パターの打ち方完全ガイド|初心者から上級者まで使えるスコアアップの秘訣

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ゴルフスイング

パターが上手くなれば、スコアは劇的に変わります。

結論:パターの打ち方で最も重要なのは「再現性の高いストローク」と「距離感」です。

ドライバーで250ヤード飛ばしても、1mのパットを外せば同じ1打。この事実に気づいた時、僕のゴルフ人生は変わりました。

30代になってから本格的にゴルフを始めた僕ですが、最初の頃は100切りに苦労していました。原因はパット数の多さ。ラウンド中に40パット以上叩くことも珍しくなかったんです。でも、パターの基本を見直したことで、今では平均32パット程度まで改善できました。

この記事では、僕が実際に効果を感じたパターの打ち方を、基礎から応用まで徹底的に解説します。接待ゴルフで恥をかきたくない方、週末のラウンドでスコアを縮めたい方、この記事だけでパッティングの全てが分かる内容になっています。

1.パターの基本グリップ|まずは握り方から見直そう

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パターの打ち方で最初に確認すべきは、グリップです。正しい握り方ができていないと、どんなに練習しても安定したストロークは身につきません。

オーバーラッピンググリップ(逆オーバーラッピング)

最もポピュラーなグリップがこれ。左手の人差し指を右手の上に乗せる握り方です。

特徴:

  • 両手が一体化しやすい
  • 手首の余計な動きを抑えられる
  • 初心者から上級者まで幅広く使用されている

僕も最初はこのグリップから始めました。練習場で隣にいたベテランゴルファーに教えてもらったのがきっかけです。「手首を使わないようにするには、この握り方が一番だよ」というアドバイスが今でも耳に残っています。

クロスハンドグリップ(左手低)

左手を下、右手を上にする逆の握り方。最近プロの間でも増えてきた握り方です。

メリット:

  • 左肩が下がりにくい
  • ストロークが安定する
  • ショートパットに強くなる

接待ゴルフで取引先の部長が使っていて「これに変えてから入るようになったんだよ」と教えてもらいました。実際、短い距離のパットが苦手な人には効果的です。

クロウグリップ(カギ型)

右手を下から添えるようにして握る、やや特殊なグリップ。イップスに悩むゴルファーが採用することが多いです。

向いている人:

  • 手首の動きが気になる人
  • インパクトが不安定な人
  • 従来の握り方でイップスが出た人

2.アドレス(構え方)の基本|安定したパットの土台

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グリップの次に重要なのがアドレスです。構え方が悪いと、どんなに良いストロークをしても狙った方向に打てません。

目の位置はボールの真上

これ、意外とできていない人が多いんです。

僕も最初の頃、目がボールより内側(体側)にあって、いつも引っ掛けていました。練習グリーンで友人に「お前、目の位置おかしくない?」と指摘されて初めて気づいたんです。

確認方法:

  1. アドレスの姿勢を取る
  2. ボールを目の下に持ってくる
  3. そのまま手を離す
  4. ボールが足元のボールに当たればOK

この簡単なチェックで、方向性が格段に良くなります。

スタンスは肩幅よりやや狭く

パターのスタンスは、ドライバーやアイアンより狭いのが基本です。

ポイント:

  • 肩幅か、それよりやや狭い程度
  • 体重配分は左右均等、またはやや左足寄り
  • 膝は軽く曲げてリラックス

家族旅行のついでに回った北海道のゴルフ場で、キャディさんに「スタンス広すぎますよ」と指摘されたことがあります。「パターは下半身を固定するもの。広すぎると逆に動いちゃいますよ」という言葉が印象的でした。

ボールの位置は左目の下

ボールを置く位置も重要です。

基本位置:

  • 左目の真下、またはやや左寄り
  • スタンスの中央よりやや左

僕は最初、ボールを真ん中に置いていて、インパクトでフェースが開く癖がありました。左目の下に置くようにしてから、芯で捉えられる確率が上がりました。

3.ストロークの基本|パターの振り方を徹底解説

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構えができたら、いよいよストロークです。ここが一番重要なポイントと言っても過言ではありません。

振り子のイメージで打つ

パターの理想的なストロークは「振り子運動」です。

意識するポイント:

  • 肩の動きで振る(手首は使わない)
  • テークバックとフォローは同じ長さ
  • リズムは「1、2」のテンポ

接待ゴルフで先輩に「パターは時計の振り子だと思え」と教えられました。その日から練習の時も「チック、タック」と心の中で唱えながら打つようにしたら、ストロークが安定したんです。

手首は固定、肩で打つ

これが一番難しく、そして一番重要なポイントです。

僕も最初は手首をこねる癖があって、方向も距離もバラバラでした。練習グリーンで何度も「手首、手首」と唱えながら練習した記憶があります。

練習方法:

  1. 右手だけでパターを持つ
  2. 左手で右手首を軽く握る
  3. その状態でストローク練習
  4. 手首が動いていないか確認

この練習を50球くらい続けると、手首を使わない感覚が掴めてきます。

ヘッドの軌道はストレートかインサイドイン

パターのヘッド軌道には主に2つのタイプがあります。

ストレート軌道:

  • まっすぐ引いて、まっすぐ出す
  • ショートパット(1〜3m)に向いている
  • 方向性を重視する人におすすめ

インサイドイン軌道:

  • 緩やかな弧を描く
  • ロングパット(5m以上)で距離感が出やすい
  • 自然な肩の回転を利用

僕は基本的にストレート軌道を意識していますが、長い距離の時は自然とインサイドインになっています。無理にストレートにこだわる必要はありません。

インパクトは加速させながら

これ、意外と知られていないポイントなんです。

パターのインパクトでは、減速ではなく「加速」させることが重要です。テークバックで緩めて、インパクトで加速することで、ボールに順回転がかかり、転がりが良くなります。

妻と一緒に回った時、「なんでいつも手前で止まるの?」と聞かれて気づいたんですが、減速してインパクトしていたんです。加速を意識してから、カップまでの距離感が格段に良くなりました。

4.距離感の身につけ方|パット数を減らす最大のコツ

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方向性も大事ですが、スコアメイクで最も重要なのは距離感です。3パットを減らすだけで、スコアは5〜10打縮まります。

振り幅で距離をコントロール

距離感を身につける基本は「振り幅」です。

基本の振り幅:

  • 1m:時計の7時〜5時(小さな振り幅)
  • 3m:時計の8時〜4時(中くらいの振り幅)
  • 5m:時計の9時〜3時(大きな振り幅)

僕は練習グリーンで、この3つの距離を徹底的に練習しました。最初は時計をイメージするのが難しかったんですが、100球くらい打つと自然と体が覚えてきます。

歩測で距離を把握する癖をつける

プロが必ずやっているのが「歩測」です。

歩測の方法:

  1. ボールからカップまで歩く
  2. 自分の歩幅で何歩か数える
  3. 1歩=約1mと考える

仲間とのラウンドで「お前、パット上手くなったな」と言われた時、実は歩測を始めてからだったんです。距離感が視覚だけでなく、体感でも分かるようになりました。

上りと下りで打ち方を変える

グリーンの傾斜も距離感に大きく影響します。

上りのパット:

  • カップの30〜50cm先を狙う
  • 強めに打つ
  • ラインは直線的

下りのパット:

  • ボールを転がすイメージ
  • ラインを大きく読む
  • ソフトタッチで

接待ゴルフで恥ずかしい思いをしたのが、下りの3パット。強く打ちすぎて、カップを2m以上オーバーしてしまったんです。それ以来、下りは「そっと置きに行く」イメージで打つようにしています。

5.ライン(傾斜)の読み方|カップインの確率を上げる

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距離感と同じくらい重要なのがライン読みです。どんなに良いストロークでも、ラインが読めていなければカップインしません。

グリーンの全体傾斜を確認

まず、グリーン全体がどちらに傾いているかを確認しましょう。

確認ポイント:

  • グリーンに上がる前に全体を見る
  • 一般的には山側から谷側へ傾斜
  • 池やバンカーの方向へ流れることが多い

これ、キャディさんに教えてもらって目から鱗でした。グリーンに上がってから悩むのではなく、アプローチの時点で全体像を把握しておくと、ライン読みが早くなります。

ボールとカップの中間地点で確認

ライン読みの基本は「中間地点」での確認です。

読み方:

  1. ボールの後ろから全体を見る
  2. カップの後ろから逆方向で見る
  3. 中間地点の低い位置から確認(これが最も重要)

僕が一番変わったのは、中間地点でしゃがんで見るようになってからです。ボールの後ろだけでは分からなかった微妙な傾斜が見えるようになりました。

プロラインとアマチュアライン

ラインの読み方には2つのタイプがあります。

プロライン(上から攻める):

  • カップの上側から入れる
  • 外してもカップの横で止まる
  • 強めに打つ必要がある

アマチュアライン(下から攻める):

  • カップの下側から入れようとする
  • 外すと大きくショートする
  • 3パットのリスクが高い

「カップの上側から攻めろ」とよく言われますが、これは外してもカップ付近に残るからなんです。家族旅行で妻が「なんでいつも下から打つの?」と指摘してくれて、意識が変わりました。

6.シチュエーション別パッティング術|実戦で使えるテクニック

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ここからは、ラウンド中の様々な場面で使えるパッティング技術をご紹介します。

ショートパット(1m以内)の確実な決め方

1m以内のパットは絶対に外したくないですよね。でも、プレッシャーがかかる距離でもあります。

ショートパットのコツ:

  • ラインはほぼ気にしない(強めに打つため)
  • カップの奥の縁を狙う
  • テークバックを小さく、フォローを大きく
  • 迷わず打つ(立ち止まる時間を短くする)

接待ゴルフで50cmを外した時の気まずさは今でも忘れられません。あの日から、ショートパットは「迷わず強めに」を徹底しています。

ミドルパット(3〜5m)の距離感重視

この距離が一番難しく、そしてスコアメイクに直結します。

ミドルパットの考え方:

  • カップインよりも、次のパットを50cm以内に寄せる
  • ラインは1カップ分くらいを目安
  • 距離感を最優先

僕が90台を安定して出せるようになったのは、ミドルパットで無理に入れようとしなくなってからです。「寄せればOK」と考えるだけで、プレッシャーが減り、結果的に入る確率も上がりました。

ロングパット(10m以上)の攻略法

ロングパットはカップインよりも「3パットを防ぐ」ことが最優先です。

ロングパットの戦略:

  • カップの1m以内に寄せることを目標
  • 距離感を最重視(方向は多少ズレてもOK)
  • 大きな傾斜だけを読む(細かいラインは無視)
  • 下りなら短め、上りなら長めのイメージ

仲間とのラウンドで、15mのロングパットが入った時は盛り上がりました。でも、それは偶然。普段は「2パットで終われば上出来」という気持ちで臨んでいます。

7.練習方法|自宅でもできるパッティング上達法

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パターは自宅でも練習できるのが大きなメリットです。ちょっとした時間を使って、毎日練習することで確実に上達します。

パターマットを使った基礎練習

僕も自宅にパターマットを置いています。

効果的な練習メニュー:

  1. 1mの距離を10球連続でカップイン
  2. カップを見ずに、感覚だけで打つ練習
  3. 片手打ち(左手だけ、右手だけ)
  4. 目を閉じてストローク(振り幅の確認)

特に効果があったのは「カップを見ずに打つ練習」です。距離感が体に染み込んで、ラウンド中も余計な力が入らなくなりました。

参考:日本プロゴルフ協会 公式サイト – パッティング練習方法

コイン練習でインパクトの精度を上げる

これ、プロもやっている練習方法です。

やり方:

  1. パターマットにコインを置く
  2. その上にボールを置く
  3. ストロークした後、コインが真っすぐ前に飛ぶか確認

インパクトでフェースがブレていると、コインが斜めに飛びます。毎日10球くらいこの練習をすると、芯で捉える感覚が身につきます。

距離感を養う3点練習

自宅練習で一番難しいのが距離感です。

3点練習法:

  1. 1m、2m、3mにマーカーを置く
  2. それぞれの距離を5球ずつ打つ
  3. 振り幅を体に覚え込ませる
  4. 目を閉じて同じ振り幅で打てるか確認

この練習を1ヶ月続けたら、ラウンド中の距離感が明らかに良くなりました。3パットの回数が半分以下に減ったんです。

8.パターの選び方|自分に合ったパターを見つける

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実は、パターの性能もスコアに大きく影響します。自分に合ったパターを使うだけで、パット数が減ることも珍しくありません。

ヘッドの形状による違い

パターのヘッドには主に3つのタイプがあります。

ピン型:

  • 最も一般的なタイプ
  • 操作性が高い
  • ストレート軌道に向いている

マレット型:

  • ヘッドが大きく、安定性が高い
  • ミスヒットに強い
  • インサイドイン軌道に向いている

ネオマレット型:

  • 最も慣性モーメントが大きい
  • 方向性が出しやすい
  • 直進性重視の人におすすめ

僕は最初ピン型を使っていましたが、マレット型に変えてから安定しました。自分のストロークタイプに合わせて選ぶことが重要です。

長さの選び方

パターの長さも意外と重要です。

標準的な長さ:

  • 33インチ:身長160cm前後
  • 34インチ:身長165〜175cm
  • 35インチ:身長175cm以上

僕は身長172cmで34インチを使っています。以前33インチを使っていた時は、構えた時に窮屈な感じがしていました。

グリップの太さで感覚が変わる

グリップの太さも重要な要素です。

細いグリップ:

  • フィーリングが出しやすい
  • 手首を使いやすい(良くも悪くも)

太いグリップ:

  • 手首の動きを抑えられる
  • 方向性が安定する

太めのグリップに変えてから、余計な手首の動きが減りました。特にショートパットの成功率が上がった実感があります。

9.よくある悩みと解決法|パッティングのミスを克服

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最後に、多くのゴルファーが抱えるパッティングの悩みと、その解決法をご紹介します。

引っ掛けるクセの直し方

左に引っ掛ける人は、フェースが被っている可能性が高いです。

原因と対策:

  • インパクトで手首を使っている→肩で打つ意識
  • アドレスでフェースが被っている→構えを確認
  • ストローク軌道がアウトサイドイン→鏡で確認

僕も昔は引っ掛けが多くて、特にプレッシャーがかかる場面で顕著でした。練習グリーンでスマホで動画を撮って、自分のストロークを客観的に見たことが改善のきっかけです。

プッシュアウト(右に外れる)の原因

右に外れる人は、フェースが開いている可能性があります。

チェックポイント:

  • グリップが弱すぎないか
  • インパクトで体が開いていないか
  • ボールの位置が右すぎないか

接待ゴルフで緊張すると、必ず右に外していた時期がありました。原因はインパクトで体が開いてしまうこと。下半身を固定する意識で改善しました。

距離感が合わない時の対処法

距離感が合わない日は誰にでもあります。

ラウンド中の対処法:

  • 練習グリーンで必ず10球以上打つ
  • ラウンド前半で距離感を修正する
  • その日のグリーンスピードを早めに把握
  • 迷ったら強めに打つ(特に上り)

僕が意識しているのは「その日の第1パットを大切にする」こと。1番ホールのパットで距離感を掴むようにしてから、立ち上がりが良くなりました。

ショートパットのイップス対策

1m以内が入らなくなる「イップス」は、多くのゴルファーを悩ませます。

対策:

  • グリップを変える(クロスハンド、クロウなど)
  • 練習で成功体験を積む
  • ルーティンを決める
  • 「入らなくても仕方ない」と開き直る

僕も一時期、50cmが怖くなった時期がありました。クロスハンドグリップに変えて、練習で50球連続カップインを達成してから、自信が戻ってきました。

まとめ:パターの打ち方を見直してスコアアップ

パターの打ち方について、基礎から応用まで解説してきました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。

パター上達の5つのポイント:

  1. グリップと構えの基本を固める:目の位置、スタンス、ボールの位置を確認
  2. 肩でストローク、手首は使わない:振り子のイメージで再現性を高める
  3. 距離感を最優先:3パットを減らすことがスコアアップの近道
  4. 毎日少しでも練習:自宅のパターマットで5分でも効果あり
  5. 自分に合ったパターを使う:道具選びも重要な要素

パターはゴルフの中で最もスコアに直結するショットです。ドライバーが飛ばなくても、アイアンが多少曲がっても、パターが良ければスコアはまとまります。

接待ゴルフで恥をかきたくない、仲間とのラウンドでベストスコアを出したい、家族旅行のゴルフを楽しみたい。そんな時、パターの上達が一番の近道です。

明日の練習グリーンから、ぜひこの記事で紹介した打ち方を試してみてください。コツコツ練習すれば、必ずパット数は減ります。僕も40パットから32パットまで改善できました。あなたにもきっとできます。

次のラウンドで、気持ちよくカップインする瞬間を楽しみにしています!

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