JLPGA新人戦加賀電子カップ2021桑木プロ優勝おめでとうございます!

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ゴルフ会員権の基礎知識

女子ゴルフJLPGAのレギュラーツアーも終わりました。コロナ禍の中、20年シーズンと21年シーズンを統合した約2年間の長い戦いで賞金女王に輝いたのはオリンピックでも大活躍した稲見萌寧選手でした。

さて、将来の賞金女王を目指す、JLPGA女子プロテストもコロナの影響を大きく受け、20年は中止となったことで、21年度に2回のプロテストが行われました。毎年20位タイまでしか合格できない、1次予選参加者から計算すると合格率わずか3%強の超狭き門を突破した若き精鋭が今年は93期生22名、94期生21名の計43名誕生したことになります。

そして先日、彼女たちにとってプロ人生で一度しか出場できない「JLPGA新人戦加賀電子カップ」が行われましたのでその結果をまとめました。ただし今大会は本来20年度のプロテスト合格者93期生22名だけの戦いとなりました。

1.JLPGA新人戦加賀電子カップ概要

本大会はその年のJLPGAプロテストに合格した者だけによる新人戦として1996年に始まりました。主催は日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)で、加賀電子株式会社が協賛。

Kaga Electronic Cup 2021
画像出典:公式サイト

JLPGA新人戦加賀電子カップ公式サイト

2日間のみの試合で、賞金総額1,000万円、優勝賞金180万円(2021)。またこの試合はコロナ禍関係なくもともと一般ギャラリーが観戦できない無観客試合として行われています。

第1回の優勝者は通算50勝のレジェンド、永久シード選手の不動裕理で、歴代の優勝者にはのちに賞金女王にも輝いた横峯さくらや森田理香子、さらには上田桃子や原英莉花などそうそうたるトップ選手が名を連ねています。これはすごい面々です。

2.会場|千葉県の真名グレートアイランド倶楽部

新人戦の会場は当初は千葉県の真名カントリークラブで開催され、第4回から同じ千葉県のグレートアイランド倶楽部で開催されています。千葉の中でもとても素晴らしいコースです。

Kaga Electronic Cup 2021
画像出典:グレートアイランド倶楽部

【千葉県】グレートアイランド倶楽部

グレートアイランド倶楽部
6,625ヤード/18ホールPAR72
所在地:千葉県長生郡長南町佐坪1782
設計:本庄正則・戸張捷
開場1993

このゴルフ場の名前を聞いて「あ!伊藤園」と思った人はかなりのゴルフ通。そうです、毎年11月にレギュラーツアーの「伊藤園レディス」が開催されている美しくも難関の超高級コースです。

自らもトップアマであった伊藤園創業者の本庄正則氏とゴルフ解説やトーナメントプロデューサーとしておなじみの戸張捷氏が設計した、フラットながら池とバンカーが数多く配置された見た目は美しいのですが戦略性にとんだかなり手ごわいコースです。

特に上がり3ホールはすべて池が絡み、ピン位置によってはとても難しいホールで、最後まで気を抜けません。一度はプレーしてみたい憧れのゴルフコースです。

3.トーナメント結果

今回の出場者は、6月のプロテストに合格した93期生の22名が出場しました。

彼女たちはこの先週に来年の出場権を決めるファイナルQTに出場したばかりで、来年の出場権をほぼ手にした者、スコアが伸びず来年はステップアップツアーで飛躍を目指す者、悲喜こもごもの中開催されました。

注目された出場者は5名

注目された出場者は、トップ合格の佐久間朱莉選手、出場選手中最年少でファイナルQTにおいて来年の前半戦フル参戦の資格を得た桑木志帆選手、双子で同時にプロ入り後、早速姉妹でステップアップツアー優勝を果たした岩井明愛(あきえ)選手・千怜(ちさと)選手などでした。

初日

初日は、女子ツアーを引っ張る黄金世代の一人、小祝さくら選手と同級生でジュニア時代から仲良しという山田彩歩選手と原英莉花選手や西郷真央選手と同様、ジャンボ尾崎の愛弟子である佐久間朱莉選手が4アンダーでトップに立ちました。1打差の3位に桑木志帆選手がつける展開。強い北風が吹く難しいコンデションもあり、アンダーパーはわずか5人という初日でした。

2日目

2日目もスコアが大きく伸びない中、1打伸ばした桑木志帆選手と初日2打差4位から2打伸ばした内田ことこ選手が4アンダーでならび2人によるプレーオフとなり、プレーオフ1ホール目で、「伊藤園レディス」で何度もドラマを作ってきた18番グリーン横の池にセカンドを入れた内田ことこ選手が万事休す。桑木志帆選手も3パットのボギーとしたものの逃げ切りプロ初勝利をあげました。山田彩歩選手は2打差、3位、佐久間朱莉選手はスコアを崩し、後藤美有選手と並んで5位タイに終わりました。

4.上位入賞者|優勝者は桑木志帆選手

それでは優勝者および上位に入った新人プロを紹介します。

優勝|桑木志帆選手 -4(プレーオフでの優勝)
年齢2003129日生まれ 18
身長体重164cm/57kg
プロ転向2021

岡山県生まれで現在も倉敷芸術科学大学在学中の女子大生プロ。4歳からゴルフを始め、中国地方ではジュニア時代から頭角を現します。ジュニア時代からよく試合でも会っていた、という4学年上の同じ岡山出身の渋野日向子が目標の選手です。アマチュア時代から地元の「山陽新聞レディースカップ」などのステップアップツアーにも出場経験あり、2019年「岡山県高校総体」優勝、「岡山県レディースゴルフ選手権」優勝などを経て、2021JLPGAプロテスト合格。プロテス合格後のレギュラーツアー2試合でも予選突破していました。今大会「加賀電子カップ」がプロ初優勝。

ファイナルQT13位となり来年のレギュラーツアー前半戦の出場権を手にしています。

5.2位|内田ことこ選手

2位|内田ことこ選手4(プレーオフで敗れる)
年齢2002104日生まれ 19
身長/体重159cm/55kg
プロ転向2021

北海道空知郡生まれで6歳からゴルフを始めます。北海学園札幌高校出身で優勝した桑木とは同学年。北海道出身らしくスキーも得意。アマチュア時代からレギュラーツアーの「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」やステップアップツアーにも出場経験あり、今年のファイナルQT26位となり、30位までならほぼ大丈夫と言われる来年のレギュラーツアー前半戦の出場権を手にしました。

6.3位山田沙歩選手

3|山田沙歩 -2
年齢19981118日生まれ 23
身長/体重157cm/50kg
プロ転向2021

北海道札幌市出身で7歳からゴルフを始めます。札幌光星高校出身。「北海道ジュニアゴルフ選手権」優勝などアマチュア時代から好成績を残し、現在ツアーを引っ張る黄金世代で同い年で北海道出身の小祝さくらとはジュニア時代からのライバルで親友。ただプロテスト一発合格して賞金女王を争う小祝と違い、プロテストではなかなかうまく行かず、地元で研修生としてキャディーを務めながら今年プロテスト4回目での合格となった苦労人です。プロテスト合格後のレギュラーツアー4試合は残念ながらすべて予選落ちで、QTも一次で敗退し、来年はステップアップツアーを主戦場に飛躍を目指します。

まとめ

93期生の優勝は18歳の桑木志帆選手でした。一生に一度しかない大会の優勝は一生の思い出になるでしょう。すでにレギュラーでも実績があり、来年はレギュラーツアー初優勝もあるかもしれません。今回敗れた新人プロも含め応援していきたいです。94期生の大会もいつかあるはずなのですが、今回JLPGAHPほかいろいろ探してもそれに関する記事はありませんでした。また機会があれば94期生の新人戦についてもご報告したいと思います。

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