パッティンググリーン上グリーン周りのルールとは?ゴルフのグリーン上でのマナーとルール

ゴルフ グリーン ルール

ルール・マナー

ゴルフの中でもグリーン上は勝負を決する場所で最も繊細、かつ最もスリリングな空間です。

そのため、グリーン上およびパットに関しては非常に細かくルールとマナーが決められています。

長年プレーしてきた人でも知らないうちにルール違反になっていてペナルティを受けてしまうケースもあります。

マナーに関してはルールブックにも記載がなく何気なくしていたことが実はマナー違反かもしれません。

友人同士であれば多少のことは笑って許されますが、公式な場では知らなかったでは済みません。

そこでこの記事ではグリーンでのルールやマナーについて詳しく解説していきます。
この記事を参考にして知らずに恥をかくのではなく、同伴者やゴルフ場に配慮の出来る大人でかっこいいゴルファーを目指しましょう。

1.グリーン上でのルールとマナーの違い

グリーンにおけるルールとマナーの違いは、まず〇打罰といったペナルティの有るか無いかで分けることができます。

グリーン上のルールとは

グリーン上でのルールとは、日本ゴルフ協会が定めている公式規則やゴルフ場ごとのローカルルールに定められている内容で、故意かどうかは関係なく違反すれば既定されている打数分のペナルティを受けることになります。

グリーン上のマナーとは

対してグリーン上のマナーとは、規則などで明確に定められておらず違反しても特にペナルティがあるわけではありません。

ですがゴルフは「紳士のスポーツ」と呼ばれているように、ただ技術が優れているとか、スコアが良いといった点の以前に紳士淑女のような振る舞いを求められます。

簡単に言えば、同伴者を含めた他のプレーヤーや環境に配慮し気遣いのあるプレーをしなけらばならないということです。

このグリーン上のマナーは、ペナルティがないので忘れてしまいがちな事ですがマナー違反は非常に迷惑な行為で、改善しなければ周りからどんどん人が離れていってしまうでしょう。

目に余るほどの迷惑行為が続けば最悪の場合、ゴルフ場からも出入り禁止など重い処分を受けるケースもあり得るので、ある意味でルール以上に気を付ける必要があるのです。

次の章からはグリーン上に特化したルールとマナーについてそれぞれ詳しく解説していきます。

2.グリーン上で適応される主な6つのルール

グリーン上のルールについては、前の章でも書いた通り公式規則に則ったものです。ここでのルールは日本のみならず全世界共通、どこのグリーン上でも同じルールとなります。

友人達だけでのプレーであれば多少は目をつぶってもらうこともできますが公式大会等ではそうはいきません。

知らないでいると思わず違反してしまいそうな内容も含まれているので内容をしっかり覚えておくようにしましょう。

同伴者のパットラインを踏む|二打罰

同伴者のパットライン(ボールからカップまでの予想される通り道)を踏んだり触ったりした場合その行為をした人は二打罰となります。

自分のパットラインであっても踏んだり触ったりした場合は二打罰となるので注意しましょう。

グリーンはかなり傷つきやすく出来ておりちょっとしたスパイクマークがパットに大きな影響を与えることがあります。

意図しているかどうかは関係なく行為があった時点で違反となりますし、何かしら細工をしているととられかねない行為ですので気をつけましょう。

ボールから離れた位置にマーカーを設置した|一打罰

マーカーをボールから離れた位置(約5㎝以上)に設置した場合は一打罰となります。

公式規則ではマーカーを2インチ(約5㎝)離して設置した場合は正確なマークとは認められないとあります。

離れていると判断された場合には一打罰を受けた上でボールを拾いあげた場所にできるだけ近い地点にリプレースしなければいけません。

5㎝以内であればどこでも問題はないのですが勘違い等を避けるためにもボールの真後ろに設置することが推奨されています。

自分のマーカーが相手のパットライン上にある場合はずらした位置に設置するのですが、その際には元の位置を間違えないように動かない基準を見つけてそれを元に設置しましょう。

同伴者のマーカーから打ってしまった|二打罰

同伴者のマーカーを自分のマーカーと勘違いして打った場合は「誤所からのプレイ」となり二打罰を受けます。

この場合の注意点として、間違えて打った後は訂正せずそのままプレイするという点です。

打った後、間違いに気付いて慌てて元の場所に戻して打ってしまうとそれも誤所からのプレイに該当してしまい合計で四打罰となってしまいます。

そのため間違えて打ってしまった場合は元に戻さず打った先から再開するということを覚えておきましょう。

ペナルティ分の加算はホールアウト後の打数に加算するようにして下さい。

ちなみに間違って打たれてしまった人は元あった場所から再開することが出来ます。

風の影響でボールが動いた|一打罰

風の影響でボールが動いてしまった場合はボールを元の位置に戻してからプレイを再開することが出来ます。

その際にいかなる状態でもペナルティは課せられることはありませんが、動いた原因が自分に無いと確実に判断できた場合に限るので注意が必要です。

必ず同伴者などに確認を求めてから動かすといいでしょう。

もし自分が原因で動いたボールを元に戻した場合は一打罰が課せられます。

パットライン上の枝や小石|二打罰

枝や小石がパットライン上にある場合はルースインペディメントが適用されペナルティなしで取り除くことが可能です。

さらにグリーン上に限って言えば砂やバラバラになった土もルースインペディメントの適用範囲となるため取り除くことが可能です。

ただし取り除けるのはボールが止まっている間のみになります。

ボールが動いているときに取り除いてしまうと二打罰となってしまうので注意しましょう。

なお、枝や小石などを取り除く際にボールに当たって動いてしまった場合はボールを元の位置に正しく戻せばペナルティーはありません。

キャディーに傘をさしてもらったままのパッティング|二打罰

雨の日のプレイでキャディーに傘をさしてもらいながらパットを行うと二打罰です。

この場合で問題ないのはラインやグリーンの状況確認やアドレスまでであれば傘をさしていても問題ありません。

そのためストロークを開始する際は事前にキャディーが自身から離れたのを確認してからストロークを開始するようにしましょう。

3.グリーン上で行うべき7つのマナー

グリーン上のマナーにつては上の章でルールとマナーの違いについて紹介した通り、直接的にスコアに影響することはありません。

その上、公式規則に記載があるわけではないので守られていなかったりする場合もあります。

しかしゴルフは自分との戦いであり、相手との戦いであり、自然との戦いでもありす。

集中してプレーしたい、整備されたきれいなコースでプレイしたいと誰もが思っているでしょう。

そのため自分以外のプレーヤーへの配慮としてマナーが必要となってきます。

さらにゴルフ場の環境維持にはスタッフの管理だけでは難しいことが多く、プレーヤーにも守ってほしい行為がマナーとしていくつかあります。

この章では、マナーについて主なものをいくつか詳しく紹介していきます。

初めのうちはすべて覚えるのは難しいかもしれませんがマナーとは簡単に言えば

「他人の邪魔をしない」

の一言に尽きます。初めはあまり難しく考えすぎずこの点を意識して行動するようにしていきましょう。

パッティングする人の直線上に立たない

パットは慎重かつ非常に高い集中力を必要とします。

そのため視界に入ってしまうと集中力が乱されてしまいしっかり打つことが難しくなってしまいます。

人の視野はおよそ200度近くあり後方の直線上など見えていないようでも実は視界に入ってしまうのです。

さらに時間帯によっては自分の影が入り込んでしまいその影が邪魔をしてしまうこともあり得ます。自分の番を待つ際はプレー中の人の視界に入らないように心がけましょう。

同じ組のプレイヤーがホールアウトするまではグリーン上及び周辺で待つ

次のホールへ向かうのは同じ組の全員がホールアウトしてからです。

そのため自分が先にホールアウトしてもグリーンやその周辺で待ったり、ピンを持つといったフォローに回ると良いですね。

特に初心者の内は焦ってしまい次へ次へと向かってしまいがちなので注意しましょう。

飛んだり、跳ねたり、走ったりしない

ゴルフをする上で感情の起伏があるのは仕方ないことです。

だからといって感情のままに嬉しくて飛び上がったり、悔しくてグリーンを蹴ったり、焦って走ったりといった行為はマナー違反になります。

理由はグリーンを傷つける恐れがあるからです。

グリーンは簡単に傷になりやすく他の人のパットの邪魔になるだけでなく、傷になった箇所の芝が枯れてしまうことがあります。

そのためグリーン上ではどんなに嬉しくても、悔しくてもやさしく丁寧に歩くことを心がけましょう。

テレビのバラエティー番組でよく寝転がったりする光景が見られますが、あくまで演出上で行っている事なので通常であれば絶対に真似はしないでください。

ボールマークは必ず直す

ボールマークとはグリーンオンした時にできるボールの落下痕です。

落下したときの衝撃にもよって大きさが異なりますがクレーターのようになってしまいます。

そのままにしておくと芝が枯れてしまう恐れがあるのでボールマークを直すために必ずグリーンフォークを持参していきましょう。

ちなみにですが、2019年のルール改変の前まではパットライン上にあるボールマークは直すことができませんでした。

しかし新ルールでは著しくグリーンが変形しボールの動きに影響が出ない範囲であれば直すことが可能となったので覚えておきましょう。

マーカーの設置及び同伴者のマーカーの確認

ボールがグリーンに乗ったら必ずマーカーを設置しましょう。

これは公式規則にも記載されているルールになるのですが同時にマナーでもあるので必ず癖づけましょう。

さらにパットラインを踏まないためにも同伴者のマーカーの位置を必ず確認しておくことをおすすめします。

もし確認ができない場合は必ず聞きいておきましょう。

万が一知らないでいてパットラインを踏んでしまうとペナルティとなってしまうので注意が必要です。

パットラインは跨がない

自分ではパットラインを跨いだつもりでも実は踏んでいてペナルティを受けるというケースは案外かなり高い確率で発生しています。

これは同伴者への配慮のない行動にあたるので跨ぐのではなく、マーカーの後ろを遠回り気味に回っていくのがマナーになります。

どんなに近くてもパットラインを横断する可能性があれば回っていくようにしましょう。

なお、カップ周辺の約30cm以内は非常にデリケートな場所となっており、いかなる場合においてもその範囲内を踏むことはマナー違反になります。

なぜかと言えば、カップ周辺は多くの場合ボールのスピードがゆっくりとなるため少し変化でもに影響を受けてしまいます。

そのためスパイクマークを防ぐためにカップ周辺の約30cm以内を踏む事は禁止行為となっています。

カップ周りは非常にシビアな空間で誰しも細心の注意を払っているので要注意です。

ちなみにカップからボールを広げる上げる際は30cm以上離れて腕を伸ばして取るようにしましょう。

抜いたピン(旗竿)はグリーン外に静かに置く持つ場合はフラッグ部分を下に向ける

抜いたピンを置く際はグリーン外に静かに置きましょう。

グリーン内だと誰かしらの邪魔になったりパットラインに被ってしまうなどの可能性がある為です。

置かずに持っている場合はフラッグ部分を下にしておくことを忘れずに。フラッグが上を向いていると風の影響でフラッグがパタパタと動き、その音が気になってしまう場合があります。

そうした影響を少なくするためにフラッグ部分は下を向けて持つようにしましょう。

細かい点をいえばピンの先をグリーン上に付けないように浮かせて持ちましょう。

そうすることでグリーンを傷つける可能性がなくなります。新ルールではパットを打つ際にピンを抜くか抜かないか選べるようになりました。

ロングパットなどでは目印にということで挿したままパットを行う人も増えてきているので確認してから抜くようにしましょう。

まとめ

グリーンでのルールとマナーについて紹介しました。

パットはスコアの3割~4割を占めるといわれており上達をする上で外せない要因です。

そのためグリーンでのルール違反、マナー違反は一緒にプレーする上では非常に迷惑で嫌われる行為なのをここで紹介した内容は最低限として覚えておきましょう。

上級者やトッププロはルールやマナーへの理解が深く一緒にラウンドすると非常に気持ちよくスムーズなプレーができます。

違反をして嫌な気持ちになってプレーしていても上達は望めないでしょう。

ですので上達するなら技術を向上させるよりまず先にルールやマナーの理解を深めることが重要といえます。ルールやマナーをしっかり勉強して一段上のゴルファーを目指しましょう。

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