レイドオフはゴルフスイングの中でもっとも力が入りやすいのが特徴です。
2021年マスターズで優勝を果たした松山英樹選手がレイドオフ気味だったことでも注目が集まっているスイング方法です。
ゴルフのスイングはスクエア・クロス・レイドオフの3つと言われていて、初心者の時にスクエアを自然と覚え、そのままスクエアでのスイングをしているプレイヤーが多いのではないでしょうか。
レイドオフは、パワーをそれほど持っていない男性や、女性、シニアプレイヤーにおすすめです。
今回はレイドオフとはどのようなスイングの軌道なのか、メリットとデメリット、スクエアとクロスとのスイング軌道がどのように違うのか、レイドオフの練習方法などレイドオフのことを多角的な方向から解説していきます。
目次
1.レイドオフとは
レイドオフとはトップポジションからターゲットラインに対してシャフトが左側に向いてスイングするスイング軌道のことを指します。
百聞は一見にしかず、まずはレイドオフがどんな動きなのか次項の動画で確認できます。
動画出典:HIGH SPEC GOLF
力がそれほどない男性や女性、シニアプレイヤーといった方をはじめとして多くのプレイヤーが採用して実際にプレーされている人気が上がってきているスイング軌道です。
ここでリッキーファウラーのレイドオフスイングを観てみてください。
画像出典:Diane Steele
パワー重視よりも打球を安定させたいといったコントロール重視でゴルフをプレーしたい方や打球が安定しない方におすすめのスイング軌道になります。
2.レイドオフのメリット
レイドオフには大きく3つのメリットがあり、スイングがコンパクトにできる、球筋が安定する、シンプルにスイングができます。
レイドオフを採用するとゴルフのプレースタイルが安定し、レイドオフをマスターすればスコアが安定しやすいです。
レイドオフを採用するスイングがコンパクトになる
レイドオフにするとバックスイングがコンパクトになり、コンパクトスイングが身に付きます。コンパクトスイングにすることでオーバーアクションをせずに、小さくまとまった状態で振り抜くスイングです。
レイドオフはバックスイングの段階でコンパクトになるので、トップからフォロースイングまでコンパクトスイングにしやすいスイング軌道になります。レイドオフはコンパクトスイングになるので、パワーよりもコントロール重視でプレーしたい方におすすめです。
球筋が安定する
レイドオフはコンパクトスイングから繰り出す打球は、飛距離が伸びない分球筋が安定し自分の思った打球を打ちやすいスイングの形になります。
どうして球筋が安定するかというと、レイドオフが他のスイングよりも安定したスイング軌道で振ることができ、スイングが安定しているので打球が安定するのです。
スイングをレイドオフにすると安定したスコアを残せる打球を打つことができます。
シンプルに振れる
レイドオフはシンプルなスイング軌道を描くので、綺麗なダウンスイングになりやすいです。
シンプルに振れるのは切り返し以降、複雑な動きをしなければならない他のスイング移動に対してレイドオフは簡潔に振ることができます。
近年複雑な動きよりもシンプルに振れる動きにしたいと考えるプレイヤーが多くなり、レイドオフを採用してプレーするプレイヤーが増えました。
3.レイドオフのデメリット
レイドオフには2つのデメリットがあり、シャフトクロスと飛距離が伸びないという点です。
飛距離が伸びないのは目に見えてわかりますが、シャフトクロスは何が良くないのかわかりにくいですよね。
2つのデメリットを詳しくみていき、自分のゴルフのタイプに合っているか確かめながら読んでみてください。
シャフトクロスになってしまう可能性がある
レイドオフのスイング軌道はシャフトとクロスしてしまう可能性があるという点です。
シャフトクロスは打球線より右側にクラブのヘッドのポジションがある状態で、レイドオフは打球線より左側にヘッドのポジションがある状態のことを指します。
スイングを安定させ、打球を綺麗に飛ばすことを目的にレイドオフに移行される方がいると思いますが、シャフトクロスになってしまった状態はクラブヘッドの可動域が広くなりすぎてスイングが安定しづらいです。
安定させるためにレイドオフにしたのにシャフトクロスになってしまうと打球が安定しないので、練習場で自分のスイングがシャフトクロスになっていないか動画に撮り確認作業をしてみてください。
飛距離が伸びない
レイドオフは安定した打球を飛ばすことができるかわりに、打球が飛びづらく飛距離が出ないと悩んでしまうことがあります。
飛距離を出したいドライバーやロングで打つ時に、少し物足りない打球が満足いかないケースがあります。
パワー系のゴルフをするような方でしたらレイドオフのスイングをすることによって、自分のよさを生かしきれずデメリットに感じてしまう可能性があります。
4.レイドオフをマスターするための練習方法
レイドオフの練習方法はグリップのフォーム、切り返し方、スイングの軌道など様々な観点から見ていき、レイドオフで方向性をコントロールできる練習方法紹介していきます。
レイドオフのトップまで
レイドオフのテイクバック前半は右肘が伸びて振り上げ始めます。伸ばした肘を徐々に折り畳んでいってパワーを貯める形にしていきます。
折りたたむ後半に右手は左手を跨ぐような形にしてテイクバック後半を行うとレイドオフを振るのに振りやすい形になりやすいです。
右手をいかに綺麗に畳めるか、左手が跨ぐようにできるのかが鍵になってきます。
レイドオフのトップからフォロースイング
綺麗なダウンスイングで振り抜くには真後ろにクラブを振る意識で振ると、腰のひねりと左右のためを開放する綺麗な形になり、正しいレイドオフのスイングのインパクトまでができます。
インパクトの瞬間は意識では体の右半分のパワー、特に右肘と右側の腰を使い打つイメージで振り抜くと左側の手がうまく使えバランスの良いスイングになるのです。
そのまま体の回転のパワーを使いフォロースイングをすると打球は思った方向に飛びます。
テイクバックでフェイスを開かない
レイドオフにした時、テイクバックでフェイスを開いてしまう人が多くボールをうまく打てなくなる人が急増します。
フェイスを開かないように意識をしすぎるとかえってフェイスは閉じてしまうので、開く癖が出てしまう時はアドレスした段階でフェイスを少し閉じた状態で構え、振り始めるといいでしょう。
細かな調節をしなければならない場合、動画を撮りフェイスがどのように出ているのか確認してみると上達が早いです。
真っ直ぐに線を引く練習
レイドオフの軌道を練習場で軌道をイメージしてまっすぐ線を引いてみるといいです。
ボールから真っ直ぐにクラブを引き、まっすぐレイドオフの軌道通りにクラブを下ろさないといけないので、体の使い方とクラブの軌道を覚える必要性があります。
まずは家でレイドオフの軌道の確認とクラブの出し方を確認し、練習場で実際に動画を撮りながら起動確認をするのがおすすめです。
右肘の軌道を遠くから回し、遊びを作る
レイドオフは右半身の使い方が重要で、右肘の遊びを作ることによりアジャストする対応力をつけることができます。
右肘の軌道を遠くから回すことにより遊びがさらにでき柔軟に振り抜けるようになるので、ラフやバンカーなど耐性が悪い時にもアジャストしやすいです。
右肘を遠くから出す意識をしながら、練習場でスイングして動画などを撮りチェックするのがおすすめの練習方法になります。
まとめ
レイドオフは最近多くの方が移行している打撃フォームとして安定した打球を飛ばしたい方におすすめです。
レイドオフはメリットが多いのに対してデメリットが少なく、努力すれば打球の飛距離も伸びるので是非とも取り組んでいただきたいフォームになります。気になった方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
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