ゴルフボールを打つ時どこを見てますか?「もちろんボールでしょ」というあなた、それは正解であって、間違いでもあります。
「ボールをしっかり最後まで見て」とレッスン、アドバイスされることが多いので仕方ないのですが、その目線によってナイスショットにもミスショットにもなります。
今回はゴルフスイング時の「目線」についてまとめてみました。
目次
1.「ボールを最後まで見続けろ」というアドバイス
ゴルフを始めたばかりの人は「よくボールを見て」「頭を動かすな」「最後までボールから目を離すな」と周りから言われた覚えがあると思います。
これは正解なのでしょうか?もちろんボールを見ずに打つなんてことはできません。
このアドバイスには確かに正しい点はあります。
①ボールとの距離の維持
テイクバックからフォローまでずっとボールを見続けることによってボールと身体の距離を一定に維持する効果があります。
②ヘッドアップの防止
アマチュア(特に初心者)はボールの行方がどうしても気になってしまうので、打ったあと頭が上がりがち(ヘッドアップ)です。
これはすくい打ちやトップを招くリスクがあるのでボールを最後まで見る、というアドバイスはある意味有効ではあります。
しかしながら、ボールをずっと見続けることには弊害もあります。ボールを見続けることを意識するあまり、大ダフリをしたり、身体がスムーズに動かないためにスイングがぎこちなくなったり、体重移動が上手くできない、という結果にもなることもあるのです。
2.アマチュアにありがちな間違った目線
アマチュアはボールにちゃんと当たるか不安があるので、アドレスやテイクバックではボールの中心を真上から見ている人、見たい人が多いと思います。
ボールを凝視している、といった感じですかね。
アマチュアの目線
またボールを上げたい(言い換えると、上げなくてはいけない)気持ちが強すぎて、ボールの右側から見すぎている人も多いです。
それなのに、打った後のボールの行方がどうしても気になってしまいインパクトの直前からボールから目が離れてしまい、頭が上がってしまう人も多いです。これはアマチュアあるあるです。
プロゴルファーの目線
しかしプロゴルファーは違います。プロや上級者はボールを凝視することなんてなく、ぼんやりと見ているそうです。やや右側をぼんやり見るだけで、しっかりフィニッシュまでスイングすることと打ち出す方向に集中して打っているそうです。
プロはスイングプレーンがしっかりしているのでボールを見なくてもちゃんと当たる自信があるから(空振りなんて絶対しない)できるのでしょうけど、アマチュアの私たちもずっと見続けるデメリットがあることを理解しておきたいです。
アマチュアでもスイングがしっかりして再現性が高くなってくると目をつぶっていてもきちんとボールに当たるようになりますので、そこまでいけばボールを凝視することなんてなくなるでしょう。
3.ミスを減らす目線の取り方
ではミスを減らす目線の取り方について何点かアドバイスします。
①ダフリがちな人
ダフりが多いは、ボールの左側をぼんやり見る、か、実際のボールの1個左に仮想ボールを作ってそこを見るようにするのがおすすめです。
②トップしがちな人
トップする人や体が突っ込みがちな人は、ボールの右側に目線を取ってスイングすることをおすすめします。どちらにしてもリラックスしてぼんやりボールを眺めるぐらいが正解です。
③アドレス後は頭を動かして目標を確認しない
特に初心者や初級者はアドレスを取った後、目標を確認するのに前傾角度を一回崩して頭ごと(ひどい人は身体ごと)動かす人がとても多いです。これは絶対NGです。アドレスを取った後は身体はもちろん頭も動かさず、目線だけ左に動かして目標を再確認するようにしてください。
④目標より少し左を見る
目標に対してスパット(アドレスの基準となる目印のこと)を見つけそれにクラブヘッドを合わせてスクエアにアドレスするのがセオリーですがアマチュアの場合、このとき肩や目線もそのまま目標に向けてしまいがちです。
ボールを打ちたい目標に肩と目線を合わせてしまうと、自分の意識とは違って目標の右側を向いてしまっていることになるのです。ですから目標のやや左側(ドライバーを例に挙げると15ヤード程度左側)ぐらいに目線を合わせるのが正解です。
まとめ
目線をほんの少し変えるだけでショットが大きく変わることもあります。特に初級者、中級者ではふとしたきっかけで弾道が変わった、ミスが減りスコアが上がった、という人もいるようです。
とはいえ、微妙な個人差もあるので自分でいろいろ試しながら、自分に合った目線の位置を探してみてください。
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