お気に入りのボールこそ池ぽちゃするのはあるある。
ゴルフで池ポチャをしてしまった場合、一打罰・打った同じ場所から、打ち直しをするというのがベースのルール。その打ち直しの時、池を囲んでいる杭の色によってルールが変わるので注意が必要です。
今回は、ゴルフ池にまつわるルールについて説明します。想像以上に細かなルールがあるのでじっくり読んでください。
目次
1.ゴルフコースの池は障害物
ゴルフコース上の池は、【障害物】=ハザードに判定されます。
ハザードとは、コース内にある障害物の事で、池・バンカー・岩・木もハザード扱いです。
ラウンドにはルールが異なる3種類の池があります。
- ウォーターハザード
- ラテラルウォーターハザード
- カジュアルウォーターハザード
それぞれ救済措置の仕方が異なりますので、池の見分け方・打ち直し方法を次項では詳しく解説していきます。
2.ウォーターハザードとは
池の周りが黄色の杭で囲まれているエリアはウォーターハザードといいます。
ウォーターハザードの特徴
- 黄色い杭で囲まれている池
- 主にカップ側の反対岸側にも打てるスペースのある池
- コースに対して横切るように設置されている川
こんなウォーターハザードに注意
たとえ池に水が入っていなくても黄色い杭で囲まれていれば、そこはハザード内となります。池に水がないので直接打つことができてしまいますがハザード内ルール対象なので注意してください。
ウォーターハザードの救済方法
ウォーターハザード内にボールが入ってしまった場合の救済方法を教えます。
救済を受けて、ドロップして打つ場合は1打罰で、決められたエリアから打つことができます。
黄杭のウォーターハザードの打ち直し地点の決め方は、2つのパターンから選択できます。
①同じ場所から打ち直す
ティーショットの場合は再度ティーアップして打つ事も可能です。
池の周りのラインが悪かったり、木など障害物が多く打ちにくい時等には、有効な選択肢となります。
距離が近くに進まなくなってしまいますが、ティーアップして打てるので、特に初心者の方は意外と良い結果がでるかもしれません。
②特定のライン上ならどこからでも
ボールがハザードの境界線を横切った地点とカップを結んだライン上で、境界線を横切った地点よりもカップに近づかないエリアでドロップした場合は、このライン上ならどこまで下がっても問題はありません。
池ギリギリのライの悪いところで打つよりは、冷静に周囲を見まわして、打ちやすいことが多いです。なので得意なクラブで打てるような距離まで下がって打つの大あり。
少しでも前にという気持ちになりがちですが、思い切ってピンから遠ざかるのも一つの作戦です。
3.ラテラルウォーターハザードとは
赤色の杭で囲まれているエリアはラテラルウォーターハザードといいます。
ラテラルウォーターハザードの特徴
- 赤色い杭で囲まれている池
- カップの反対岸エリアに打てるポイントがない池
- ースと並行に続いている池や川
ラテラルウォーターの方が初心者に優しい
ラテラルウォーターハザードの場合は、打ち直しが池越えになることがなくなるので初心者の方は、ウォーターハザードよりも少し気楽に打つことができます。
ラテラルウォーターハザードの救済方法
①同じ場所から打ち直す
ウォーターハザードと同じです。
②特定のライン上ならどこからでも
ウォーターハザードと同じですが、厳密には、打つ場所がほぼほぼありません。
③もっとも近くでアドレスしてショットができる地点
最後に境界を横切った地点のニアレスポイント(もっとも近くでアドレスしてショットができる地点)から2クラブレングス以内で、カップに近づかない地点でドロップできる。
この時、ニアレスポイントを設定する必要があります。
ニアレスポイントというのは、ハザードポイントにかからずにボールがセットできる一番近いところです。そこにティーを刺してマークします。
ニアレスポイントを定める例
ハザードに対して左側にニアレスポイントがある場合は境界線のすぐ隣の地点となります。
境界線の右側(対岸)にニアレスポイントある場合は、アドレスできる地点でかまえたところのボール位置がニアレスポイントとなります。
境界を横切った地点の対岸でも同じくニアレスポイントから2クラブレングス内でドロップも可能です。
4.カジュアルウォーターハザードとは
カジュアルウォーターハザードとは、降雨などによりできてしまった水たまりのことです。
この場合は無罰で拾い上げる事ができ、ニアレスポイントから1クラブレングス以内で、ホールに近づかない地点にドロップする事ができます。
この場合は、拾い上げたボールを拭いて汚れをとることができます。
池ポチャした際は、杭の色をしっかり確認して少しでも有利な権利を選択できないか把握するように心がけましょう。ルールを理解することはスコアアップの近道でもあります!
5.ハザードでの禁止事項
間違ったやり方によりペナルティーが加算されないように正しいやり方をしっかり理解しましょう。注意すべきポイントを挙げていきます。
ドロップ時の注意点
ボールを置く地点がきまったら、その位置にドロップをするのですが、ドロップのやり方にも決まりがあります。
直立して腕をのばして肩の高さから球をポトンと落とす。
とても簡単なのですが、ただし、以下の場合は、再ドロップする必要があるので注意してください。
- ドロップ設定位置よりもボールが止まった地点が、カップに近づいてしまった場合
- ボールが落下した地点から2クラブレングス以上転がってしまった場合
上記の様な状況を2回連続してしまうと、最初にドロップした時の落下地点と思われるところにボールを置く事になります。ドロップでは球をセットできない為の処置です。
1クラブレングスor2クラブレングス?どっちなの?と迷った時
ゴルフでは、ペナルティーや無罰で球の位置を移す事が許される場面が多々あります。
球のリプレイス位置は1クラブレングスだったり、2クラブレングスだったりと状況で違っており、ルールを理解していないと混同してしまいがちです。
そんな時、簡単に状況判断できる覚え方があるのでここで教えておきます。
1打罰を課されるときは2クラブレングス許され、無罰にてリプレイス出来るときは1クラブしか認められません。
こう理解すればいいのです。
1クラブ分の長さを1打にて買い取っていると考えましょう。
1打支払ってる以上、少しでも打ちやすいところから打ちたいですよね。
1クラブレングスのところを2クラブレングスで打ってしまうと誤所からのプレーで2打罰になってしまいます。
反対に2クラブレングスのところを1クラブレングスで測るとペナルティーはありませんが、単純にもっといいライから打つチャンスを手放すことになってしまうので、場面毎のルールはしっかりと把握しておきましょう。
地面へのクラブ接触禁止(2打罰)
これはハザード全体に適応されるルールで、ハザード内から打つときは、アドレス時や素振り時に地面と接触してはいけません。
もし接触してしまった場合は2打罰となってしまうので気を付けましょう。
池ぽちゃを頑張って打つのも可能
池ポチャした時は必ず一打罰して打たなければならないわけではなく、そのまま打つ事も可能です。
プロが靴下まで脱いでズボンをまくり上げて、水しぶきを上げながらナイスショットしてるのをテレビで見た事ある方もいるかと思います。
あれはウォーターハザードから救済を受けずにそのまま打っているのですが、初級者にな難易度が高いです。
自然物の除去禁止(2打罰 )
ハザード内からそのまま打つ場合、落ち葉や石ころなどの自然物(ルースインペティメントと呼ばれています)を取り除いたり、接触する事が禁止されています。
もし違反してしまった場合は2打罰が課されるので注意しましょう。
6.この場面はどうなる?応用編
ゴルフコースは自然の中にあるので、池ぽちゃのルールはあっても実際は『判定が微妙』なコースや『こんな時どうしたらいいの?』と判断しにくい場合があります。
一度は池は超えたのに…!ぽちゃ
池を一度越えて対岸に乗ったボールが転がり戻って池ポチャしてしまうという場合があります。
一度超えたからOK?と思いやすいので注意
一度越えたから対岸側(グリーン側の岸)から打てると認識している方が多いと思います。一部当てはまるシチュエーションもなくはないんですが、基本ウォーターハザード(黄色杭)の場合、打ち直し地点は対岸側ではありませんので注意。
正解のドロップ場所は
正解は、カップと境界線を横切った地点を結んだ線の境界線よりも近づかないエリアになりますので、池の手前側にドロップしなければなりません。
ラテラルウォーターハザードの場合は、状況によっては、ニアレスポイントがグリーン側岸に設定される場合もありますので、越えた側から打つ事ができます。
どこにドロップ地点を設定するのかは、とても大切です。間違えると誤所からのプレーとして2打罰となってしまいますので、ルールをしっかりと把握し間違いのないスマートなプレーを心がけましょう。
7.池ぽちゃボールの末路
ある程度ゴルフ経験があったって池ぽちゃします。
この池に入ってしまったボールはどうなるかというと、専門の業者によって回収され見事に綺麗にされリサイクルボールとして販売されます。もしかしたら愛着のあるボールを取り戻せるかも?しれません。
まとめ
今回は池ポチャした時のルールについて紹介しました。
ゴルフは自分で判定をしてペナルティを与えていくスポーツですので、ルールを理解する事が非常に大切です。間違ったルール運用は信用問題にも成り兼ねません。ルールは分かっている上で「池ポチャはしない」が一番ですけどね。
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