ゴルフクラブの種類、どれくらい把握していますか?ドライバー、アイアン、パター…ざっくり分かるけど、詳しい違いは知らない、なんてことありませんか?
ゴルフをもっと楽しむには、クラブの特徴や使い分けを知ることが大切です。このガイドでは、ゴルフクラブ全種類をわかりやすく解説します。
初心者の方も、クラブ選びに迷っている方も必見の内容!これを読めば、クラブに対する理解がグッと深まりますよ。
目次
1. ゴルフクラブの基本:全体像を知ろう
ゴルフクラブは大きく分けて「ウッド」「アイアン」「パター」「ウェッジ」の4つのカテゴリーに分類されます。それぞれが異なる用途を持ち、状況に応じて使い分けることでスコアメイクを助けてくれます。
さらに、クラブには「ヘッド」「シャフト」「グリップ」という3つの主要パーツがあり、それぞれが性能に影響を与えます。
種類が多い理由は、距離やショットの正確性を最適化するため。クラブごとの役割を知ることが、ゴルフ上達の第一歩です。
2. 主要なゴルフクラブの種類と特徴
ドライバー(1W)
ドライバーはティーショットで使用される、最も飛距離を出すためのクラブです。ヘッドが大きく、軽量なシャフトを使用することで、強い弾道を生み出します。初心者は「ヘッドが大きめで軽量」のモデルを選ぶと、ミスショットが減らせますよ!
ドライバーはゴルフクラブの中で最も長いクラブで、一番距離の出せるクラブです。
ティーショットに使用されます。
大きなヘッドと低いロフト角をもち、最もボールを遠くへ飛ばすことができるのが特徴です。
ロフト角は8度~11度・女性用では12度~14度になっています。
ドライバーがまっすぐ遠くまで飛んだときは快感なのでゴルフの楽しさをわかりやすく体験できるクラブでもあります。
ドライバーは、ウッド系と呼ばれます。理由は、昔ヘッドがパーシモン(柿の木)で作られていたため、今でもウッド系と呼ばれています。
ウッド系とただ呼ばれているだけで現在ではチタン製が主流、シャフトはカーボンシャフトで作られています。
フェアウェイウッド(FW)
フェアウェイウッドはフェアウェイからの長距離ショットに適したクラブ。ドライバーほどの飛距離は出ませんが、正確性が増します。特に「3番ウッド」や「5番ウッド」は初心者に扱いやすいです。
フェアウェイウッドは長射程のクラブで、フェアウェイやラフからのセカンドショット前半で使用されます。
フェアウェイウッドは一般的に4種類ありますが3ウッドや5ウッドが通常使用され、4本のうち1本〜3本を選択する人が多いです。
名称 | 別名 | ロフト角 |
3番ウッド(3W) | スプーン | 13度〜15度 |
4番ウッド(4W) | バフィ | 15度〜17度 |
5番ウッド(5W) | クリーク | 17度〜19度 |
7番ウッド(7W) | セブンウッド | 20度〜22度 |
たまーに、9番ウッド・11番ウッド・13番ウッドのもっとロフト角の大きいものもありますが、レアです。
女性で『アイアンが苦手』という人は、ウッド系のクラブがとってもおすすめ。
ユーティリティ(UT)
ユーティリティはアイアンとウッドの中間的存在。ラフやフェアウェイでのミスをカバーしやすく、万能なクラブです。「ハイブリッドクラブ」とも呼ばれ、初心者でも簡単に飛ばせる設計が魅力です。
ユーティリティは25年ほど前にロングアイアンに代わるクラブとして登場した新しいジャンルのクラブです。ハイブリットとも呼ばれます。
アイアンとフェアウェイウッドの中間の特徴を持つクラブで、難しいライからのちょっとや長いアプローチに使用されます。番手は通常3番から6番までがあります。
球が上がりやすく、いろんな場面で使用できる便利なクラブで、アマチュアには非常に扱いやすいクラブですが、最近は女子プロに限らず男子プロもセッティングに加えるケースも増えています。
フェアウェイウッドとアイアンとの関係で、1本ないし2本程度選択する人が多いです。
アイアンセット
アイアンは精密なショットを求められる場面で活躍します。番手によって飛距離が異なり、ロングアイアンは距離、ショートアイアンは精度を重視します。初心者は扱いやすい「キャビティバック」デザインがオススメ。
アイアンはウッド系とは違い、遠くに飛ばすことよりも狙ったところにボールを運ぶことを主目的としたクラブです。
フェアウェイからの短いアプローチやグリーン手前のショットに使用されます。
アイアンは昔からステンレスなどの鉄で作られていることからアイアンと呼ばれています。
命とも言えるヘッド部分の製造工程が2種類あるのが魅力のひとつと云えます。
アイアンのヘッド部分
- 鍛造(たんぞう)|古くから刃物や武具と同じ製造方法で金属をハンマー等で叩いて作ること。
- 鋳造(ちゅうぞう)|金属を熱でとかし鋳型(いがた)に流し込んで器物を作ること。
特に日本では軟鉄鍛造(なんてつたんぞう)アイアンが打感もいいと評判がよく、愛好家も少なくありません。
個人の感性なので根拠はわかりませんが、伝統とも言える製造工程ですからね、技術は確かと云えます。
10年前は、よく3番からサンドウェッジSW)まで10本セットが普通でしたが、最近では一般的に5番(5I)からピッチングウェッジ(PW)までの6本をセットで販売されています。
番手は3番から9番まであり、番手が小さくなるほどロフトが増えます。
以下に代表的なアイアンヘッドの紹介をします。
メリット、デメリットというほどではないのですが、わかりやすいのであえて分けて解説してます。自分のレベル・目標・好みに合わせて選んでください。
マッスルバック
マッスルバックとはアイアンヘッドのバックフェースに厚みがあり、ヘッドが小さめの昔ながらの形状が特徴です。
マッスルバックのメリット | 打感がいいことでプロや上級者に好まれているアイアンヘッド |
マッスルバックのデメリット | 操作性がいい反面、芯を外すと飛距離が大きく落ちたりするのでアベレージゴルファーには難しいですアイアンヘッドです |
いつかはマッスルバックを使いたいというゴルファーも多く、憧れのアイアンヘッドです。
キャビティバック
キャビティバック(通称:キャビティアイアン)は、ヘッドの後方をえぐり取った形状になっていて、そのえぐり取った部分の重量をヘッドのソール部分などに配分することで重心位置を下げる設計になっています。
キャビティバックのメリット | 多くのゴルファーが使用しているので使いやすいクラブヘットです。スイートスポットがマッスルバックに比べ広いので、ミスショットに強く、よりやさしく球を上げることができるようになっています。 |
キャビティバックのデメリット | ポケットキャビティや中空キャビティと呼ばれる、ヘッド後方ソールに近い部分をより薄く削り取ったり、ヘッド内部を空間にした新しいキャビティアイアンもたくさん出てきているので、すぐ新しいものが気になってしまいます。 |
ウェッジ(AW、SW、LWなど)
ウェッジはグリーン周りのアプローチで使用するクラブです。バウンス角やロフト角が異なる種類を使い分けることで、多様な状況に対応可能です。初めてなら「サンドウェッジ(SW)」が便利
ウェッジはグリーン近くやバンカーなどで使用するクラブですが、ゴルフのスコアを左右するとても大事なクラブです。
上級者やプロはウエッジの出来が勝負を左右するといっても過言ではありません。
ウェッジは奥が深く、ウッド系やアイアンよりも膨大な数のメーカーからデザインのものが製造され、ここでは語りつくせないほどなのですが、なるべくわかりやすく解説してみます。
ウェッジの種類は主に、ピッチングウェッジ・アプローチウェッジ・サンドウェッジ、ログウェッジがあります。
ピッチングウェッジ(PW)
主にグリーン周りや100ヤード゙前後の距離を打つクラブで、通常アイアンセットに入っているのでそれを使用してください。
最近のアイアンセットはロフトが立っているためロフト角は42度〜45度ぐらいのものが多いです。
アプローチウェッジ(AW)
主にグリーン周りに加え、80ヤードから90ヤード前後を打つクラブで、ロフト角は48度ぐらいから54度のクラブをこう呼びます。
その名の通り、グリーン近くでアプローチによく使用します。
最近はAWと呼ばず、ロフト角のまま50度とか52度とか呼ぶことが増えてきています。
サンドウェッジ(SW)
その名の通り、バンカーから出すためのクラブで、サンドウェッジにはバンスというヘッド後方の出っ張りが大きいのが特長です。
バンカーだけでなく60から70ヤード前後のフルショットに使用したり、グリーン周りのアプローチにもよく使用します。ロフト角は56度〜58度が一般的です。
ロブウェッジ(LW)
一般アマチュアゴルファーにはロブウェッジという言葉はあまり聞き慣れないかもしれませんが、ピンが近いときや砲台グリーンに球をふわっと上げて止めるようなロブショットを打つ時に使うクラブです。
通常あまり必要はありませんがコースによってはあれば便利です。
ロフト角は60度〜64度ぐらいのものです。
パター(Putter)
パターはスコアを決定づけるクラブ。マレット型とブレード型の2種類があり、自分のストロークタイプに合ったものを選ぶのがポイントです。ゴルフの「締めくくり」にふさわしいクラブです。
驚く人もいるかもしれませんが、スコアの半分近くはパターなのです。
プロなどはこのパターの出来で生活が決まると言っても過言ではないので、毎日パターを替えるプロもいるぐらいです。
それぐらいパターは繊細なもので、シャフト長さの違いやネック、シャフトの位置、ヘッド形状、グリップの違いなどいろいろなものがあり一筋縄ではいきません。
ヒールトゥバランス型パター
通称ピン型、ブレード型と呼ばれるパターです。
細めのシャープなヘッドでフェースを開いて閉じる円弧を描くような打ち方をする人に向いているといわれています。
フェースバランス型パター
マレット、ネオマレットと呼ばれているパターがこれに該当します。半月形や台形などいろんな形の大型ヘッドで、まっすぐ引いてまっすぐ打つ人に向いていると言われます。
長尺(中尺)パター
通常パターは33インチから35インチが基本ですが、シャフトがそれより長いパターのことです。
パターのヘッド形状はさまざまです。
もともとアマチュアで使用している人は少ないですし、プロでもルールでアンカリング(胸でグリップを固定すること)が規制された関係で今は少なくなっています。
3.クラブの選び方:自分に合う一本を見つける
自分のスイングスタイルや体型に合ったクラブを選ぶことが大切です。初心者はフルセットを購入するのも良いですが、特に使いやすいモデルを試打してから選ぶのが失敗しないコツです。クラブフィッティングを受けるとさらに最適なクラブが見つかりますよ。
4.ゴルフクラブのメンテナンスと寿命
お気に入りのクラブを長持ちさせるには、定期的なメンテナンスが欠かせません。使用後は必ず汚れを落とし、グリップ交換も1〜2年に一度を目安に行いましょう。丁寧に手入れすることで性能を保てます。
まとめ
クラブの種類や特徴を理解することで、ゴルフの奥深さがさらに広がります。今回のガイドを参考に、自分に合ったクラブを見つけ、ゴルフライフを充実させましょう。さあ、新しいクラブで最高のラウンドを楽しんでください!
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