ドローボールとは?打ち方のコツと練習法を徹底解説

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レッスン/スイング

ドローボールとは?【結論:飛距離が伸びる理想の球筋】

ドローボールとは、ボールが右から左へ緩やかに曲がりながら飛んでいく球筋のことです(右打ちの場合)。フェードボールとは逆の回転がかかり、着地後も勢いよくランが出るため、飛距離を稼げるのが最大の魅力です。

プロの世界でも「飛ばし屋」と呼ばれる選手の多くがドローボールを持ち球にしています。僕も5年前からドローボール習得に取り組み始めましたが、マスターしてからは平均飛距離が15ヤード以上伸びました。

特に接待ゴルフでドローボールを打てると、「おっ、やりますね!」と一目置かれることも多いです。ただし、曲がりすぎるとフックになってしまうため、適切な技術習得が必要不可欠です。

1.ドローボールのメリットとデメリット

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ドローボールには明確なメリットとデメリットがあります。自分のゴルフスタイルに合っているか確認してから習得に取り組みましょう。

ドローボールの3つのメリット

1. 飛距離が大幅にアップする ドローボールは右回転(フック回転)がかかることで、空気抵抗を受けにくくなります。さらに着地後のランも出やすいため、同じヘッドスピードでもフェードボールより10〜20ヤード飛距離が伸びるケースが多いです。

2. 風に強い低い弾道が打てる ドローボールは比較的低い弾道で飛んでいくため、向かい風の影響を受けにくいのが特徴です。海沿いのコースや秋冬の強風時には特に威力を発揮します。

3. セカンドショットが楽になる 飛距離が出ることで、パー4のセカンドショットが短い番手で打てるようになります。池越えやバンカー越えのプレッシャーが減り、スコアメイクしやすくなります。

ドローボールのデメリットと注意点

曲がりすぎるとチーピン(フック)になる これが最大のデメリットです。僕も練習場で調子に乗って強めのドローを打とうとしたら、完全なチーピンになってOB連発した苦い思い出があります。特に緊張する接待ゴルフの1番ホールで出ると、メンタル的にかなりダメージを受けます。

左ドッグレッグのホールで攻めづらい ドローボールは右から左に曲がるため、左に曲がるホールレイアウトでは林に入りやすくなります。コースマネジメントで打ち分けの技術も必要です。

2.ドローボールの打ち方【基本の5ステップ】

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ここからは具体的なドローボールの打ち方を解説します。一つひとつのステップを確実に押さえることが成功への近道です。

ステップ1:スタンスとアライメントの設定

クローズドスタンス(右足を少し引く)が基本です。目標方向より5〜10度右を向いて構えます。ただし、肩のラインは目標方向に平行のまま保つのがポイント。

初心者の頃の僕は、体全体を右に向けてしまい、ただのプッシュアウトボールになっていました。「下半身は右向き、上半身は目標向き」というイメージを持つと成功しやすいです。

ステップ2:グリップの握り方

ストロンググリップ(フックグリップ)に変更します。左手の甲が上を向くように握り、左手のこぶしが2〜3個見える状態が理想的です。

ウィークグリップのままだとフェースが開きやすく、ドローボールが打てません。グリップだけで球筋が劇的に変わるので、鏡の前でチェックする習慣をつけましょう。

ステップ3:ボールの位置

ボールをスタンスの中央よりやや右側(右打ちの場合)に置きます。ドライバーなら左かかと線上より1〜2個分右、アイアンなら中央からボール1個分右が目安です。

ボール位置が左すぎると、インパクトでフェースが開いてスライスになってしまいます。これは練習場で何度も失敗して学んだポイントです。

ステップ4:スイング軌道(インサイドアウト)

クラブをインサイドから下ろして、アウトサイドに振り抜く軌道が理想です。バックスイングでクラブを体の内側に引き、ダウンスイングで体の回転と同調させながらインサイドから下ろします。

イメージとしては「5時の方向から7時の方向に振る」感覚。最初は極端なくらいインサイドアウトを意識すると、適度なドローになります。

ステップ5:フェースコントロール

インパクト直前にフェースを返す(閉じる)動作が必要です。右手首を適度に返し、左手の甲を目標より左に向けるイメージで打ちます。

ただし、返しすぎると引っかけになるので注意。「軽く返す」程度の感覚が重要で、これは数百球打って体に覚え込ませるしかありません。

3.ドローボールの練習方法【実践テクニック】

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打ち方を理解したら、次は効果的な練習方法です。練習場でできる具体的なドリルを紹介します。

アライメントスティックを使った練習

目標ラインとスタンスラインの2本のアライメントスティックを平行に置くのがおすすめです。体の向きとクラブの振り出し方向を視覚化できるため、正しいインサイドアウト軌道が身につきます。

僕が通っている千葉県野田市のアコーディア・ゴルフ関宿練習場では、多くの上級者がこの練習を実践しています。

おすすめのアライメントスティックはこちら: Callaway(キャロウェイ) アライメント スティック 2本セット

ハーフスイングでの反復練習

最初はハーフスイング(腰から腰)で感覚をつかむのが効果的です。フルスイングだと余計な力が入り、正しい軌道から外れやすくなります。

7番アイアンでハーフスイングを50球、軽いドロー回転がかかるまで繰り返しましょう。地味ですが、これが一番確実に上達する方法です。

段階的にスイング幅を広げる

ハーフスイングで安定したら、3/4スイング → フルスイングと段階的に幅を広げていきます。急にフルスイングすると元の癖が出やすいので、焦らず段階を踏むのがコツです。

4.よくある失敗パターンと対処法

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ドローボール習得の過程で、誰もが陥りがちな失敗パターンがあります。事前に知っておけば対処しやすくなります。

失敗例1:チーピン(引っかけ)が出る

原因:フェースを返しすぎている 対処法:インパクトで左手の甲を目標方向に向けたまま打つイメージに変更。右手の返しを抑えて、体の回転で打つ意識を強めます。

僕も最初の3ヶ月はチーピン地獄でした。特に本番のラウンドで力むと、左の林に吸い込まれていく悪夢のような展開に…。

失敗例2:プッシュアウトになる

原因:体の向きだけ右を向いて、フェースも右を向いている 対処法:フェースは目標(またはやや左)を向けたまま、スタンスだけ右を向く。アドレスでフェースの向きを念入りにチェックしましょう。

失敗例3:スライスのまま変わらない

原因:グリップがウィークグリップのまま、またはアウトサイドイン軌道 対処法:まずはグリップをストロンググリップに変更。次にアライメントスティックを使ってインサイドアウト軌道を体に染み込ませます。

5.ドローボールに適したクラブ選び

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クラブの特性もドローボールの打ちやすさに大きく影響します。適切なクラブを選ぶことで、習得速度が格段に上がります。

ドライバーの選び方

ドローバイアス設計のドライバーがおすすめです。重心距離が短く、ヘッドが返りやすい設計になっています。

おすすめモデル

「MAX D」や「MAX」と名前についているモデルは、つかまりが良くドローボールが打ちやすい設計です。

アイアンの選び方

重心が低く、ヘッドが返りやすいアイアンを選びましょう。キャビティバックやポケットキャビティタイプがおすすめです。

マッスルバックのような上級者向けアイアンは、意図的にボールを操作できる反面、初心者がドローボールを打つには難易度が高すぎます。

6.コースでのドローボール活用法

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練習場で打てるようになったら、次は実践です。コースマネジメントにドローボールを組み込む方法を紹介します。

右ドッグレッグのホールで威力を発揮

ドローボールの曲がりをホールレイアウトに合わせるのが基本戦略です。右に曲がるホールでは、フェアウェイ右サイドを狙ってドローで戻す。これだけでフェアウェイキープ率が大幅に上がります。

実例:茨城県つくば市のグランドスラムカントリークラブの14番ホール(パー4)は典型的な右ドッグレッグ。ここでドローボールを打てると、セカンドが大幅に楽になります。

風の計算に入れる

向かい風の日はドローボールが有利です。低い弾道で風の影響を受けにくく、飛距離のロスを最小限に抑えられます。

逆にフォローの風が強い日は、ドローボールだと飛びすぎてOBのリスクが高まります。こういう日はフェードを打つか、番手を下げる判断も必要です。

7.プロゴルファーのドローボール分析

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プロの技術を参考にすることで、理想的なドローボールのイメージがつかめます。

松山英樹プロのドローボール

力強い低弾道のドローが特徴で、風に負けない強い球筋を実現しています。グリップはかなりストロングで、インサイドアウト軌道が明確です。

PGAツアー公式サイトで松山プロのスイング動画を見ると、ダウンスイングでクラブが体の内側から下りてくる様子がよく分かります。

タイガー・ウッズのドローボール

状況に応じてドローとフェードを打ち分ける技術が世界トップレベル。特に全盛期のドローボールは、飛距離と正確性を両立した理想的な球筋でした。

彼のスイングで注目すべきは、インパクト直前の体の回転スピード。手先だけでフェースを返すのではなく、体の回転でボールをつかまえています。

まとめ:ドローボールで飛距離とスコアを改善しよう

ドローボールは習得に時間がかかりますが、飛距離アップとスコア改善の両方を実現できる魅力的な技術です。

重要なポイントをおさらいします:

  • クローズドスタンス+ストロンググリップが基本
  • インサイドアウトの軌道を体に覚え込ませる
  • 段階的な練習で確実にマスターする
  • コースでは右ドッグレッグと向かい風で活用

最初は失敗の連続かもしれません。僕も接待ゴルフで左の池に3連続で打ち込んで、顔から火が出るほど恥ずかしい思いをしたこともあります。でも、諦めずに練習を続ければ必ず打てるようになります。

週末の練習場で、まずはハーフスイングから始めてみてください。3ヶ月後には「あれ、飛距離伸びてない?」と仲間から驚かれるはずです。ドローボールをマスターして、ワンランク上のゴルフライフを楽しみましょう!

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