ツアープロの全員ができて、アマチュアゴルファーができないゴルフスキルはたくさんありますが、よく名前が上がるのはハンドファーストで打つ、だと思います。
ゴルフのハンドファーストとは、インパクトの時にボールよりも手が前に出ている状態で、インパクトの形の一つです。アイアンのダウンブローや、ドライバーショットの時に取り入れると強い弾道を生み出したり、飛距離をさらに伸ばせることからメリットが多いんですが、なかなか素人ゴルファーには難しいスキルです。
なぜハンドファーストが難しいのかというと、ハンドファーストは作るものではなく「なるもの」だからだと思います。このニュアンス(感覚)がとても難しいんだと思います。
今回はゴルフのハンドファーストについて、基本的な情報と、よく検索されている項目について深掘りして調べてみました。
目次
1.ゴルフのハンドファーストとは
ゴルフのハンドファーストとは、スイングのインパクト時にボールよりも手が前に出ている状態を言います。名のとおり「ハンドファースト」で、これは理想のスイングと言われています。
ゴルフでハンドファーストで打つメリットはたくさんあるのでプロはハンドファーストでしか打たないと言ってもいいほどです。
- 強いインパクトになりボールへの力の伝達がより有効になりボールが安定する
- 力強い弾道
- スライス防止になり飛んでも曲がらない
- インパクト時ロフトが立って大きな飛距離
多くのメリットを生み出すの具体的なからくりはハンドファーストで打つとインパクト時ロフトが立っていることです。
ゴルフ初心者の方は、ハンドファーストという言葉を聞いたことがない方も多いと思います。理由はアマチュアにとってハンドファーストは上級者向けのテクニックと言われていたからです。
最近は、初心者からハンドファーストで練習する方が増えてきています。なぜならハンドファーストで打つことがメリットが多いことが周知されてきているからだと思います。
元々の個人の能力差はもちろんありますが、その上で、自分はハンドファーストでのスイングを基礎から取り入れていくことをどうするかを一度考えてる価値はあります。
プロが全員ハンドファーストで打てるようにアマチュアもハンドファーストでのスイングスタイルを基本に取り入れていく傾向は今後も徐々に広まると思います。
2.ハンドファーストで打てない原因
ハンドファーストで打てない原因は「打とうとする」ことになります。
いざ、ハンドファーストでゴルフスイングを打ってみようとすると「難しくて打てない」という方がたくさんいます。
What stands out to you the most about @JDayGolf‘s swing? 🧐 pic.twitter.com/zbsEPFL4qg
— Me and My Golf (@Meandmygolf) December 11, 2023
スローモーションで観るドライバーショット時のハンドファーストで打てている状態。
ハンドファーストで打てない1番の原因は「ハンドファーストで打とう」と手首を意識したり、アドレスの時点でハンドファーストに構えたりすることが、できない大きな原因です。
多くの方が一生懸命にこの難しいハンドファーストで打つスキルを習得したいがために、手首を意識してしまうことが良いと勘違いしてしまう点はここにあります。
ハンドファーストはするのではなく、ハンドファーストになる。のが正しい理解だと思ってください。
この「なる」というにはちゃんと理由があります。そもそもゴルフクラブの形状自体がそうなるように(ハンドファーストになるように)作られています。近年のゴルフクラブはそれはそれは凄まじく進化しており、この有能なゴルフクラブの動きを邪魔しないことがハンドファーストを失敗しない重要なポイントになるのです。
シンプルに伝えると、ゴルフクラブをバックスウイングで上に上げると重力の影響を受けて下に下がってきます。
この時に「ハンドファーストで打とう」とすると、ゴルフクラブが下がってくることの邪魔になり、パワーが半減してしまいます。
ゴルフクラブは先っぽに重いクラブヘッドがついているのでヘッドが手よりも前に出るのは自然にゴルフクラブをおろせばそうなる。
この考え方を基本に正しいゴルフスイングを練習していきましょう。
3.ハンドファーストが活躍できる2つの場面
ハンドファーストの良さがダイレクトに出る場面は具体的に2つあります。
- アプローチショット
- ドライバーショット
アプローチの基本はハンドファースト
アプローチの基本はハンドファーストで打つことと言われる理由は、アプローチで最も大切な、正確な飛距離管理と、正確な方向性を打つことができるからです。
ピンに対して正確なボールを寄せるアプローチショットはゴルフスコアの肝です。ゲームコントロールレベルを上げるにはアプローチでのハンドファーストで打つことは決してプレーヤーを裏切りません。
ドライバーショット
ドライバーで手がボールよりも先に来るハンドファーストで打つことにはいくつかのメリットがあります。
- ストレートな飛びやコントロールされたショットが期待できる
- 飛距離が向上する
- スライスが軽減する
- トップショットが軽減する
Nicolai Højgaard – another rising-star from @rydercupeurope – touched 190 mph ball speed on the 70th hole of the @dpworldtour Championship on Sunday.
This angle @mytpidave filmed him from at the Ryder Cup highlights two characteristics we commonly see in powerful hitters: pic.twitter.com/C5Zx5kI6Vu
— TPI (@MyTPI) November 21, 2023
ドライバーをハンドファーストで打てば強力な打者になれます。さらにストレートな飛びやフェードなど、よりコントロールされたショットを打てます。
4.おすすめのハンドファースト練習方法
おすすめのハンドファースト練習方法は、ハンドファースト専用の練習器具を使うのがおすすめです。
ゴルフのハンドファーストを練習できるおすすめの練習器具は「ハンドファーストマスター」です。
このハンドファーストマスターのおすすめできる点は3つあります。
言葉では説明しにくいロフトを立てる感覚が具体的にわかる
ハンドファーストで重要なロフトを立てる感覚が、わかるのがこのハンドファーストマスターをおすすめポイントです。具体的には、この練習機のロフトが100度に設計されていることから、ハンドファーストで打たなければボールがまっすぐ飛ばないという点です。
ロフトが100度のこの練習器具でボールを打つこと自体が難しいですし、「ロフトを立てるってこんなに手首を前に出さないとダメなんだ!」とかなりわかりやすいです。
使い方動画では実際の練習方法を詳しく観ることができます。
悪いスイングの時ミスショットになる
難しいハンドファーストを感覚で習得できないようにあえてするために、悪いスイングの時は、まともにボールが飛んで行かない設定になって言います。
これは開発者の三觜ツアープロが、実際長年生徒さんを教えていて常に思っていた点です。
- ジュニアのほとんどがインパクトの時にフェースが上を向いて所謂ハンドレートのインパクトをしているのに対し、トッププロ達は全員ハンドファーストのインパクトをしてました。どうやったらこのハンドファーストインパクトを獲得出来るのか?
色々考えた結果サンドウェッジで低い球を打たせる練習をさせました。するとサンドウェッジだけではなく、ドライバーに至るまで球筋が変わり飛距離もどんどん伸びてきました。
その経験から、練習量の少ないアマチュアでもハンドファーストインパクトを獲得出来れば必ず上手くなるという確信めいた物がありました。変な打ち方でも球は飛んでしまうのがゴルフなので、ミスしたらまともに飛ばなければ良いのにと思っていました。正しいインパクトをせずに間違ったインパクトをしたら、まともに当たらなければ良いのに!
スイング悪ければ空振りしてくれたらもっと上達するのにと思って何かそのような練習器具無いかなぁとずっと考えてました。
その考えが集約され形になったのがハンドファーストマスターです。
これさえ使えばダウンブローに正しいインパクトが作れるという練習器具をようやく完成させる事ができました。
ハンドファーストマスターで是非長年の悩みを解決してください!
きっと全てのプレーヤーに上達をもたらしてくれるでしょう。
2020年4月22日 三觜喜一コーチ
ツアープロも教えるのが難しいハンドファースト。それを形にしたのがハンドファーストマスターです。ハンドファーストを練習できる練習器具はほとんどないのでぜひ試してみてください。
まとめ
ゴルフのハンドファーストは難しいショットですが、見返りも多いです。ゴルフ初心者の方は、まっさらの状態からハンドファーストを基本に取り入れて行ってもいいタイミングだと思いますし、ゴルフスイングが安定してきたところで取り入れてもいいと思います。
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