ゴルフを始めるにはまず最低限必要な道具やウエア、小物などをそろえる必要がありますが、その中でも、もっとも重要な道具はクラブ。
ゴルフをこれから始めようと考えている方・はじめたばかりの方に向けて
- クラブの特長と使い方
- クラブの購入
- クラブの買い替え
- クラブの買い足し
なときに役立つ、ゴルフクラブほぼ全種類の特長と使い方について解説します。
どんだけ種類があるのか?どういう場面でどのクラブを使うの?そんな疑問を解決しちゃいましょう。
目次
1 .ウッド系(チタン/メタル)ゴルフクラブ
ウッド系はドライバーに代表される、主に遠くへ飛ばすことを目的としたクラブです。
古くはヘッドがパーシモン(柿の木)で作られていたため、今でもウッドと呼ばれますが、現在ではチタン製が主流です。またシャフトはほとんどがカーボンシャフトで作られています。
1-1.ドライバー
ドライバーはゴルフクラブの中で一番距離の出せるクラブです。
ゴルフは多くのスポーツの中で一番ボールを遠くまで飛ばせる競技と言われています。ロフト角は8度~11度・女性用では12度~14度になっています。
ドライバーがまっすぐ遠くまで飛んだときは快感!ゴルフの楽しさをわかりやすく体験できるクラブ。
1-2.フェアウェイウッド
フェアウェイウッドは一般的に4種類。このうち1本〜3本を選択する人が多いです。
名称 | 別名 | ロフト角 |
3番ウッド(3W) | スプーン | 13度〜15度 |
4番ウッド(4W) | バフィ | 15度〜17度 |
5番ウッド(5W) | クリーク | 17度〜19度 |
7番ウッド(7W) | セブンウッド | 20度〜22度 |
たまーに、9番ウッド・11番ウッド・13番ウッドのもっとロフト角の大きいものもありますが、レアです。女性で『アイアンが苦手』という人は、ウッド系のクラブがとってもおすすめ。
1-3.ユーティリティ
ユーティリティは25年ほど前にロングアイアンに代わるクラブとして登場した新しいジャンルのクラブです。
その名の通り、球が上がりやすく、いろんな場面で使用できる便利なクラブで、アマチュアには非常に扱いやすいクラブですが、最近は女子プロに限らず男子プロもセッティングに加えるケースも増えています。
フェアウェイウッドとアイアンとの関係で、1本ないし2本程度選択する人が多いです。
ユーティリティには一部スチールシャフトのものがあるので上級向けとして解説しておきます。
●ウッド系ユーティリティ
ウッド系はフェアウェイウッドに似たヘッドが大きめのクラブなので、ロングアイアンが苦手でフェアウェイウッドが得意な人におすすめです。
ロフト角は20度~27度ぐらいですがメーカーによってマチマチなので都度、確認してください。
●アイアン系ユーティリティ
アイアン系は後で説明するアイアンヘッドのソール(底部)を広く大きくした形状のクラブで、フェアウェイウッドよりアイアンが得意な人はこちらが向いています。
最近はモデルの数が少なくなっていて、ロフトはウッド系ユーティリティとほぼ同じです。
2.アイアンセット
アイアンはウッド系とは違い、遠くに飛ばすことよりも狙ったところにボールを運ぶことを主目的としたクラブです。
アイアンは昔からステンレスなどの鉄で作られていることからアイアンと呼ばれています。命とも言えるヘッド部分の製造工程が2種類あるのが魅力のひとつと云えます。
- 鍛造(たんぞう)|古くから刃物や武具と同じ製造方法で金属をハンマー等で叩いて作ること。
- 鋳造(ちゅうぞう)|金属を熱でとかし鋳型(いがた)に流し込んで器物を作ること。
特に日本では軟鉄鍛造(なんてつたんぞう)アイアンが打感もいいと評判がよく、愛好家も少なくありません。個人の感性なので根拠はわかりませんが、伝統とも言える製造工程ですからね、技術は確かと云えます。
10年前は、よく3番からサンドウエッジ(SW)まで10本セットが普通でしたが、最近では一般的に5番(5I)からピッチングウエッジ(PW)までの6本をセットで販売されています。
以下に代表的なアイアンヘッドの紹介をします。メリット、デメリットというほどではないのですが、わかりやすいのであえて分けて解説してます。自分のレベル・目標・好みに合わせて選んでください。
2-1.マッスルバック
マッスルバックとはアイアンヘッドのバックフェースに厚みがあり、ヘッドが小さめの昔ながらの形状が特徴です。
メリット
打感がいいことでプロや上級者に好まれているクラブです。
デメリット
操作性がいい反面、芯を外すと飛距離が大きく落ちたりするのでアベレージゴルファーには難しいです。
いつかはマッスルバックを使いたいというゴルファーも多く、憧れのモデルです。
2-2.キャビティバック
キャビティバック(通称:キャビティアイアン)は、ヘッドの後方をえぐり取った形状になっていて、そのえぐり取った部分の重量をヘッドのソール部分などに配分することで重心位置を下げる設計になっています。
メリット
多くのゴルファーが使用しているので使いやすいクラブと言っていいでしょう。スイートスポットがマッスルバックに比べ広いので、ミスショットに強く、よりやさしく球を上げることができるようになっています。
デメリット
ポケットキャビティや中空キャビティと呼ばれる、ヘッド後方ソールに近い部分をより薄く削り取ったり、ヘッド内部を空間にした新しいキャビティアイアンもたくさん出てきているので、すぐ新しいものが気になってしまいます。
3.ウエッジ
ウエッジはグリーン近くやバンカーなどで使用するクラブですが、ゴルフのスコアを左右するとても大事なクラブです。上級者やプロはウエッジの出来が勝負を左右するといっても過言ではありません。
ウエッジは奥が深く、ウッド系やアイアンよりも膨大な数のメーカーからデザインのものが製造され、ここでは語りつくせないほどなのですが、なるべくわかりやすく解説してみます。
3-1.ピッチングウエッジ(PW)
主にグリーン周りや100ヤード゙前後の距離を打つクラブで、通常アイアンセットに入っているのでそれを使用してください。
最近のアイアンセットはロフトが立っているためロフト角は42度〜45度ぐらいのものが多いです。
3-2.アプローチウエッジ(AW)
主にグリーン周りに加え、80ヤードから90ヤード前後を打つクラブで、ロフト角は48度ぐらいから54度のクラブをこう呼びます。その名の通り、グリーン近くでアプローチによく使用します。
最近はAWと呼ばず、ロフト角のまま50度とか52度とか呼ぶことが増えてきています。
3-3.サンドウエッジ
その名の通り、バンカーから出すためのクラブで、サンドウエッジにはバンスというヘッド後方の出っ張りが大きいのが特長です。
バンカーだけでなく60から70ヤード前後のフルショットに使用したり、グリーン周りのアプローチにもよく使用します。ロフト角は56度〜58度が一般的です。
3-4.ロブウエッジ
一般アマチュアゴルファーにはロブウエッジという言葉はあまり聞き慣れないかもしれませんが、ピンが近いときや砲台グリーンに球をふわっと上げて止めるようなロブショットを打つ時に使うクラブです。
通常あまり必要はありませんがコースによってはあれば便利です。ロフト角は60度〜64度ぐらいのものです。
4.パター
パターはご存知の通り、グリーン上でボールをカップインさせるためのクラブですが、ウエッジと同様スコアを作るために非常に大事なクラブです。
驚く人もいるかもしれませんが、スコアの半分近くはパターなのです。
プロなどはこのパターの出来で生活が決まると言っても過言ではないので、毎日パターを替えるプロもいるぐらいです。それぐらいパターは繊細なもので、シャフト長さの違いやネック、シャフトの位置、ヘッド形状、グリップの違いなどいろいろなものがあり一筋縄ではいきません。
4-1.ヒールトゥバランス型パター
通称ピン型、ブレード型と呼ばれるパターです。細めのシャープなヘッドでフェースを開いて閉じる円弧を描くような打ち方をする人に向いているといわれています。
4-2.フェースバランス型パター
マレット、ネオマレットと呼ばれているパターがこれに該当します。半月形や台形などいろんな形の大型ヘッドで、まっすぐ引いてまっすぐ打つ人に向いていると言われます。
4-3.長尺(中尺)パター
通常パターは33インチから35インチが基本ですが、シャフトがそれより長いパターのことです。
ヘッド形状はさまざまです。もともとアマチュアで使用している人は少ないですし、プロでもルールでアンカリング(胸でグリップを固定すること)が規制された関係で今は少なくなっています。
5.ゴルフクラブ選びに迷った時
実体験からですが、ゴルフクラブを選ぶのに迷わない人っていないと思います。時には、「いいや買っちゃえ!」ってなっちゃうんですが、結局そのクラブの特徴を理解していないと、そのあとスコアが下がってもなぜ下がったのかがわからないんですよね。スコアが上がっても同じです。
納得しないクラブは、購入せずに立ち止まるのをおすすめします。ゴルフクラブもそんなに安くはないですからね。
ゴルフクラブは、たくさんの種類・役割・形状があります。ひとつひとつ奥が深く、ゴルフを長年やっていても自分に合うのかどうなのかわからなくなることもしばしば。
だからクラブの知識をコツコツと深めておくとある日突然、答えが見つかることがあります。
それに、14本すべて自信をもって打ちこなせるという人もなかなかいません。
- 練習して上達するにしたがってクラブを替えていく
- 見た目カッコいいクラブをバッグに入れたい!
というのもゴルフの楽しみだし、醍醐味の一つです。クラブへの探究心をやめないで置くのもゴルフクラブ選びのポイントです。
まとめ
ゴルフクラブの種類をほぼ解説しました。自分が使うクラブの種類を決めたらそこからまた、どのメーカーにするか?を選択していく作業があります。ぜひいろんなクラブを試して楽しいゴルフライフを送ってください。
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