スコア向上の鍵を握るはゴルフクラブを最適にセットされているかがかかっています。
何の調節もされていない買ったままのクラブの状態でコースに挑むプロゴルファーはいません。
少しでも上達へ近づきたいプレーヤーはゴルフクラブのセットを完璧に仕上げて来ます。
今回は、ゴルフクラブセッティングの基本と、ゴルフ初心者でもすぐにできるゴルフクラブのセット方法の考え方を解説してきます。
自分のスイングスタイルを分析して、最強の14本の組み合わせにする事によって上達のスピードは絶対に変わります。
1.ゴルフクラブセッティングとは
クラブセッティングは、ゴルファーが使用する全てのクラブの構成や特性を調節し、自分自身のスイングとゴルフコースに合わせて最も最適な状態にしたクラブセットのことです。
ゴルファーがクラブを最も正確に効率よく使えるのでスコア向上にかなり影響を与えます。
次項はクラブセッティングにおいて調節される項目です。
ライ角(Lie Angle)
クラブのヘッドが地面に対してどのような角度で配置されているかをライ角と言います。
自分の身長とスイングに調節された正確なライ角は、スイング面を正しく維持しボールの飛び方に影響を与えます。
クラブの長さ(Club Length)
クラブの全長は、ゴルファーの身長や体格に合わせて調整しましょう。
クラブが長すぎたり短すぎたりすると、スイングのバランスやコントロールに影響を与える可能性があります。
適切なクラブの長さがわかるおすすめツール
「手の高さ」から理想の「クラブの長さ」を計算することができるかなり便利なツールです。
人それぞれ身長が違うのに、同じ長さのクラブを使うって冷静に考えたら変ですよね。
シャフトの硬さ(Shaft Flex)
シャフトの硬さは、ゴルファーのスイングスピードに合わせて調節しましょう。
スイングスピードに適したシャフトを使用することで、ボールの飛距離や制御が向上します。
グリップのサイズ(Grip Size)
グリップのサイズは、手の大きさや握り方に合わせて調整しましょう。
正しいグリップサイズは、握りやすさやクラブのコントロールにかなり影響します。
クラブのバンス(Club Balance)
クラブのバンスは、クラブの重心位置を示し、クラブヘッドがどのように振り子のようにバランスされているかを表します。
バンスの調整により、特定のショットにおいてより良い制御が可能になります。
クラブのロフト (Loft)
ロフトはクラブヘッドのフェースの傾きを示し、ボールを上げたり低く飛ばしたりする影響を与えます。
ロフトの調整により、飛距離や弾道を調整することができます。
ゴルフクラブは買って終わりではありません。
自分自身の体格とスイングスタイルに調節して初めて完璧なクラブとなります。
- ライ角
- クラブの長さ
- シャフトの硬さ
- グリップのサイズ
- クラブのバンス
- クラブのロフト
スコア向上には不可欠な調整なのでぜひゴルフ初心者さんは覚えておきましょう。
2.ゴルフ初心者さんがゴルフクラブをセットをする手順
初心者さん向けにおすすめのゴルフセッティングの基本を解説していきます。
絶対に必要なクラブ
初心者でも必ず必要なクラブが3本あります。
- ドライバー
- パター
- サンドウエッジ(または56度、58度)
この3本は必ずバッグに入れます。
飛距離はドライバーで苦手な方は5Wを使う
ドライバーは一番飛距離を稼げるクラブで、普通のPAR72のコースなら必ず14回は使うクラブだからです。ドライバーが上手く打てない、曲がりが大きくてOBばかり、という方は5Wで代用するのがおすすめです。
パターはストロークの約40%使用
グリーン上ではパターしか使えないですし、パターは実は全ストロークの40%を占める一番使用回数の多いクラブだからです。
バンカーからの脱出にはサンドウエッジ
そしてサンドウエッジはガードバンカーから脱出するのに必ず必要だからです。
苦手なクラブは抜いていい
ドライバーとパターで全体のほぼ半数のストロークをするとして、残りの半分をどうするのか?
ここからがクラブセッティングです。
ウッド系がそれなりに打てる人
ウッド系がそれなりに打てる人は、5Wかロフト角20度から25度ぐらいのユーティリティを1本入れましょう。
苦手な5番、6番アイアンは思い切って抜いちゃいましょう。
アイアン5番6番がそこそこ打てる人は入れてもいいですが、そうでない人は7番からがおすすめです。
バッグの中にあると使いたくなってしまうので、それならば最初からないほうがいい結果につながります。
ウッド系が苦手な人
逆にウッド系が苦手な人は、ウッド系は全部抜いて、6番アイアンもしくは7番アイアンがおすすめです。
ウッド系クラブをバッグに入れていても使わないようであれば抜いても大丈夫です。
ウェッジもAWとSWの2本だけでOKですが、本数の減った分をウェッジを増やすという選択もありだと思います。
アマチュアのスコアアップには100Y以内が非常に重要ですので、ウェッジの本数を増やして中途半端な距離をフルショットで狙うことでスコアアップが期待できます。
3.初心者におすすめのクラブセッティング2選
それでは具体的な初心者用クラブセッティングを紹介させて頂きます。
ウッド系が得意な人
合計9本〜10本
- ドライバー5WもしくはUT
- 1本ないし2本アイアン(7番~PW)
- ウエッジ2本(AW・SW)
- パター
ウッド系が苦手な人
合計10本
- ドライバー
- アイアン(6番~PW)
- ウエッジ3本(AW、SW、48度などのウエッジ)
- パター
私自身もゴルフを始めたころ経験しましたが、6番アイアンで打っても7番アイアンで打っても距離は変わらない、という人はもっとアイアンの本数を減らしてもいいと思います。
そして、セカンドショットは距離を欲張らず自分の得意なクラブを優先した番手選びをしてください。
加えて、これはラウンド時のアドバイスですが、グリーン周りの転がせる場面ではウェッジでなく積極的にパターを使用することで100切りがさらに近くなります。
4.クラブセッティングに必要な自分の情報
アマチュアの第一目標でもある100を切ることを主眼すると、自分のスキルの目安はもちろん知っていなければなりません。
クラブセッティングにおいて知っておくべき情報を理解しておきましょう。
自分の飛距離(キャリー)を知る
初心者ではいつも安定した当たりや飛距離は難しいですが、大まかに各クラブの飛距離を知っておく必要があります。
各クラブのキャリーで平均的にどれぐらい飛ぶのかをメモしておきましょう。
3番ウッドはほとんどの初心者は使いこなせない
3番ウッドはアマチュアには一番難しいクラブなのです。
なぜかというと地面の上から打つクラブの中で一番シャフトが長く経験が浅いプレーヤーはとても扱いきれないと言われています。
まずは5番ウッドだけで十分です。
自信のある得意クラブを見つけよう
ほぼちゃんと当てられる!飛距離もだいたい計算できる!というクラブを少なくとも1本ないし2本作っていきましょう。
初心者の人なら、8番アイアンや9番アイアンを徹底して練習して自分の得意クラブにするのがスコアには反映されやすいのでおすすめです。
パターに力を入れるとメリットしかない
ピッチングやアプローチエッジなどのショートゲームに使うクラブの練習とパター練習はメリットしかありません。
パター練習を最後にしがちですが早めに初めておくとゲーム展開が怖くなくなります。
多くの人がドライバー練習をしているので、そんな雰囲気に流されてドライバーの練習量は増えがちですが、それだけではスコアアップにつながりません。
だからこそクラブセッテイングが重要になってくるのです。
ゴルフの楽しみは遠くへ豪快に飛ばすことも確かにありますが、長いゴルフ人生、スコアが上がらないとおもしろくありません。
基本はスコアアップ、セッティングを試行錯誤していきましょう。
まとめ
有名なクラブフィッターの鹿又芳典さんは「飛距離はクラブ、スコアはセッティング」と仰っています。
飛距離は最新のクラブで自分にあったものを選べばいいが、それでスコアが上がるわけではない、ということです。
14本の組み合わせをどうするかによって上達のスピードも変わりますし、スコアアップのカギはクラブセッティングなのです。
何度も言いますが初心者には14本必要もありませんし、自分の得意なクラブを中心にセッティングすることでスコアアップできると自信を持って言えますので、ぜひ参考にしてください。
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