ゴルフを始めてしばらくやっているとそのうち「パーオン」という用語を聞くようになると思います。トーナメント中継でもよく「パーオン」という言葉は出てきますので聞いたことがある人は多いと思います。
でもほとんどの初心者の方は、この「パーオン」がなんのことを言ってるのか分かりませんよね?
今回は、ゴルフの「パーオン」について分かりやすく解説します。
目次
1.パーオンとは
ゴルフで使われるパーオンとは、規定打数(ホールごとのパー)より2打少ないストローク(打数)でグリーンに乗せることを言います。
そのホールの規定打数(パー)から-2した数でグリーンに乗せることができれば「パーオンした」ということになります。つまり、PAR3では、1打目、PAR4では2打目、PAR5では3打目をグリーンオンさせることです。
言い換えると、グリーン上において2パットでパーで上がれることを基準として「パーオン」と呼んでいる、ということです。
※ボギーオンについて
規定打数(パー)より1打少ない打数でグリーンオンすることを、「ボギーオン」規定打数(パー)と同じ打数でグリーンオンすることを「ダボオン」と呼ぶことがありますが、主に初心者や100ギリできないアベレージレベルに多いダボオンは一般的に使われません。
2.パーオン率とは
プロゴルファーのスタッツやよくトーナメント中継で耳にする「パーオン率」というのは、パーオンをしたホールの数を18ホールで割った数値、ということです。
パーオン率の計算方法
自分のパーオン率を計算してみてください。
パーオン率の計算方法
例えば、18ホール中6ホールでパーオンしたら、パーオン率は33%、ということになります。
6÷18=0.33333….
パーオン率が良いプレーヤーは、正確なアイアンショットが打てるプレーヤーです。グリーン周りのショートゲームが熟練しているので、比較的スコアが良い人だと思います。
アマチュアではパーオン率50%を超えたらかなり上出来
100切りできないプレーヤーや初心者で、パーオン率はほぼゼロ%ではないでしょうか?
優勝を争うようなトッププロでは、パーオン率70%以上というのが普通でそれぐらいパーオンしないと試合には勝てません。
それに対してアマチュアでは上級者でも50%を超えるのはなかなかないと考えて大丈夫です。
自分のパーオン率を知る方法
自分のパーオン率を知る方法は簡単です。それはラウンド中スコアカードに各ホールのパット数を書き込めばいいだけです。
普段からスコアカードに書いている人も多いのではないかと思いますが、もし書いていなかったら次のラウンドからしっかり書くようにしてください。自分のスキルアップの進み具合も見れることになりますから。
自分のスコアからパット数を引いて、PAR3なら1、PAR4なら2、PAR5なら3、となるホール数を18で割ればいいのです。
GDOスコアや楽天GORAなど、スコアとパット数を打ち込めば自動で「パーオン率」を計算してくれるサイトやアプリもありますのでまだやっていない方は一度試してください。
3.パーオン率を上げる方法
パーオン率を上げる方法・コツとは書きましたが、実際そんなものはありません。強いて言うと、ドライバーとアイアン(どちらか言うとアイアンが大事)の精度をいかに上げるか、です。
アイアンショットの練習量を増やす
ドライバーは飛ばなくてもいいので、そこそこフェアウエイかラフにおけるぐらいになればいいのですが、パーオン率を上げるためには、アイアンショットの精度が絶対必要です。
特に、アマチュアの場合、120Y以下の距離をかなりの確率でグリーンオンできるぐらいになる必要があります。
練習場ではショートアイアンの練習量の比率を上げることだと思います。
距離の短いコースを選ぶ
せこい、邪道と言われようとも、パーオン率をあげるために、距離の短いコースを選んでラウンドすることです。
距離のないコースはおおよそドライバーがそこそこいけば、残りはショートアイアンで狙えますし、PAR5の3打目やPAR3のティーショットも100Y程度で打てると思います。
わざとそういうコースにいけば「パーオン率」を上げることはできます。
大きいワングリーンのコースを選ぶ
これも邪道かもしれませんが、日本では2グリーンのコースが多いですが、大きいワングリーンのコースを選ぶことで、パーオン率を上げることができます。なぜなら普通ならラフやカラーに行ってしまう球でもとりあえずはグリーンに乗ることを期待できるからです。
ただ、逆に長いパットが残るケースが増えるので3パット、4パットしてしまい、「パーオン率は上がったのに、スコアは変わらない」という残念な結果になる可能性も大ですけど。
FW系を磨く
最後は(これはアマチュアにはたぶん一番難しいことなのですが)フェアウエイウッドやユーティリティーなどを一生懸命練習して精度を上げること、です。
そうすれば、長いPAR4やPAR5でも2オン、3オンできるようになるので結果的に「パーオン率」を上げることができます。
長くて難しいクラブでパーオンできるようになると急激に「パーオン率」を上げることが期待できますが、実際はかなりかなり難しいことです。
まとめ
初心者の皆さんにも「パーオン」の意味はお分かりいただけましたか?
まだまだ実感のない、高度なこと、と思われたかもしれませんが、18ホールのうち、1ホールでもパーオンすれば「パーオン率」5,5%となります。
2ホールで11%となり二けたになりますので、まずはアウト・イン一つづつで2ホールパーオンすることを目標にラウンド頑張ってみましょう。
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