バンカーから1発で脱出できれば、スコアは確実に縮まります。
結論から言いますと、バンカーショットの上達には「正しい構え」「砂を打つ感覚」「適切なクラブ選択」の3つが欠かせません。これらをマスターすれば脱出率は80%以上に跳ね上がり、ラウンド中の余計なストレスから解放されます。
僕自身、30代でゴルフを本格的に始めた頃、バンカーに入るたびに3打も4打も叩いていました。接待ゴルフで取引先の前で何度も空振りする悪夢…今思い出しても冷や汗ものです。でもコツさえ掴めば、バンカーは実はアプローチより簡単なショットなんです。
この記事では、明日のラウンドから即実践できるバンカーショット上達法を、失敗談も交えながら徹底解説していきます。
1.バンカーショットが難しい本当の理由

バンカーって、なぜあんなに難しく感じるんでしょうか。実は多くのゴルファーが誤解しているポイントがあります。
ボールを直接打とうとする心理的プレッシャー
通常のショットと違い、バンカーでは「ボールの手前の砂を打つ」という特殊な技術が必要です。これが頭では分かっていても、いざ構えると「ボールを打たなきゃ」という本能が働いてしまうんですよね。
僕も初めて千葉県の千葉夷隅ゴルフクラブ(公式サイト)でラウンドした時、7番ホールのガードバンカーで5打も叩きました。同伴者の視線が痛かったです…。
練習する機会が圧倒的に少ない
打ちっぱなしにはバンカー練習場がないことがほとんど。つまり実戦でしか練習できないという悪循環に陥りがちです。ラウンド中にいきなり本番を迎えるわけですから、上手くいかなくて当然なんです。
2.バンカーショット上達の3つの黄金ルール

ここからは、バンカーから確実に脱出するための具体的なテクニックを解説します。
ルール1:オープンスタンスとフェースオープンが基本中の基本
まず構えから見直しましょう。バンカーショットの成功率を左右する最重要ポイントです。
具体的な構え方:
- 足幅は肩幅よりやや広め
- 目標ラインに対して20〜30度左を向く(オープンスタンス)
- フェースは目標方向に向けたまま(実質オープンフェース)
- 体重配分は左足6:右足4
- グリップは通常より2〜3cm短く持つ
この構えを作ると、自然とアウトサイドインの軌道になり、砂を薄く長く取れるようになります。僕は最初この「左を向く」感覚が掴めず、何度も右にすっぽ抜けてバンカーの反対側に飛ばしていました。
ルール2:ボールの5cm手前の砂を打つイメージ
「砂を打つ」と言われても、具体的にどこを狙えばいいのか分からない方も多いはず。
実践的な狙い方:
- ボールの左側5cm手前に仮想のボールをイメージ
- その仮想ボールを打つつもりでスイング
- フォローは大きく取る(ここ重要!)
- 砂の取る量は「薄い名刺1枚分」を目安に
よくある失敗は、砂を取りすぎてしまうケース。僕も神奈川県の箱根湖畔ゴルフコース(公式サイト)で、張り切って砂ごとボールを10cmも掘ってしまい、1mも飛ばなかった苦い経験があります。
ルール3:加速しながら振り抜くリズムを作る
バンカーショットで最も多いミスが「インパクトで減速する」こと。これでは砂の抵抗に負けてしまいます。
正しいスイングリズム:
- バックスイングは通常の70%程度の速度で
- ダウンスイングから一気に加速
- 「シャッ」という砂を切る音を意識
- フィニッシュまで振り切る
練習では「1・2・3」のリズムを口ずさみながらスイングすると、自然と加速するタイミングが掴めます。
3.状況別バンカーショット攻略法

バンカーと一口に言っても、状況によって打ち方は変わります。ラウンド中によく遭遇する3つのシチュエーション別に解説します。
ピンまで距離がある場合(20m以上)
通常のエクスプロージョンショットでは距離が足りません。
対処法:
- 番手を1つ上げる(56度→52度など)
- ボールの手前3cm程度を狙う
- フォローを通常の1.5倍大きく取る
- スタンスの開き具合を若干狭める
埼玉県の武蔵カントリークラブ(公式サイト)の18番ホール、30m先のグリーンを狙う場面で、この打ち方を実践したら見事にピン側3mにつけられました。同伴者から「おっ、やるね!」と言われて内心ガッツポーズでしたよ。
目玉(埋まっている)の場合
これは正直、上級者でも難しいシチュエーションです。でも諦めないでください。
対処法:
- フェースをスクエアに戻す(開かない)
- ボールの真後ろを鋭角に打ち込む
- 砂を多めに取る覚悟で
- 飛距離は期待せず、とにかく脱出優先
- フォローは取れなくてOK
目玉の場合、スピンはかからないので転がることを計算に入れましょう。僕は最初これを知らずに、グリーンオーバーを何度もやらかしました。
アゴが高いバンカーの場合
メンタル的にプレッシャーがかかる状況ですが、冷静に対処すれば大丈夫。
対処法:
- ロフトが多いクラブを選択(60度推奨)
- 通常より2cm程度ボール位置を左に
- 体重を左足に7割かける
- ボールの高さだけを意識して振る
- 脱出できればOKという割り切り
山梨県の富士桜カントリー倶楽部(公式サイト)の名物ホール、深いバンカーで何度も脱出できず4打も叩いた経験から学びました。無理は禁物です。
4.バンカーショット上達のための効果的な練習方法

実戦だけでは上達しません。自宅や練習場でできるトレーニングを紹介します。
自宅でできる素振り練習
バンカーがなくても感覚は磨けます。
- タオルを床に敷いてその上で素振り
- タオルの手前5cmを「シュッ」と払うイメージ
- フォローまで振り切る感覚を体に染み込ませる
- 毎日10回×3セットを継続
僕は朝の歯磨きの後にこの練習を習慣化してから、明らかにバンカーショットが安定しました。継続は力なりです。
練習場での応用トレーニング
バンカー練習場がない場合でも、イメージトレーニングは可能です。
- ティーを地面に刺し、その手前5cmにボールをセット
- ティーを残してボールだけを打つ練習
- 成功率が70%を超えるまで繰り返す
- 慣れたらティーの高さを低くして難易度UP
東京都の日神グループ 平川カントリークラブ(公式サイト)の練習場で、この方法を2時間みっちりやったら、翌週のラウンドでバンカー3回中3回脱出できました。
バンカー練習ができる施設
関東近郊でバンカー練習ができる貴重な施設をいくつかご紹介します。
- ヌーヴェルゴルフ倶楽部(千葉県):バンカー・アプローチ練習場完備 公式サイト
- 真名カントリークラブ(千葉県):ショートコース併設でバンカー練習可 公式サイト
- 東京バーディクラブ(東京都):都内で貴重なバンカー練習場あり 公式サイト
月1回でもこうした施設で実戦練習すると、感覚が全く違ってきます。
5.バンカーショット上達に役立つおすすめアイテム

道具選びも上達の鍵。僕が実際に使って効果を実感したアイテムを紹介します。
ウェッジ選びが運命を分ける
バンカーショットの成否はウェッジで8割決まると言っても過言ではありません。
推奨スペック:
- ロフト角:56度(サンドウェッジ)
- バウンス角:10〜14度(砂が柔らかいコースなら12度以上)
- ソール幅:広めが初心者向け
おすすめモデル:
クリーブランド RTX6 ZIPCORE ウェッジ 公式サイト
バウンス角のバリエーションが豊富で、砂質に合わせて選べます。僕は12度を使用していますが、砂の抵抗が少なくスムーズに振り抜けるのが気に入っています。価格は約18,000円〜。
タイトリスト ボーケイデザイン SM10 ウェッジ 公式サイト
ツアープロ使用率No.1の信頼性。スピン性能が高く、グリーン周りからの繊細なショットにも対応。若干高価(約24,000円〜)ですが、一生ものとして投資する価値があります。
練習用ツール
EYELINE GOLF スピードトラップ Amazon販売ページ
スイング軌道を矯正するトレーニング器具。バンカーショットに必要なアウトサイドイン軌道を自然と身につけられます。価格は約5,000円で、自宅練習の効率が格段に上がりました。
グローブは意外と重要
バンカーショットでは通常より強くグリップを握る必要があります。
フットジョイ ピュアタッチ リミテッド 公式サイト
全天候対応型で、グリップ力が抜群。雨の日のバンカーでも滑らずしっかり握れます。1枚約2,500円と少し高めですが、耐久性が高くコスパは良好です。
6.バンカーショットで絶対にやってはいけないNG行動

良い習慣を身につけるのと同じくらい、悪い癖を知ることも重要です。
すくい上げようとする動き
これが最も多い失敗パターン。ボールを上げたい気持ちは分かりますが、これをやるとトップやダフリの原因に。
なぜダメなのか:
- 体が起き上がって軸がブレる
- インパクトで減速してしまう
- 砂の抵抗に負けてヘッドが止まる
クラブのロフトを信じて、下向きに打ち込むイメージが正解です。
バンカー内で足場を固めすぎる
ルール上、砂にクラブを触れさせなければOKですが、足場を作りすぎるのは考えもの。
適切な足場の作り方:
- 軽く足を砂に沈める程度(2〜3cm)
- 左右均等に体重をかけて安定させる
- グリグリ回して深く埋めるのはNG
神奈川県の相模原ゴルフクラブ(公式サイト)で、足場を作りすぎて逆にバランスを崩し、ザックリやってしまった苦い思い出があります。
クラブを短く持ちすぎる
コントロールを意識するあまり、極端に短く持つのは逆効果。
適切なグリップ位置:
- 通常より2〜3cm短い程度
- グリップエンドから指2本分くらい余らせる
- これ以上短いとヘッドスピードが落ちる
7.バンカーの種類と特徴を理解する

日本のゴルフコースでは、砂質によってアプローチが変わります。
重い砂(ウェットサンド)
雨上がりや海沿いのコースに多い、水分を含んだ重い砂。
対処法:
- バウンス角が大きいウェッジを使用
- 通常より強めにスイング
- 砂を薄く取ることを意識
- フォロースルーを大きく
静岡県の川奈ホテルゴルフコース(公式サイト)の海沿いバンカーは、この典型例。潮風の影響で砂が重く、最初は全く飛ばせませんでした。
軽い砂(ドライサンド)
内陸のコースや整備が行き届いた名門コースに多い、サラサラの軽い砂。
対処法:
- バウンス角が小さめのウェッジでもOK
- 通常のスイング力で十分
- 砂をやや多めに取っても飛距離が出る
- スピンがかかりやすい
栃木県の日光カンツリー倶楽部(公式サイト)のバンカーは軽い砂質で、調子に乗って打ったらグリーンオーバーしてしまいました。砂質の見極めは本当に大切です。
8.メンタル面の強化がスコアに直結する

技術だけでなく、心理面のコントロールも重要です。
バンカーに対する苦手意識を捨てる
「バンカー=難しい」という思い込みを外しましょう。
意識改革のポイント:
- バンカーショットはボールに直接当てなくていい
- つまり、ある意味ミスヒットが正解
- 普通のアプローチより実は簡単
- 砂がクッションになってくれる
この考え方に切り替えてから、僕のバンカーショットは劇的に改善しました。「砂が味方してくれる」と思うだけで、不思議と力みが抜けるんです。
ルーティンを確立する
毎回同じ手順で打つことで、プレッシャーを軽減できます。
おすすめルーティン:
- バンカー外から全体の状況を確認(10秒)
- クラブを選択して素振り2回(15秒)
- バンカーに入り足場を作る(5秒)
- ターゲットを見て構える(5秒)
- 深呼吸1回してスイング開始(3秒)
合計40秒以内。これを毎回繰り返すことで、本番でも落ち着いて打てます。
バンカーショットが劇的に変わる!ハンドファーストの感覚を身につける方法
バンカーショットでお悩みですか?実は多くのゴルファーがバンカーで苦労する理由の一つに、正しいインパクトの感覚が掴めていないことがあります。
バンカーショットでは、通常のショットと違って「ボールの手前の砂を打つ」必要がありますよね。でも、この感覚を練習場で繰り返し身につけるのはなかなか難しいもの。そこで注目したいのが、正しいインパクトの基本である「ハンドファースト」の感覚なんです。
ハンドファーストとは、インパクトの瞬間に手元がクラブヘッドよりも先行している状態のこと。この感覚が身についていると、バンカーでも安定したヘッドの入れ方ができるようになります。フェースの開き具合をコントロールしながら、狙った場所にヘッドを入れられるようになるんですね。
もし本気でバンカーショットを含めたショートショートゲームを上達させたいなら、ハンドファーストマスターのような練習器具を使って、正しいインパクトの感覚を体に覚え込ませるのも一つの方法です。自宅でも繰り返し練習できるので、週末のラウンドまでにしっかり感覚を磨けますよ。
おすすめの練習機を体験する。
バンカーから一発で脱出できるようになると、スコアも安定してきますし、何よりゴルフがもっと楽しくなりますよね!
9.接待ゴルフでバンカーを武器にする方法

ビジネスシーンでのゴルフ、バンカーショットが上手いと評価が上がります。
スマートな立ち振る舞い
技術だけでなく、マナーとエチケットも重要。
- 打った後は必ずレーキで砂を均す
- 同伴者がバンカーに入ったら、レーキを準備して待つ
- 自分のボールの足跡だけでなく、周辺もきれいに
- バンカーから出る時は低い場所から
茨城県の東京ゴルフ倶楽部(公式サイト)での接待ゴルフで、この気遣いを実践したら「マナーがいいね」と取引先から高評価をいただきました。
バンカーショットは自信を見せる場面
「バンカー得意なんです」と言えるだけで、ゴルフスキル全体の評価が上がります。
- 迷わず素早く打つ(自信の表れ)
- 1発で確実に脱出する
- ピンに寄ればさりげなくアピール
- 外れても焦らず次に集中
バンカーショットが上手いと「この人、ゴルフやり込んでるな」という印象を与えられます。
10.よくある質問と回答
読者の皆さんから寄せられる疑問にお答えします。
Q1: バンカー専用のウェッジは必要?
A: 初心者のうちは56度のサンドウェッジ1本で十分です。ただし中級者以上なら、52度(ギャップウェッジ)と60度(ロブウェッジ)を追加すると状況対応力が格段に上がります。
僕自身、最初は56度だけでしたが、60度を追加してから深いバンカーへの対応力が劇的に向上しました。
Q2: 雨の日のバンカーショットのコツは?
A: 重くなった砂に対応するため、通常より2割増しの力でスイングしましょう。また、グリップが滑らないよう全天候型グローブの使用を強く推奨します。
群馬県のレイクウッドゴルフクラブ(公式サイト)で土砂降りの中プレーした時、この対応で乗り切れました。
Q3: 左足下がりのバンカーはどう打つ?
A: 傾斜なりに構え、体重配分は斜面の低い方(この場合左足)に7割かけます。ボール位置は通常よりやや右寄り。フォロースルーは小さめでOK。
これは正直かなり難しいので、脱出最優先で攻めすぎないことが大切です。
まとめ:明日から実践できるバンカー上達の5ステップ
最後に、この記事の重要ポイントをおさらいします。
今日から始める上達への道:
-
構えを徹底的に見直す
- オープンスタンス、オープンフェース
- 体重は左足やや多め
- グリップは短めに持つ
-
ボールではなく砂を打つ意識
- 手前5cmの仮想ボールをイメージ
- 薄く長く砂を取る
- 「シャッ」という音を目指す
-
加速しながら振り抜く
- インパクトで減速しない
- フォロースルーを大きく
- リズムは「1・2・3」
-
状況判断力を磨く
- 距離、砂質、傾斜を見極める
- 無理せず確実に脱出優先
- 目玉や深いバンカーは特別対応
-
継続的な練習
- 自宅で毎日素振り
- 月1回はバンカー練習施設へ
- ラウンド前に必ずイメトレ
バンカーショットの上達に近道はありません。でも正しい知識と練習を積み重ねれば、必ず克服できます。僕自身、3ヶ月の集中練習でバンカー脱出率が30%から85%まで向上しました。
次のラウンドで「バンカー?余裕ですよ」と言えるよう、今日から実践してみてください。接待ゴルフでも、仲間とのラウンドでも、家族旅行のゴルフでも、バンカーショットが武器になれば、ゴルフがもっと楽しくなるはずです。
さあ、次の週末はバンカー練習に行きましょう!





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