現在ゴルフ人口は少子化とともに減少傾向なはずなのに、ラウンドをしていガラガラだな〜って感覚ありますか?ハイシーズンの週末は予約が全然取れないゴルフ場もたくさんありますよね。
経済産業省から発表されているゴルフ場の利用者数を表にしました。2023年ゴルフコースをラウンドした人の割合は22年より少し減少気味です。コロナ明けでゴルフコースをラウンドする人は増えましたが若干減ったという傾向です。
ゴルフ場の利用者数 | |
2020年 | 891万2524人 |
2021年 | 1025万7560人 |
2022年 | 1053万1189人 |
2023年 | 1039万8457人 |
参考:経済産業省
表を見てもわかるようにゴルフ人口はコロナ禍の2020年より高い水準をキープしているのである程度定着したと考えて良いでしょう。ゴルフ人口は減っていますが、ゴルフコースをラウンドするユーザーが増加傾向にあるので、人気のゴルフ場は特に予約がなかなか取れない状況が続くことが予想できます。
そこで予約が取れないことで、ゴルフ会員権を検討する人が増えています。
ゴルフ会員権は選び方を間違うと損をしてしまうので、購入する前の予備知識が必要です。
今回は、損をしてしまう買ってはいけないゴルフ会員権の要点をまとめました。チェックリストとして活用していただけたら嬉しいです。
目次
①アクセスが悪い
ゴルフ会員権を選ぶ最重要ポイントとしてアクセスの良さは絶対に外してはいけません。アクセスが悪いゴルフ会員権はどんなに魅力があっても買ってはいけません。
ゴルフ場へのアクセスの良さは最重要ポイントなのですが、「多少遠くとも他の条件が良いから」「アクセスがイマイチだけど諦めきれない魅力がある」などと理由をつけて選んでしまうと大後悔すること間違いありません。
ホームコースへ行かなくなってしまう理由の第1位は「遠いから」なんです。
ホームコースは利用すればするほど得をするという仕組みなので、アクセスが悪いことでホームコースの利用回数が減ってしまうんです。利用回数が減るということはダイレクトに損をするということになってしまいます。
失敗例:実際行っていないゴルフ場の会員権を購入した
対策方法:自宅から1時間以内がベストなホームコースです
②家族・同伴者の割引や優待がない
一緒に回る家族や同伴者に割引が適応されないゴルフ会員権を買ってはいけません。
情報量の多いゴルフ会員権の中で、家族や同伴者への優待内容を見逃している方が結構多く、会員になった後に気づき後悔する人がいます。
家族や同伴者と一緒にホームコースでプレーをするときゲストフィーといい割引が受けれる優待があります。しかしこの内容はゴルフ場によって違いますので購入前に理解しておく必要があります。
- 配偶者はゲストフィーの割引料金でプレー
- 平日はメンバーフィーと同額
- 相続するとき名義書換料が半額になる
同伴者に割引が聞けば誘いやすいですし、自然とコースへ行く回数も増えて行きます。なのに、同伴者や親族にゲストフィーを設けていないゴルフ場はメンバーを優遇しない経理方針なのかもしれません。
失敗例:家族・同伴者への優待について見逃してしまう
対策方法:ゲストフィー設定がないゴルフ場はそもそもそういった経営方針
③元が取れない
ゴルフ会員権の元をとるには月に何回ゴルフ場へ行けば良いのか?次項の計算式を使って購入前にシミレーションをしてください。
(入会時に支払う金額+年会費×仮定在籍年数)÷(ビジターフィーとメンバーフィーの差額)=元が取れるラウンド数
元が取れるラウンド数÷仮定在籍年数=1月に行く回数
例えば次項のゴルフ場Aのゴルフ会員権を購入した場合、何回行けば元が取れるのか計算してみます。
【何回行けば元を取れるのか?ゴルフ場Aに10年在籍したと仮定してた場合】
- 10年在籍
- 名義変更料20万
- 年会費3万
- 手数料5万
- ビジターフィー20000円(土日)
- メンバーフィー8000円(土日)
年会費3万円×在籍数10年=30万円
ビジターフィー20000円−メンバーフィー8000円=差額12000円
計算式に当てはめていきます。
(名義変更料20万+年会費30万+手数料5万)=55万円
÷(差額12000円)=約46回(10年間)
46÷10=年間約5回行けば元が取れます。
入会時にかかる金額や年会費が高く、ビジターとの差額が低いゴルフ場の場合、この元を取れる回数は増えますので、自分の勤務形態を見合わせて現実的な利用回数なのかどうかをあらかじめ理解しておく必要があります。
失敗例:自分の勤務形態と合わないゴルフ会員権に気づかない
対策方法:購入前にシミレーションを行う
④コースが単調で攻略が簡単すぎる
ゴルフコースが平坦でホール数が少ないゴルフ場の会員権は自分のゴルフスキルとの兼ね合いをしっかり見極めてください。
ゴルフ会員権は永久権利なので、10年以上そのゴルフ場でプレーすることを想像していない方で、「とりあえず会員になりたい」という方が失敗しがちです。
ゴルフが楽しいと思う理由1位は「うまくプレーできた時の爽快感」でした。
ゴルフが楽しいと思う理由 |
1位 うまくプレーできた時の爽快感 |
2位 自然の中でプレーできる |
3位 コミュニケーションの場になる |
4位 自分の成長を感じられる |
5位 良い運動になる |
数々のスターがプレーをおこなってきた名高いチャンピオンコースならば面白さは増すと思のですが単調なコースでは味わうことができません。
ゴルフ会員権は永久権利なので、自己ベストをいつまでも突き詰められるゴルフ場であることはかなり重要度が高いと言えます。
失敗例:ゴルフ場が自分のゴルフスキルと合っていない
対策方法:どんなプレーをしたいのかを明確にする
⑤ビジターとの金額差が少ない
ビジター料金とメンバー料金の差額が少ないゴルフ会員権はシンプルに損です。
プレー費用が安くなるが具体的にいくら安くなるのか?まで確認しない大雑把な性格な方が陥りがちな失敗例です。
例えば、一人予約で平日の早朝や一番遅い時間はメンバーと同等またはメンバーより安くなる料金設定だったり直前割引のような設定でメンバーより安くプレーできるなんてことが実際あります。
これでは会員になった意味がありません。
では、ビジター料金との差額はどのぐらいあれば良いのか?を理解するために土日の差額を一覧にしておきます。
差額が良い | 4万円〜3万円 |
差額が高い | 3万円〜2万円 |
差額が普通 | 18000円〜15000円 |
差額が低い | 10000円以下 |
差額が悪い | 2000円〜 |
会員は決して安いとは言えない年会費を払っているので差額についてはあるべきというスタンスでいてください。
失敗例:ゴルフ会員権の特典をおおまかにみている
対策方法:ビジターとの差額があればあるだけお得なゴルフ会員権です
⑥予約が取れない
会員になっても予約がなかなか取れないゴルフ場の会員権を買ってはいけません。
ゴルフ場の口コミをリアルタイムで検索をしてない方が見逃しがちな失敗例です。
予約が取れない理由は2つ考えられます。
- 会員の人数が多すぎる
- 予約枠のオペレーションをあまり優先しない
会員の人数が多すぎると当然のごとく会員であっても予約は取りにくくなります。
メンバー優先のゴルフ場は、どんなに人気の日時でも予約の会員枠というものを確保しているものです。ホスピタリティの高いゴルフ場であればあるほどメンバーの予約を優先していますが、そういったオペレーションを優先しない方針のゴルフ場もあります。
ハイシーズン時期は、口コミをしっかりチェックしておきましょう。
失敗例:最新の予約情報を見ていない
対策方法:最新の口コミを見て予約状況を確認する
⑦プレースタイルと違うゴルフ場
自分が会員になってやりたいことができないゴルフ場の会員権は買ってはいけません。
例えば競技にたくさん出たいと思っている方が、競技回数があまりアクティブでないゴルフ場のメンバーになったらそれは損になってしまいます。
自分が何のためにゴルフ会員権を買うのか?を明確にしない人によくある失敗例です。
失敗例:競技に参加したいなどの目的を定めていなかった
対策方法:ゴルフ会員権で何をしたいかを明確にしておく
⑧視察プレーをしていない
一度も実際にプレーしていないゴルフ場の会員権は購入しないでください。
入会費用が高額にも関わらず、一度もプレーしたことがないゴルフ会員権を購入する方がいます。
大半のゴルフ場は会員権購入前にどんなゴルフ場なのかを試す「視察プレー」を行うことができますのでうまく活用していきましょう。視察プレーでは次項のようなことをポイントにゴルフ場をチェックしてください。
- ゴルフ場の雰囲気
- どんなメンバーさんがいるのか
- コースメンテナンスの状態
- キャディーの対応
- 食事のクオリティ
- 浴室に入る
視察プレーができるできないについては、表立って明記していないゴルフ場が多いため問い合わせして必ず聞いてください。だいたい用意されています。
失敗例:視察プレーを知らない
対策方法:会員権を購入する前に必ずそのゴルフ場でプレーする
⑨名義変更料が相場より高い
名義変更料の相場とは、ゴルフ会員権費用の1/3以下の価格設定だと良心的なゴルフ場と考えて大丈夫です。
なぜなら名義変更料はゴルフ会員権の資産価値を下げてしまう可能性があるからです。
例えば総額が同じ2つのゴルフ会員権があります。
会員権A:会員権費用200万円名変料100万円=総額300万円
会員権B:会員権費用100万円名変量200万円=総額300万円
総額が同じ場合、名義変更料が安い方が資産価値が高くなります。
名義変更料を上げると現会員権の価値が下がってしまうのでゴルフ場がメンバーを大切にしているかどうかも分かります。
失敗例:名義変更料の相場を知らない
対策方法:名義変更料が会員権価格の1/3以下の価格設定かの確認
⑩会員権が安すぎる
驚くほど安い会員権はたくさんあります。例えば1万円とかです。
入会ハードルは非常に低く自分も気に入っているが何が悪いのか?と感じてしまうのですが、年会費はそう安くない場合があります。
ゴルフ会員権は永久権利なので、売却か退会するまで年会費はかかり続けますそのことを忘れないようにしましょう。
安く購入できる会員権は売却するときもほとんど手残りがありません。
失敗例:安さに飛びついてしまう
対策方法:予約・売却・ビジターとの差額・優待内容をしっかり確認する
⑪転勤・引っ越し予定がある
転勤や引っ越しをしてしまうとホームコースへ行くことができなくなってしまい、年会費の請求だけが届くことになってしまいます。
自分の勤務形態ライフスタイルをしっかり考慮した上で会員権を購入するタイミングを見極めていきましょう。
PGMゴルフ会員権の場合ですが、「住居移転サポート」といって引っ越し先近辺のPGMグループゴルフ場に利用登録しメンバー料金でプレーすることができる制度もあったりします。
失敗例:購入した矢先に転勤辞令が来たほとんどラウンドできないのに年会費の請求が来る
対策方法:ライフスタイルを見極めて購入タイミングを吟味する
⑫ゴルフをはじめて3年以内
ゴルフ歴が3年以内の方やラウンド経験が20回以下の方は会員権の購入をあまりおすすめできません。
ゴルフ経験が浅い方は、自分に合ったホームコースがどこなのかが定まっていません。さらに、ホームコースを早めに決めてしまうということは逆にいろいろなゴルフ場へ行く機会も少なくなるので、まずは経験値を積むことを優先することをおすすめします。
ゴルフ会員権には入会規制というものもあり、お金を払えば入会できるというわけではありません。
入会制限の中にはゴルフプレーの腕前も見られることもありますので最低限のスキルやルールの理解度を求められたりもします。
失敗例:ゴルフ歴3年以内ラウンド数20回以下の方
対策方法:いろいろなゴルフ場でラウンド経験を積むことでホームコースを持つ目的を明確にできる
買っては行けないゴルフ会員権の失敗例については以上です。
まとめ
ゴルフ会員権は、ゴルフをする人にとってとてもお得です。人生の内にたくさん購入するものでもありませんので、しっかりと購入するタイミングを吟味して自分に合ったホームコースを選ぶのが正解です。
①アクセスが悪い
②家族・同伴者の割引や優待がない
③元が取れない
④コースが単調で攻略が簡単すぎる
⑤ビジターとの金額差が少ない
⑥予約が取れない
⑦プレースタイルと違うゴルフ場
⑧視察プレーをしていない
⑨名義変更料が相場より高い
⑩会員権が安すぎる
⑪転勤・引っ越し予定がある
⑫ゴルフをはじめて3年以内
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