ゴルフスイングの基本は「自分の体に合った再現性」が全て!
ゴルフスイングの基本で最も大切なのは、教科書通りの「正しい型」を追い求めることじゃありません。自分の体に合った動きを見つけて、それを何度でも再現できる感覚を身につけること。これが上達の最短ルートです。
3年前、接待ゴルフで取引先の部長の前で空振りを連発したんです。YouTubeで見た「プロのスイング」を完璧に再現しようとして、体がガチガチ。その後、基本に立ち返って地道に練習した結果、今では安定して90台でラウンドできるようになりました。
この記事では、試行錯誤してたどり着いたゴルフスイングの基本を、失敗談も含めて全部お伝えします。明日の練習場で、すぐに試せる内容ばかりです。
1. ゴルフスイングの基本構造を理解する

スイングを「なんとなく」振っている段階から抜け出すには、まず構造を理解することが不可欠。ここでは、スイングを構成する要素を分解して見ていきます。
スイングの6つのフェーズを押さえる
ゴルフスイングは大きく6つの段階に分けられます。
- アドレス(構え) – 全ての始まり
- テイクバック – クラブを後ろに引く動作
- トップ – 切り返しのポイント
- ダウンスイング – クラブを下ろす動作
- インパクト – ボールに当たる瞬間
- フォロースルー – 振り抜き
それぞれのフェーズで「やるべきこと」と「やってはいけないこと」があります。最初は複雑に感じるかもしれませんが、一つずつ丁寧に理解していけば必ず上達します。
スイングの2つの回転軸が飛距離と方向性を決める
スイングには「縦の動き」と「横の動き」があります。多くの初心者が悩むのは、この2つの動きのバランスなんです。
横の回転は体の捻転によって生まれ、主に飛距離に影響します。縦の動きはクラブの上げ下げで、主に方向性に影響します。この2つが調和したとき、理想的なスイングプレーンが生まれます。
練習場で隣の人のスイングを見て「なんであんなに飛ぶんだろう」と思ったことありませんか?それは、この2つの回転が効率よく連動しているからです。
2. グリップはスイングの生命線

グリップはゴルフスイングの基本中の基本。ここを間違えると、どれだけ練習してもボールは真っ直ぐ飛びません。断言できます。
3つの基本グリップから自分に合うものを選ぶ
グリップには主に3種類あります。
1. オーバーラッピンググリップ
最も一般的なグリップ。右手の小指を左手の人差し指と中指の間に乗せます。日本ゴルフ協会(JGA)の統計でも、プロの約80%がこのグリップを採用しています。
2. インターロッキンググリップ
右手の小指と左手の人差し指を絡めます。タイガー・ウッズや松山英樹選手が使っていることで有名。手の小さい方や握力に自信がない方におすすめです。
3. ベースボールグリップ
10本の指全てでグリップを握ります。初心者や女性、シニアの方に向いています。
グリップの強さは「小鳥を持つように」が正解
よく言われる表現ですが、これは本当です。力を入れすぎると手首が固まり、スイングスピードが落ちます。
かつて、力いっぱい握ることが「しっかりしたスイング」だと勘違いしていました。その結果、ラウンド後半になると前腕がパンパンに張って、まともにクラブを振れなくなったんです。グリップの力加減を10段階で表すなら、4〜5程度がベスト。これを意識してから、18ホール通して安定したショットが打てるようになりました。
グリッププレッシャーのチェック方法
練習場で試してほしいのが「グリップチェックドリル」です。
- 普段通りにグリップする
- 誰かに軽くクラブを引っ張ってもらう
- 簡単に抜けるようなら力不足、びくともしないなら握りすぎ
自宅でもできる簡単なチェック方法なので、家族に協力してもらって試してみてください。
3. アドレス(構え)で8割が決まる

「アドレスが悪いとどんなスイングをしても良いショットは打てない」と、ゴルフレッスンで最初に教わった言葉です。当時は半信半疑でしたが、今なら断言できます。アドレスはそれくらい重要です。
正しいスタンス幅はクラブによって変える
クラブによってスタンス幅は変わります。
- ドライバー: 肩幅より少し広め
- アイアン: 肩幅程度
- ウェッジ: 肩幅より狭め
スタンスが広すぎると体の回転がしにくくなり、狭すぎるとバランスを崩しやすくなります。鏡の前で確認するか、スマホで動画を撮って自分のスタンスをチェックしてみてください。
前傾姿勢の作り方で方向性が決まる
多くのアマチュアが間違えているのが前傾角度。正しい前傾姿勢は以下の手順で作ります。
- 背筋を伸ばして直立する
- 股関節から上半身を前に倒す(背中は丸めない)
- 膝を軽く曲げる
- 腕を自然に垂らす
「お尻を後ろに突き出す」イメージを持つと、自然な前傾姿勢が作れます。最初は鏡を見ながら練習すると、正しい姿勢が身につきやすいですよ。
ボールとの距離感は握りこぶし1.5〜2個分
これも意外と見落とされがち。ボールとの適切な距離は、クラブを地面に置いたときに、グリップエンドと体の間に握りこぶし1.5〜2個分のスペースができる程度。
近すぎると窮屈で振りにくく、遠すぎると前傾が深くなりすぎてバランスを崩します。接待ゴルフで緊張していると、無意識にボールから遠く立ってしまうことがあるので注意が必要です。
4. テイクバックは「ゆっくり低く長く」

テイクバックでよくある間違いが「手だけで上げる」動作。これをやると、スイングプレーンが安定せず、ダフリやトップの原因になります。
始動は左肩から回す
テイクバックの始動は「左肩を右に回す」意識で行います。手や腕で上げようとすると、上半身だけのスイングになってしまうんです。
具体的には、左肩があごの下に入るくらいまで回転させます。この動きができると、自然に体の捻転が生まれ、パワーのあるスイングになります。
クラブヘッドを低く長く引く「ワイドテイクバック」
テイクバックの最初の30cmは、クラブヘッドをできるだけ低く長く引きます。これを「ワイドテイクバック」と呼びます。
練習場で試してほしいのが「ボール2個分ドリル」。打つボールの後ろにもう1個ボールを置き、テイクバックでそのボールも一緒に押し出すイメージで振ります。これを意識すると、自然とワイドなテイクバックになります。
手首のコックは自然に入れる
初心者の頃、「コックを入れろ」と言われて無理やり手首を折っていました。その結果、スイングがぎこちなくなり、ダフリを連発。コックは意識的に作るものではなく、クラブの重さで自然に入るものだと理解してから、スイングが劇的に変わりました。
5. トップポジションでパワーを蓄える

トップはスイングの折り返し地点。ここでの形が崩れると、その後のダウンスイングに悪影響を及ぼします。
理想的なトップの形をチェック
理想的なトップポジションの特徴は以下の通りです。
- 左腕がほぼ伸びている(若干曲がるのはOK)
- 右肘が地面を向いている
- 左肩があごの下に入っている
- 体重が右足の内側にしっかり乗っている
鏡を見ながら、または動画を撮って自分のトップを確認してみてください。自分が思っているよりも浅いトップだったり、逆に深すぎたりすることに気づくはずです。
オーバースイングに注意
飛ばそうとして、必要以上に深くトップを作る「オーバースイング」は禁物。クラブが水平より下がると、コントロールが効かなくなります。
週末のラウンドで、飛ばそうと意気込んでオーバースイングしたら、OB連発という経験は誰にでもあるはず。飛距離は正確性の上に成り立つということを忘れないでください。
切り返しの「間」が効率的なパワー伝達を生む
プロのスイングを見ると、トップで一瞬「間」があるのが分かります。この「間」こそが、効率的にパワーを伝えるための重要な要素なんです。
「1、2の3」のリズムで、「3」の部分に間を作ります。慣れないうちは、練習場で声に出してリズムを取りながら打つと効果的です。
6. ダウンスイングは「下半身リード」が鉄則

ダウンスイングで最も大切なのは、下半身から始動すること。これができないと、手打ちになってしまいます。
左膝の使い方が体重移動の鍵
ダウンスイングは左膝を目標方向に動かすことから始まります。この動きが体重移動を誘発し、腰の回転につながります。
具体的には、切り返しと同時に左膝を左に押し出すイメージ。この動きをマスターするには、「ステップドリル」が効果的。テイクバックで右足に体重を乗せ、ダウンスイングで左足を一歩踏み出してから打つドリルです。
腰の回転タイミングは自然に任せる
腰の回転は、左膝の動きに連動して自然に起こります。意識的に腰を回そうとすると、上半身が先に開いてスライスの原因になります。
「下半身の動きに上半身がついていく」感覚を掴むには、室内でもできる練習が役立ちます。三觜喜一プロコーチが開発したうねり棒は、体の回転とクラブの動きを効率的に連動させる練習に最適。シャフトのしなりを感じながらスイングすることで、シャロースイングでのインパクト精度が向上し、正しいフェースターンを習得できます。室内で練習できるので、雨の日や仕事から帰った後でもスイング練習が可能です。
手元の軌道は「インサイドから」
ダウンスイングで手元が体の近くを通る「インサイド軌道」が理想。体から離れた軌道(アウトサイド)だと、スライスやプルフックの原因になります。
壁際で練習すると、自分の軌道がよく分かります。壁から30cmほど離れて構え、ダウンスイングで手元が壁に当たらなければ、良いインサイド軌道です。
7. インパクトは「通過点」と考える

多くのアマチュアが、インパクトで何か特別なことをしようとして失敗します。インパクトはスイングの通過点であり、そこで意識的に何かをする必要はありません。
ハンドファーストの重要性
インパクトでは、手元がボールより前にある「ハンドファースト」の形が理想。これにより、ロフトが立ってボールが強く飛びます。
ハンドファーストを作るコツは、インパクトで頑張って作るのではなく、アドレスの時点でハンドファーストに構えること。そして、その形のまま体を回転させればOKです。
ボールを「見すぎない」
「ボールから目を離すな」とよく言われますが、実はこれが原因で体の回転が止まることがあります。
正確には「頭の位置を動かさない」が正しい表現。頭の位置を固定したまま、体を回転させる。そうすれば、自然とインパクト後に頭が上がります。接待ゴルフで緊張していると、ボールを凝視しすぎてミスショットになることが多いので、リラックスして打ちましょう。
体重配分は左7:右3
インパクト時の理想的な体重配分は、左足に約70%、右足に約30%。この配分になっていれば、しっかりと体重移動ができている証拠です。
練習場で、フィニッシュまで振り切った後に右足のつま先だけで立てるか試してみてください。立てなければ、まだ右足に体重が残っている可能性があります。
8. フォロースルーとフィニッシュで完成度を上げる

スイングはインパクトで終わりじゃありません。フォロースルーとフィニッシュこそが、スイングの完成度を示します。
大きなフォロースルーが飛距離を伸ばす
フォロースルーは大きければ大きいほど良いです。小さなフォロースルーは、インパクトで減速している証拠。
「ボールの先にもう1個ボールがあると想像して、それも一緒に打つ」イメージを持つと、自然と大きなフォロースルーになります。これを意識してから、飛距離が20ヤード伸びました。
バランスの取れたフィニッシュを目指す
理想的なフィニッシュでは、以下の状態になっています。
- 体重がほぼ100%左足に乗っている
- おへそが目標を向いている
- 右肩が目標を向いている
- バランスを崩さず3秒間キープできる
フィニッシュでよろけるのは、スイング中のどこかに問題がある証拠。接待ゴルフで上司や取引先の前でカッコ悪いフィニッシュは避けたいですよね。美しいフィニッシュは、スイング全体のバランスが取れている証明なんです。
「Iフィニッシュ」を目指す
最近のトレンドは、体が一直線になる「Iフィニッシュ」。ローリー・マキロイ選手や、最近の若手プロに多く見られます。
従来の「Cフィニッシュ」(体が反る形)に比べて、腰への負担が少なく、再現性も高いと言われています。40代以降の方には特におすすめのフィニッシュです。
9. 自分に合った練習器具を選んで効率的に上達する

スイングの基本を理解したら、次は練習器具を活用して効率的に上達しましょう。正直、独学だけでスイングを修正するのは難しい。特に初心者は「正しいスイング」「理想のスイング」を知らないから、悪い癖がついてしまうんです。
レッスンプロに指導してもらうのがベストですが、時間や予算の都合がある方は、熟練したプロコーチの監修のもと作られたゴルフ練習器具がおすすめ。効果の違いを理解できれば、自分に必要なものを選ぶことができます。
おすすめのゴルフスイング練習器具6選を徹底比較
実際に使ってみた経験と、練習仲間からの評判を基に、定評ある6つのゴルフスイング練習器具を比較してみました。
| ギア名 | 期待できる効果 | 参考価格 | 重さ | 室内練習 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| フレループ | スライスの改善 | 14,800円 | 525g | ショート○ | 石川遼選手が使用・色違いあり |
| うねり棒 | プロスイング時のクラブの動きを習得 | 16,500円 | 約540g | ◎ | 中級者・上級者も使える |
| ザ・ハンガー | ブレやスライスの改善と予防 | 8,900円 | 329g | × | 固定化することにより、ブレやスライスの予防 |
| ロジャーキング スイングドクター | 腰の回転を習得 | 9,240円 | 380g | × | タメを意識し、腰の回転を使い、飛距離と方向性がアップ |
| ダイヤゴルフ525 | 飛距離を伸ばす | 4,455円 | 約540g | ○ | リリースポイントがわかり、飛距離が伸びる |
| ワンスピード | ヘッドスピードトレーニング | 7,808円 | 367g | ホワイト○ | タイミングとテンポを掴んで、ヘッドスピードが速くなる |
①フレループ スイング練習器
フレループは、小林佳則プロが発案し、監修したゴルフ練習器です。曲線形状のシャフトの先端にボールが付いているのが特徴。
使い方
腕の力を抜いて振るだけで、正しいスイングを導いてくれます。正しいスイングルートから外れたスイングをすると違和感を覚えます。違和感が無くなるまで何度も繰り返し練習をすると、クセのない正しいスイングが身につくようになります。
特徴①
レディース/子供用としてショートタイプが発売されました。カラーバリエーションも増え好みのものを選ぶことが可能になりました。
特徴②
ダウンスイングからインパクトの位置で先端のボールが力を加えて手首を強制的に返しスライスを防ぐスイングを作ってくれます。スライスに悩まされている方におすすめです。
購入情報
- Amazon: 15,800円
- 楽天市場: 14,800円
- 長さ: 101.6cm(キャディバック収納可能)/ショートタイプ99.06cm(室内練習向け)
- カラー: 6色展開
②うねり棒(ツアープロスインガー)
うねり棒は、ツアープロコーチである三觜喜一プロコーチが監修したゴルフ練習器です。
目的
ツアープロのクラブの動きを再現。黒いグリップに重りを内蔵していることでシャフトのうねりを完全再現、素振りを繰り返すことで習得することで理想的で正しいスイングを習得できます。まさにゴルフスイングの基礎を知ることができる唯一のギア。
特徴①
ヘッドがついていないのでボールは打ちません。ボールがあることで強制される「癖」がつかない為であり、スイングの動きを集中して筋肉に覚えさせるなど工夫が細部に施されています。
特徴②
取扱説明書が基本YouTube動画です。その理由は、正しい認識で使ってもらう為。三觜ツアープロコーチの動画を何度も観れることで正しいスイングをレッスンいらずで習得できます。
使い方
基本の使い方は、赤いグリップを握って左右にスイングをします。この時しっかり振り切り、ウェイトの動きを身体で覚えます。それが正しいクラブの動きです。シャフトのしなりと連動したスイングを体感し、体に覚えさせてくれます。練習を重ねているうちに、ダウンスイング時の切り返しの動きを覚え、クラブが自然に動くようになります。
購入情報
- 公式サイト: 16,500円
- 長さ: 90cm(ゴルフバック収納可能)
- ※Amazon・楽天ショップでの販売はありません
③ザ・ハンガー スイング練習器具
ワトソンゴルフ ザ・ハンガースイングは、アメリカのワトソンゴルフより製造販売されているスイング練習器です。
使用方法
アイアンに取り付けて使用します。左腕がハンガー部分に密着するようにスイングします。そうすることにより、ブレやスライスを無くしていきます。トップポジションに移動するときに、手や顔や腰の位置が思うように定まらない、フォームが崩れてしまうと感じることは多いです。しかし、固定化すると体が徐々にフォームを覚えていき、正しい筋肉の使い方ができるようになります。
購入情報
- Amazon: 8,339円
- 楽天市場: 9,900円
④ロジャーキング スイング ドクター
広田ゴルフのロジャーキング スイングドクターは、鞭のようにしなる柔らかいシャフトが特徴です。
特徴①
実際にボールを打つこともできます。最初はうまく飛ばないかもしれませんが、徐々にスイングが良くなり、まっすぐ飛ぶようになります。
特徴②
手打ちではうまくゴルフボールを打つことができません。そこで、体の回転を使った動きが求められます。力みがとれたリズミカルなスイングが身につき、トップでのタメを意識することができます。練習の合間にスイングドクターで素振りをすると、感覚がよみがえり、練習の効果も上がります。
特徴③
スイングドクターはいろいろなタイプがあります。アイアンタイプではシャフトの色ごとに硬さが違います。他にもドライバー、パターなどあり、クラブによりシャフトを選べます。
購入情報
- Amazon: 7,344円(メンズ)
- 楽天市場: 6,930円
⑤ダイヤゴルフ スイング練習器
ダイヤゴルフ スイング練習器は、ヘッドスピードが最大になった時、カチッと音が鳴るのが特徴です。
使い方
この音はインパクトゾーンで鳴るのがベストです。この音が鳴る場所を意識することで、タメが作れるようになり、正しいリリースポイントを覚え、飛距離を伸ばすことも可能になります。
ヘッドスピードが調節できるものやシャフトがしなるもの、伸縮するシャフトもあります。上村啓太プロによる紹介動画も公開されています。
購入情報
- Amazon: 4,500円
- 楽天市場: 6,179円
- 長さ: 69cm
⑥ワンスピード スイング練習器
ワンスピード スイング練習器は、倉本昌弘プロが監修したゴルフ練習器です。柔らかいシャフトの両側にグリップがあり、グリップには重りが入れられています。
使い方
力を入れて振るのではなく、リズムよく振ることで、テンポを覚えます。また振る音の場所を意識して振るようにします。先が重い方のシャフトで振るときは、ゆっくりと振り、スイングを整えます。
ワンスピードを振ることで覚えたタイミングとリズムが、実際のクラブで振った時に再現され、ヘッドスピードのアップにつながります。色別のシャフトは、長さや重さにそれぞれ違いがあり、自分の好みにあったシャフトを選ぶことができます。
購入情報
- Amazon: 8,145円
- [楽天市場](https://www.rakuten.co.jp/): 8,580円
練習器具を選ぶ際のポイント
練習器具を選ぶ際は、自分の課題に合わせて選ぶことが大切です。
スライスに悩んでいる方
→ フレループやザ・ハンガーがおすすめ。フェースの開きを矯正し、正しいフェースローテーションを身につけられます。
飛距離を伸ばしたい方
→ ダイヤゴルフやワンスピードが効果的。リリースポイントやヘッドスピードを向上させることで、効率的に飛距離アップが狙えます。
基礎からしっかり学びたい方
→ うねり棒一択。プロのスイングを体に染み込ませることができます。中級者以上でも使える本格的な練習器具です。
体の回転を改善したい方
→ ロジャーキング スイングドクターがおすすめ。柔らかいシャフトが手打ちを矯正し、体全体を使ったスイングを身につけられます。
10. 練習方法とよくある間違い

ここまで基本と練習器具を説明してきましたが、実際に練習する際のポイントと、よくある間違いについて触れておきます。
練習場での効果的な練習法
漠然とボールを打つだけでは上達しません。効果的な練習には「目的」が必要です。
おすすめの練習メニュー
- ハーフスイング: 腰から腰の高さで30球
- スリークォーター: 肩から肩の高さで30球
- フルスイング: 40球
- アプローチ: 20球
合計120球を1時間かけて打ちます。ただ漫然と200球打つより、集中して120球打つ方が確実に上達します。
練習器具を使う場合は、練習の最初と最後に10分ずつ素振りをするのがおすすめ。特にうねり棒やフレループは、実際のクラブで打つ前に使うと、正しい動きを体に意識させることができます。
やってはいけない練習
以前、練習のしすぎで右肘を痛めた経験があります。その時に学んだ「やってはいけない練習」がこちら。
- 連続で打ちすぎる: 1球ごとに必ずリセット
- 力任せに打つ: 8割の力で十分
- 同じクラブばかり: 複数のクラブを使う
- 結果だけを見る: プロセスに注目
- 練習器具に頼りすぎる: 実際のクラブとの感覚のズレに注意
特に接待ゴルフ前日に慌てて練習場に行くと、力が入りすぎて翌日筋肉痛になることがあるので注意です。
自宅でできる基礎練習
ゴルフ上達のカギは、練習場だけでなく自宅での反復練習にあります。
鏡の前でのチェック
- アドレスの姿勢
- グリップの確認
- トップの位置
素振り練習
- タオル素振り(遠心力の感覚)
- クラブを逆さに持って振る(スイングスピード)
- スローモーション素振り(各部位の動きの確認)
練習器具を使った自宅練習
うねり棒は自宅練習に最適です。90cmとコンパクトなので、リビングでも練習できます。実際、仕事から帰ってテレビを見ながら10分素振りするだけで、体の動きが全然違ってきました。
フレループのショートタイプも室内練習向け。天井の高さに注意しながら、正しいフェースローテーションを体に染み込ませることができます。
週に3日、10分ずつでも続ければ、確実にスイングは良くなります。家族旅行先のホテルの部屋でも、ちょっとしたスペースがあれば素振りできますよ。
11. よくある質問と悩み解決

最後に、練習場やラウンドでよく聞かれる質問に答えていきます。
Q1: スライスが直らないのですが?
スライスの主な原因は以下の3つ。
- フェースが開いている: グリップを見直す
- アウトサイドイン軌道: インサイドから下ろす意識
- 体重が右に残る: 左への体重移動を意識
まずはグリップを「ストロンググリップ」(左手の甲が上を向く握り方)に変えてみてください。これだけでスライスが改善することも多いです。
それでも改善しない場合は、フレループやザ・ハンガーを使った練習が効果的。正しいフェースの動きを体に覚えさせることで、スライスを根本から直せます。
Q2: ダフリが多いのですが?
ダフリの主な原因は「手元が下がる」こと。
- トップで右肩が下がりすぎている
- ダウンスイングで膝が伸びる
- 体重が右足に残っている
アドレスの前傾角度をキープすることと、左への体重移動を意識すれば改善します。「ボールの10cm先の地面を見る」意識も効果的です。
ロジャーキング スイングドクターの柔らかいシャフトで練習すると、正しい体重移動と体の回転を自然と身につけられます。
Q3: 飛距離が出ないのですが?
飛距離が出ない原因は、多くの場合「ヘッドスピードの不足」ではなく「効率の悪さ」。
- ミート率を上げる(芯に当てる)
- 体の回転速度を上げる
- 下半身のパワーを使う
まずは7番アイアンで、芯に当たる感覚を掴むことから始めましょう。芯に当たれば、力を入れなくても飛びます。
飛距離アップには、ダイヤゴルフやワンスピードが効果的。正しいリリースポイントとヘッドスピードアップを同時に習得できます。
Q4: 練習場では良いのにコースでは打てません
これは「練習場症候群」と呼ばれる典型的な悩み。原因は主に2つ。
環境の違い
- コースには傾斜がある
- 打ち下ろし、打ち上げがある
- 風の影響を受ける
心理的プレッシャー
- 同伴者の目が気になる
- OBや池を意識しすぎる
- 結果を求めすぎる
解決策は、練習場でも「1球入魂」の精神で打つこと。漫然と打つのではなく、毎回コースをイメージして打ちましょう。
練習器具で正しいスイングを体に染み込ませておけば、コースでも体が勝手に動いてくれます。特にうねり棒で身につけた動きは、プレッシャーがかかる場面でも再現性が高いです。
Q5: 練習器具は本当に効果があるの?
正直に言います。練習器具は魔法の杖じゃありません。ただ振っているだけでは上達しません。
大切なのは、その練習器具が「何を改善するために設計されているか」を理解して使うこと。
例えば、フレループでスライスが直ったのは、正しいフェースローテーションを体が覚えたから。うねり棒で飛距離が伸びたのは、プロのクラブの動きを再現できるようになったから。
つまり、自分の課題を明確にして、それに合った練習器具を選び、正しく使うことが重要なんです。
僕自身、最初は半信半疑でしたが、うねり棒を3ヶ月続けた結果、明らかにスイングが変わりました。練習仲間からも「スイングがプロっぽくなった」と言われるようになったんです。
まとめ:基本を大切に、練習器具を活用して楽しくゴルフを続けよう
ゴルフスイングの基本について、長々と書いてきました。最後にもう一度、核心をまとめます。
スイングの基本7原則
- グリップは生命線、正しく握る
- アドレスでスイングの8割が決まる
- テイクバックは低く長く
- トップは深すぎず浅すぎず
- ダウンスイングは下半身から
- インパクトは通過点
- フォロースルーは大きく、バランスの取れたフィニッシュ
練習器具活用のポイント
- 自分の課題を明確にする
- 課題に合った練習器具を選ぶ
- 正しい使い方を理解する
- 継続して使う(最低3ヶ月)
- 実際のクラブとの感覚の違いに注意
ゴルフは一生続けられるスポーツ。接待ゴルフで取引先との関係を深めたり、週末に仲間とラウンドしたり、家族旅行でリゾートゴルフを楽しんだり。様々なシーンで活躍します。
完璧なスイングを求めすぎて、ゴルフが苦痛になっては本末転倒。基本を押さえつつ、自分なりのスイングを見つけることが大切です。
練習場で隣の人と飛距離を競うのも楽しいですが、自分のベストスコアを更新する喜びの方がはるかに大きい。そう気づいてから、ゴルフがもっと楽しくなりました。
最近ゴルフのスコアが伸びないと思ったときには、まずは基本に戻ってみましょう。ゴルフスイング練習器は、違いはそれぞれありますが、どれも毎日少しずつ練習することにより、基本である正しいスイングを身につけるようになります。納得いくスイングができた時、ゴルフのおもしろさが広がるでしょう。
明日の練習場で、この記事で紹介した内容を一つでも試してみてください。きっと、新しい発見があるはず。そして、次のラウンドでは、自信を持ってティーグラウンドに立ちましょう。
ちょっとしたすき間時間に、気分転換を兼ねて、ゴルフスイング練習器を振ってみませんか。





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