ゴルフスイングの動きの中のタテの運動とは、肩を回してスイングする方法で、正しい形でスイングすることでボールをまっすぐに遠くへ飛ばすことができやすくなります。
現在体の使い方として主流となってきており、トッププロをはじめとしてアマチュアププレイヤーでもタテの運動でスイングしている人が多いです。実際に、現在のPGAツアーに出場しているトッププレイヤーたちのスイングは、タテ運動を取り入れているプレイヤーを数多く見ることができます。
ダスティン・ジョンソン選手やブルックス・ケブカ選手などは、お手本になるようなタテの運動を取り入れて好成績を残し、トッププロになりました。
タテの運動をすることは、まっすぐに遠くへボールを飛ばすことができるポイントや練習方法をタテの運動の基礎的な知識からみていきましょう。
目次
1.ゴルフのタテの動きとは
スイングフォームので肩を回してスイングすることをゴルフの縦の動きと言います。まずはトッププロが実際に行っている肩を回すスイングを動画で観ていきましょう。
ダスティン・ジョンソン選手のスイング
【21分動画】Dustin Johnson ダスティン・ジョンソン プロゴルファー DRIVER SHOT SLOW MOTION !!!
動画出典:modugolf
ブルックス・ケブカ選手のスイング
【1分動画】Brooks Koepka how the arms and wrists work as an extension of the sling system
動画出典:Dan McIntosh
動画のように、ボールを曲がることなくまっすぐに遠くへと飛ばすためには、タテの動きが大切になります。肩を回してタテの運動をすることが、現在のスイングの主流です。
タテの運動とは
タテの運動の形としては、トップ位置で左肩が下にきて、インパクト時に右肩が下がっている状態になります。この動きがタテの運動と呼ばれており、現在トッププロをはじめとして多くの選手が採用している主流の形となりました。
しかしアマチュアのプレイヤーが、回す動きを頭で考えるとどうしてもヨコの運動になってしまい、タテの運動とは真逆の動きになってしまいます。そのため理想では、本来肩を回してスイングして遠くへまっすぐとした打球を飛ばしたいのに、実際にはヨコの動きをしてしまうと、どうしても上手くボールを飛ばすことができません。タテの運動は、肩を回してスイングすると考えるのではなく、タテの運動をすると遠くへまっすぐとした打球につながります。
ボールを遠くへ飛ばしたいのであれば、現在ではトップで左肩が入り、インパクトで右肩が下がる形であるタテの運動がおすすめです。
2.タテの運動をする3つのポイント
タテの運動とはトップの時点で左肩が下にきて、インパクト時に右肩が下にくる形になることを指し、ボールを遠くへまっすぐとした打球を飛ばすことができます。
タテの運動は、ただ単に左肩を捻っての運動ではありません。スイングの始動では、左肩を三次元的に動かして、その後に肩や背骨を捻転していく必要があります。ここでは正しいタテの運動をするための3つのポイントをみていきましょう。
ポイント①肩だけでなく背骨の動きも意識する
実際にタテの運動をするためには、トップの時点で左肩が下にきて、インパクト時に右肩が下がる状態を作り出す必要があります。しかし捻転の段階で正しい動きをしなければ、うまくボールを捉えることができません。
強引に捻転してタテの運動の形を作り出そうとすると、上手く捻転ことが難しいです。
正しいタテの運動をするためには肩だけを回すのではなく、三次元的に体を使うことがポイントになります。
また捻転する際に、左肩を右肩方向にただ単に捻るわけではありません。右打者の場合、左肩を下げて三次元的に動かして捻ることにより、正しいタテの運動をすることができます。
形としては、左肩を少し下げて背骨を傾けてから捻るという感じです。スイング中に、肩を下げることによってバランスが取りやすくなり、捻転がしやすくなります。タテの運動をする際には、左肩を下げてから捻転していくようにしましょう。
ポイント②テコの原理を意識したスイングをする
テコの原理を意識してスイングすることで、タテの運動をすることができます。タテの運動を生み出すためには、体の動きとクラブの動きがあっているのかという点です。体の動きに対してクラブが動いていないと、クラブをうまく制御することができません。正しいアドレスをして、体と動きにあったクラブの動かし方が必要です。
テコの原理を意識した動かし方は、体とクラブを合わせることができますが、さらにコツとして左手を意識することで、よりボールを遠くへ飛ばすことができます。
そのコツとは、左手を地面に向かって押し込むような感覚です。
クラブのヘッドから始動を始めると、体との動きを合わせづらくなり、動きがバラバラになってしまいがちです。テコの原理を生かして体とクラブを合わせてスイングするためには、クラブを押し込むようにしてから体を動かすことです。テコの原理を生かすことは、体とクラブの動きをより一致して動かすことができます。
ポイント③右手のひらを下向きにする
タテの運動をするためには、直線的なテイクバックだけではありません。スイングは基本的に回旋運動ですが、ゴルフのスイングを直線的な動きで捉えることによって、ボールをうまく捉えやすくなります。
うまくダウンスイングするポイントは、リリースポイントです。リリースポイントを想像するためには、野球のピッチャーを思い浮かべることでゴルフのスイングがイメージしやすくなります。
右ピッチャーがボールをリリースするとしましょう。右腕を外旋させながらリリースするためには、右手の親指が地面を向いて状態になります。この外旋する形を作り出すことが、タテの運動をする上で必要です。
ダウンスイングをする際に、ボールに向かって右手のひらを下向きにしながらおろしていくことが、タテの運動を作り出すことができます。
3. タテの運動を身につけられる3つの練習方法
先ほど紹介したタテの運動を導入した場合、3つのポイントを守り練習場でいきなり打とうとするのは難しいですよね。実際に、肩と背骨を意識しながら捻転をすることや手のひらの向きを意識することなどを同時にするのは、今までのスイングの形とは違うため、すぐに上手くタテの運動をすることが難しいです。
そのためタテの運動を取り入れたスイングは、練習場だけでなく家でも練習する必要があります。ここではタテの運動の練習方法を3つ紹介して、実践していきましょう。
練習方法①椅子を使用したストレッチ
タテの運動をするためには、ストレッチをすることが欠かせません。特にタテの運動をするためには、肩周りの柔軟性が必要となります。
肩の周りの柔軟性を高めるためにおすすめの方法が、椅子を使ったストレッチです。ストレッチの方法はとても簡単で、椅子に腰掛けて背もたれの方向に後ろを見る感じでのけぞるだけになります。のけぞることは、凝り固まった胸を開くことができ、タテの運動をしやすくなるためおすすめです。
デスクワークなどで凝り固まった体になってしまっている場合には、ぜひ実践してみましょう。
練習方法②腕を引き上げるストレッチ
前傾した状態から腕を引き上げるストレッチをすることは、柔軟性とタテの運動を同時に鍛えることができます。そのためボールを遠くへ飛ばすためには、筋トレだけでできるわけではありません。
ストレッチをすることは、タテの運動に必要な柔軟性を得ることができます。練習方法は、両手を肩のラインに広げ、前傾した状態から引き上げて左右に振るだけです。それによって必要な柔軟性を高めることができ、効果的なタテの運動をスイングの中で実現することができます。
タテの運動をするためには、柔軟性を必要とするため、ストレッチを欠かせないようにしましょう。
練習方法③カゴを持ってスイングする
練習場だけでタテの運動を十分に練習できない方には、練習場にあるボールカゴを利用して自宅などでスイングすることがおすすめになります。
【5分動画】遠心力を使いこなすには?【カゴ練2021】
動画出典:三觜喜一MITSUHASHI TV
練習方法は非常にシンプルで、練習場にあるようなボールのカゴを利用し、シャドースイングするだけです。スイングの際には、カゴをドリルさせるわけではなく、飛球線と並行にしてカゴを動かすようにスイングすることで、タテの運動を体に覚えさせることができます。
バックスイングで左肩を浮かせてしまうことやフォロースイングで右肩を浮かせてしまうことがないように練習しましょう。
まとめ
回転と聞くとどうしてもヨコ回転を思い浮かべてしまい間違ったスイングをしてしまう人が多くいます。しかしゴルフのスイングをする際には、タテの運動が重要です。トッププロでもフォームに入れているタテの運動をすることで、ボールを上手く飛ばすことができます。上手くボールを飛ばすことができない人などは、ぜひタテの運動の練習をやってみましょう。
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