【キャディに好かれるゴルファーであれ】ハウスキャディは5人目の仲間

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ルール・マナー

「一度もキャディさんをつけたことがない」という人もいるのではないでしょうか?

そこで、学生時代キャディアルバイト経験のある僕として、ハウスキャディの存在をもう一度考えて欲しくこの記事を掲載することにしました。

単に、球探しやクラブ運びするキャディもいますが、キャディの最大のメリットといえば、最高のスコアに近づけてくれることだと思います。

キャディにはどのような役割がありプレーにおいて明確なメリットを知れば「今日はキャディさんをつけよう」とか「このコースはフリーで回ろう」とか選択の幅が広がると思いますので是非参考にしてください。

1.キャディの役割

キャディの仕事は主に4つあります。

  1. クラブの運搬・取り出し・清掃
  2. ボールの捜索
  3. 距離やホールの特長、風の状況、ハザードの位置や狙いどころなどプレーの参考になる情報の伝達
  4. グリーン上でのボール拭き、傾斜、芝目などの情報の伝達
キャディとはラウンド中唯一ゴルファーを助けることが許されている存在ということです。このキャディには、ハウスキャディとプロキャディが居ます。

ハウスキャディとは

ハウスキャディとはラウンド中唯一ゴルファーを助けることが許されている存在ですが、ハウスキャディには2種類のタイプが存在します。

タイプ①ルールを理解しコースを熟知しているキャディ

このタイプのキャディは、誰よりもコースを熟知している人物で、プレーヤーが一打でも少なくホールアウトする手助けをすることを全力で考えてくれます。そうすることでプレーヤーも安心してラウンドができるので精神的な安心も与えてくれます。

  • フルタイムで雇用されている正社員
  • コースの研修生
  • 派遣キャディ(いろんなコースを知っている人が多い)

タイプ②アルバイトキャディ

高い時給が目的でキャディになることを選んだタイプ。クラブを運ぶだけが仕事で、その他の役割は果たすことをしません。

  • 学生のアルバイト

キャディさんへ信頼を置きアドバイスが欲しい人はタイプ①がいいですよね。自分の考えでプレーを楽しみたい人はタイプ②がいいと思います。

プロキャディとは

プロキャディとはプロゴルファーと個人と契約し、キャディを生業としている人のことです。プロキャディの契約は大きく3つあります。

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タイプ①専属プロキャディ

1人のプロゴルファーにずっと帯同してツアーを周るプロキャディです。

タイプ②試合ごとに契約

試合ごとに単発で契約するキャディです。

タイプ③マネージャー業まで行うキャディ

長期契約でプロゴルファーのマネージャーまで兼ねた仕事もしているプロキャディもいます。プロゴルファーのメンタル面のサポートでも重要な役割を果たします。

一般的にプロキャディは試合ごとに固定給に加え、プロの成績による歩合給を決めています。優勝した場合、賞金の10%が普通と言われています。ただし、キャディ自身の交通費、宿泊代、食事代などは自腹なので、契約プロが予選落ちでもしようものなら赤字になることもあるようです。厳しい商売といえます。

プロキャディさんと関わることは一般のゴルファーはほとんどないと思います。そこでアルバイト時代のキャディとしての経験を少しお伝えしたいと思います。

2.キャディ時代実際にあった話

最近はキャディを依頼するプレーヤーが減ったので逆に良いお客様が多い傾向にあるようです。僕がアルバイトしていた頃はそうでもなかった。横柄な客には全力で塩対応。

酔っ払ってる

ハーフでのアルコールもゴルフの楽しみのひとつですが、飲み過ぎて後半ゴルフがめちゃくちゃになって、キャディに絡む、グリーンをぐちゃぐちゃにする(器物破損)。酔わないと本音を出さないって時代は終わってるよ。

「うっとおしい」と聞こえる声で言われた

キャディも人なので傷つきます。「ついての来るのがうっとおしいわー」と聞こえる声で言って来るプレーヤーさんがたまにいます。じゃあ頼むなよ、と思います。

出禁

名門コースではキャディ側がジャッジしてマナーが悪いお客様を出禁にすることができます。ゴルフは娯楽とも言いますが、紳士なスポーツ競技であることを大切にしているゴルフ場もあります。

インスタ映えしか狙ってない#ゴルフ女子

グリーンで飛び跳ねる・写真を撮るのが優先でスロープレー・服装がゴルフに適していないなどの「#ゴルフ女子」が年々増えています。最低限のルールを守ってスポーツをしにきて欲しい。

林の中にボールが曲がったのに呑気にカート乗ってる

「〇〇さーーーんのボールここですよーーー!!!」と先に言って教えてあげましょう。キャディ以外のプレーヤーもイライラしてます。キャディが一目散に走っていってボールを拾って息を切らして戻って来た時「大丈夫?」よりも「ごめんね」と言って欲しい。

グリーンの上に物を置く

「たかがこのぐらいの重さでグリーンは傷つかないだろ」と言われますが、たかがそのぐらいの重さでグリーンは傷つきます。

「セルフバック持ってる方が楽やろ?」と言われた時

楽なわけがない。2本でいいウェッジを4本、5本も入れているバックは邪魔だし。デザインがめっちゃダサいんです。

「ボール拭いて」とポーンとボールを投げて来る

人を人と思っていない人の行動だと感じます。拭いて欲しくともゲームのタイミングもあるし、頼み方もおかしい。

「進行が遅いのはキャディのせい」

ただのクソリプです。

グリーン上でスコアを書く

後ろのお客様が待っているのです。ゴルフ場はあなただけのものではありません。少しは気にしてください。

自分で考えずにアドバイスを求めて来る、で言ったら言ったで否定して来る

グリーンで「上り?下り?どれぐらい曲がる?」となんども聞いてきます。曲がり幅はプレーヤーの打ち方、タッチに大きく影響を受けるので、入るラインは一つではないのに「もっと曲がると思ったんだよな」いかにもキャディのアドバイスが悪いように言って来る。

下手な人に限ってルーティーン遅いです。

ロストしたのはキャディのせい

もちろんボールを見ていますが、ロストしたことをキャディのせいにするのはおかしいです。特殊能力とかありません、普通の目で見ています。

キャディはプレイヤーを全力でサポートは致しますが、付き従うわけではないことをご理解ください。

3.キャディへの心付け事情

キャディへの心付けは必ずしなければならないということはありません。何かしたいという場合は売店のドリンクを渡してください。

マナーとエチケットを守り、楽しく真剣にラウンドすること。当たり前なのですがそれもできないプレーヤーが少なからずいます。その精神を踏まえた上でチップを渡すのは自由にしてください。

ハウスキャディの身近な話を聞いていると、自分のプレー姿をイメージしやすいですよね。次はプロキャディの話をしていきます。

4.タイガー・ウッズのプロキャディ

タイガー・ウッズのキャディについて触れておきます。

タイガーの元キャディ スティーブ・ウイリアムス氏

タイガーと1999年から2011年7月まで長くコンビを組んだのが、ニュージーランド出身のスティーブ・ウイリアムス氏です。「タイガーの元キャディ」とよく言われています。

逆鱗に触れあっさり解雇

メジャー13勝を誇る名コンビでした。が、2011年タイガーが不倫スキャンダルやひざの故障で欠場が続く中、スティーブが全米オープンでアダム・スコットのバッグを担いだことにタイガーが激怒。あっさりと解雇されました。

暴露本を出し自分が炎上

その後、スティーブが2015年に「アウト・オブ・ザ・ラフ」という暴露本を出版したのですが、タイガーのキャディ時代に13億円も稼いだといわれる元パートナーからの暴露でスティーブ自身の評判もダダ下がりしました。

現在はキャディを引退し母国に帰ってゆっくり日々をすごしているようです。

現在のキャディはジョー・ラカバ

次にタイガーのキャディとなったのが、フレッド・カプルスやダスティン・ジョンソンなどのキャディもしていた、ジョー・ラカバです。コンビ結成以降もタイガーがケガでなかなかツアーに復帰できず、もう勝てないと言われていた中でもじっとタイガーの帰りを待っていたジョー。

2019年マスターズで優勝

この新コンビに19年今年のマスターズでやっと遅い春が訪れました。プロキャディにもいろんなドラマがありますね。

5.トム・ワトソンのプロキャディ

「これを君に捧げるよ!ブルース」と叫びながらアイスバケツチャレンジに参加したのがトム・ワトソン。彼はアメリカを代表するゴルファーです。

引用: Facebook

彼のキャディを30年間勤めていた人物こそが名前を呼ばれたブルース・エドワーズ氏です。彼はALS難病を発症し2004年4月8日に亡くなっています。

トム・ワトソンは、ブルース・エドワーズが18歳の時に出会いそこから30年間タッグを組みます。

タッグを組んでから成績がすごい

1977年から1980年までは4年連続で賞金王に輝き、マスターズ2回優勝、全米オープン1回優勝、全英オープン5回優勝しており、メジャー通算8勝は歴代6位の記録です。1982年の全米オープンゴルフでは最終日に帝王・ジャック・ニクラスとの接戦の末、優勝を飾ったことから新帝王とまで呼ばれるようになり、1988年には世界ゴルフ殿堂入りも果たしたのです。

一般家庭からここまでゴルフで成果を出せたのは、相棒のブルース・エドワーズのキャディあってこそ。

プロキャディのポジションを確立

さらに、当時「サービスキャディ」とただの荷物運びとされていたキャディというポジションをプロキャディにまで伸し上げた草分け的存在と言われています。

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出典:Amazon

キャディはゴルファーの選手生命を一緒に背負っているプレーヤーの一部。これからもゴルフを支える大切な存在です。

まとめ

ゴルフ場は減る一方。キャディさんの存在もどんどん気薄になっています。「キャディさんがついてすごい楽しかった」「このプレーヤーさんデキる!」と互いに気持ちよくゴルフができるのが最高ですよね。

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