ゴルフスイングの時の正しい手首の動かし方|コックとヒンジをわかりやすく解説

How to move your golf wrist

ゴルフスイング

正しいゴルフスイングは難しい。その理由はスイング時の手首の動かし方にあります。ゴルフスイング時の正しい手首の動かし方は人それぞれと解説されがちですが、そうではありません。

スイングが安定しない、曲がる、ダフる、トップする、アマチュアゴルファーの悩のその多くの原因が手首の使い方にあると言われます。手首の使い方を動きを正しく理解できれば方向性もよくなり、飛距離も伸ばすことへ近づくことは間違いないのです。

今回はゴルフスイングにおいて正しい使い方をマスターするにはかなり難しい、と思える手首の動かし方についてまとめましたのでぜひ参考にしてください。

1.手首の重要性

ゴルフスイングにおいて、手首の使い方はとても重要な部分です。安定した方向性を出し、飛距離を伸ばすためには手首の動きが絶対必要です。しかし、この手首、人間にとってかなり自由に動かせる関節です。

だからこそゴルフスイングではこの手首の動かし方を間違えると(言い換えると動かしすぎると)逆に思い通りのボールが打てないのが厄介なのです。手首を正しく使うことでショットの安定性、飛距離が手に入ります。

2.ゴルフにおける手首の使い方はコックとヒンジの2種類

手首の動きとして二つ重要なことがあります。それは「コック」と「ヒンジ」です。

コックとは

コックとは、ゴルフのバックスイングの時、親指側へ倒す(折る)動きをいいます。スイングの方向性をしっかり安定させるために最も重要な動きと考えられています。コックはリストコック、コッキングとも言われますが使用されている意味は同じです。

Golf wrist

次項のバックスイングでの画像⑥・⑦・⑧はコック(親指側へ折る)がわかりやすいので参考にしてみてください。

Golf wrist

Golf wrist
画像出典:ゴルフスイング研究所  ローリーマキロイ選手のバックスイングカットです。

コックは、多くのアマチュアが間違った意味で浸透している傾向があります。間違ったコックの意味は、×右手で言うと手の甲側(左手だと手のひら側)に倒す(折る)動き、だと思っているアマチュアが多いのです。これが大きな間違いで、甲側に倒す動きをすればするほど、フェースの向きがコロコロ変わり、開いたり閉じたり、で一向にショットが安定しません。

アンコックとは
アンコックとは、コックした手首を元に戻すことを指します。コックを解くという意味です。

ノーコックとは
ノーコックとは、コックしないという意味です。バックスイング時に手首を親指側へ折らないことを指します。

ヒンジとは

ヒンジとは、右手の甲側(左手の手のひら側)に倒す動きをいいコックとは逆の動きです。ヘッドスピードを上げ、飛距離を伸ばすためには、このヒンジの動きが不可欠で、コックよりヒンジの動きのほうが難しいです。

ローリーマキロイ
画像出典:Rory McIlroyのInstagram

日本語では蝶番(ちょうつがい、英: hinge)開き蓋などの開く建具を支え開閉できるようにする部品のことです。ドアの蝶番(ちょうつがい)のような手首の動きからそのように使われているようです。

トップからダウンスイングに入るときに、右手の甲側に倒し、ダウンスイングからインパクト、フォローにかけて左手の手のひら側へ倒していく、という動きが必要となるのです。

ゴルフスイングは言わばコックとヒンジの複合体

ゴルフスイングが難しいと言われる理由はこれです。コックとヒンジの複合体で構成されるスイングを正しく・安定させ毎度のショットで精密に同じ動きで叩き出さなくてはなりません。このヒンジとコックの動きが上手くかみ合ってナイスショット!になります。言葉で言うのは簡単ですが、これがとてもアマチュアには難しいんです。

ゴルフスイング時の手首の使い方は、バックスイング時のコックとダウンスイング時のヒンジが組み合わさった複合体なわけです。特にトップからインパクトにかけてはヒンジの動きが重要で、なおかつコック状態を維持しながらほどいていく動きがゴルフスイングです。

インパクトからフォローにかけて、手首を返してとかフェースローテーションをしっかりやってと言われることもあると思いますが、それはこのヒンジの動きにコックをほどいていく動作をタイミングよく行うことが必要です。

コックとヒンジの意味を正しく理解できたかと思います。ゴルフスイングはとっても奥が深いですよね、スイングを追求していくと必ず次項のような疑問にもぶち当たるはずです。

3.「手首は使うな」と言われる理由

アドバイスで「手首を使うな」と言われたことがある人もいるかもしれません。しかし、ゴルフスイングで手首を使わないなんてことはありません。

考えるに「手首を使うな」そうアドバイスする人はたぶん

  • 手首をこねる
  • 手首を使いすぎるな
  • 手打ち

などの悪影響を過大に考えているからではないか?と私は思っています。たしかに、手首を使いすぎたり、インパクトで手首をこねる動きをして、ミスしたりショットが安定しない人もいますのでそういう人に意識させるためのアドバイスが「手首をつかうな」なのです。

手首の正しい使い方をすれば必ずゴルフスイングはかっこよくなり、スコアも必ず上がります。ただ、パターだけは手首を使わず、肩でストロークするのが正解です。パターにだけ、このアドバイスは有効です。

まとめ

今回はゴルフスイングにおける手首を使い方についてまとめてみました。アマチュアにとっては非常に難しいテーマで習得には時間がかかりますが、ぜひ根気よく続けてもらいたいです。

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