ゴルフ会員権とは|初めてゴルフ会員権を買う方が損をしない基礎知識

ゴルフ会員権

ゴルフ会員権の基礎知識

この記事では、初めてゴルフ会員権の購入を検討している方が、損をしないためのゴルフ会員権にまつわるすべての要点をわかりやすく整理しています。

おじさんのスポーツとさんざん言われてきたゴルフですが、今やカジュアル化が進んで良いことが増えています。そのひとつにゴルフ会員権の購入がしやすくなった事があります。

「自分にあった会員権を持っているとメリットが多い」と頭ではわかっていても購入しないのはなぜなのか?理由はゴルフ会員権のメリットが直感的にわかりにくいからではないでしょうか。

さらに、ゴルフ会員権独特のイメージしにくい点をわかりやすく、実用ベースで解説をしている記事もないのです。

ゴルフ会員権は安い買い物ではありませんし、たくさん購入するものでもないので、1年ぐらい迷っている方も少なくありません。このように基礎知識なしでゴルフ会員権を購入すると損をするリスクが高まります。

金額が大きいから危険に見えますが、押さえるべきところを押さえておけば、ゴルフ会員権の権利の恩恵をしっかり受けることができます。

そのための基礎知識から損をしない選び方、売却方法までこの記事では解説していますので、現状の楽しいゴルフを将来もっと楽しくしてくれるゴルフ会員権選びをしましょう。

1.ゴルフ会員権とは

ゴルフ会員権とは、特定のゴルフ場で会員だけが特別なサービスを受けることができる権利のことです。

日本のゴルフ場は会員制をとっているゴルフ場と、そうでない誰でも利用できるパブリックゴルフ場の2つに分けられます。

会員制のゴルフ場では、会員権を持っている人を会員(メンバー)と、持っていない一般の利用者を非会員(ビジター)と呼び、権利を持っているメンバーは、そのコースを利用する度にさまざまな優待と特典を受けることができるので、会員は使えば使うほどお得になるという仕組みになっています。

会員or非会員

結論から申しますと、ゴルフを熱心にプレーする方ならゴルフ会員権を持つことはお得なことばかりです。

では、実際にどんな良いことがあるのか?実際の会員さんの例を次項でみていきましょう。

2.ゴルフ会員権を買うとどうなるの?

ゴルフ会員権を購入するということは、そのゴルフ場が自分のホームコースになるということです。

会員になると具体的にどんな恩恵があるのか、直感的にわかりにくいですよね。

実際、会員権を持っているメンバーと非会員であるビジターが同じゴルフ場で同じ日程でプレーした場合の料金で見比べてみましょう。

50代購入者

50代 都内住み ゴルフ場会員(メンバー)の場合
予約:会員専用のサイトから予約を優先枠で取ることが可能
プレー代土日:6,580円(食事代込み
特典①:プレー代に食事代込み
特典②:同伴のビジターも優待を受けることが可能
特典③:プレー代に乗用カート4バックセルフプレー込み
特典④:プレー代に利用税・消費税込み
特典⑤:ロッカー代無料
特典⑥:アプローチバンカー練習場使用料無料
特典⑦:カートのフェアウェイ乗入れ無料
特典⑧:誕生日月にノベルティが貰える
非会員(ビジター)
予約:人気の日付は予約がなかなか取れない
プレー代土日:24,408円
アプローチバンカー練習使用料:40分500円
カートのフェアウェイ乗入れ:500円
昼食代:1,900円
ビジター総額 メンバープレー総額 差額
土日27,308円 全日6,580円 20,728円

会員と非会員の土日プレー代の金額だけを比べても17,828円も差があり、これだけで会員の方が得なのがわかります。

ゴルフ会員権を持っているとプレー費用が安くなるだけではありません。一般的なゴルフ会員権にある主なメリットを次項にまとめています。

3.ゴルフ会員権購入7つのメリット

ゴルフ会員権を持つことで得られることが出来るメリット(特典)は主に7つあります。

プレー費用が安くなる

Golf membership benefits

一般的にゴルフ会員権を持っているとプレー料金が割引されます。

長期的に通えば通うほど経済的な負担が軽くなるので、毎回ゴルフをお得にプレーすることができます。

どのぐらいお得なのかというと、土日曜日のプレー料金は、ビジター料金との差が1万円〜2万円にもなります。

仮に1回あたりのプレー差額が1万5千円だったとして月に3回、年間36回プレーするとします。

ビジターとの差額は54万円、そこから年会費4万円の場合を引いて、年間で50万円節約することになります。

ラウンド回数の制限もありませんし、プレー回数が多い方は会員権を購入するおおきなメリットとなりますよね。

■【例1】関東圏・関西圏の土日平均料金/キャディ付きの場合の差額

メンバー料金 ビジター料金 料金差額
関東 10,000円 30,000円 20,000円
関西 9,500円 20,000円 10,500円

■【例2】メンバーとビジターの1回あたりのプレー差額(土日曜日だった場合)

年間プレー回数 差額 7,000円の場合
月1(年12回プレーする人) 84,000円
月2(年24回プレーする人) 168,000円
月3(年36回プレーする人) 252,000円
月4(年48回プレーする人) 336,000円
年間プレー回数 差額15,000円の場合
月1(年12回プレーする人) 180,000円
月2(年24回プレーする人) 360,000円
月3(年36回プレーする人) 540,000円
月4(年48回プレーする人) 720,000円

年間の差額から年会費を引いた金額が会員権(メンバー)の具体的なメリットとなります。自分が月にどのぐらいプレーするかを予測して金額を出してみてください。

また、地域によっては冬季にクローズするのでその月は除いて計算をしてください

利用回数が増えそうだなという方は、内装が綺麗でホスピタリティの高いゴルフ場を選ぶとよりお得感があります。

優先予約が取れる

優先予約

「せっかく安くプレーできるのに予約が全然取れない!」では困ってしまいますよね。

多くのゴルフ場は、土日などの混雑する日時でも会員枠というものをあらかじめ設置していて会員の予約を最優先にしています。

ゴルフ会員権専用のWEBページや、緊急を要する場合はゴルフ場へ直接電話をして予約をするという会員さんもいます。

一人でも予約することもできますし、一緒にいく同伴者も会員権利の恩恵を受けることができるので、連れていきたい方がいても自分だけ得点があるというわけでもないのは嬉しいですよね。

ゴルフ場によってはビジターのみでは予約が取れないゴルフ場も存在するほど、差別化を図っているゴルフ場もあります。

クラブ競技に参加できる

競技会が頻繁に開催されているゴルフ場は、会員限定の月例競技会やクラブ選手権を主催しさまざまな競技会を行なっています。

次項は競技が盛んに行われるゴルフ場の昨年実績例です。

  • レディース杯
  • シニア杯
  • クイーンズ杯
  • グランドシニア選手権
  • クラブ選手権
  • 理事長杯
  • ペアマッチ杯(男女)
  • スクラッチ選手権
  • 会員親睦コンペ
  • 新入会員ウェルカムコンペ
  • 会場記念杯

競技ならではの緊張感や面白みを感じられ上達へ導いてくれます。

競技にたくさん参加することでゴルフ仲間を増やすことができるので、ゴルフ仲間を増やしたい方は競技会が盛んなゴルフ会員権を選ぶのがおすすめです。

オフィシャルハンディキャップの取得ができる

ハンディキャップ
画像出典:JGAオフィシャルサイト

会員(メンバー)は、オフィシャルハンディキャップを取得することができます。

ハンディキャップを取得することでゴルフ協会主催の競技会へ出場することが可能になり、さらに上手いメンバーと交流するきっかけにもなります。

ハンディキャップは指定のスコアカードをゴルフ場に申請することで取得することができます。

ラウンド終了後、専用のカード(コース所定HDCP取得用カード)にスコアを記入します。

同伴者のサイン(アテスト)をもらいゴルフ場へ提出

同様に3ヶ月〜6ヶ月以内に5枚のスコアカード提出

通知書が送付されオフィシャルハンディキャップ取得完了!

同系列のゴルフ場もお得にプレーできる

PGMかシャトレーゼのゴルフ会員権を持っている場合、同じ系列のゴルフ場に入会したり家族が、自分と同じコースに入会する場合、料金がお得になるという制度があり会員サービスが充実しています。

いろんなゴルフ場でプレーしたいという方にとても魅力的な制度です。

売却ができる

ゴルフ会員権は売却することができます。

将来的に売却することで、購入価格よりも高い価格で売却できる可能性もあります。特に需要が高まったり、ゴルフコースの施設や地域の価値が上昇した場合には、売却価格が上昇することがあります。

逆に購入価格よりも低い相場になってしまう場合もあります。ゴルフ会員権の需要が減ると相場も下がります

転勤やライフスタイルの変化によって、ゴルフ場へ行く機会が減ってしまうなどの状況に合わせて売却も選択することができます。

相続ができる

そのゴルフ会員権によっては、株式・土地・建物のように相続することができます。

ゴルフ会員権を保有して亡くなった場合、遺言書や遺産分割書があれば別の方に名義書換料が通常より安く相続できます。ゴルフ会員権の中には相続が禁止されているものもあります。

ゴルフ会員権のメリットを7つ紹介してきました。しかし、このメリットはゴルフ場によって差があるということを理解しておいてください。

>>>>ゴルフ会員権の持ち主が亡くなった時の相続のすべて

4.ゴルフ会員権の種類

ゴルフ会員権には、正会員権・平日会員権・婦人会員権・法人会員権の4つの種類があります。これはどのタイミングで特典を受けるかに分けられています。

正会員権

正会員権は最も一般的なゴルフ会員権です。

  • ゴルフ場の定休日以外全日プレーが可能
  • 競技会に全て参加できる
  • 売却する際の換金性に優れている権利

ゴルフ会員の8割が正会員権です。

平日会員権(週日会員)

平日会員権は、平日プレー可能(土曜日もたまに)で週日会員とも呼ばれます。

  • 日曜日に開催される競技に参加できない(平日の競技開催はかなり少ない)
  • 紹介者になれない
  • 入会費/年会費が正会員権より安い
  • 売却する時に換金性が下がる

仕事をリタイアしている方、平日に時間を作れる方、平日接待が多い法人にニーズが高いです。

婦人会員権

婦人会員権は女性限定の会員権で、主に女性の入会が制限されているゴルフ場で発行されています。女性を制限していないゴルフ場ではこの婦人会員権は存在しません。

流通量が少なく、希少性が高いことから通常の会員権より1.5倍ぐらい高価になっていることが多い傾向があります。

法人会員権

法人会員権とは法人のみが入会できる会員権です。法人会員権だからと言って同じ法人の方なら予約できるという権利ではなく、記名人として登録している本人だけがメンバーとして権利を有することになります。

法人会員のメリットとしては、社内で記名人を変更する際に名義変更料が通常の半額以下になったり、入会費用や年会費が経費として支払える点です。

勤務形態が土日休みの方は正会員の購入がおすすめです。

ゴルフ会員権の種類については以上です。自分の勤務形態によって自ずと種類は決まってくると思います。

>>>>アコーディアゴルフ会員権の扱いが酷いと言われるのは本当か?
>>>>PGMゴルフの会員権で後悔しないためのメリットデメリット

次に、ゴルフ会員権と一言で行ってもかかる費用はどんなもので、どのぐらいの金額が必要なのか?ゴルフ会員権の費用について次項で解説していきます。

5.ゴルフ会員権にかかる費用と相場

ゴルフ会員権を購入するにあたって支払うお金について詳しく解説していきます。

募集入会か名変入会かで入会時にかかってくる費用が異なります。

■募集入会の場合

募集入会とは、ゴルフ場が直接募集を行って入会する場合。

  • 入会金
  • 年会費
  • 手数料
  • 預託金(ゴルフ場による)

■名変入会の場合

名変入会とは、誰かからゴルフ会員権を取得して入会する場合。

  • 会員権代金
  • 名義変更料
  • 年会費
  • 手数料
  • 入会預託金(ゴルフ場による)

それぞれなんのための費用でどのぐらいの金額なのかをわかりやすく解説していきますね。

入会金

入会金:50万〜500万円

入会金は、ゴルフ場の募集に対し直接入会する際にゴルフ場へ支払うお金で、一度支払うと返還されることはありません。

会員権代金

会員権代金:10万〜500万円

会員権代金は、名変入会で会員権を購入する際に支払う必要のあるお金で、一度支払うと返還されることはありません。

名義変更料(めいぎへんこうりょう)

名変料:10万〜200万円

名義変更料は、ゴルフ場入会時に必要な事務処理費用で、名義書換料(めいぎかきかえりょう)や名変料(めいへんりょう)と略されて呼ばれることがあります。

具体的には、入会時に発行されるネーププレート・会員証の発行・入会時の面接に伴う人件費、施設の維持費などに使われます。

名義変更料は、ゴルフ場の貴重な収入源のひとつとなっていて、名義変更料がなければ、ゴルフ会員権が売り買いされてもゴルフ場には1円も利益が発生しないことになり、入会時に必要な事務処理費用を赤字でゴルフ場が負担することになってしまします。

なので「名義変更料どうにかならない?」と考えがちですが値引きが基本的にできない項目になります。

■名義変更料の相場

名義書換料は、ゴルフ場によりますが数十万〜数百万円、名門の場合数千万というところもあります。

名義書換料は、会員権の価格に対してどのぐらいの名義変更料が設定されているかを見るのがポイントです。

ゴルフ会員権費用の1/3以下だと良心的だと思ってください。

【例】ゴルフ会員権が300万円ならば名義書換料は100万円程度だと◎

■総額が同じ時の名義変更料が安い方が資産価値が高い

A会員権200万円名変料100万円=総額300万円
B会員権100万円名変料200万円=総額300万円

総額費用は同額だが資産価値としてはAの方が高いということになります。

なぜなら、名義変更料を上げると既存会員権の価値が下がるということになり、ゴルフ場が会員を大切にしているかどうかが見えたりします。

■名義変更料は返還されない

名義書換料は、ゴルフ場へ払いっぱなしのお金となり返還されません

>>>ゴルフ会員権の名義変更料金の正体

年会費

年会費:3万〜10万円

ゴルフ会員権は年会費制で、口座振替で支払うのが一般的です。年会費はゴルフ場によって決められていて、正会員、平日会員などの種別によって年会費が変わります。

クレジットカードで支払いたいと思う人も増えていますが未だ銀行口座でのやり取りとなります。

手数料

手数料:5.5万円〜

ゴルフ会員権を業者を通じて売買した際、その会員権業者に対して仲介手数料を支払います。

預託金(よたくきん)※ゴルフ場による

預託金:数十万〜数千万

預託金とは、新規でメンバーを募集するときにゴルフ場に預けるお金です。無利子で一定の期間据え置きされた後にゴルフ場の退会と共に返還されるお金です。

預託金は、売却する場合は返還されないので注意が必要です。

>>>預託金とは

近年PGMゴルフ場では、預託金充当制度(よたくきんじゅうとうせいど)を採用していて預託金を0円にしているゴルフ場もあります。預託金充当制度(よたくきんじゅうとうせいど)とは、会員権についている預託金を名義変更料に当てて、名義変更料を安く抑えることができる制度のことです。

>>>預託金充当制度とは

預託金を設定しているゴルフ場は預託金制のゴルフ場に種別されます。日本のゴルフ場の約9割が預託金制をとっています。

入会預託金(にゅうかいよたくきん)※ゴルフ場による

入会預託金:100万〜500万円

入会預託金は、関東の名門ゴルフ場限定で設定されていることがあります。

入会預託金は名義変更によって入会するときにゴルフ場に預けるお金で、ゴルフ場を退会するときに返還されるお金です。

>>>預託金と入会預託金(名変預託金)の違いを徹底解説

入会時にかかる費用の項目について解説は以上です。

ゴルフ場Aの募集金額例
・会員権代金:300万円
・名義書換料:100万円
・年会費:5万円
・預託金:100万円
・手数料:25万
ーーーーーーーーーーーーーーーー
入会時に必要な総額:530万円

イメージとしてはこんな感じです。

ゴルフ会員権にかかる総額費用のイメージがついたと思うのですが、まだ、ゴルフ会員権をどう選べばいいのか?どこのゴルフ場を買えばいいのか?まったくわからないですよね。

初めてゴルフ会員権を買う方が損をしないために会員権を選ぶ時にもっとも重視すべきポイントは「目的」を自分の中で明確にしておくことです。

賃貸の不動産を選ぶ時のように、「駅から近い方が良い」だったり「風呂とトイレは別にしたい」など、自分にとって譲れない項目を明確にしておくと、自分にとって理想的なゴルフ場の会員権がどこなのかが見えてきます。

次項では、初めてゴルフ会員権を購入する方が損をしない選び方についてわかりやすく解説しています。

6.損をしないゴルフ会員権の選び方

損をしないゴルフ会員権

ゴルフ会員権は、独特な仕組みがあるのでまだまだわかりにくいですよね。

日本のゴルフ場は2400箇所あると言われています。自分にとって損にならないゴルフ会員権をしっかり選んでいく方法を順を追って解説していきます。

相場を見る

まず、相場を見て予算をイメージしておきます。

ゴルフ会員権入会総額の目安と基準
100万円〜300万円 そこそこ良いゴルフ場
300万円〜600万円 中堅・高級ゴルフ場

700万円〜1000万円以上 各都道府県や日本を代表するゴルフ場

実は、関東圏のゴルフ場は地方のゴルフ場と同じクラスであっても、1.5倍〜2倍くらい価格が高い傾向です。なので地方のゴルフ場の会員権の場合100万円前後でもかなり良質なゴルフ場の場合が多く存在します

自分が気になっているゴルフ場の会員権の価格を一度見ておきましょう。なぜなら、ゴルフ会員権の価格は1年間の間に変動するからです。

最新の相場はコチラで調べてください。

■例:茨城県ゴルフ会員権Aの価格変動

会員権の価格が変わったことで購入を決めたという方がいます。
2021年6月70万円(ゴルフ場Aの募集金額)

2021年9月90万円(ゴルフ場Aの募集金額)

2022年2月140万円(ゴルフ場Aの募集金額)

2021年9月の90万円で会員になり、今やそのゴルフ場は140万と価格も値上がりしている人気の会員権となっています。「6月の時点で購入していればもっとお得だった」と言っていますが、会員優待がかなり手厚いゴルフ場で本人も熱心なゴルフプレーヤーなので相性が良く、かなりゴルフ会員権の恩恵を受けてます。

このようにゴルフ会員権の値が上がるのを目の当たりにするとメリットがわかりやすく購入する価値が明確ですよね。ゴルフ会員権業者や直接ゴルフ場に尋ねても過去の価格変動について教えてくれます。

アクセスが良い

アクセス

アクセスが良いゴルフ場を選んでください。それ以外は選ばないでください

できれば家から行きやすいゴルフ場がベストです。

なぜなら通えば通うほど会員権のお得度が増えるからです。

さらに、アクセスが悪くてまったく行かなくなってしまうという会員さんが多いです。

また、高速代、ガソリン代が値上がりしていることもあり経費も加算されアクセスが悪いといいことがひとつもありません

理想は家から1時間以内、自分の最寄りの駅から行きやすいルートのあるゴルフ場を選んでください。

会員権の目的を明確にする

ゴルフ会員権メリット

「自分はなんのためにゴルフ会員権を購入するのか」といった目的を明確にすることで、その目的とマッチング率が高いゴルフ場から選べるので会員権を購入して後悔したというリスクを回避することになります。

月に複数回プレーしたい

プレー費用が安くなる会員特典が豊富なゴルフ場

予約を優先的に取りたい

優先枠がある会員優先思考のゴルフ場

ゴルフ仲間が欲しい

競技が盛んなゴルフ場

ひとりで行きたい

優先枠がある会員優先思考のゴルフ場

一緒に通いたい人がいる

同伴者の優待があるゴルフ場

いろんなゴルフ場でプレーしたい

系列優待のあるゴルフ場

家族で得したい

親族優待のあるゴルフ場

ゴルフ場によって会員権の特典はかなり異なります。

気に入っているゴルフ場であっても会員と非会員の差があまりないという場合もあるのでしっかり目的とマッチしているかどうかを確認しましょう。

視察プレーの活用

視察プレー

一回も行っていないゴルフ場の数百万する会員権を購入する方はなかなかいないと思います。会員権をリアルに検討する方は「視察プレー」と言って実際よりも安くプレーができるのでぜひ活用していきましょう。

視察プレーでは次項のようなことをポイントにゴルフ場をチェックしてください。

  • ゴルフ場の雰囲気
  • どんなメンバーさんがいるのか
  • コースメンテナンスの状態
  • キャディーの対応
  • 食事のクオリティ
  • 浴室に入る

視察プレーについては、表立って明記していないゴルフ場が多いため問い合わせして必ず聞いてください。だいたい用意されています。

初心者さんが損をしないためのゴルフ会員権の選び方について解説しました。

「ゴルフ会員権を購入して後悔している」という方も実際います。どう言った理由があるのか、会員権のデメリットとして次項で解説します。

7.ゴルフ会員権5つのデメリット

ゴルフ会員権で損をしないために、デメリットを把握しておきましょう。大切なお金と時間を無駄にしなために、どんなことで「ゴルフ会員権を購入して後悔した」と感じてしまうのか「ゴルフ会員権を買わなくて良い人」についてまとめています。

通わないと得がない

ゴルフ会員権は、プレー回数が少ないとお得が少なくなってしまうシステムになっています。元を取るという考えの場合、月に数回以上プレーしなければ支払った代金の元が取れないということになってしまいます。

購入前に、ゴルフ場の会員料金設定を確認して、お得になる利用回数を予め計算しておきましょう

転勤や引っ越しで無駄になる

仕事やライフプランの変化から、転居を余儀なくされた場合。ゴルフ場へのアクセスが悪くなってしまいまったく通えなくなってしまい支払った金額の元が取れないということがあります。

そういった事例がある為、ゴルフ場によっては系列コースでも損にならないようにサービスを展開している場合があるので確認しておきましょう。

>>>PGMゴルフ会員権|転移した時の救済処置とは

会員権の価値が下がる可能性がある

ゴルフ会員権の価値は、需給のバランスによって変動するため、売り希望が多く買い希望が少ない場合、会員権の価値は下落してしまいます。

購入の際ゴルフ会員業者やゴルフ場に相談しておきましょう。

相続したけどゴルフはやらない

ゴルフ会員権を保有していた身内の方が亡くなって、ゴルフ会員権を相続したが相続した人はゴルフをやらないのにメンバーになってしまう場合がよくあります。

相続の場合名義変更料が安くなる為、「なんとなく引き継ぐ」という方が多いのですが、入会するとゴルフをやらないのに年会費という結構大きい金額が毎年かかってきてしまいます。

投資としての魅力は薄い

バブル期に比べ、ゴルフ会員権の投資という魅力はかなり薄いと思います。現在のゴルフ人口や日本経済から考えて、現代のゴルフ会員権が、1年間の間に2倍3倍に値上がりするといことはかなり考えにくいです。

ゴルフをやらないのに投資目的で購入するというのはおすすめしません。

ゴルフ会員権のデメリットについて解説しました。現代においてゴルフ場が経営不振により倒産してしまうということはありませんので、安心してください。

8.ゴルフ会員権:購入方法

ゴルフ会員権を買いたいと思った場合2つの方法があります。

  1. ゴルフ会員権業者から購入する
  2. ゴルフ場から直接購入する

予算と立地、目的を中心に購入したいゴルフ会員権を決めたら、ゴルフ会員権業者または、ゴルフ場へ問い合わせをしてください。見積りと入会条件について教えてくれます。

予算や入会条件に問題なければ、ゴルフ会員権業者が売手を探してくれます。人気のゴルフ場の場合、売手がなかなかいないという場合がありますが、大体1ヶ月程度で売り手が見つかることが多いです。

ゴルフ場が、タイミングよくメンバーを追加募集している場合もあります。その場合はゴルフ場から直接会員権を購入することが可能です。

9.ゴルフ会員権:入会方法

ゴルフ場入会方法

ゴルフ会員権は購入したらすぐに入会できるわけではありません。会員権を購入した後に入会審査というものがあります。これは既存のメンバーさんとうまくやっていけるかどうかをみられています。

入会方法は2つあります。

  1. 募集での入会
  2. 名義変更での入会

ゴルフ会員権の入会方法は、名義変更での入会が一般的になります。

ゴルフ場によっては、募集と名義変更の両方で販売している場合もあります。

入会書類一覧

名門ゴルフ場の場合は、郵送ではなく直接本人が届けなければいけない厳しいケースもありますが基本は郵送で受付ています。

  • 印鑑証明書
  • 法人登記簿謄本(法人の場合)
  • 証明写真
  • 念書/経歴書/契約書(ゴルフ場による)

入会審査例

入会条件は次項のようなものがあり、お金を払えば誰でも入会できるといわけではありません。ゴルフ会員権を購入した後に、入会制限を満たしていなかった場合とても最悪な状況ですので必ず確認をしてください。

入会審査はゴルフ場によって異なりますが書類審査/面接審査/プレー審査のいずれかです。

書類審査のみのゴルフ場は入会ハードルが低い傾向があるので安心してください。

  • 年齢25歳以上30歳以上
  • 性別(女性は入会不可)女性の制限がある理由は歴史と施設の作り
  • 国籍
  • 紹介者(推薦状が必要な場合も)
  • 他のクラブ在籍
  • 地元会員(例神奈川・北海道・沖縄)
  • タトゥー・刺青・反社
  • スコア120から100ぐらい周りの方
  • 不快にさせないエチケット

入会制限は時代と共に変わっています。

入会審査が通れば、入会の通知書と名義変更料の支払い請求が届きます。支払い1週間後にはメンバーズカードや帽章などが届き晴れて入会となります。

10.ゴルフ会員権:売却方法

ゴルフ会員権を売りたいと思った時は、ゴルフ会員権業者に依頼して売却代行をしてもらいます。手数料は5万円前後になります。

ゴルフ会員権業者の見つけ方は、バブル以前(1991年より前)から創業している業界歴が長い業者だと顧客数も多く信頼できるケースが多いので効率よく高値で売却することが可能です。

買い手が見つかってから売却までは1週間〜2週間前後で完了することが多く、買い手が見つかってしまえばスピーディーに売買は完了します。

買い手が見つからない期間も年会費の納入が発生するので、売却のタイミングは業者と話し合って決めるのをおすすめします。

日本ゴルフ同友会 1961年創業。業界において最も長い歴史を持ち全国のゴルフ会員権を取り扱い安心して取引ができます。
桜ゴルフ 1970年創業。名門コースを取り扱い東京銀座に本社を構え安心して取引ができます。
住地ゴルフ

1970年創業。フリーダイヤル・WEBから問い合わせが可能東京恵比寿に本社を構える。条件に当てはまれば会員権代金及び手数料の全額返金されるので安心して取引ができます。

ゴルフホットライン ゴルフ会員権の現状の相場をインターネットで提供しています。

11.ゴルフ会員権:退会方法

ゴルフ会員権を売却ではなく退会する場合は、非常にシンプルでゴルフ場に「退会したい」と伝えて必要書類を提出すれば退会になります。

預託金の返還がいつ頃になるかを確認しておきましょう。

まとめ

ゴルフ会員権は大きな金額ですが、自分に合ったゴルフ場を選べば、将来的な満足度や経済的なメリットを得ることができます。ゴルフ会員権が気になる、買いたい、といった方が損をしない為の初めに知る基礎知識をまとめていますので選択肢のひとつとして検討してみてください。

コメント