【パワー!】フェードボールってどんな球?スライスとの違いと打ち方のポイントを解説

Fade ball strong

ゴルフスイング

ドローで飛ばすプロが打つようなハイドローがアマチュアのあこがれの弾道の時代もありましたが、最近はフェードで飛ばすプロが増えていることもあって、アマチュアでもフェードボール、それも強いフェードボールで飛ばす、ことが主流になってきている気がします。今回はフェードボールの打ち方を主に解説します。

今シーズン、女子プロで勝ちまくっている稲見萌寧プロがフェード打ちで有名な一人です。ドローに比べフェード系は大けがもなく、スコアメイクに適した弾道ともいわれます。

1.フェードボールとは

フェードボールとは、目標方向にほぼまっすぐかやや左に飛び出し、落ち際にかけて右(右打ちの場合)側に落ちていく軌道のボールです。しっかり掴まって距離も稼げるフェード系のボールをパワーフェードとも言います。

フェードボールがどんな球か動画で確認していきましょう。

【おすすめ3分動画】アレックス・ノレン|フェードを打つ方法| キャロウェイツアーのヒント


出典:European Tour   字幕ありでの視聴をおすすめ致します。

動画を解説しているのはアレクサンダー・ノレン氏
Alex Noren
Alex Noren(アレクサンダー・ノレン)は現在PGAツアーとヨーロピアンツアーに参加しているスウェーデンのゴルファーです。

How to hit a fade

アマチュアがフェードを打とうとする時に重要なことは、ミスショットを恐れずに正しく面にあてることです。

Alex Noren

ボールから5cmのところにスティックを置いてハンドファーストでフェース面を少し開いた状態のまま打ちます。(略)スティックを内側に置くと多くのプレイヤーに役立つと思います。(動画内引用)

2.【これさえ知っていればOK】フェードとスライスの違い

これを知っているだけでフェードとスライスを簡単に見分けることができます。

Fade ball strong

フェードとスライスはよく間違えられやすいですが、スライスとフェードはまったく違うボールです。なのになぜ、間違われることが多いのか?というと共通点があるからです。その共通点とは、スライスもフェードも打ち出しは左かまっすぐに出て右に曲がるという点です。ですが、弾道や飛距離が大きく違います

  • 共通点:打ち出しが左かまっすぐに出て右に曲がる
  • 相違点:フェードはスライスに比べ弾道が強く飛距離も出る

フェードは、目標のやや右に曲がりながら落ちて飛距離も出るのに対し、スライスは目標よりかなり右に曲がり、距離も出ません。スライスはこすり球の典型で、フェードとは全くの別物なのがこれを知っていれば簡単に判別することができます。

3.フェードボールのメリットデメリット

フェードボールのメリットとデメリットを知ることで自分との相性を見ていきましょう。

メリット

フェードはドローに比べてスピン量が増えるので、ランが出にくいです。ドローのように転がりすぎることがないので、狙ったところに打てること、フェアウエイキープ率が上がることがメリットです。

またグリーンで止まる球を打てることもメリットです。

デメリット

ランが出にくい、ということは反面、トータル飛距離はドローに比べて劣ることになります。

ただ、最近ではギアの進歩による部分が大きく、スピン量を減らしながらフェードでもキャリーで飛距離を伸ばすことができる時代にはなってきています。

4.フェードボールを打ちたい人の6つのポイント

それでは最後にフェードボール、パワーフェードには6つのポイントをチェックして打っていきましょう!

①アドレス

アドレスはほぼスクエアかややオープンに構えます。

②狙い場所・向き

落としたいところ(目標)に対し、ドライバーの場合、やや(10ヤード程度)左を向きます。

③ボールの位置

ボールの位置は通常よりボール半個ぐらい左に寄せるイメージでいいでしょう。これは微妙に個人差があるので各自練習で最適な位置を見つけてください。

④フェース

フェースの開閉をあまり使わずにややインサイドからヘッドを入れて、しっかりとインに振りぬいていく。手元を体から離さずに体の正面にキープするイメージが重要。フェードボールの解説では、「アウトサイドインの軌道で」と書いてあるものも多く見られますが、捉まったフェード、パワーフェードを打つためには、しっかり「インサイドイン」の軌道で振り抜くことが大切です。

⑤腰

腰が目標方向を向くまでヘッドをしっかり左に振りぬきます。

どうしても慣れないうちは左にそのまま出そうなイメージが捨てきれず、スタンス方向にまっすぐ向けてヘッドを出してしまいがちですが、怖がらず左にしっかりヘッドを出していき、振り抜くことが大事です。こうすることでインパクトでフェースが開かず、掴まった強いフェードボールが打てるようになります。

⑥練習場では右端の打席で

フェードをマスターするには練習場で右端に立て、というプロや専門家が多いようです。練習場の中央の柱方向に打ち出し、その1本右の柱に曲がるイメージで練習するのがいい、ということらしいですが、なかなかアマチュアには変なクセが付きそうで怖いですがやってみる価値はあると思います。

自分がよくコースの右ドッグレッグなどのホールを思い出しながら、左のラフからフェアウエイにフェードしていくイメージで練習するのもいいと思います。

まとめ

いま流行りのパワーフェードはスコアアップを確実に目指せるショットではありますよね。フェードボールさらに強いフェードボールを目指すとスライスとは間違うこともないと思います。アマチュアでも取得できますので練習頑張ってみてください。

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