ハンドファーストとは?結論から言うと「手が先に来るインパクト」です。
ゴルフのハンドファーストとは、インパクトの瞬間にボールよりも手が前に出ている状態のこと。これができるとボールへの力が効率的に伝わり、飛距離アップ・スライス防止・強い弾道と、いいことづくめなんです。
ツアープロは例外なく全員がハンドファーストで打ってます。逆に言えば、これができないとプロにはなれない。それくらい重要なスキルなのに、アマチュアゴルファーの僕たちにとっては「難しい」と言われ続けてきました。
でも、ここで一つ大切なことを。
ハンドファーストは「作る」ものじゃなくて「なる」ものなんです。このニュアンスの違いが、実は上達の最大の鍵。手首をこねたり、アドレスで無理に手を前に出したりするのは全部NGです。
僕も30代になってゴルフを本格的に始めたとき、接待ゴルフで恥をかきたくなくて必死に練習したんですが、最初はハンドファーストを「作ろう」として完全に失敗してました。ダフるわ、トップするわで散々でしたね。
この記事では、ハンドファーストで打てない原因から、具体的な練習方法、実際に効果のあった練習器具まで、他のサイトには書いていない実体験も交えて徹底解説します。
1.ハンドファーストで打つメリットは飛距離だけじゃない

ハンドファーストで打てるようになると、ゴルフが劇的に変わります。プロが全員ハンドファーストで打つのには、ちゃんと理由があるんです。
飛距離が伸びてスライスも減る理由
ハンドファーストのメリットを整理すると、こんな感じです。
- インパクトが強くなり、ボールへの力の伝達が効率的になる
- 力強い弾道が出る
- スライスが防止できて、飛んでも曲がらない
- ロフトが立って大きな飛距離が出る
この中で特に注目したいのが「ロフトが立つ」という点。ハンドファーストで打つと、インパクト時にクラブのロフト角が本来の角度より立った状態になるんです。これが飛距離アップとストレートボールの秘密。
例えば7番アイアンのロフトが34度だとしても、ハンドファーストで打てば実質30度くらいのロフトでインパクトできる。だから番手以上に飛ぶし、バックスピンも適度にかかって風に負けない強い球が打てるわけです。
初心者こそハンドファーストを覚えるべき時代に
昔はハンドファーストって「上級者向けのテクニック」って言われてたんですが、最近は初心者のうちから取り入れる人が増えてます。
理由は簡単で、変なクセがつく前にハンドファーストを身につけた方が、長い目で見て絶対に上達が早いから。僕の知り合いで50代からゴルフを始めた人がいるんですが、最初からハンドファーストを意識して練習したおかげで、1年でスコア90切りを達成してました。
もちろん個人差はあります。でも「どうせ後で覚えるなら、最初から正しい打ち方を」って考え方は、接待ゴルフやプライベートラウンドで恥をかきたくない社会人ゴルファーにこそおすすめです。
2.ハンドファーストで打てない原因は「打とうとするから」

ここが一番大事なポイントなので、しっかり読んでください。
「作ろう」とすると失敗する仕組み
ハンドファーストで打てない最大の原因は、「ハンドファーストで打とう」と意識しすぎることなんです。
具体的には、こんな間違いをしてる人が多い。
- アドレスの時点で手を極端に前に出して構える
- インパクトで手首を無理やり前に押し込もうとする
- ダウンスイングで手先でクラブを操作しようとする
これ、全部NGです。僕も最初はやってました。特にアドレスで手を前に出すのは、レッスン動画を見て「プロはこうしてるから」って真似したんですが、結果はダフリとトップの連続。仲間とのラウンドで「今日調子悪いね」って言われて、めちゃくちゃ悔しかった記憶があります。
ゴルフクラブは「なる」ように設計されている
ここで発想を変えてください。ハンドファーストは「する」ものじゃなくて「なる」ものなんです。
これには理由があります。そもそもゴルフクラブの形状自体が、正しく振ればハンドファーストになるように作られてるんです。近年のクラブは技術の進化がすさまじくて、このクラブの自然な動きを邪魔しないことが、ハンドファーストを成功させる鍵になります。
シンプルに考えてみましょう。バックスイングでクラブを上に上げると、重力の影響を受けて自然に下に降りてきますよね。この時、クラブヘッドは先端についた重りの効果で、手よりも後ろから追いかけてくる形になるんです。
で、ここで「ハンドファーストで打とう!」って手首を使ってクラブを操作すると、この自然な動きを邪魔してしまう。結果、パワーが半減してダフったりトップしたりするわけです。
正しい考え方はクラブに任せること
ゴルフクラブは先端に重いヘッドがついてます。だから自然に振り下ろせば、ヘッドが遅れて下りてきて、手が先に来る(ハンドファースト)のは当たり前のこと。
この「クラブに任せる」感覚が掴めると、ハンドファーストは勝手に「なる」んです。手首をこねたり、無理に操作したりする必要は一切ありません。
正しいゴルフスイングを身につければ、ハンドファーストは自然についてくる。これが基本的な考え方です。
3.ハンドファーストが本領発揮する2つの場面

ハンドファーストの効果がダイレクトに出る場面は、具体的に2つあります。
アプローチショットでの正確性が段違いに上がる
アプローチの基本はハンドファーストで打つことって、よく言われますよね。
なぜアプローチにハンドファーストが効くのか
理由は、アプローチで最も大切な「正確な飛距離管理」と「正確な方向性」を両立できるから。
ピンに寄せるアプローチショットは、ゴルフスコアの肝です。僕も90を切れなかった頃は、アプローチで毎回10ヤードくらいオーバーしたりショートしたりして、せっかくのチャンスを潰してました。
でもハンドファーストでアプローチを打てるようになってから、距離感が劇的に安定したんです。特にピンまで30ヤード以内の勝負所で、ハンドファーストは絶対に裏切りません。グリーン周りでのミスが減ると、家族や仲間とのラウンドでも「おっ、上手くなったね」って言われるようになって、正直めちゃくちゃ嬉しかったです。
ゲームコントロールレベルが上がる
アプローチでハンドファーストが使えると、スコアメイクのレベルが一段階上がります。パーオンできなくても寄せワンが取れるようになるし、ボギーペースで回れるようになる。
接待ゴルフでも「この人、ちゃんとゴルフできるな」って思われるのは、アプローチが上手い人です。ドライバーで飛ばすより、グリーン周りで確実に寄せられる方が、ビジネスの場では信頼されますよ。
ドライバーショットで飛距離と方向性を両立
ドライバーでハンドファーストで打てると、本当に世界が変わります。
ドライバーのハンドファーストで得られるメリット
- ストレートな飛びやコントロールされたショットが打てる
- 飛距離が向上する
- スライスが軽減する
- トップショットが減る
特にスライスに悩んでる人は、ハンドファーストを覚えるだけで解決する可能性が高いです。僕も以前は右に曲がるスライスばっかりで、OBを量産してたんですが、ハンドファーストの感覚を掴んでからは、ストレートからちょっとドロー気味のボールが打てるようになりました。
強力な打者になれる理由
ドライバーをハンドファーストで打てれば、強力な打者になれます。ストレートな飛びはもちろん、フェードやドローなど、コントロールされたショットも打てるようになるんです。
ちなみに、ツアープロのニコライ・ホイガードのドライバーショットは、ボールスピードが190mphに達するって記録があります(出典:TPI公式Twitter、2023年11月21日投稿)。もちろん僕たちアマチュアがそこまで到達するのは無理ですが、ハンドファーストで打てるようになると、今より確実に飛距離は伸びます。
夫婦や家族旅行を兼ねてゴルフに行くとき、ティーショットでビシッと飛ばせると、やっぱりカッコいいですよね。
4.おすすめのハンドファースト練習方法と練習器具

ここからは具体的な練習方法です。
ハンドファーストマスターという練習器具が最強
ゴルフのハンドファーストを練習できる器具で、僕が実際に使って効果があったのは「ハンドファーストマスター」です。

商品名: ハンドファーストマスター
開発者: 三觜喜一(みつはしよしかず)プロ
公式サイト: https://mitsuhashi-golf.com/
三觜プロは、YouTubeでも有名なティーチングプロで、多くのアマチュアゴルファーを指導してきた実績があります。
ハンドファーストマスターの3つのおすすめポイント

1. ロフトを立てる感覚が具体的にわかる
この練習器具の最大の特徴は、ロフトが100度に設計されてること。普通のウェッジでも56度とか60度なのに、100度って相当です。
つまり、ハンドファーストで打たないとボールがまっすぐ飛ばない設計になってるんです。僕が初めて使ったとき、「えっ、こんなに手首を前に出さないとダメなの!?」って衝撃を受けました。でもこの感覚を体で覚えられたのが、上達の転機になりましたね。
2. 悪いスイングの時はミスショットになる仕組み
これがすごいのは、悪いスイングだとまともにボールが飛ばない設定になってること。変な打ち方でも球が飛んでしまうのがゴルフの厄介なところなんですが、この練習器具は正直です。
ハンドレート(手がボールより後ろ)で打つと、ボールは真上に上がるか、ほとんど前に飛びません。だから「正しく打てたかどうか」が一発で分かるんです。
3. 開発者の三觜プロの想いが詰まってる
三觜プロは長年のレッスン経験から、こんな想いでこの器具を開発したそうです。
ジュニアのほとんどがインパクトの時にフェースが上を向いてハンドレートのインパクトをしているのに対し、トッププロ達は全員ハンドファーストのインパクトをしていた。どうやったらこのハンドファーストインパクトを獲得できるのか?色々考えた結果、サンドウェッジで低い球を打たせる練習をさせた。すると、ドライバーに至るまで球筋が変わり飛距離もどんどん伸びてきた。練習量の少ないアマチュアでもハンドファーストインパクトを獲得できれば必ず上手くなるという確信めいたものがあった。正しいインパクトをせずに間違ったインパクトをしたら、まともに当たらなければ良いのに!スイングが悪ければ空振りしてくれたらもっと上達するのにと思って、そのような練習器具を完成させた。
(出典:ハンドファーストマスター公式サイト、三觜喜一プロのコメント、2020年4月22日)
このコメントを読んで、「プロもアマチュアを教えるのに苦労してるんだな」って親近感が湧きました。同時に、この器具に込められた想いが本物だって確信できました。
実際の練習方法
ハンドファーストマスターの公式サイトには、使い方動画もあります。最初は室内の練習マットでゆっくり打つところから始めて、徐々にスピードを上げていくのがおすすめです。
僕の場合、週に2回くらい家で20球ずつ打つ練習を1ヶ月続けたら、実際のラウンドでもハンドファーストの感覚が出てくるようになりました。
まとめ:ハンドファーストは「なる」もの。焦らず練習しよう
ゴルフのハンドファーストは、確かに難しいショットです。でも見返りは大きい。
初心者の方は、まっさらな状態からハンドファーストを基本に取り入れてもいいタイミングだと思います。逆にスイングがある程度安定してきた中級者の方も、今から取り入れれば次のステージに進めます。
大切なのは「作ろう」としないこと。ハンドファーストは「なる」ものです。クラブの自然な動きを邪魔せず、正しいスイングを身につければ、自然とハンドファーストになります。
接待ゴルフで恥をかきたくない、仲間とのラウンドでカッコよく飛ばしたい、家族旅行のついでのゴルフでも上手いところを見せたい。そんな社会人ゴルファーの皆さん、ハンドファーストを覚えれば、ゴルフがもっと楽しくなりますよ。
焦らず、楽しみながら練習していきましょう。
ツアープロの全員ができて、アマチュアゴルファーができないゴルフスキルはたくさんありますが、よく名前が上がるのはハンドファーストで打つ、だと思います。
ゴルフのハンドファーストとは、インパクトの時にボールよりも手が前に出ている状態で、インパクトの形の一つです。アイアンのダウンブローや、ドライバーショットの時に取り入れると強い弾道を生み出したり、飛距離をさらに伸ばせることからメリットが多いんですが、なかなか素人ゴルファーには難しいスキルです。
なぜハンドファーストが難しいのかというと、ハンドファーストは作るものではなく「なるもの」だからだと思います。このニュアンス(感覚)がとても難しいんだと思います。





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