去年から今年にかけてのJLPGAツアーは以前に比べてリーダーズボードの面々が変わってきた気がしませんか?
20代前半だけでなく10代の若い世代もどんどん出てきています。今回は、ツアーを席巻する黄金世代、その中でも賞金女王に向けてまい進する小祝さくら選手をご紹介します。
お母さんがプロゴルファー宮里藍さんのファンだったことがきっかけでゴルフを始めたというエピソードが個人的に大好きです。
目次
1.小祝さくら選手のプロフィール
生年月日:1998年4月15日 23歳
出身地:北海道北広島市
出身校:飛鳥未来高校
身長:158cm
体重:58kg
所属:ニトリ
世界ランキング:第49位(2021年5月25日現在)
2017年プロテスト一発合格
平均ストローク:70.3805
8歳の時、宮里藍のファンだった母親の影響もあってゴルフをはじめます。アマチュア時代からJLPGAレギュラーツアーに出場し好成績を収めていた。2017年から上田桃子プロなど指導する辻村明志プロコーチに指導を受け、現在ではチーム辻村の主力選手となっています。
不屈の精神と体力の持ち主
小祝さくら選手のすごいところはゴルフが強いだけでなく、ツアー日程が世界的に見ても過密なJLPGAツアーにおいて毎週毎週休まず全試合に出場し続けている体力と精神的強さにもあります。
静かにのんびり暮らしたい系
またいつもほんわかな感じでいかにも道産子といった感じの小祝プロですが実は苦労人で、女手ひとつで育ててくれた母に迷惑かけたくない、と通信制の飛鳥未来高校に進学し、ゴルフ場(札幌リージェントゴルフ倶楽部)でアルバイトをしながら、母親に毎月3万円の仕送りを続けたというエピソードがあります。
『生まれ変わったら何になりたいですか?』と雑誌の取材で聞かれた時『木』と回答していました。ほんわか。人柄が現れている回答だと思います。
2.小祝さくら選手の主な戦績
華やかな表舞台に立ち賞金獲得額も1億を超えましたが、とてつもない苦労人。そんな小祝さくら選手の戦績を紹介します。
アマチュア時代
2014年-高校生時代「北海道女子アマチュア選手権」優勝。2016年にも2回目の優勝。
2016年-「北海道ジュニアゴルフ選手権」(15~17歳女子の部)優勝
同年 地元北海道の「アンビックス函館倶楽部上磯ゴルフコース」で開催された「ニッポンハムレディスクラシック」に出場し、初日単独トップに立ち、最終日最終組でスタートするなど一躍全国区に。結果8位タイに終わるが見事ローアマを獲得。
2017年-JLPGAプロテストに19位タイで一発合格。同年のQTで9位となりツアー出場権を得た。
プロ転向後
2018年-ルーキーイヤーは当初予選落ちが続くも、徐々に上位進出するようになり結果的に2018年は2位が4回、全38試合に出場し、賞金ランク8位でシード権を獲得した。
2019年-「サマンサタバサガールズコレクション・レディストーナメント」で大会レコードをマークしツアー初優勝。
この時の優勝スピーチでギャラリーに「皆さん、お疲れサマンサ」と大会スポンサー名をかけたあいさつで笑いを取った。
2020年-9月「ゴルフ5レディス」でツアー2勝目
2021年-開幕戦の「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」で最終18番でバーディを奪って逆転で3勝目を挙げ、2週間後の「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」で4勝目。
統合された20~21シーズンにおいて、1億3千万以上稼ぎ、稲見萌寧プロ、古江彩佳プロを抑え、目下賞金女王ランキングトップ(5月23日現在)をひた走っている。
3.小祝さくら選手のスイング特徴
【動画】小祝さくら日本の女子ゴルフ スローモーションスイング
動画出典:MOBETTERGOLF
小祝さくら選手のスイングはとても安定感があります。なぜなら体をしっかり回すスイングを確立しているからです。ダウンブローは左腕は伸ばしたまま、アプローチの時に左足の位置を変えずに左腰を回して打ちます。
4.小祝さくら選手のクラブセッティング
最後に小祝さくらのクラブセッティングについてご紹介します。小祝さくら選手は、ダンロップ(SRIスポーツ)との契約です。ちなみにパターは昨年まではテーラーメイドのスパイダーがエースだった印象ですが、今年度はオデッセイに変更しているようです。
※2021年Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント時プロのセッテイングはコースや試合によって頻繁に変わります。
ドライバー | スリクソン ZX5ドライバー(9.5度) |
ドライバーシャフト | グラファイトデザイン ツアーAD TP |
フェアウエイウッド | スリクソン ZXフェアウエイウッド(15度、18度) |
ユーティリテイ | スリクソン ZH85ハイブリッド(22度) |
アイアン | スリクソンZ585ドアイアン(5番~PW) |
ウエッジ | クリーブランド RTX3ウエッジ(ブレードタイプ)(47度、51度、58度) |
パター | オデッセイ ストロークラボ セブンCS |
ボール | スリクソン Zスター XV |
まとめ
信じられない話ですが、小祝さくらプロは幼少時、自他ともに認める運動音痴だったそうです。プロ入り後約1年間は優勝争いするもののなかなか勝ちきれない時期が続きました。しかし2019年に初優勝を飾ってからは勝負強くなった、というかミスをしても笑顔を見せる時がある、などメンタル面が強化できているのか常に冷静で勝負師に変身したような気がします。これからも黄金世代のエースとして勝ち続けるのではないでしょうか。是非賞金女王を目指してほしいです。
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