パット練習こそがスコアアップの最短ルート!
結論から言います。ゴルフのスコアを本気で縮めたいなら、パット練習に時間の7割を使うべきです。
僕は30代でゴルフにハマってから、打ちっぱなしで豪快なドライバーショットを練習することに夢中でした。でも、あるとき接待ゴルフで取引先の部長に「ドライバーは飛ぶのに、3パットばかりじゃもったいないね」と言われて、恥ずかしさで顔が真っ赤に。そこから徹底的にパット練習に取り組んだ結果、半年でスコアが92から82まで縮まりました。
プロゴルファーの練習時間の約40%がパッティングだと言われています。なぜなら、ラウンド中のショット数の約40%がパットだから。つまり、パットが上手くなれば、それだけで大幅なスコアアップが見込めるんです。
この記事では、自宅でできる効果的なパット練習法から、練習場での本格的なトレーニング方法まで、実体験を交えながら徹底解説します。
1.パット練習が重要な3つの理由
パット練習を軽視している人は、ゴルフの本質を見逃しています。なぜパット練習がこれほど重要なのか、データと実体験から明確にお伝えします。
スコアの約40%はパットが占めている
18ホールのラウンドで、パー72のコースを想定すると、規定パット数は36回です。つまり、全ショットの半分がグリーン上で行われるということ。
実際、僕がスコア100前後で回っていた頃、パット数を数えてみたら42パットもありました。これを36パットに減らすだけで、スコアは94。さらに30パット台前半まで持っていけば、80台突入も夢じゃありません。
ドライバーで10ヤード飛距離を伸ばすより、3パットを2パットにする方が圧倒的に簡単でスコアに直結します。
天候に左右されにくい技術
ドライバーやアイアンは、風や雨、気温などの影響を大きく受けます。でも、パットは比較的天候の影響が少ない。
僕が家族旅行で沖縄のゴルフ場に行ったとき、強風で飛距離が全然出なかったんですが、パットだけは普段通り打てて、なんとかスコアを崩さずに済みました。グリーンの速さや芝目の違いはあっても、基本的な打ち方は変わりません。
だからこそ、パット練習で身につけた技術は、どんな環境でも活かせる「財産」になるんです。
メンタル面での自信につながる
「このパット、入る気がする」という感覚、経験ありませんか?これ、練習量に比例します。
僕は以前、1メートルのパットを外すのが怖くて、アプローチが常に慎重になりすぎていました。でも、毎日自宅で1メートルのパット練習を100球続けた結果、「これなら絶対入る」という自信がついて、アプローチも攻めのゴルフができるようになったんです。
パットに自信があると、セカンドショットの精度も上がります。「多少オーバーしても2パットで収められる」と思えば、ピンを狙いにいけますからね。
2.自宅でできる効果的なパット練習法
練習場に行けない日でも、自宅で質の高いパット練習は可能です。実際、僕のスコアアップの8割は自宅練習のおかげだと思っています。
パターマットを使った基本練習
必要なもの:
- パターマット(3メートル程度)
- パター
- ボール(練習用で十分)
基本の練習メニュー:
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1メートルの距離で方向性を固める(10分) 毎日欠かさず、1メートルの距離から10球連続で入るまで続けます。これ、最初は意外と難しいんです。僕も最初は5球に1球くらいしか入りませんでした。でも2週間続けたら、9割以上入るようになって、本番でも「絶対入る」という自信がつきました。
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2〜3メートルの距離感練習(10分) カップに入れることより、カップの周り30センチ以内に止めることを意識します。これが3パット撲滅の鍵。「次のパットを必ず入る距離に寄せる」感覚を養うんです。
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目をつぶってのストローク練習(5分) これ、僕が通っているレッスンプロに教わった方法なんですが、めちゃくちゃ効果があります。目をつぶってストロークすることで、手の感覚だけでボールを打つ感覚が研ぎ澄まされるんです。
コイン練習法で精度アップ
500円玉や100円玉をカップ代わりに使う練習法です。
僕がこれを始めたきっかけは、友人とのラウンドで「カップがバケツみたいに見えるくらい練習しろ」と冗談で言われたこと。それで実際にやってみたら、本当にカップが大きく感じるようになったんです。
やり方:
- 1メートルの距離に500円玉を置く
- 10球連続で500円玉に当てることを目標にする
- 慣れてきたら2メートルに挑戦
最初は全然当たらなくて心が折れそうになりますが、1週間続けると明らかに変化を感じます。実際のカップがゴール地点に見えて、「外す気がしない」という感覚になれます。
ボールにラインを引いて練習
これ、プロもやってる練習法です。
準備:
- ボールに油性ペンで一直線のラインを引く
- そのラインをターゲットに合わせてアドレス
効果:
- ボールの転がりが目視できる
- 回転の質が分かる
- フェースの向きが正確か確認できる
僕はこの練習を始めてから、自分のパットが実は右を向いていたことに気づきました。ボールのラインがクルクル回っていて、真っ直ぐ転がっていなかったんです。それを修正したら、格段に方向性が安定しました。
おすすめのラインマーカー:
キャロウェイ トリプルトラック ボールラインマーカー
- 価格:1,100円
- 3本のラインを引けるマーカー
- おすすめのマーカー一覧はこちら
僕はこれを使ってます。3本ラインがあると、目標に対してより正確にセットアップできるんです。
3.練習グリーンでの実践的パット練習
自宅練習で基礎を固めたら、本物のグリーンでの練習が必要です。パターマットと実際のグリーンでは、速さも転がりも全然違いますからね。
練習グリーンでは、ただボールを打つだけじゃもったいない。効率的なメニューを組みましょう。
1. 時計回り練習法(20分)
カップを中心に、1メートル、2メートル、3メートルの距離にボールを8方向(時計の数字の位置)に置きます。
- 1メートル: 全方向から入れることを目標
- 2メートル: 50センチ以内に寄せる
- 3メートル: 1メートル以内に寄せる
この練習、最初は地味でつまらないと思っていたんですが、3ヶ月続けたら、ラウンド中の3パットがほぼゼロになりました。
2. ロングパット距離感練習(15分)
5メートル、10メートル、15メートルの距離から、「カップから1メートル以内」に寄せる練習です。
ロングパットは入れに行くんじゃなく、「次のパットを絶対入る距離に寄せる」意識が大事。僕は以前、ロングパットを無理に入れにいって4パット5パットを連発していました。「2パットで上がればOK」と考え方を変えただけで、スコアが5つ縮まりました。
3. 傾斜練習(10分)
上り、下り、フック、スライス、それぞれの傾斜から打つ練習です。
特に下りのスライスラインは、僕が最も苦手だったパターン。練習グリーンで50球以上打ち込んで、ようやく感覚をつかめました。実戦では必ず出てくるシチュエーションなので、練習グリーンでしっかり経験値を積んでおくべきです。
4.実際に使って効果があったパット練習アイテム総まとめ
最後に、僕が実際に購入して「これは本当に役立った!」と感じたアイテムを、改めて整理してご紹介します。
自宅練習の必須アイテム
1. ダイヤゴルフ パターマット TR-478
- 価格:3,500円前後
- 公式サイト:https://www.daiya-idea.co.jp/
- Amazonで購入可能
- 僕の評価:★★★★★
- コスパ最強。3年使っても劣化なし。傾斜調整機能が実戦的。
2. パッティングレール
- 価格:2,420円
- Amazonで購入可能
- ストロークの軌道修正に最適
- 僕の評価:★★★★★
- 手首のブレが1週間で改善された。初心者に特におすすめ。
本格的に取り組みたい人向け
4.パッティングミラー
- 価格:4,400円
- Amazonで購入可能
- アドレスチェックの必需品
- 僕の評価:★★★★☆
- 目の位置を修正したらカップイン率が上がった。ただし慣れるまで時間がかかる。
5. ボールラインマーカー
- 価格:1,100円
- Amazonで購入可能
- 方向性の確認に便利
- 僕の評価:★★★★☆
- 3本ラインで目標設定が正確に。ただしボールにマークする手間がある。
6. スーパーストローク トラクション ツアー 3.0
- 価格:3,300円
- Amazonで購入可能
- 太めグリップで手首の動き抑制
- 僕の評価:★★★★☆
- ストロークが安定したが、最初は違和感あり。2週間で慣れた。
上級者・データ分析好きな人向け
7. ユピテル パッティング解析システム GST-7 BLE
- 価格:19,800円
- Amazonで購入可能
- インパクトデータを可視化
- 僕の評価:★★★☆☆
- 友人が使用。データ好きにはたまらないが、価格が高め。初心者には不要。
8. ブレイクマスター デジタルグリーンリーダー
- 価格:8,800円
- Amazon:https://www.breakmaster.com/
- 傾斜を数値化
- 僕の評価:★★★☆☆
- 練習グリーンでの学習に最適。本番では使えないが、ライン読みの精度向上に役立つ。
予算別おすすめセット
初心者向けスターターセット(約7,000円)
- ダイヤゴルフ パターマット TR-478(3,500円)
- エリートグリップ パッティングレール(2,420円)
- キャロウェイ ボールラインマーカー(1,100円)
このセットで僕は3ヶ月で5打スコアを縮めました。
中級者向け本気セット(約15,000円)
- タバタ Fujita マット2.5 GV-0136(5,800円)
- アイラインゴルフ パッティングミラー(4,400円)
- ライト ホールインワン M-180(3,300円)
- スーパーストローク グリップ(3,300円)
これだけ揃えれば、自宅が完璧な練習場に変わります。
上級者向けフルセット(約35,000円) 上記中級者セット + ユピテル解析システム(19,800円)
データドリブンで練習したい人に最適。僕の目標は今年中にこれを買うこと。
5.パット練習を習慣化するための心理テクニックSNSで宣言する
僕はTwitterで「今日から毎日パット練習します」と宣言しました。
フォロワーは少ないですが、宣言することで「やらなきゃ」という義務感が生まれて、継続のモチベーションになりました。1ヶ月後に「継続30日達成!」と投稿した時の達成感は忘れられません。
最後に:パット練習は裏切らない
この記事を書きながら、自分のパット練習の軌跡を振り返りました。
最初は「パット練習なんて地味でつまらない」と思っていた僕が、今では「パット練習が一番面白い」と感じています。なぜなら、練習すればするほど、確実に上手くなるから。
ドライバーは調子の波があります。アイアンも、その日のコンディションで飛距離が変わります。でも、パットは練習量に比例して、確実に上達します。1メートルのパットを1,000球打てば、誰でも上手くなる。これほど分かりやすいスポーツって、他にないと思うんです。
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