フェースローテーション?そんなのわかってる。言葉のまんまですから、ゴルフクラブのフェースがローテーションすることです。
では、「自分が正しいフェースローテーションができているか?」となると自信がない人は少なくありません。なぜなら「タイミングはいつか」等のテクニックばかりを先に取り入れてしまい、フェースローテーションの最も大切なことを忘れてしまっているからです。
ゴルフ初心者が中級者に上がるための大切なスキルだと思いますので、この記事を読んで正しいフェースローテーションを完全に理解していきましょう。
フェースローテーションを正しく理解できれば、ミスショットが減って飛距離が伸びます。こんな単純なメリットはありません。実演するには練習が必ず必要になるので頑張っていきましょう!
目次
1.フェースローテーションで最も大切なこと
フェースローテーションで最も大切なことは、クラブの動きに逆らわないことです。まずはこれを冒頭に理解していきましょう。
フェースローテーションとは
フェースローテーションとは、スイング中のフェースの開閉運動のことです。ゴルフスイングにおいては基本的な動きと言われますが、頭では分かっていても、いざ打ってみるとフェースターンが正しくできているか、いないのか理解しにくいですよね。なので上手にできない人も多いんだと思います。
ゴルフのフェースターンは、実はゴルフクラブの自然な動きに逆らわないことに尽きます。なので意識的にフェースターンをするというよりも、まずは力を抜いてゴルフクラブの動きに従うという考え方が最も大切になります。
なぜなら、ゴルフクラブは道具としてボールを飛ばせるように設計され作られています。このクラブを使う者として余計な動きが加わることでパワーダウンになってしまうからです。
クラブの動きを最大限引き出すことを考えることが、クラブの動きに従うことから始まります。
まずはこの考え方が土台となって、フェースターンができているかいないかが初めて判断できます。
初心者はテクニックを先に取り入れない方が上達する
「ゴルフクラブの自然な動きに逆らわない」ことが冒頭になくテクニックばかりを入れ込むとどんどんフェースターンができない沼にハマってしまいます。
個人的な考えですが「フェースローテーションってどうやるの?」という質問に対して「クラブの動きに逆らわないこと」とアドバイスできる人はゴルフを教えるのが上手な人だな〜と感じています。
「手首の返しは〜」から入ってしまうと、初心者は本質を知らずにフェースターンを一生懸命練習してしまうので、ゴルフって人に教える難しさと責任の重さを痛感します。
初心者ゴルファーさんには、ゴルフクラブの自然の動きを感じ取ることから始めることが圧倒的に有言と感じます。
フェースローテーションはクラブを使っているのであれば自然現象。それでは、実際にどんなメリットがあるのか次項で解説していきます。
2.フェースローテーションのメリット
スイング中にフェースをローテーションすることを理解できると、次項の3つのメリットがあります。
- メリット①スイングの再現性が高くなる
- メリット②ヘッドスピードが上がる
- メリット③ハンドファーストで打てるようになる
ゴルフスイングの上達にはフェースローテーションは必須です。それぞれの詳細を解説していきます。
メリット①スイングの再現性が高くなる
フェースローテーションすることで、クラブの自然な動きに逆らわず効率的なスイングをすることができます。これをスイングの再現性が高くなると言います。
逆を考えると分かりやすいのですが、ゴルフクラブの自然な動きに逆らってしまうと飛距離が落ちたりミスショットが出たりしてしまいます。
フェースローテーションいわばフェースの開閉はクラブが自然に動くことの邪魔をしないことに尽きます。
ゴルフクラブの形を再確認してみましょう。
ゴルフクラブは、先端にヘッドが付いた形をしているので、クラブをふれば自然にクラブがフェースターンをしてくれます。クラブの自然な動きに逆らわず振ることを意識すると、勝手にローテーションがなされていくように考えられて設計されています。
ローテーションせずに振ろうとすること自体、クラブの動きに逆らう動きになるので、毎回同じようにスイングするのが難しく、再現性が低くなってしまうという訳です。
メリット②ヘッドスピードが上がる
フェースローテーションによりクラブの動きに逆らわないことで、スイング時の力を最大限になりヘッドスピードが上がります。その最大限の力をボールへ伝達できることにもなります。
なぜならゴルフスイングは遠心力が発生しながら元に戻ってくる円運動です。クラブの自然の動きが正しいローテーションを生み出し、発生した力を損なうことがないからです。結果ヘッドスピードが最大のまま維持できるのです。
メリット③ハンドファーストで打てるようになる
ゴルフクラブの動きに逆らわないとインパクトはハンドファーストに勝手になります。なぜなら、フェースローテーションにより面が立つのに加えて、ボールに対してまっすぐ当たるようになるからです。
ハンドファーストインパクトとは、グリップをボールより左側(レフティーは右)(飛球線方向)に倒して構えてインパクトすることです。ハンドファーストインパクトの逆はフリップ・しゃくり打ちです。
ローテーションせずに手元を先行させただけだと、フェースが開いて当たってしまいます。面も寝てしまうので飛距離も出ずまっすぐ飛びません。
ハンドファーストで打つためには手元を先行させるだけでなく、ローテーションも必要になります。
フェースローテーションを理解できればスイング自体も良くなるのでメリットしかありません。ではさらにフェースターンを正しく理解するためにゴルフを教えるプロ、レッスンプロのおすすめ動画を次項で紹介します。動画なので細かな動きも目で確認することができわかりやすいです。
3.フェースローテーションを完全に理解するおすすめ動画
フェースローテーションを完全に理解するためにおすすめの動画を紹介します。
これは『フェースローテーション 三觜』で検索されていることがきっかけでたどり着いたツアープロコーチのYouTube 三觜喜一MITUHASHI TVチャンネルの動画です。
三觜喜一MITSUHASHI TV
チャンネル登録者数35.2万人(2021年9月時点)
動画数929本
再生回数1億9022万
PGAティーチングプロA級(ゴルフ指導のプロ)の三觜喜一さんのゴルフレッスン動画です。三觜喜一さんは、主にジュニア指導を約20年間行ってきた方で、ジュニアの以外にも女子プロゴルファーの辻梨恵選手、植田希実子選手、和田みな子選手らの指導も行っています。
フェースターンがうまくできない人は【クラブの構造】から考えてみてください
フェースターンについてゴルフクラブの構造から解説してくれています。
このような動画を観たことで初めてフェースターンについて理解した気がしたのと、この記事を書くきっかけにもなりました。
4分22秒の動画です。
×回すと考えない
クラブの構造から、「何もしない」を激論。旋回のパワーを最大限にするためには、意図的に回すことをしないこと。クラブが自然に回っていれば自然に引っ張る体勢になる。
クラブの構造上インパクトゾーンでは寝ていたものが立ってくる
意図的に立たせなくとも結果的にクラブは旋回するをしっかり理解すればフェースターンの答えが見えてきます。
ゴルフレッスンで切り返しの方法など意図的に引っ張るなどでねじれが発生してしまっているのは我々にも責任があるとも言っているのでコーチの鏡だな〜とグッときました。
なぜハンドファーストにインパクトできずフリップしてしまうのか?
ハンドファーストの反対の動きがフリップです。すくい打ちとも言われます。バンカーショットの時はいいのですが、フェアウェイの時はしてはいけない動きです。
3分24秒の動画です。
クラブをボールに当てたい気持ちがフリップ動作になる
「ボールをちゃんと打つぞ!」という気持ちが強い方がフェースターンが苦手なのかもしれません。フェースとボールにまっすぐ当てようと考えるとフリップ動作になってしまいます。
考えないすごさ
フェースターンは考えない人ほど優位に働いてくれます。これまでフェースターンのノウハウがひっくり返る考え方ですが、これがフェースターンの真実だと実感しています。
まとめ
これまで知っていたフェースターンをくつがえす「考えない」。ゴルフクラブの構造から理解できるのもうなずけます。自分的にはフェースローテーションを調べるにあたってスイングの改善にもなりました。考えないフェースターンができるまで練習頑張っていきましょう。
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