動した動きを作り出すスイング。通称うねりスイング』

    が再現できる練習器【うねり棒】は忠実に再現できる設計で完成しました。

    6.欲しいのはスキルアップする練習器。ですよね。

    安全に使用し続けるように比佐仁先生の身体的保護のアドバイスもきっちり反映しています!

    すでに使用いただいた方には、わかると思いますがうねり棒で素振りをするとカクカクした動きにはなりません!その為スイング時残るエネルギーはほぼ無く、筋肉にはスイングエネルギーが働き、骨格に負担がかからない安心設計。

    • 『練習器を買ったけど、重くて振れない』
    • 『かっこいいけど重厚すぎて持ち運べない』

    といった『買ったけど使わなくなる練習器』にもなりませんし、スキルアップを目指せます。

    クラブデザイナー太田さんー『楽しく正確なスイングをマスターし上達して頂きたく心を込めてツアープロコーチの三觜さん・クラブ設計家の私・フィットネスドクターの比佐仁先生の3人で完成させた練習器です。』

    (2018年6月18日クラブ設計家太田嗣人インタビュー)

    まとめ

    ゴルフは楽しい。スキルアップすればもっと楽しい!ゴルフを心から楽しみたい方に捧げるうねり棒をぜひ手にとってみてください。

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