ゴルフクラブのセッティングとは、ラウンド時に定められている14本のクラブのうち何を持っていくかをチョイスする、ということですが。
昔はプロもアマも定番のセッティングで揃える傾向にありました。
<定番セッティング14本の内訳>
ドライバー1本
+
フェアウェイウッド2本
+
アイアンセットが3番アイアンからサンドウエッジまで10本
+
パター1本
=
定番14本とほぼ決まっていました。
しかし、実際はどうですか?
ゴルフバッグに全然使っていない、汚れてもいないクラブってありません?
初心者で100を切るには、まだまだという方にとってゴルフクラブセッティングの定番である14本という数にとらわれ過ぎて上達の妨げになりがちです。
なぜなら、14本もあることで、ラウンド中悩み、苦手なクラブなのに残り距離だけを基準に使ってしまい大ケガをしやすいからです。
では、一体どのクラブを何本持ち歩けばいいのか?
この記事では、最新のクラブセッテイングについて解説していきます。
100を切ることだけが目標なら14本という数から思考を解放していきましょう。
上達への道は9本か10本もあれば十分なのです。
この記事を参考に、古いセッティングのままのキャディバッグの中身を再点検していきましょう。
目次
1.ゴルフのクラブセッティングとは
クラブセッティングとは、ラウンド時に定められている14本のクラブのうち何も持っていくかをチョイスするかということです。
2020年のクラブセッティングの特徴は、臨機応変にセッティングを変える自由なスタイルです。これは、プロと同じ考え方から来ています。
例えば、
- 季節のラウンドコースの形態に合わせたクラブセッティング
- プレースタイルに合わせたクラブセッティング
- ドライバーとパター以外は当日の調子に合わせたクラブセッティング
まるでプロのように臨機応変に変えるアマチュアもいるぐらいです。
実は、日本のゴルフでは、クラブセッティングという言葉が定着したのは最近のこと。
なのでゴルフの参考書や先輩の面々には定番の14本を指南されても、間違いではありませんが、進化はしていません。
現代のゴルフクラブの業界は、目的・仕様・形状と多様化し、さまざまなセッティングに対応できるようになっています。
これを知らずしてセッティングに満足していては非常にもったいない!次項から、最新のセッティングの考えを取り入れた基礎となる重要なポイントを解説していきます。
2.戦略的クラブセッティングを形成する4つのポイント
ゴルフのスコア向上に不可欠なクラブセッティング。
具体的なものを知って自分にあった基礎を定めていきましょう。
絶対に必要なクラブ
100を切るためには14本は必要ないと言いましたが、必ず必要なクラブはあります。
- ドライバー
- パター
- サンドウェッジ(または56度、58度)
この3本は必ずバッグに入れましょう。
なぜなら、ドライバーは一番飛距離を稼げるクラブで、普通のPAR72のコースならほぼ14回は使うクラブだからです。
クラブ名 | 必要な理由 |
ドライバー |
どうしてもドライバーが上手く打てない、曲がりが大きくてOBばかり、という場合は3Wもしくは5Wで代用します。 |
パター | グリーン上ではパターしか使えないですし、パターは全ストロークの約4割を占める一番使用回数の多いクラブです。 |
サンドウェッジ | サンドウェッジはガードバンカーから脱出するのに必ず必要なクラブです。 |
ドライバー・パター・ウェッジ以外のクラブをどうするか
ドライバーとパターで全体のほぼ半数のストロークをするとして、残りの半分をどうするのか、ここから考えていくのが戦略的セッティングです。
ウッド系が得意な人の場合
ウッド系が得意な人は、5Wかロフト角20度から25度ぐらいのユーティリティを1本入れましょう。
アイアンについてはロングアイアンを抜いて、5番6番がそこそこ打てる人は入れてもいいですが、そうでないのなら7番からで十分です。苦手な5番6番はいりません。
バッグの中にあると使いたくなるので最初からないほうがいいです。
ウッド系が苦手な人の場合
ウッド系は全部抜いて、6番アイアンもしくは7番アイアンからでいいでしょう。
どちらにしても3Wは一番難しいクラブなので、100切りには全く必要ありませんので抜きましょう。
なおウエッジも自分の得意な1本とSWの2本だけでもOKです。
自分の飛距離(キャリー)を理解する
はじめにするべきは、自分の各クラブの飛距離を知ることが大前提です。
初級者ではいつも安定した当たりや飛距離は望めないと思いますが、ベストクラブセッティングを知るためにはだいたいの自分の飛距離を把握することは必須です。
重要なのはキャリーで平均的にどれぐらい飛ぶのか
あくまでもキャリーで平均的にどれぐらい飛ぶのかを知ることが大切です。
気持ち的には自分が一番ナイスショットした時の飛距離、それもランを含めたヤードを基準にする人がいますが、これは大きな間違い。
できることなら多少ミスした時の飛距離や球筋なども把握できればベターです。
自信のある得意クラブを決める
この番手はちゃんと当てられる・飛距離もだいたい計算できる、というクラブを少なくとも1本ないし2本作ることも大切です。
初級者の人なら、8番アイアンとか9番アイアンを徹底して練習して自分の得意クラブにするのがいいでしょう。
これといって得意なクラブがないという方はパターがベター
おすすめは、ピッチングやアプローチエッジなどのショートゲームに使うクラブの練習とパター練習を重点にやってください。
多くの初級者の人はドライバーばかり練習して、ウェッジやパターの練習量が圧倒的に不足しています。遠くへ飛ばすことも大事で楽しいことですが、100が切れない原因はここにあると言えるからです。
3.戦略的クラブセッティングのおすすめ例
上記を踏まえておすすめできる具体的なクラブセッティングを紹介させて頂きます。
ウッド系が得意な人向けのクラブセッティング
合計8~9本
- ドライバー(または5W)・5WもしくはUT 1本
- アイアン(7番~9番)
- ウェッジ1~2本(PW,AW)
- SW・パター
ウッド系が苦手な人向けのクラブセッティング
合計8本~9本
- ドライバー(または5W)
- アイアン(6番~9番)
- ウエッジ1~2本(PW,AW)
- SW・パター
6番アイアンで打っても7番アイアンで打っても変わらないと言う人
経験談ですが、6番アイアンで打っても7番アイアンで打っても距離は変わらない、という人はもっとアイアンの本数を減らして見てください。
さらに、セカンドショットは距離を欲張らず自分の得意なクラブを優先した番手選びをしてください。
グリーン周りが苦手な人
グリーン周りが苦手な人は、転がせる場面ではウェッジでなく積極的にパターを使用することで100切りがさらに近くなりますのでぜひトライして見てください。
ゴルフの楽しみ、喜びは遠くへ豪快に飛ばすことも確かにありますが、長いゴルフ人生、スコアが上がらないとおもしろくないものです。
まずスコアアップ、100を切ってからがゴルフですので、まずパター最優先でゴルフセッティングを見直してみてください。
まとめ
今回は100を切ることを目指したクラブセッティングについて紹介しましたがいかがでしたか?
ゴルフバッグにはクラブは14本、というのは当たり前。
果たしてそうでしょうか?
かなり巷で言われていることと違う内容かもしれませんが、だまされたと思って一度この少ない本数、セッティングでラウンドしてみてはどうでしょう?
それなりに練習して自分の得意クラブのある人はこのセッティングで100を切ることは十分可能です。
私も実際やってみたことがありますが、新たな発見や自分の得意な面、弱点を改めて知ることもでき、さらにゴルフが上達しますよ。
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