ゴルフの上手い下手を表すゴルフ用語に「パーオン」という言葉があります。トーナメント中継を見ていても、この言葉は頻繁に出てきます。パーオンの意味を勘違いして覚えている人も多いなあと感じたので、改めて正しい使い方「パーオン」および「パーオン率」について解説します。
さらにアマチュアゴルファーにとってはパーオン率よりもボギーオン率が大切です。ボギーオン率の計算方法まで解説します。
目次
1.パーオンとは
ゴルフにおいての「パーオン」とは、「規定打数(ホールごとのパー)より2打少ないストロークでグリーンに乗せること」という意味です。
例えば、PAR3では、1打目、PAR5では3打目をグリーンオンさせることを「パーオン」といいます。つまり、グリーン上において2パットで「パー」で上がれることを基準として「パーオン」と呼んでいる、ということです。
2.パーオン率とは
プロゴルファーのスタッツやよくトーナメント中継で耳にする「パーオン率」というのは「パーオン」をしたホールを18ホールで割った数値、ということです。
例えば、18ホール中12ホールで「パーオン」したら、「パーオン率」66.6%、ということになります。優勝を争うようなトッププロでは、「パーオン率」70%以上と言われています。ちなみに、今年の東京オリンピックで銀メダルを獲得した、稲見萌寧選手の今シーズンの「パーオン率」は75.2304%で高橋彩華選手に次いで2位となっています。(ゴルフ5レディース終了時点 102ラウンドでの数値)
3.【パーオン率計算方法】自分のパーオン率を知る方法
自分の「パーオン率」を知る方法は簡単です。それはラウンド中スコアカードにパット数を書き込めばいいだけです。普段から書いている人も多いのではないかと思います。
パーオン率の計算の仕方は通常はパーオンした回数を18で割るというものです。 たとえば18ホール回って4回パーオンしたのなら、4÷18=0.22。 そのラウンドのパーオン率は22%ということになります。
パーオンした回数÷18=パーオン率
自分のスコアからパット数を引いて、PAR3なら1、PAR4なら2、PAR5なら3、となるホール数を18で割ればいいのです。
GDOスコアや楽天GORAなど、スコアを打ち込めば自動で「パーオン率」を計算してくれるサイトやアプリもありますのでまだやっていない方は一度試してください。
4.アマチュアが重視すべきはボギーオン(ボギーオン率)
普通のアマチュアゴルファーの「パーオン率」はたかだか20%かよくても30%程度と考えるとちょうどいいです。
100切りレベルのゴルファーではほとんど「パーオン」なんかしない、という人も多数かと思います。そもそも一般のアマチュアが「パーオン率」を上げるのはたやすいことではありません。ドライバーの安定はもとより、アイアンショットのかなりの精度が要求されます。
そのような一般アマチュアが必要以上に「パーオン率」向上を目指してラウンドすることはスコアアップには絶対つながりません。なぜなら、無理に「パーオン」を狙うがあまり、ナイスショットの確率の低いクラブを使ったり、なんでもかんでもグリーンを狙うショットを打つために、池に入れたりバンカーや難しいラフなどに入れて逆に大たたきをしてしまうからです。
5.【ボギーオン率計算方法】自分のボギーオン率を知る方法
アマチュアはまず、「ボギーオン」を目指すべきです。「ボギーオン」とは「パーオン」に1打追加することで、例えば、PAR3なら2打目、PAR5なら4打目にグリーンオンすればいいのです。
ボギーオンした回数÷18ホール=ボギーオン率
こう聞くと自分でもかなり出来そうな感じがしてきませんか?
「ボギーオン」を目指して行けば、無理にグリーンを狙うことも少なくなり、もしアプローチが成功し1パットで上がればいわゆる「寄せワン」パーです。結果的にスコアアップができます。
まとめ
普通のアマチュアには「パーオン」は結構難しい技術というかスキルです。プロのように「パーオン率」60%とか70%とかいうレベルに到達できるのはごくごく一部のトップアマアスリート、上級者でかなりの練習とラウンド経験が必要です。100切りを目指すアベレージゴルファーは、まず「ボギーオン率」を上げることに注力したいですね。
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