ゴルフの理想的な打ち方には2つ重要な点があります。
- どんな状況下でも同じフォームで打てるということ
- 目標に向かってより正確な場所にボールコントロールができる
だと思います。
ゴルフ初心者の方にとっては、短い距離から練習を始めるとボールコントロールが身につきやすいので、それに適したゴルフクラブの順序をこの記事では理由も含め解説しています。
まずは基本となる打ち方を知ってそれをどんな状況下でも同じフォームで打てるようになるというステップが必要です。
今回は、ゴルフの基本となる打ち方について深掘りしていきます。
ゴルフの打ち方を誤ったフォームで覚えてしまうと直すのがとても大変だとよく言われます。自分にとっての理想的なフォームを理解して正しい打ち方をしっかり覚えていきましょう。
目次
1.ゴルフ初心者が一番初めに練習するクラブが7番アイアンである理由
ゴルフ初心者の方は練習を始めるおすすめのクラブは7番アイアンです。7番アイアンを初めに練習する理由はいくつかあります。
7番アイアンがすべてクラブの中間だから
ゴルフの初心者は、7番アイアンから練習するのがおすすめです。その理由は大きく2つあります。
- コントロールがしやすいクラブだから
- すべてのクラブの中間が7番アイアンだから
比較的簡単にコントロールができる扱いやすいクラブであることと、7番アイアンの長さが全てのクラブの中間にあるため、7番アイアンが打てるようになれば、そこから長いクラブや短いクラブを練習しても比較的違和感を感じにくいことからおすすめされている理由です。
7番アイアンはミドルアイアンで中距離のクラブです。
フェアウェイからセカンドショットやアプローチによく使われます。初心者がまず中距離のコントロールを身につけることで基盤となるショットの精度を上げるのにぴったりなクラブです。
同じクラブで何度も打ち方を練習することでスイングの一貫性を練習することやスイングのメカニズムやリズム感を重点に身につけていきましょう。
もっと云うと、7番アイアンはグリーン周りでのアプローチによく使われるので、グリーン手前からのアプローチショットやバンカーショットに適しています。
このショットが上手くなることにはコントロール力が不可欠なので、7番アイアンをマスターすることはスコアへの影響も大きくゴルフ上達の近道だと考えているプレーヤーは多いです。
7番アイアンは「ゴルフの始発点」「7番アイアンを習得できれば初心者卒業」とも表現されるクラブです。
ゴルフ初心者が練習するおすすめのゴルフクラブの順番
ゴルフ初心者の方が初めに練習するクラブは7番アイアンを紹介しました。ではその後は?と気になる方も中にはいるでしょう。
絶対こうすべき!というわけではありませんが一例として、おすすめの練習するゴルフクラブの順番とその理由についても解説していきます。この順番で練習することで短い距離から徐々にスイングを構築することができ、ボールコントールが身につきやすい打ち方を覚えることができます。
初心者が練習するゴルフクラブの順序は次項です。
- 7番アイアン|初心者にとって扱いやすい
- 8番アイアン|まだ長い距離ではないので扱いやすい
- パター|スコアに大きな影響を与える為
- ウェッジ(SW/PW)|短い距離。グリーン周や障害物を乗り越えるために重要
- 9番アイアン|中距離ショット。グリーン手前のウェアフェイやラフからアプローチでの使用率が高い
- アイアン(5番/6番)|中距離からやや長い距離。まだウッド系に比べてコントロールしやすい
- ユーティリティ|中距離から長距離。アイアンとドライバーの中間の長さで実は初心者にとって扱いやすいクラブ
- ドライバー|初心者はまずは短い距離から始めるとボールコントロールが身につきやすいためドライバーは最後
最後にドライバー練習している方はほとんどいないと思います。
誰だってドライバー打ちたいですし、打つと気持ちいいですからね、そこをぜひ!初心者の方であればドライバー練習を我慢して今回おすすめしているクラブ順で練習してみてください。
それぞれのクラブの特性や使い方にも慣れるよう感覚で打つと云うよりは頭脳を使って打ってみると練習時間が流れてしまわないです。
毎回頭を使っていると疲れるので初めだけ行ってください。
7番アイアンで出せる飛距離の目安
7番アイアンの飛距離とヘッドスピードの目安を知っておきましょう。
ヘッドスピード30m/s台後半 (飛ばない人) |
ヘッドスピード40m/s前後の人 (平均的な人) |
ヘッドスピード45m/s以上の人 (飛ばせる人) |
|
3番アイアン | 160 | 180 | 200 |
4番アイアン | 150 | 170 | 190 |
5番アイアン | 140 | 160 | 180 |
6番アイアン | 130 | 150 | 170 |
7番アイアン | 120 | 140 | 160 |
8番アイアン | 110 | 130 | 150 |
7番アイアンを練習する際の目安にお使いください。
2.ゴルフスイングの基本の打ち方と意識するポイント
ゴルフの基本の打ち方は、一貫性のあるスイングとポジショニングでボールを効果的に打てるようになることです。
初心者が理解しやすいように意識するポイントを事項にまとめました。
初心者は7番アイアンを初めに練習するべきとおすすめをしているので、7番アイアンで打つことを推定した内容となっています。
グリップ(握り方)
グリップの握り方は3種類ありますが、ここでは最も主流である1種類を解説していきます。それはオーバーラッピンググリップです。
現在一番ポピュラーな握り方がオーバーラッピンググリップです。右手の小指を左手の人差し指と中指の間に乗せる形で握ります。初心者はまずこの握り方で試してみましょう。
左手
クラブのグリップを左手で握り、手のひらがクラブを覆うようにします。親指と人差し指でグリップを挟みます。親指はクラブのグリップの上に配置し、指先でグリップをしっかりと握ります。
右手
右手は左手の親指と人差し指の間に来るようにしてクラブのグリップを握ります。右手の親指と人差し指が、左手の中指と薬指と重なるように配置されます。
クラブをしっかりとコントロールしやすくなる握り方です。
・初心者の方はまずこの握り方がおすすめ
・左手手動のスイングがしやすい
・右が効きすぎるのを防ぐ
・精度が上がるので必然的にミスショットしにくい
間違いやすい点は、グリップの先端に指2本分のスペースを開けて握ることです。
グリップの最も先端を握るやり方は誤りですので注意してください。
スタンス(構え)とボールの位置
スタンスとボールの位置は使用するクラブによって変わります。7番アイアンはミドルアイアンなので肩幅程度の足の幅で構え、ボールの位置は左足よりも靴一足分内側に配置してください。
使用するクラブやボール位置が変わっても構えた時の手の位置が、左太ももも内側に来ることに変わりはありません。
スタンス幅やボールの位置は打ちっぱなしの練習中に覚えていきましょう。初めは7番アイアンのスタンス幅とボール位置だけを覚えておけば大丈夫です。それが基本になります。
初心者さんがやりがちな注意したい点は、肩の位置です。力みすぎて肩が上がってしまいがちですので深呼吸やルーティーンをもちいて改善してください。
肩が上がっていることに自分自身ではなかなか気づけないと云う点もあります。初めはどうしても力んでしまうので落ち着いて一球一球を打っていきましょう。
背中の姿勢(ポストアップ)
ゴルフの基本となる打ち方の姿勢とは、上半身は前傾(ぜんけい)していて、腰とかたが軽く開いた状態です。背中は真っ直ぐに保ち、腕はリラックスした状態です。
↑肩と腰のラインは並行に保ちます。
↑7番アイアンの場合は自然に腕を下ろした位置でスタンスを取ることで身体から拳一つ分離れた位置が目安です。
Tommy Fleetwood downswing sequence. Lead hip clears arms drop in the slot. Right elbow moves to right hip then delivers. #golf #tommyfleetwood #downswing pic.twitter.com/vlmbDKz8kV
— Bsheridangolf (@bsheridangolf) December 19, 2023
猫背の方は、背筋をまっすぐにすることに苦労しますので、立った状態で自分の姿勢がどうなっているかを理解する必要があります。逆に反り腰の方も良くありません。体幹を意識して下半身をしっかり踏ん張ってください。
最近はストレートネック(スマホ首)と言われる首が前に出てしっまている方が増えています。あまりひどい方は整体院などで骨格のケアを検討してみるものおすすめです。
深い話をすると、姿勢が悪い状態でプレーを進めていくと姿勢が悪い状態で筋肉がつきます。骨格が曲がった状態で筋肉がつきそれによってクラブやボールコントロールを試みると悪い癖となってプレーに反映されてしまうからです。
クラブの軌道とフェース
7番アイアンは、地面に置いてあるボールを打つので基本ダウンブローで打ちます。ダウンブローとは、ボールをクラブヘッドが最も下に来た瞬間にヒットさせる打ち方です。
ポイントはハンドファーストで打つこと、ハンドファーストとはインパクト時にボールよりも手が目標側に来る打ち方です。
ダウンブローでは、ボールと打つときに地面も一緒に打ってしまって大丈夫です。それが一般的です。※地面も一緒に削ってしまった跡をディボットと言います、ラウンドでは必ずこのディボットを直しましょう。直さない人はマナーが悪い人と思われてしまいます。
フォロースルー
スイングの最後にしっかりとフォロースルーしましょう。クラブは完全に振り切るようにします。フォロースルーが短いとボールの飛距離や方向が不安定になります。
4.ゴルフの理想的な打ち方を覚えるおすすめの練習方法
最後にゴルフの理想的な打ち方を覚えるおすすめの練習方法をお伝えします。
グリップの握り方スタンスを覚える
初めはグリップの握り方さえ慣れていないので難しいと感じると思います。
まずはグリップの握り方を完璧に覚えることから始めましょう。グリップの握り方、スタンスの基本をしっかり身につけ基本をしっかり身につけるために、初めだけプロのインストラクターをつけるのもかなりおすすめです。
初めだからインストラクターは敷居が高いと感じる方もいるのですが、途中でインストラクターに教わるよりも、断然初めに教わる方がより価値が高いです。
ただインスタラクター選びには十分自分が納得できる方を選べるかどうかが大切です。
ボールを使わないフルスイングの練習
初心者の方におすすめなのはボールを使わないで打ち方の練習を行うことです。
理由は、ボールを打つことに慣れていないのでボールにとらわれてしまう方が多いからです。
- ボールなしで打つ練習→打ち方に自信が持てたら同じフォームでボールを打ってみる→ボールがコントロールできているか確認する
ボールを基準にフォームを考えてしまうと、自分のフォームのどこが良くて悪かったのかがそもそもわかりません。
フォームを基準にして良し悪しを見ていきましょう。
ショートゲームの練習もする
ゴルフのショートゲームとはグリーン周りとグリーン上のプレーのことを言います。
パッティングチッピング、ピッチングなども同じくらい重要です。
プロはフルスイングとショートゲームの両方にバランスを持たせ、練習を行いましょう。
パッティング
グリーン上でボールを穴に入れるためのショットです。
パターを使って長い距離から短い距離の練習を行いましょう。
パッティングはスコアに直結するので非常に重要な練習になります。
チッピング
グリーン周りのフリンジ(フェアウェイとグリーンの間のエリア)やラフ(芝の深いエリア)から短い距離をカバーするためのショットです。
アプローチ用のウェッジを仕様しボールを空中に飛ばさず地面に転がすことが目的です。
バンカーショット
バンカーと言われる砂の中からの障害物ショットです。
サンドウェッジやロブショットといった特殊なクラブを仕様して砂を使ってボールを打ち上げるのですが、正確さや経験値が求められる難易度の高いショットです。
ピッチショット
グリーン周りの短い距離を飛ばすショットでチッピングとは異なりボールが一度空中を飛ぶショットです。
ウェッジを使用して高い弾道でボールをグリーン上に落とすのが目的です。
アプローチショット
グリーンに向かってのアプローチショットはフェアウェイからグリーンに対して長い距離を打つショットです。
ウェッジやアイアンを使用し、ボールをピンに寄せる事が目的です。
ショートゲームはゴルフプレーにおいて核と入っていいほど非常に重要で、スコアへの影響しかありませんので十分な練習が必要です。
ルーティーンを作る
ツアープロはよくラウンド前に特定のルーティーンを行っている選手が多いです。
それにならって自分なりのルーティーンを作るのもおすすめです。ルーティーンがあることによってスイングの一貫性を作ることが目的です。
例えば、クラブの選択、ターゲットの確認、スイングのイメージ、視線の方向などを行っているプロは多いです。自分自身のパフォーマンスを引き出せるルーティーンをぜひ取り入れて理想的な打ち方に一貫性を持たせてください。
データ化する
自分の打ち方が理想的なものかどうかを確認するために、動画解析やトラックマンの機械を活用してください。
一度使うとぼやぼやっとしている点が数値化されるので課題を把握しやすくより効果的な練習をすることができます。
プロのコーチングを受ける
ゴルフ初心者こそプロのコーチによる個人指導を受けることはおすすめです。
自己流でもちろん進めても良いですが、コーチングによって自分特有の課題に合わせたアドバイスをもらえます。
まとめ
ゴルフの打ち方の基本をすべて解説しました。ゴルフのスイングができればラウンドデビューが待っています。どんな状況でも自分の思ったようなボールを打てるようになればどんどんゴルフの戦略が広がりゴルフプレーが面白くなってきます。スイングがうまくいかない時は基本にいつでも戻ることをおすすめします。
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